2021年6月16日水曜日

アルミナ単結晶育成用るつぼ

 ちょっと前にも紹介しましたがサイズ違い。先端角度はすべて90°でお揃い。多分90°が定番みたいです。

 



 今こんな感じの単結晶用やタンマン管をザックザク製作中。おかげさまでそのほか、でっかいのや孔開いてるのやものすっごく小さいのやとても一言で説明できないようなのも各種材質で抱えてまして、おかげさまで忙しくしています。


 加えてローラン・ギャロス~EURO(今ここ)~ウィンブルドン、始まったら始まったで文句の一言も言いつつも絶対かじりついちゃう夏季オリンピックと、8月ごろには廃人になってんじゃねえかと心配です。

 

 こういう夜中のスポーツイベント何の遠慮もなしに観戦したいからテメエがシャチョーみたいな仕事の仕方を選んだわけでもあるんですが、寄る年波をいやでも感じる永遠の18歳。そろそろ代表(なんのだよ)から引退のカウントダウンは始まっているのやもしれませぬな。

 

 もろちん、まだまだ御注文お待ちしております!!作るモノないんじゃオチオチ野球も映画も観てられねえからな・・・


 

 

 




 




2021年6月14日月曜日

MOT’s NIMS技術展示会のおしらせ

  すでに月頭にお知らせ済みなんですが、先週横断幕設置してきたんで画像付きでお知らせします。

 二年ぶりなもんで道具忘れてきたり組み方忘れてみたり、まだ若いと思っててもみんなずいぶんおっさん化が激しいようで。 




 どうやら今日から本格的に梅雨なのかな?

 設置日の当日はカンカン照りの真昼間でした。


 


 六月七月はスポーツファンは大忙しの時期、先週末からオリンピック同様一年ずれ込んだユーロ「2020」が開幕。それまでローラン・ギャロスをずーっと見てたわけで特に準決勝決勝とフルセットフルセットで死ぬかと思いました。いつ寝りゃあいいんだよ!


 ニュース等でご存じの方も多いと思いますが、そんな待ちに待ってたユーロで、いきなり深刻なアクシデント。

 デンマークのスーパースター、エリクセンがピッチで突然倒れて心肺停止かな?みたいな状況で、俺の眠気も吹っ飛びました。

 エリクセンは一命をとりとめたようで、とりあえずホッとしてるところですが、何しろピッチ上での対応が早かったんですよね。

 スローインもらいに行ったところ接触も何もないまま前のめりにフラーと倒れてアレ?と思うが早いか周りの選手審判が駆けつけてこれは異常事態だ!と一瞬で判断。即メディカルを呼ぶ。駆けつける間にも近くの選手が処置を始めてて、キャプテン(ケアー)は事情不明でワラワラ寄ってきた選手たちを遠ざけてAED持ってきたドクターにかなりスムーズにバトンタッチ、といった流れだったと思います。

 その後は選手たちがフィンランドサポーターに渡されたフィンランド国旗で回り囲んじゃった(カメラ寄らせない)ですが、心臓マッサージ的なことをやってるのが見えてました。

 

 サッカーでもこういった事故たまにあって、亡くなってる選手も何人もいるのは知ってましたが生中継でこんな事態を見てしまったのは初めて。 

 エリクセンいまのいままで本当に唸るようなプレー連発してたんですよ。それがわけもわからんうちに蘇生処置を受けているという事態に背筋が凍りました。(自転車ロードレースでは何回かもっとひどいのも見てる)


 思ったのは応急処置の重要性。ニュースで見た知識としては無くもなかったんですが、初期判断の仕方、心臓マッサージの実際、AEDの場所と使い方、などなど一人でも多くの人が知っといたほうがいいんじゃないかなと強く実感。

 自分が助ける!てなわけではなくて、その場で可能な限り適切な判断ができるかもしれないぐらいにはなっといたほうがいいね、こりゃ。

 

 こういう講習は結構自治体などで行われてたりするみたいなので、ボンクラ一号連れて受けに行ってこようかな。


 家族友人だけでなく、いつ目の前で急なアクシデントに見舞われるかなんてわからないからなあ~。自分も含めて。

 カンカン照りで横断幕なんて打ち込んでる最中に誰かひっくり返るかもしれないしなあオッサンだし。


 エリクセン無事でよかったとはいえ、せっかくインテルでもすこしづつ調子戻ってきてってタイミングだったんだけどなあ・・・。








 



 






2021年6月10日木曜日

アルミナ単結晶育成るつぼ(K.U.F.U付き

  口元体格に小径孔を貫通させた単結晶育成用るつぼ。

 アルミナ緻密質の高純度品です。

 


なんか見にくいですけど孔開いてます。


 この孔は石英管内にるつぼを吊り下げる際に、ワイヤーを通すためのもの。通称「イーサン・ハント・システム」と言われる形式です(注:俺がふざけて言ってるだけでそんなシステム無いですからね。うっかり他人に言っちゃうと大恥かきますよ!)

