2013年9月30日月曜日

イットリア Y2O3

イットリア(酸化イットリウム)は希土類酸化物ですが、他の希土類酸化物と比べるとそこまで特に特殊でなく使用され、また製造量も多いので「希土類」とひとくくりにしないことが多いようです。
高透光性高温用ガラスや、ランプ発光管等が知られています(うちではこれらは作っていません)
ジルコニア安定化剤等の無機添加物としても使用されています

るつぼ、耐火物としては
雰囲気や反応性等の条件でイットリアが必要な場合、あるいはアルミナマグネシアに比べ、イットリアが特に良好な成績が出る場合も多いと思います。


イットリアは緻密質の99.9%を通常のラインナップとしていますが、添加物等のご指定によるカスタム配合もできる限りお応えいたします。

超電導材料、希土類磁石、の熱処理
ウラン酸化物の還元
もちろん金属溶解用として、
容器以外でも保護管やノズル等










2013年9月25日水曜日

シリカ SiO2

シリカは、難焼結性の素材ですが、比重が軽く、低熱伝導、低熱膨張、優秀な耐熱衝撃抵抗を特徴としています。
金属溶湯に対し濡れにくい性質もありますので様々な用途に使われています。
純シリカとしてだけではなくカオリン等の粘土系鉱物との混合坏土による製品も多いです。
また他の材質への添加物として使われることもあります。


多孔質

各種の低温用の炉材や、溶湯の鋳型、るつぼとしては貴金属にむいています
機械的強度が低くサクイ(業界用語)のを逆手に取った用途もあり得ます

純シリカ、あるいはシリカークレイ系で、用途に適した配合にて製作いたします

代表数値ですが、
気孔率 25%前後
熱膨張係数 0.4



緻密質

高純度アモルファスシリカを骨材に、硼珪酸ガラスマトリックスによる焼結体です
分析用のサンプラーや、石英ガラス的な用途に使われます。









2013年9月24日火曜日

蕎麦猪口、あるいは小鉢


貫入の出し方は二種類、クラックの色味は赤と黒、が通常パターン
上は小さい子供用に考えた形(結局何の変哲もないですけど)






貫入の入り方の違いが分かると思います。


色はつかないのか?とのことでこちらはグレー、
まだテスト段階。目途はついた感じ



2013年9月20日金曜日

なぜグリーンには虫がたかるのか…


工場(コウジョウじゃなくてコウバ)が畑と藪に囲まれた立地なので夏場になると虫が多い。
ここまではなんてことない話ですが・・・

成形して乾燥中の製品に小さい虫がやたらとよってきます。
名前も知らない小さい羽根虫や、蜘蛛、ハサミムシが見込みの中でもがいていたことも!
ファインの成形には加圧成形にはバインダー、鋳込み成形には分散剤などといった薬品を使うので、それが何か関係あるのかなーなどと考えていました。

しかし一般陶磁器のグリーンにもよく張り付いてるのでそうわけでもなさそう。
ファインのことから粘土中のバクテリア云々も関係なさそうだし
まあとくに詳しく調べる気もないんですがおもしろいかと



今日はコオロギの幼生(たぶん)
しかも釉掛けしたばかりのお碗の見込みに



2013年9月19日木曜日

AISTでの展示会 

本日、つくば市内の産業技術総合研究所(AIST)で展示会を行いました
主催はもちろん MOTs

http://tsukuba-mots.com/

仲間企業の展示物の写真をいくつか抜粋、

ZEROさん 理化学ガラス機器 名前の知らない実験器具

オオツカさん 金属加工 精密フランジが並んでます

ここはうち 理化学陶磁器 るつぼ等を展示

日東高圧さん 機械の設計から製作まで
奥は樹脂加工のフジヒラさん

オプトスターさん シリコンウエハーやサファイヤガラスの加工


写真がどれもひどいうえ、展示会の様子は全く伝わってきませんが…

次回は10月17日(木) 物質・材料研究機構 千現地区での開催


2013年9月18日水曜日

フランジ付き

ファインの窯出しも



こんな写真では見分けがつきませんがアルミナとジルコニア、どちらも緻密質です

花入れ

花入れも数パターン
生花を活ける用に作ったのではないので花入れとは言わないか・・・







貫入シリーズ?

秋からのイベント用に貫入シリーズ(特に決まった名称はありませんが・・・)
小さい物を数パターン

見込は黒と飴
飲み物を入れる器は、見込が黒っぽいと例えばコーヒーなのか麦茶なのかがわかんなくなりますからあまり好まれないんでしょうか?
たしかに日本茶だとがっかりしますかね

でも、見込の黒い器は水が一番きれいに見えると思ってます
水飲むとき綺麗ですよ!なんてわざわざ言いませんけど




ペーパーウェイト兼メモ立て ついでにMOTsの宣伝

2013年9月11日水曜日

ボート用保持具が箸置きに



アルミナ製で、やはりアルミナのボートの下に並べて、半円筒型のボートが炉内で揺れないようにする保持具
ユーザーの方からは、図面の段階で既に「ハシオキ」という暗号?で呼ばれていました
古くなった石膏型を取っておいてあったのですが・・・





この形で箸置きのリクエストがありました(写真真ん中の黒)
他にも何種かの釉薬で焼成待ち






2013年9月9日月曜日

マグネシア MgO

マグネシアは塩基性のスラグに対して高い耐食性があります
適応する金属が多く耐火度も高いので、使いやすいルツボ素材です。

アルミナでは浸食の問題があり素材を変えたい場合、ジルコニアと並んで初めに考えてよい材料の一つです

マグネシアも多孔質、緻密質ともに製作可能です

用途としては、
 るつぼ、及びるつぼ付属品(湯口、ノズル等)
 高温用耐火物
 塩基性耐火物が求められる場合
 また、カルシアのバックアップ(外ルツボ、台板、スタンプ材等)に使用します

多孔質、
 MgO  98.7%     かさ比重 2.8
 CaO  0.5%      気孔率 18~22%
 Fe2O3 0.2%      

緻密質 は98.5%、99%UP、の二種

2013年9月3日火曜日

小さな友達

今月開催されるあるイベント用にこんなものも作ってます。
地元筑波山山麓から出た土を使っての製作(他の材料との混ぜ物ですが)

特に用途のあるものではありません。
箸置きというにはちょっとでかい&変なのでメモウェイトにでも





ウサギは、黒白茶と三種類
子供のころ見た木のおもちゃの記憶が原型なのでタタラ板からシッピキで切り出して作りました

この土はうちの飴釉と相性がいいと思いました。



体長7センチの三葉虫のウソ化石

原型~石膏型
















他にも小さな花入れや箸置きが焼成待ち

早く他の原料の紹介ページも作らなきゃいけないんですけどね・・・