ラベル よるべなき男の重ね掛け の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル よるべなき男の重ね掛け の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2019年6月10日月曜日

よるべなき漢の重ね掛け イントロダクション2

 よるべなき男たちに贈る重ね掛けシリーズ、
 ホントの実践に入る前に引き続き準備編としてイントロダクションを続けます。

 前回は理屈から割り出されるシチュエーションを列記したので、あのまままともに受け取ると
 重ね方の数×釉薬の種類数×焼成プログラム数×濃度の割り付け数×土の種類数×裏表(上下を変える)
 などと霞ヶ浦のアメリカナマズの生息数を数えるような非現実的な場合の数になってしまいましたが、実際問題そんなんやってられっかというのが実際のところ。

 現実的には今回次回どのぐらいどれやるかってのを狭い範囲でも決めながらデータと実感をためていくって手法になるのは致し方ないわけです。やりゃあ自分なりの精度とはいえデータはたまるわけで、そのデータがありさえすれば勘頼りのメクラ撃ちより1億倍マシ(正確な数字です)。映画でも凄腕狙撃兵は撃った後小さい手帳になんか書いてたりしますよね(映画にもよるけど)。あれが何書いてるのか詳しく知らないけど距離とか風とかと照準のずれとか記録してるっぽいですよ(多分)そう思いましょう。


と、まあ前置きはこのぐらいにして
 雑な性格に自戒も込めて、現実的にはこんな段取りでいかがでしょうというのをちょっと考えてみました。
 


 A・試したい二種類の釉薬がもう決まっている場合。
 これは一番簡単、というか一本道(長いけど)
 それぞれの釉薬の濃度を決めて(複数をお勧め)裏表にする。だけで行けるはず。で、必要なら重ね方のパターン(重なり量やその高低の位置関係など、できれば細かいほうがいいかもね)、焼成プログラム(あるいは炉内位置関係かな?)を掛ければなおよし。といった感じ。さあ、とっとと仕事に掛かれ!

 B・釉薬二つになんて絞り込むの出来ませーん
 これはもう、ある程度一方的に絞り込んで「A」に移行できるようなパターンを組むしかないですね。ふつうこうなるんじゃないかな。
 とりあえずは濃度や昇温プログラムは選択肢を一つ(いつものやつ!)にして試験、結果を見てから次回「A」パターンを試してみたい組み合わせを見つけましょう。選ばれなかった組み合わせの別濃度や温度に素敵なマリアージュ(はあと)があるかもしれませんが、それは今回はご縁がなかったということでね。別に引き裂かれる理由は戦争でなくとも人生も重ね掛けも「ひまわり」のソフィアローレンとマストロヤンニみたいなものですよ。と思うと詩情にかまけて後ろ髪引かれる気持ちを誤魔化せると思います。っていうか、どうしてもってんなら全部試せばいいじゃんかよ!その辺はお任せします。

 で考えられそうなのは…
 B-1・軸からの流し方式
 自分の良く使う好きな釉薬でも、どうにかして使い方を見つけてやりたい釉薬でも、一つ軸を絞り込んで残りの釉薬との組み合わせを試します。一つの釉薬に対して相性のよさそうな相手を見つける、別名「ラブアタック」方式、ですね(ですねじゃねえよ)

 次はもう勘の言い方はお気づきでしょうが
 B-2・3、4種類でのボックス(総当たり)方式
 これは全釉薬組み合わせてはやってらんないからいくつかに絞って組み合わせを総当たりという意味です。
 3種類なら3×2、4種類なら4×3の裏表(ホームアンドアウェー)、同じ釉薬を重ねるなら3×3,4×4ですね。通称ゾロ目
  
 で折衷案であるB-3
 軸3×相手3のパターン。軸同士、相手同士ではこの場合はやりません。ある程度地の釉薬と掛ける釉薬の目星をつけている場合に有効かもしれないですね。よく使ってるメイン釉薬が3つ、新しく試した釉薬が三つなんてときにどうぞ。

 ほかにもあるかと思いますが、こんな感じでどうでしょう。どの方式を選ぶかはその時の都合によってチョイスすればよしと。
 
 次はテストピースですが、今回つかったものはこれ
 右肩にマスキングテープで抜き窓を作ります。
 下地の釉を使った後にテープをはがせば抜跡には上からかけた釉がそのまま残ります。あとからいろいろ把握がしやすいんじゃないかと思います。上掛けの釉は下の釉を全部隠しちゃわないようにすればテストピースには、下釉、上釉、重ね部分の三種類が位置関係とともにわかるようになるってえ寸法です。