 イーサン・ハントって何のこと?と思った方は「イーサン・ハント 宙吊り」でググってください。一発でわかりますよ。とにかくイーサン・ハントは毎回毎回ぶら下がってます。


 

 マジでどうでもいい話なんですが、双眼鏡欲しい病が止まりません。

 電気屋で買い物ついでに展示品いじくってみたら、5000円も出せばずいぶんいいやつ買えるんですね。びっくり。

 そのまま値段少しづつ高い方に覗き比べていったところ10000円しないような段階で十分どころかおつりがくるような見え方でした。コレが定番なんですよ的な15000円のは、いやいや、こんなに立派じゃなくて沢山ですといったところ。

 あの調子でグレードアップして言ったらケースの中のニコンとかライカのは無いはずのものまで見えるんじゃないかと恐ろしくなってきましたよ。高台の裏まで透けて見えるんだったら絶対買うんだけどなあ~


 単眼鏡も渋いし携帯性もいいよ!おススメ!なんてアドバイスももらったんですが、やっぱ双眼鏡のほうが立体的に見えていいですね。

 は別に必要に迫られて何か見たいわけじゃないので、あとは我慢するだけです(笑。ドMプレイたまらん。

 

 50センチぐらいの近いところもピントが合う実体顕微鏡的に使える奴にちょっと心が動いてます。そこら辺の地べたの虫の観察とか、美術館博物館で単眼鏡ライクに使えるみたい。

 ヤキモノの観察に使いたいよね。松井康成のちりめん皺の練り上げとかガン見できそう。

 

 


 




2021年6月8日火曜日

BNのハースライナー

 窒化ホウ素(BN)のハースライナー

 



 


 ハースライナー(綴りは「Haas liner」)というのは、ハースのライナーです。当たり前ですがハースというのは帽子を後ろ前にかぶったドイツの元トップテニス選手ではありません。


 ハースというのは蒸着するときにビーム当てるところに空いてる窪みのことで、何故に窪みのことをハースていうのかまでは「そういうんだからしょうがねえ」(師匠談)

 そこを内張(ライニング)するわけです。内張りといっても高炉みたいに本当にライニングしちゃうとポンスコ取り換えできないですから非効率。るつぼをカポっとはめちゃおうぜ!という次第。

 つまり蒸着用るつぼのうちある種のものをハースライナーいうわけです。


 窪みとるつぼがある程度以上ピッタリ嵌まってないと熱効率が悪かったりいろいろ問題あるらしいので精度は欲しい。でも消耗品なんで高い金かけてらんない、セラミックスは収縮が不安定、径や長さは変わるけど収縮が少々ずれようが角度は変わらない。というわけでこの形です。(ンなこと言っても材質によっては結構ラッパに反り返りますよねえ)


 というのがむかーし聞いた話なんだけど、間違ってたらごめんなさい。正確にはこうだ!とか、俺はこう聞いたぞ!なんて情報お持ちの方は教えてください。


 このハースという窪み、若い人はハースと言いますが、おっさんはそのまんま「るつぼ穴」という人も結構多く、超古株爺ィになるとまたハースと呼ぶ人が増える傾向(90~00年代当時の個人の感想です)

 


 いい年のおっさん同士なら「バースライナー」=バース(阪神・二年連続三冠王)のライナーかと勘違いするネタもそこそこ面白いんですが、三十代以下の若い人はバースなんて、俺がこどものころ親父が言ってたスタンカ(南海ホークス)とかスペンサー(阪急ブレーブス)、爺さんに聞いたスタルヒンとかと同じで歴史上の人物です。通じません。

