2014年3月31日月曜日

その他の窯だし 釉薬テスト系

箸置きもついでの窯詰なんですがさらについでのついでの窯出し品。


 飴釉のバリエーション
これも行けるか?
ブヨブヨ鉄赤マット
黄色く映ってますが赤みが強いです

溝の凹凸に対する色変わりのチェック

釉の濃度はもっと薄いほうがたまりと角の差が出るがもっと褐茶っぽくなるみたい。
濃いと赤黄色ですがのっぺりした感じに
白釉3番のバリエーションチェック

詳細はそのうち


















ついでのついでのついで
こんな形のものの乾燥方法の一つ。
口元が最後に乾きます。場所もくわない



箸置き 二種?

ソラマメ型と棒型です




ソラマメ型はうちの子が大好きな水切り(石切り?)、川に向かって平ぺったい石を渡辺俊介よろしくアンダーでピシッと投げると水面を跳ね滑るアレ用に開発したというバカな経緯がありますがかわいくて好きです。タタラにしっぴいた後の余り材で作りますので結構増えてます。

2014年3月25日火曜日

醤油差し問題

横倒し型の炉心管に差し込むタイプのボート(注ぎ口付き)を成形した晩、
このタイプの醤油差しは意外と今まで無いんじゃないのか?と夕べ試作


イメージ湧くかと思って勢いよく裂いてみたはいいものの思考の限界でした。
最終的な形をどうまとめるかな~、

醤油を醤油皿に注ぐときに子供はなかなかうまくできません。
様子を見ていると落差があるのが一つ障害になってるようなので
ペタッとした背の低い形(注ぎ口の位置)は醤油差しとして使い勝手有利と見ました。
テーブルに置いたままでもお尻の方を軽く持ち上げれば子供でも少しは上手に注げそうだし。

もう少し考えたいんですが工程的、技術的にめんどくさいなーと思う方法しか思い浮かばないんですよね~


2014年3月24日月曜日

白釉テストの続き

続いている白釉テストのうち
もう組み合わせを試しているのが 3番の釉です
いくつかためし用に焼き残した形のあるもの焼いてみてます

改めて調合は
  長石 feldsper 21
  石灰石 whiting 28
  タルク talc 16
  カオリン kaolin 30
  骨灰  BoneAsh 5

化粧土との相性、何種類かの土の場合、他の釉薬との重ね合わせなどなどです

鉄系の化粧土との相性
骨灰が入っているので鉄が赤っぽく出て自分好みです

飴釉との境目チェック。伝統的な感じ


白く焼き上がる土に使った場合
先日のショーユ差しです



ちょっとした温度の差でずいぶん表情が替わっちゃうのが難点ですが、
それを長所ととらえるデザインや組み合わせを考えたいなあと・・・

ここで使った化粧土の調合は
酸化鉄50+黄土50に庭で遊んでたら出てくる黄色っぽい粘土(赤~く焼き上がる)外10です


テストピースちょこっといろいろ

先日の釉薬実験のうちもうちょっといじってみようと思ったものなど・・・

俺釉プロジェクトの下準備、箸置き
「ロマン30」の基礎釉をいじったもの(酸化亜鉛追加)
+柿釉のライン

流れそうでおっかない場合用のテストピース
珍しく色釉です。

こちらは白マットの続き

2014年3月20日木曜日

釉薬のテスト 窯出し待ち

現在ファインの方ではここで紹介していい製品がないので
とっかかり中の釉薬のテスト・・・
一連の白い釉薬のテストの続き・・・

今回は勝ち上がり組の中から酸化金属の添加の場合、また有色化粧した場合の反応性のキョーレツさなどを調べるのがメイン。
思いついた改良(材料の置き換え)などなど・・・