 では、流し方式を例に取って・・・
 
下釉だけ掛けた状態

 

 これは柿釉に対してそこらで目についた釉薬を9種類試したものです。柿釉が、上、下それぞれありますので18種類(濃度は普段使うときの濃さ「のみ」です)












 
 と、いうわけでドシドシ作って焼きましたがまさによるべなき結果になってます(笑
 いい悪いさておいて、上下変わるだけでずいぶん違う表情、色味になるものもありますね(違うかどうかだけでいえば全部違う)。釉薬が2つあれば、少なくとも4種類の見た目を作れるわけですな。基礎釉のタイプの違いで滲み方、流れ方等が変わったり、いろいろ好みを見つけてください。
 


 これ思ったんですけど、もしかすると向いてる人にはこれ専門でやってける可能性あるかもしれないですよ。釉薬メーカーですらも重ね掛けまではサポートしてくれてないはずだし(知らんけど)。ゴルゴ13にたまに出てくる地下室で銃とか弾丸の改造してくれるジッチャン(黒縁メガネのオーバーオールの人)みたいな神職人として、あの超大物陶芸家の陰に地下室の男アリ!みたいな(笑

 

 瑠璃釉、飴釉、赤黄色マットにたいして白いの三種類(つまりB-3のパターン)だとこう



 

 









2019年6月3日月曜日

「よるべなき漢(オトコ)の仕事、重ね掛け」イントロダクション

 テストピースを使って重ね掛けの「試験」をやっていこうと思います。
 
 重ね掛けの魅力だの効能だのは何度かボチボチ書いてますし、興味ある人はもうわかってらっしゃるでしょうからとりあえず情や魂に訴える暑苦しい屁理屈はならべません。
 
 また、重ね掛けの試験に限らず、釉薬は試験したからと言って、そこで必ずお目当てお気に入りに出会える保証は一切ありません。ベンチ入りさせてボチボチ使ってたってのに改めて重大なリスクデメリットに気付いてしまうことすらあるかも。この辺何かに似てると思うんですよね。それなりに頑張らなきゃいけないわりに幸せの保証は一切ない、よしんばその時ひょいと意気投合したとしても後々(しかも結構速いうちに)こんなはずじゃなかったとか。
 そう「釉薬の試験は合コンに似ている」
気がしますね(しねえよ!)

 自分も別に今までやり込んで詳しいからみなさんに「いいっすよ、教えてあげますよ!」という立場では一切ございません。むしろ逆で、これをきっかけに自分できちんと組み立てて検証して手にしたい!といった理由です。

 練りだの成形だの釉掛けだのの「要年季スキル」と違って丁寧にしっかりやれば初心者でもガンガンデータが積み上がっていく類のものです。これで釉に慣れつつその間細工の腕前を上げていきましょう。(ほとんど自分に言ってます)
 AとBがどう重なったらどうなるのかを知るこれは「技術」です。名人上手、職人の○○のようなフィジカルスキルだけが「技術」じゃありませんよ。

 長くなってますが、さらにノーガキが続きます(自分を奮い立たせてます)
 とっとと試験始める前に、重ね掛けにはどういうパターンが考えられるのかな?というのを書き出してみたいと思います
 まず基本セット?としては物理的にどう重ねるかの組み合わせがあります。
 そこに、釉の組成から見た釉と釉の選択
 最後に自分の都合(手間暇好み気の長さ等々さまざま)

 じっさいはこれらが絡み合ってくるわけですが。

 なんとなく始める前に一旦この辺を個別に確認して、頭の中を整理しておけば、やりたいもの、やりたくないものを選択できますし、もしこんなの作りたいんだよな~ってのがあれば、それがどのタイプに該当しそうなのかが見当つくかもしれません(間違ってたっていいじゃないの)。

 以前も書きましたが、ここでは2種類の釉薬を使うという限定で考えます。大変なので(笑
 また釉の位置関係に関する表記ですが、混乱の元なので、読みにくくなるのであえて言い分けます。
 上下上掛け、下掛け 素地に対しての上下
 高低=器を立てたときの高さ方向の上下、底(地球)に対して、標高(笑

 物理的組み合わせを考える

 1,2 すっぽり重なるパターン
  上、あるいは下になる釉がもう片一方の釉に完全に重なってしまう場合。点々を付けたり、ピュッと一筋、みたいなのもこのパターンですね。