 最近のヘルメットは頬当てみたいの伸びてるの使ってる選手も多いんですが、その話になった時に俺が

 「アイツ誰だっけ?名前出てこない?アメフトみたいなフェイスガードつけてるかっこいいやつ、ヤクルトとか近鉄で超ホームラン打ってた。あれ、あいつ」

 となかなか出てこなかった名前をパッと言ったのもいい年のおっさんでした。


 おっさん、大事なことすぐ忘れる癖にどうでもいいことだけはやたら覚えてる問題。



 あ、答えは…知ってる人はおっさんです。コイツね

 フィリーズで監督やってなかったかなあ

2021年6月4日金曜日

 アルミナ多孔質るつぼ、と、双眼鏡欲しい病

 アルミナ多孔質るつぼ、ちょいちょい紹介してる50㎜Hクラスよりも長いタイプのもの。容積はほぼ倍。 



 六月ですが、不思議と例年と違いなかなか忙しくなってきていて、成型だ型作りだと複数素材での並行進行が多く、ちょっと気が散り気味になりそうで怖い感じ。

 急ごうと焦るとしくじっておジャン(死語)になりかねないので、朝から夜寝るまでの時間を土日もいっぱいに使ってバタバタしないようにしています(家事や畑仕事、90分級の映画鑑賞や読書もチョイチョイ行えるペース配分)。所詮丸一日休んだところで特にやることないしな。

 傍目にはメッチャ長時間無理して働いてるか、メッチャダラダラやってるように見えてそうですが、誰も気にしてないってのが実情。

 残業手当もへったくれもないかわりに、急いでも褒められない少々時間効率悪くても怒られない、なので納期に余裕持って納められる限りじっくりペース維持。壊したり失敗するのが一番イヤだからな~。(誰に何を弁解しているのか不明な文章)

 


 じゃあダバナシ

 5~6年ごとに、双眼鏡欲しい病、というのに罹患します。先月読んだ川端裕人「空よりも遠く、のびやかに」のせいで俺ももうちょっとその辺の自然など意識して観察してみたいなあなんて感じたのがきっかけで再発。

 全然何をどう選べばいいのかわかんなくて物色&お楽しみ中。過去に数回ありまして、結局一個も買ってないんですけどね。さあイイのないかな~。

 

 幸い、ある程度文明的な生活してれば世界中誰でも知ってるような大手光学機器メーカーにも、ウチのるつぼや耐火物をちょいちょい使っていただいてるユーザーさんが数人いらっしゃいます。葦の髄ほどのほっそいパイプですが着易く無駄話を話せる方々。数年前の前回発症時にちょっと聞いてみたことがあるんですよね。

 何しろ、ああいうメーカーの研究員(募集の倍率も要求される能力も高かろうよ)なんだから望遠鏡とか顕微鏡とかが大好きすぎて絶対「俺の考えた最強の双眼鏡」とか「あたしの理想を詰め込んだ夢のカメラ」とかを作りたくて入社してキャリアを積んできたはず!!


 「そりゃ比べたら高い方のがいいんだろうけどさあ。俺よくわかんないんだよねー。その辺に詳しい奴いるかなぁ・・・・・・・・・いないって~ごめ~ん」

 「全然詳しくないんですよね~。カメラ?ケータイので撮ってまーす」

 るつぼ使って合成とか熱処理とかやってるわけだからよく考えればそりゃそうかもなんだけど、皆さん材料レベルの研究者なんで売ってる製品がどうとかは詳しいわけじゃなく、買うんだったら自社の買おうかな~ぐらいだったんですよ(笑

 その当時得た情報の中で一番役に立ったのが

「嵐のコンサート(違うグループだったかも)の売店で買ったやつは結構すぐ壊れた気がする」というものでした(笑

 

 余分な銭も決断力もないので、一応「あればあったほうがいい程度のもの(そんなに必要じゃないもの)はどんな安くても買わなきゃ買わないほうがいい」というのをある程度の年になってから強く意識するようにしてます。今高熱と戦っています。


 ただ、双眼鏡は必要度レベルはさておき何かとあれば何かと人生豊かになったり、緊急時に役立ったりしそうなので必要最低限度でいいから一個あってもいいなと。

 この必要最低限ってのが曲者で、特に目的があるようでないものだから選べないんですよ。

 巡視艇の上から遭難者を見つけるかもしれないような目には多分合わなさそうだし、何とか大星雲を毎日観測するつもりもないし、コンサートにチョイチョイ行って推しメンの顔汗を間近にうっとりするわけでもないし、悪事の取引現場を向かいのビルから張り込みするわけでもない。

