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2024年4月5日金曜日

板軍。+最近読んで面白かった本

  なんて言葉はたぶんないね。板群か(それもねーよ)

 

 材質は高純度のムライトです。

 ちょっと製作都合で欠陥が出やすいのと、こりゃ俺も仕事で使える!!と思った部分があったので、注文数の倍以上作りました。

 ではじけた欠陥品は自家使用。




 で、ネタ切れ解消の面白かった本のコーナー 

 この1000年で発明された最も素晴らしい道具は?という本を書け!というショーもなくもフワフワした指令を受けて、めっちゃいろいろ考えたり回り道した挙句、ネジとねじ回しじゃね?との結論にたどり着いて書かれた本。

 そこまでの流れも結構な分量書かれてて面白いんですが、言われてみると、いや、みなくても、ネジとねじ回しって相当だよね。


 「歴史上の」的なのだと、車輪とクランクが1位2位だっていう話も載ってるんですが、それもまあ確かにな、と順位はともかく、そんなもん考えた奴が過去にいた!ってのもすげえグッときますよね。

 

 薄い?短い本なのでモノ作りが好きな皆さんにお勧め。

 最近やたらよく聞く気がする、そして俺がメチャ嫌いな発想「誰もやってないことをやらなきゃダメ。意味がない」みたいなのを振りかざしてる奴とかそんな言動を真に受けちゃってる人にはお勧めしません。


 あ、解説を小関智弘(旋盤工にして、芥川賞直木賞ノミネート作家)が書いてるので、モノを作ってる人より知性が高いらしいどっかの県庁の皆さんにもおすすめしません。いや、県庁の人は言ってないか。そう思ってんのかどうかはわからんけど。

 

 






2021年7月29日木曜日

アルミナシリケートのパイプ

  アルミナシリケートといってもかなりシリカ多めの、まあ俗にムライトムライト言われてる系の組成です。


赤城の山も今宵限り

 やっぱこれ系は歪みが出ちゃってますねえ。


 なーんて偉そうに言ってるけど、ユーザーの試験炉用に既製品をぶった切ってもらっただけだったりして。私実は何もしてません。仕入れただけ(笑

 

 オモシロイベントのせいで更新滞っちゃってましたが、びっちり仕事もしていますよ!元気です。感染はしてますが観戦はしてません。観戦はしてますが感染はしてません。

 

 ネタも注文も渋滞気味ですが、いまフクヒロペアが試合中、私自身は梱包中なんでとりあえずここまで。

 


2018年12月11日火曜日

数打ちが楽しい

 うちは一個二個といった小ロットからオーダーで受けてます。
 小ロットのときは緊張して作って何とか出来上がって案外余計なことを考えないんですが、ある程度確定してきたリピートのるつぼのように10~30個といった数の場合、作ってる最中にこここうするともっとよくなるんじゃないか?合理的なんじゃないかってアイデアや工夫が次々出てくるんですよね。あれ?これキタかな!と思ったところで必要分作り終えちゃって終了。品物はいつも通りとはいえ気持ちの面で消化不良になったりします。

 今年度末も近いこともあり50~200個といった数打ちの注文が多い時期なんで、こういう場合はそのモヤモヤを製作中に解決できちゃったりするのが快感です。
 おー、こりゃいいや!決まりだな!
 でもまた最後のバッチの製作中にこっちのがよくね?ってアイデアが沸いちゃって歯がゆいまま終了。一緒じゃねえか!
 もしくは、俺これもう慣れたな!ってタイミングで終了。次回は半年とか後だったりして・・・

 先日の焼の話にも似ちゃいますけど、今回の注文は完璧に満点だ!1ミリの心残りもない!ってモノ、いままで何回も無いような…
 こんなこと言ったらお客さん減っちゃうかな?
 モノ作ってる皆さんどうですか?そんなことない?