 3,4 どちらの釉も単層の部分があり、部分的に重なる
 二つの釉薬面に高低の関係がある場合、どっちが上掛けになるかも流れるんなら要チェック

 5,6「重ねない」という選択肢
 キチキチに接触するだけの、あるいはほんのちょこっと重なるだけの、掛け分けに分類されそうなパターン。
 これはちょっと接触するだけだと境目にいい感じの黒い縁取りができる場合があったりして楽しいです。色はキッチリわかれるのかボンヤリ滲んじゃうのかで違いがありますよね。これもとりあえず『重ね掛け』に入れちゃいましょう

 さらには二つの釉面の間にハッキリ素地が露出する(露出させる)というパターンもあるぞ!(重ねてない!)
 釉同士接触しないならわざわざ試験する必要はないわけですが、選択肢として頭には入れておきましょう。焼き物である以上そもそもボディ!がメインであるわけで、素地が一番表でもいいわけです。境目に色ついて焦げるとカッコいいのもあるじゃん。

 なんでこんなこと言ったかというと、「墨が乗ってない部分も《書》です」「休符も音符です」「ボールデッドの間も試合中です!」的なチョットカッコいいことを言ってみたかっただけです。
 これは使い道結構あって、「信号待ち中も運転中なんだぞ!」「お昼休みの間も会社員だろ!」等上から目線で先輩風ブッコミたいときとか、「手も繋げてないけどデートです。断じてデートです!」「今ちょうど映画館にいるけど、仕事中でえ~す」といった自己弁護にも。大体香港あたりのスーパーコップは休暇で遊びに行ったときに最大のポテンシャルを発揮してます。
 
 

 そしてそれぞれがどのぐらいの面積で重なるかが関係します。
ちょこっとから広い面積まで(釉は一緒です)

 以上が数理的(笑)位置関係としての掛け分けの組み合わせパターンじゃないでしょうか。
 これ以外ありますかね?


 次、組成から見た組み合わせ
 1・同じ基礎釉で添加物(多分主に発色用)が違う二種類の釉 

基礎釉は同じで、酸化銅と酸化鉄だけの違い


 その結果が好きか嫌いかは別として、グローブの上にアイスクリームが乗ってるような、カープの上に我がベイスターズが載ってる順位表のような違和感しかない組み合わせにはなりにくく、すんなり目になじむ(ことが多い)のが利点。また女神転生みたいな突然変異はしないので普段通りに焼けば事故は起こりません。

 2・基礎釉自体が別々の二種類の釉を使う
 鉄釉の上に、藁灰、糠系の白釉を掛けるのが伝統的な王道パターン(主観です)で、「トンカツ屋コンボ」と俗に言われています(いません)。
飴釉の上に固い釉(ジルコニア白マット)の濃度(厚さかな)違いパターン


 エンタメ要素も興味アリ度も多分これが一番。意外性とスリル(炉内事故含む)があり、謎の部屋を見つける可能性も高いでしょうね。

 3・同じ釉を重ねてみる。
 というのも濃淡や、濃いと薄いで色違う釉も多かったりするのでアリですよ。

 また、追加パターンとして、
 かたっぽ透明釉でやってみる。なんてのもアリ。
 天目と透明釉で重なったところが飴釉っぽくなったりならなかったり


左、天目の上から透明釉が口元に、右、白萩~糠系をガンシャ掛けしたもの

 で、後は実際の釉泥漿の濃度をどうするかという部分がレイヤーされると後は実験に移れるわけですが…
 全部!なんてなかなかいかないので、
 通常の濃度で各釉簡単に重ねてみて、結果を見てから二~三種類に決めてそれから細かく試験、とか、俺はこの重ね方しかしないから、種類と濃度はたくさん試しちゃうぜ!とか、各自工夫して面白を見つけてください。
 
 まあ、こうやってちょっと考えただけで結構大変なのはわかりますよね。「結果」でなく行為そのものを楽しめる方でないとちょっとめんどくさいですよ。
 やるやる言っておいてのびのびだったのはもちろん、「先々行うであろう手数を思うと気が遠くなって、おいそれとうっかりはじめずらい」に尽きるんですが、
 1・夏休みイベントとして教室の皆さんで手分け、あるいは皆さんのお子さんを集めて自由研究として一気にやらせる!
 学校別々の生徒のグループで研究をすると、先生や誰だか知らねーけど賞与える側から「いいね」をもらいやすいというのは数年前に経験しています。
 