 そうです「たまには自分の双眼鏡でなんかちょこっと見てみたい」以外の欲しい理由がないんです。でもなんか欲しいだけ。そりゃ選べるわけねーわ。


 しょうがないので「アウトドア派の我が家の北政所様にちょっとしたトレッキングや散歩のときに腰袋に入れて歩って邪魔にならずに、その辺の木や鳥なんかを見るのにちょうどいいのをプレゼントする」探すことにします。
 
 予算は出しても1万円以内。
 俺が見てかっこいい見た目。
 
 なんかおススメありますかね?
 かっこいいと思える双眼鏡ってないんだよねごっついのしか。
 やっぱいらねーか?必要ないし。
 


 過去一番無駄なダバナシ決定ですな。



 これちょっと安めでかっこいいかも。




2021年6月2日水曜日

アルミナ単結晶育成るつぼ MOT's展示会始動(するはず)

  アルミナ高純度品の単結晶るつぼ

 先端角90°のもの。結構細くて小さいです。



 

 去年一年間まあ世情がこんなんですからお休みしていた「つくばモノづくりオーケストラ(MOT's)技術展示会」が、今月後半、一年半ぶりに開催されることになりました。


 各研究所にもそれぞれ可能不可能の判断基準があって、いつも通りの回数はできないんですが、OK出してもらえたところだけでも、という運び。


 普段だったら一か所にみんな集まって行う説明&作戦会議もZOOMとやらでオンラインでしたし、当日ももしかするといっぺんに入れる入場者数に規制がかかったり、俺等のツバキから備品の端まで感染対策に余念なく、みたいな窮屈な開催。

 何はともあれ停滞が微速前進に変わったってのはちったあマシな話です。

 それまでに茨城県やつくば市の状況がひどく悪化したりしないことを祈りますですよ。 

 あと贅沢言うと梅雨時なんでね、天気の悪いのも嫌だなあ(笑

 

 近場の予定では今月がNIMS(物質・材料研究機構)、来月がKEK(高エネルギー加速器研究機構)

 もちろん他所の方や一般の方は入場できませんのでここで宣伝したからって読者の皆さんどうすんだって話なんですが、こんな話でもしないことには「ユナたん(少女時代)とファン・ジョンミンが共演してるアマゾンプライムのドラマがメチャ面白い!」みたいな話を長々して食いつなぐことになりますよ?

 ユナたんかーわーいーいーとか、ファンジョンミン貴乃花っぽくなくなったとか。そんなのこそ読んでどうすんだ!


 どうでもいいけどZOOMって自分の顔見る羽目になってキッツいすね。

 



 




2021年5月28日金曜日

地学は理科の王だ!つまり、ヤキモノはものづくりの王だ!

  前回前々回とエラソーに四の五のなんのと振りかざしましたが、別に専門家でも研究者でもなくしがない職人。

 稼業を長々とやってるせいで、大概の人より数多く割ってるという経験を、聞き知った理屈に照らし合わせて納得いったりいかなかったりの日常なだけでございます。

 冷静に考えれば、振られた回数や三振した数を自慢してるみたいでみっともねえったらありゃしねえや。こういう場合は、「俺その辺よく知らないんですよ。割らないんで」と米倉涼子みたいな態度が商売としては正解だった気がします(笑

 

 間違い記述や言葉足らず記述に限らず、同じ文言でも耳で聞く言葉より目で読むほうが違和感を感じやすくて、聞き捨てならない感もアップする気がしますよね。ソンタクエンジンが発動しにくい。

 「させていただきます」とかもしゃべってるの聞いても、使用法間違ってんじゃねえかとか最近はもう気にならないけど、文章で読むとなんなんだよその使い方?とか気になっちゃったり。


 いろいろな発信が動画増えてるのも、ただ人気ってだけじゃ無くてその辺も都合よさもあるのかなーとか思いました。

 内容次第ですが、現段階では文献、データとしての能力は文字記述のほうが音声よりもずっと上だと自分は思ってるので、こんなくだらないHPですが、少しでも信頼されるに足るものを残さないともったいないなあと肝に銘じます。

 文字記述の利点であるあとから訂正修正がしやすい、という利点を生かしていきたいので、うちのこのHP上の記述で間違い勘違い、ポリコレ的に不届きな点、気がついたらこっそり教えて下さい。

 

 前置きの言い訳が長くなりましたが、とりあえず近作製品も紹介しておかないとね。


 毎度おなじみのジルコニアの蓋付き容器で、結構な肉厚でもあるんですが、割れるとしたらどっちが割れる?となると蓋のほうが圧倒的に割れやすいです。本体は焼成で割ったことないんじゃないかな?