 数打ちの良さはこうやってずらっと並べたときに、なんか気分爽快なところですね(笑
ストームトルーパーみたいだけど

 

2018年3月6日火曜日

ムライト、あるいはムライトという名の棚板 について

 今回はうちの耐火物のユーザーの方、ネタ探しに来られている一般陶磁器関係の方どちらにも関係がある話です。

 過去にも何度か触れてきましたが、耐火物屋をやっていると「呼称の混乱」に少なからず出くわします。まあ、先日のサヤと匣鉢、なんてのは言い方違うだけなんで関係ないんでどうでも好きなように呼んでくれなんですが、素材として不明瞭って場合があります。(俺が思ってるだけかもですが)代表的なのがジルコニアで、「ジルコニアとジルコンについて」は一つまるまる記事として説明しました。

 もうひとつ、西の横綱と言えるのがムライトです。
何かしらの理由で何かしらの炉を使う方はなじみがあると思います。るつぼ、炉材、その他にもいろんな耐火物がムライトって名前で呼ばれています。

(この一輪挿しの中にもムライトはたっぷりあるぞ!)

 まずはムライトって何かってことなんですが、
ムライト(Mullite)化学式は3Al2O3・2SiO2=Al6O13Si2
 細かいウンチクは知りませんが鉱物名、化合物の名前ってことでいいと思います。
では耐火物などでセラミック製品として出回っている「ムライト製〇〇」、「ムライト質〇〇」がこれかっていうとほとんど違うと思います。細かーい純度はともかく純ムライトの物なんて自分はスパッタリングターゲット(4N)ぐらいしかかかわったことないんですよね。

 ほとんどのものは何らかの割合でアルミナとシリカでできているもの、という意味で慣習的に「ムライト」と言っています。
 低温(1300℃以下?)の試験用炉をよく使っている研究者の方や、一般の陶磁器を作陶されている方にとっての「ムライトの棚板」は1000℃以上になるたけしないでね、すぐボソボソに痛むから、なんていう「安いほうの棚板」だと思いますし。アルミナ90何パーセントで1600℃でバンバン使ってるようなルツボや高温耐火物もムライトって言われることもあります。
 「ムライトって持たないから気をつけろよ!」「ウソ、持つだろ?」噛み合わねー、なんてことにもなりかねません。というか噛み合いません。

 個人的な意見では(全部個人的見解ですが)ムライトなんつう難焼結性で密度上げるの難しいシロモノを「あー、あの安くてショボイほうの棚板の」なんて安直に思われるのは我慢がならねえ~!って感じなんですよね。ムライト舐めんな!みたいな(笑

 というわけでつくばセラミックワークスでは「ムライト粉末で作った純ムライト製」しかムライトと言わないことにしています。アルミナとシリカによる耐熱衝撃を上げた耐火物は「アルミナシリケート」とか、「アルミナ-シリカ系」としてます。まあお客さんの都合で「ムライト系」って言ったこともありますが系ですよ系、その際は組成はアルミナ何%シリカ何%で使用温度は何度ぐらいです。といった説明をしています。ムライトのこんなの作ってください、って言われることも多いんですが、どういう感じのモノなのかお互いわかんなくなっちゃってもしょうがないので。
 この言い方はファイン作ってる側からするとかなり一般的になってると思うんですが、ユーザーからはアルミナシリカ系=ムライトみたいです。

 ちなみにうちの場合はシリカの方がリッチなアルミナシリケートは作る必要性が今までなく、そんなのは既製品買った方が安かろう、ということで基準の材質としては設定してません(当然オーダーには対応可能)。アルミナリッチなものの場合、アルミナ粉末+ムライト粉末(+場合によっては高純度カオリン)で製作していますので、フリーシリカは建前上はない作り方です。

 おそらく例の「ムライトの棚板」は、うちの定義(っていうほど厳密なもんないですけど、俺の言い方ね)に従っていえばシリカーアルミナ(先に言った方がリッチ)になります。でシリカが使うたんびに結晶どんどん変わっていくので(石英からクリストバライトへ)スカスカになってボロけて持ちが悪いと。(自分は使うことないからどっかの研究室で見た印象だけで語ってますので間違いかも?)


 本当は世の中全部に「ムライト以外はムライトって言うな!わかりづらい!」と思ってるんでこっそりキャンペーンしてますが、そんなこと言ってもしょうがないんですよね。だってお客さんにとっては今までずっとムライトだったわけだし。アルミナ+ムライト+シリカになってんのは間違いないし。俺に権力ないし。

(今回、写真は話の内容と関係ありません)

 というわけで、ムライトってそういうことなんで決して安物とかショボイってことではないよ(というかそもそも耐熱温度が高い=高級ではないし、価格が高価=あなたに最適ってことでもない。適材適所)ってことを口の聞けない「ムライト」さんと、へぼ扱いの「ムライトの棚板」君に成り代わって弁明したい所存であります。そもそも純ムライトは別に安くねえし。