 2・気を長く持ってあせらず、体調とヒマ具合の都合いい時に少しずつボチボチ進める

 のどちらかがおすすめ。


 
 
 

2019年4月18日木曜日

四月! 『闇ヤキモノ教習(仮 』2年目突入ということで。改めて・・・

 半ばも過ぎてなーにが「四月!」だ!って気もしますが、今年度から新たにヤキモノ教室に通いだしたみなさんをも対象に加えて、『闇ヤキモノ教習(仮』も二年目に突入いたしましょう。

 相変わらず、製作に関する技術、というものを教えるなんてことは俺の腕前じゃあできるわけないんですが、「ヤキモノ製作に関する技術」を下支えしてくれる(はずの)周辺作業や知識、こんなやりかたしてるんですよ、なんてののうち、あんまり本やネットに出てない話だなあってのを多少は役に立つように記事にしていきますよ。私は生業としてファインセラミックスの職人をやってるわけですが、そこで学んだことと伝統陶器を作るにあたって学んだこととのへんてこりんな乖離、壁の隙間に面白やブレークスルーがあるんじゃねえのかなあと激しく実感していますよ。

 去年一年やってみたところ、ありがたいことにサイレント感謝連絡など数件受けたりしまして、それら御報告によれば、教室や同好会の飲み会なんかで気になるあの子(年齢は不問にした方がイイね)にプチ自慢してトキメキマイセルフしてみたり、場合によっては「ウエーい!無礼講じゃ!」とばかりに先生を軽くトッチメたりできるような情報も満載だったそうですよ!(多分)

 あくまでも対象はすでにプロ志望の方ではなく趣味のヤキモノ人。伝統、慣習、思い込み、決めつけ、謎のタブー、等々打破して「俺はワンダフルライフ」といきましょう!私も気になってはいたけどわざわざやらなかったこと、なんてのがゴマンとありまして、この記事きっかけにいろいろバカな実験や研究などやっていきたいと思っています。

 今年力を入れてみたいのが「重ね掛け」です。
 さすがに三段にも四段にも重ねるのはやる気もしないし気が滅入るので、一か所に二種類の釉薬にとどめますが、そのバリエーションをいろいろやってみたい、ということです。
 「重ね掛け」は筆さばきの巧さ(まあ絵付けの巧さ)、スペシャルな土も釉薬ももっていない、そもそもがっちりカッコいい形に作れもしない俺のようなものには、特殊な技術もたゆまぬ鍛錬も、勘も才能も必要なく、単にきちんとデータを積み重ねれば何とかなるある種の独特な美しさ(まあここはどうしても主観ですが)を得られるための洞窟です。

 繰り返すうちに、相性の良い釉薬の組み合わせや何かに出くわしてわくわくしたり、釉の成分よるかもしれない傾向と対策もつかめると将来大変役に立ちそうだ!みたいな感じ。
 まあ場合によってはどっかの角でジャニーズにぶつかって恋に発展するような出来事に出くわすまで、毎朝毎朝パンを咥えて「遅刻遅刻」と玄関を飛び出すような先の見えない日々になるかもしれませんが、あの16度世界ヘビー級王者に輝いたリック・フレアーも毎試合毎試合コーナーポストに登っては逆にデッドリードライブを喰らい続けていたじゃないですか!リックフレアーでさえそうだったんだから俺たちも頑張ろう!(あれってフレアーはなんの技がしたくて登ってたんですか?決めたの見たことないんだよな)
 
 まあそんなこんなを繰り返し、成形や釉掛けの技術も追いつくころには得意な釉薬もできてると思います。いいじゃん。
 しかもそろそろ釉薬関係でいろいろやりだしそうな『俺たちの先生』ことイノウエセイジ先生は「重ね掛け好きじゃないんだよねー」なんておっしゃってたんでネタがかぶらないうえに、周辺補填としてなりたちそう。
 重ね掛けが先生方(って良く知らないけど)に嫌われる理由を考えてみたんですが、
1、せっかく上手に作った器を勘で適当に重ねてダメにするおっちょこちょいを数みてきた。もしくは自分もだったりして、俺もそうですが(笑
2、突然流れ出して炉内で事故る。それを急にやられても察知できない。
3、『窯変』などという誰一人解説はおろか明確な定義すら説明できない謎の「用語」の都合よい不可思議幻想に凝り固まってべちゃべちゃ重ねてる人を見てバカバカしいと感じている。