 構造強度の問題だと思うんですが、お椀型、コップ型のものより、棒や板のほうがはるかに焼成割れしやすいです。というか、経験からくる印象の話ではありますが、棒や板のほうが、もっともっとしっかり乾燥させる必要がある、といったイメージ。

 もちろん反る反らない問題も板や棒のほうがずっと難しいです。 


 るつぼとふたのセットなんて、場合によっては本体に比べて蓋の値段スゲエ割高なんですけど~!と思われることも多いと思いますが、そういう理由があるんでご勘弁いただけないでしょうか?


 



 


 では月末恒例、誰も得しない水増し企画、

 今月面白かった本のコーナーをやらさせていただきます



 1冊目「ポストコロナのSF」

 何しろ帯の文言にやられました。カッコイイ!

 そういうことです。

 このメンツのオリジナルアンソロジーならつまんないわけがなく、本屋で見かけて即買いしました。中身も文句なし。面白かった!

 しかしこれだけ頭数居てネタ被りナシなんだからそれもすごい!

 いつ思い出しても、どうしても笑っちゃうタイトルの作品があります。

 「オンライン福男」

 頭悪!!(ほめてます)もう書いてるだけで笑っちゃうよ。

 内容は俺の思ってるオンライン福男じゃなかったけど凄くよかった。

 SFは科学や社会構造の上手い設定を通じて「こうなったらいいな~」とか「こんな世の中になるのは嫌だ!」という物語によって現代を映し出すものが多いので、非常に即時性が高いというか、結構古びやすいものなんですよね。

 興味があったら今すぐ本屋さんにGO!だ。

 

 2冊目

 川端裕人の『空よりも遠く、のびやかに』

 地学+ロッククライミング=高校生の青春な小説。

 ぶっちゃけ高校生の青春ものなんて50近いおっさんにしてみりゃ心底どうでもいいんですが、川端作品は小説も科学ルポも、ものすごく理系アカデミックな知的好奇心を刺激されるのが多くて好きです。


 主人公はラノベ大好き高校生男子なんですが、高校で地学とクライミングに出会って仲間たちと青春して成長していきます。まあ話の骨子は普通なんだけど題材が素晴らしいよね。

 こういうのをうちの長男坊みたいなラノベばっかり読んでる中高生に読んでほしいんだよなあ。ちょっと正統派ジュブナイル小説的過ぎるんだよね。作者もラノベにも中高生の生態にも詳しいから、思い切ってこれを寝て起きたらたどり着いてた転生先で萌え萌え美少女軍人たちと魔法ちょっと使いながらチート無双する話にすればあいつら読むんじゃね?

 あ、そうなると俺が読めなくなるわ。

 

 この中で○○は地学!みたいになんでも地学に結び付けるんですが、地学はそれこそメチャ広範囲な実学で天文・気象から微生物までありとあらゆる理科的知識と思考が必要とされる理科の王なんだそうですよ。

 今までの川端作品と同じく解説も丁寧なので、大変勉強になるし、俺もクライミングや天体観測や鉱物採集や気象観察してみたくなっちゃいます。


 察しのいい方はすでにお分かりの通り鉱物と水と火の化学と物理でできてるので、完全にヤキモノは地学です。

 普通工芸系モノづくりというのは「職能」+「詩情」でできてるんですが、ヤキモノは「四大エレメントの精霊」の助力をも必要とする大変崇高なもの、それプラス「理科の王」たるものの知識もなきゃいけないわけです、ということはどう考えてもヤキモノはモノづくりの王です。みんないい趣味してんな!

 しかも、主要登場人物の一人のお母さんの趣味として一回だけ「陶芸」という言葉が出てきますので、髪の毛ほどの細い糸一本分ヤキモノにも無関係ではないです(超無理やり)


 俺は「地学」ってずっと「地質学」的な何か、「地べたの地」だと思ってたんですよ。本当は「地球科学」の略なんだそうです。そんなことも知らないレベルで毎回毎回よくエラソーに科学的ヅラしてたわ。はずかしいです。