 最後に、アルミナにシリカが加わった「アルミナーシリカ系質」=「いわゆる巷間言われるムライト質」は耐火物的セラミックス的に純アルミナと比べてどうなるのかってことを自分なりに簡単に説明して終わりたいと思います。



 耐熱衝撃アップ
 ムライトの針状結晶が混ざりこむのと気孔率がどうしても上がってしまうおかげじゃないかなと思います。

 耐火度若干ダウン 熱間耐荷重ダウン
パキッと割れない代わりに高温でダレて曲がりやすくなります。割れてもいいのか歪んででも粘ったほうがいいのかで選んでください。
 軟化の仕方が違う等、単純比較はできないんですが、融点でいうとアルミナ2050℃、純ムライトで1850℃です。もちろん融点は使用可能温度の上限ではありません。

 シリカ混入が許されない場合は使えない。
 どうしてもフリーシリカはあるらしく、溶湯からコンタミとして分析されてしまうことがあり得ます

 るつぼとしても炉材としてもド定番の実力者です。


(写真がないと、左の壊れたタンゲプレステージのようになんとなくさみしいんです)


 なんかもっと言わなきゃいけないことあった気もするんですがこの辺で

 
 

2014年4月21日月曜日

楕円型のルツボ

先週の排泥鋳込み中記事のルツボ

成形時の型キズなどを磨き落として本焼成待ちです




楕円(正確には半円と半円を直線でつないだ形ですが)は長手方向の口元部分がどうしても歪みやすく、高純度品ならばかなり抑えられるようにできるのですが、こういう粘土物や混合物系は難しいです。

今回の場合、使用条件としてこの形の孔に落とし込んでセットして使います。
フランジでなくテーパーで受けるため、広がりすぎてしまうことは避けたいので内側に反らせる感じで石膏型を調整して乾燥させました。素焼きまでの段階ではとりあえずセーフ。
仕方ないことですが原料の調合ロット差も大きいし、本格的にひずむのは本焼きなので焼き上がるまでは気が気じゃないです。


2014年4月18日金曜日

排泥鋳込み

つくばセラミックワークスで基本的なルツボの成形法は鋳込みです。
特に緻密質のルツボは95%以上(多分)が排泥鋳込み

まあこんな感じで作っています
今回ご紹介するのは特に高純度ではないアルミナ-シリカ系のカオリンを使った混ぜものでして、まあ理化学磁器ってところかな。焼成温度は1340℃という・・・

泥漿の色が普通の磁器泥漿とおなじラクダの腹巻みたいな色ですね。これ何色っていうのかな?ベージュ?アルミナもシリカもカオリンも真っ白なもの使ってるのに不思議です。

例えば高純度のアルミナやジルコニアの泥漿は思いっきり白いです。焼くとそれぞれ特有の色になります。




2014年3月7日金曜日

焼成待ちの皆さん


左側はマグネシア、アルミナのそれぞれ多孔質のルツボ
右側はアルミナとムライトの碗形のルツボ、などなどです

この後仕上げ工程があるので、写真のために素焼きの窯出し後に一緒に並べてみました
実際はファインと一般陶磁器がご同居することはありませ~ん



2014年3月5日水曜日

ムライトのルツボ

特急月間で、小物の製作が続いています

これはムライト系のルツボ、型から外しっぱなしのほやほやグリーン
ムライトといってももちろん純ムライトではないのでうちではムライトといわないです。
俗称ムライト、つまりアルミナ-シリカ系(アルミナシリケート)は混ぜ物ですので呼び名が微妙で
ムライトって言ったり、分量がアルミナのが多いせいかただアルミナって言ってたり・・・
普段使ってるるつぼの純度によっても目線の位置が変わりますから話聞くと納得の時もあります。



他にも今日は成形が3種類、石膏型つくりが2種類・・・の並行作業中です




2013年10月31日木曜日

白磁片口?




って感じですがこれでも理化学用耐火物です
金属溶解用ではないのですが加熱処理に使われるようです

精度不問で可塑性原料を使えるのでファインではなかなか数少ないロクロ成形です

アルミナシリケート、あるいはムライト系に入る素材ですが、一般の磁器もそうっちゃそうですね

焼成温度も1350℃と妙に中途半端、こういうのは硬磁器に入るんでしょうか?1400超えないといわないのかな?