辺りですかね?
 実は「窯変って言ってるやつらって救いようのない○○なんじゃねえの?」っていう記事も下書きしたんですが今年から具体的なディス記事は挙げないことにしてるんで消しました(笑
 曜変天目の「曜変」じゃないですよ。あれはあれが曜変と名付けられたわけで、具体的に指すものがあります。



なんか殺伐としてきたんでこの辺にしますが、俺が好きな重ね掛け(俺の好みなんてどうでもいいよね)や細かいテストのやりかたを決めていくのはは次回以降に回すとして、今回は重ね掛け用にテストピースを作ってみましょう。

 四月ということで初心に戻って、使う土の性質のうち成形に必要な部分の情報を得る、ということも同時に行います。
これは去年「土を知るシリーズ」みたいな感じで記事にしましたけど、新規の読者の方もきっといると信じまして、ブログの記事も奥の方に行っちゃってるしネタも稼げるしで、この辺基本なので改めて繰り返しますよ。

まずテストピース 
こんなのをつくります

 
「重ね掛け専用」なんてものはないですけどある程度高さがあった方がいいです。
 
ロクロでわっかを作って

バラバラにすればOK!

 ざっと土握り取って(約300gぐらい?)で20個作れました。まあ数は切りようですけどね(笑

 こんなん初心者がロクロに慣れるにも都合がいいんじゃないでしょうか?(ドーナツぶれずに引くのは案外とムズイよ。技術的なことやコツは先生に聞いてね!)
 たくさん作れば作るほど思いついた時に気楽にテストできます。テストピースならたくさん作って困る教室もないでしょう!
 

こんな感じにデッドスペースで焼成しまーす


 重ね掛けの試験なんていくらあっても足りないんですけど、まあとにかく当面足りそうな分作ったら終了。素焼きの時にご一緒して焼いておきましょう。

 次、土の収縮率等を調べるためのテストピース
 むしろこっちの方が基礎の基礎ですよ。
 「土を知っとこう」シリーズ
の初めの方と内容は同じですが、今回私も新しい土を試してみるところですのでついでに…
 
 こうして寸法のハッキリわかってる型に押し込んで成形体を作ります。この場合は左に見えてるステンレスの四角い板が原型で40.0㎜角です。
 都合のいい型が無い場合は20×120×10t、ぐらいの短冊を作って50㎜、100㎜がわかるように目盛りを刻みいれておきます。作ってすぐにやること!早い段階で結構乾燥収縮しているものですよ!



 こうやって寸法(原型のでも可)と重量を刻んでおきます。左は37.5角で26.6g、右は40角37.1g
 書き込むのは顔料でもいいですね。まちがって消さないように。
 
 これをこの後素焼き前、素焼き後、本焼成後、にすべて行いますのでなくさないように!焼成を何種類、あるいは炉内各所に配置して分布をみたい場合(そっちのが本当はベスト)必要分作っておきます。

 今回試したニューカマーの土は、正月頃買い置きしてある山内陶料akaねんど屋さんドットコムさん耐熱土(白)です。
 オーブンウェア作りたくて買ったのに、ストーブ使わない時期になっていじくりだすというこの不条理。
 
 土鍋土はリシア系長石たっぷり入ってる上に求められる機能が機能なんで普通の土より高くつくんですがこういう高機能性調合は買うのが吉、評判の良いメーカーのを買ってみました。肌理も細かくてかなり細工も利きそうなほかにないタイプの鍋土ですね。実はすでに一個ちっこいお碗を作ってまして、卵を落としてストーブに突っ込み卵が黒焦げになって引っ張り出すやいなや水張ったタライに落っことす、というスポーリングテスト(akaいじわる)を何回かしたんですが余裕でした。サ・ス・ガ!卵は焦げ付いちゃいましたけどね(笑

 フレイムウェア、オーブンウェアとしては1300℃のコーン倒せる方だけになっちゃいますけど、タルクを調合したコージェライト系の耐熱衝撃素地の調合も試しにお勧めしたいところですが、話が飛び過ぎるので興味がある方がいらっしゃればそのうち。
 
 まあとにかく、今回作ったテストピースを使って成形~焼成後までの収縮率、重量変化を確認することと、重ね掛けの試験をやっていきましょう。

 長かった!ではまた!


ほら、半日ほっといただけでこんなに縮んじゃったよ

 
重ね掛けに事故はつきものなのも覚悟しておくように!