2015年4月25日土曜日

BN(窒化硼素) るつぼと蓋のセット

去年の後半からやたらと検索数が増えてるっぽいBNです
注文数がそこまで増えてる様子ではないのはなぜだ?

高級な茶筒のようにし~っくりと蓋が嵌まります

 



今年度一発目の展示会 at 産総研

23日の木曜日、産総研から今年度の展示会シリーズが開幕しました~


会場設営の様子 怪我も弁当も自分持ち





次回は来月建築研究所です

2015年4月22日水曜日

面取りシャーレ

こちらは使い方お任せの面取りシャーレ
思いつきの釉薬の組み合わせや加飾ででたらめな品ぞろえばかりですが、隠れた人気アイテム?





箸置き 新型もあるよ!

新しいパターンの箸置き

梅干しの種や魚の骨など、やり場に困る食事中廃棄物の中間貯蔵地としても利用可能です
ドロッとした汁物(シチューとかの類)をおかわりするときにもスプーンのやり場に困りますが使えます!







定番のヨウカン型箸置きも窯から出撃です


アゲハが羽化していた!

冬の間に庭の八朔から採集したキアゲハの蛹。
なんと今朝たまたま見たら羽化してました!びっくり。昨日(もたまたま見た)は何ともなかったので今日ですよ今日!

表で飛んでるのを見かけるサスライの個体と違って無傷。
さっそく逃がしてやりました。たまたまが重なっての超ラッキー。

アー死んでんじゃないかと思ったっす




貫入する釉薬

ファインセラミックスの職人やってる商売柄大きな声じゃあ言えないんですけど
貫入大好きおじさんです

ちょいちょい紹介してる白いマットの貫入は釉薬と化粧土の中間のものですが、こっちは光沢釉。
飴釉と天目の中間(と勝手に思ってる)お気に入りの釉薬に、田んぼから採集した藁灰ベースの乳濁釉をかけるとスイートな貫入が入るのでお気に入りです…

  

この二種類の釉薬の調合ですが・・・

まず飴釉(単独では貫入あんまりしません)
長石40
石灰25
シリカ25
カオリン7

がベースで余り3%は好きなもん入れてみてください
鉄は8~12%あたりでお好みの濃さに
天目つくってる方はシリカを割り引いて石灰石多めに調整してみてください。
失敗したら…シリカ増やすと天目に戻るんじゃないかと予想(笑、

藁灰釉は、
長石2
合成ドバイ3
に対して、持ってきた田んぼの藁灰(モミも交じってます)を乳濁するまで!

このままだと沈殿野郎Aチーム(主演リーアム・ニーソン)になるので、ガシャガシャかき混ぜればそう苦労することなく溶けるぐらいになるまで粘土かベントナイトを入れましょう。自分はこういった固くなっちゃう釉薬の場合、ガイロメを必ず少なくとも5%入れます。
透明になっちゃう方向に振れると思うので乳濁しなくなっちゃったらもう一遍藁灰を入れ足します。もしくはシリカでもいいかも



俺釉プロジェクトとは別口でした~


2015年4月16日木曜日

湯呑 考え中~

現在いろいろ考え中です
基本の形はよく作る三種類のままなんですが…






2015年4月12日日曜日

マグネシアルツボ(MgO) 細いです

緻密質のマグネシアのるつぼ、比較対象は写ってないですけど見た通りチョト細長いです
20φの50Hぐらいです。お客様のご要望で肉厚多い目(肉ダク)です。そんな言葉はない!

この標準純度のMgOはマットな薄黄色で大好きな質感です。
3N(99.9%)になるとぐんと白くなって反射光が緑色を帯びます。それもきれいなんですけどね。






2015年4月8日水曜日

俺釉プロジェクト(笑)2015 その3

前回、基礎釉のバリエーションを考えて見たところですが、

いっぺん基礎基礎釉が決まったところで酸化鉄を混ぜ込んで様子を見てみることにしましょう。
アルカリ土類系材料の違いが鉄の発色にどういった違いを与えるのか?とまでご立派な話でもありませんが、今回の基礎基礎に対して調子をうかがってみます。

いずれも写真の写りどうこうではなくて実際試してみて実物でご確認くださいね。

まず、
「石灰さん」
長石:石灰石:カオリンが同量
ここに酸化鉄を2%、6%、10%程度加えてみました
左から、そのまま石灰さん、2%、6%、10%

次にドロマイトさん
同じく三分の一ずつ 長石:ドロマイト:カオリン


で、タルちゃん
長石:タルク:カオリンです

おまけで酸化銅を1%、4%(タルちゃんです)


お次はシリカを加えて透明釉にしたものを…
長石:シリカ:石灰石:カオリン 同量ずつです
これは一番わかりやすいですよね
単に酸化鉄の加える量だけできれいに発色がグラデーションします。
マット釉の場合はイマイチ加える発色剤の分量がリニアにならない気がしてます。

とりあえず様子を見たところで間の色合いが好みなら間の添加量にすればよい、というのが基本。
ドロマイトさんの2%がいいんだけどもうちょっと〇〇な具合にならないかなあ~
と思ったら基礎釉のほうをいじるか別の添加物を加えてさらに調子を見る。といった感じです。
あくまでも今回のアプローチの方法ですが…

と、いうわけで2%のものでいじくってみました
いずれもジルコニアを失透材として加えています(キリよく大げさに10%)
ドロマイトさん+酸化鉄2%

石灰さん+酸化鉄2%にジルコニア



酸化銅の方もやってみました。こっちは面白いのでお勧めの炭酸ストロンチウム
青っぽく変わってきましたね~

何か加えると解け具合やテカり具合、貫入っぷりなど思いのほか変わってきますので
色味などを確認してから改めて基礎釉のほうをいじるのが面白くておすすめです。