俺釉プロジェクト的なものではありません


こちらは調合中の図

テストピースは窯の中・・・まだ500℃なので待ち遠しい
覗き口からペンライトで覗き見てるんですがわかんないっす

結果は明日以降・・・

2014年3月18日火曜日

醤油差し 的なボトルもの

今作ってみたくて、形など取り組んでみてるのが醤油差しサイズの注ぎ用ボトル

醤油差しはこういっちゃ身もふたもありませんが、キッコーマンでもヒゲタでも普通に安く売ってる小瓶がそのままベストですよね。最強です。

とはいえ自宅用にあってもいいかなーから出発して試作中。
ぶっちゃけ現段階では滴のキレだなんだはとりあえず思案の対象外ですが(できる範囲で作ると…)

英国の古くからあるような陶製瓶は好きなんで花さし扱いでたまに作りますのでその辺から手を付けてみてます。

まだ蓋や注ぎ口も考え半端だったりですがまあこんな感じからかなあ

2014年3月14日金曜日

俺釉 組み合わせテスト

完成した?俺釉「ロマン30(笑)」とほかの釉薬との組み合わせテストを行いました。

重ね掛け、掛け分け等で二種類以上の釉薬を使うと、思った通りや思いがけずの効果がありますからそれを調べます。

持っている釉薬の重ね効果を調べることは多くの製作者に必須で、

1、重ね掛けの裏表を試しておのおの
 上に載った釉がそのまま出るのか、混じり合った場合どうなるのか
 浜崎あゆみみたいな豹ガラになったりすることがありますよね?

 また肌合いが変わることも多いです。マットとマットなのに重なったり境目の部分にが光沢が出る 逆に光沢釉同士で梨地になったりもあります

2、境目がどうなるか(くっきり分かれるのか、溶け合ってボヤーッと滲むのか、その滲み方は?)

なんてことをテストピースの場合は、ボロ降りガード用の屋根の上にでも載せて常々チェック。


また新しく作った釉薬の場合は、初めにテストした時と一か月置いた後でなぜか違う場合もあります。作る量でも変わってきたりもありますね。この辺は私が雑すぎるせいが多分ですが…
経時変化はともかく調合量にシビアすぎる釉薬は使い道に制限が出てきますから余り私は好みません。

などなどテストピースでの試験を終えたら実際おちょこサイズでいろいろやってみる段階です(自分の場合)。
というわけで…


とりあえず全景、下半分が「ロマン30(笑)」、上半分がこの日の3番、真中の四角い赤茶色の抜き柄は新しく試している柿釉。この柿釉は例の鉄錆ブヨブヨ赤茶マットからひねり出した光沢バージョン。

柿と「ロマン30」の境目は黒縁が出ますが、柿と白釉3番、「ロマン30」と白釉3番の境目は滲んでぼやぼや気味です。

別角度

見込の中も同じ柿釉で縁の境目にマンガンベースの黒釉を一回り盛ったらこの垂れ方になってます。

なんてことをやって少しでも手数を増やそうと日々しみったれた実験を繰り返してます

2014年3月12日水曜日

緻密質アルミナるつぼ 窯出し第二弾

本日の窯出し第二弾
全部アルミナの4Nです。99.99%

左 外径50㎜ 高さ100 肉厚は1.5㎜以下
右 外径60㎜ 高さ65㎜

この辺は最近立て続けに作ったものの寸法バージョン違い


ラボサイズ 多孔質ルツボ2種

定番寸法の実験室用の多孔質ルツボ

白はアルミナ、黄色はマグネシア
寸法はどちらも35φ×25φ×50

マグネシアは金型を使った加圧成形(打ち込み)
アルミナは石膏型での固形鋳込みです

ほっかほかの窯出し直後




2014年3月7日金曜日

焼成待ちの皆さん


左側はマグネシア、アルミナのそれぞれ多孔質のルツボ
右側はアルミナとムライトの碗形のルツボ、などなどです

この後仕上げ工程があるので、写真のために素焼きの窯出し後に一緒に並べてみました
実際はファインと一般陶磁器がご同居することはありませ~ん



2014年3月5日水曜日

試し焼き 赤白のマグカップ

先日、新型試作中ということで棒っきれでひっぱたいて花びら型にした高台のマグが焼き上がりました

白と赤茶、それぞれの組み合わせ、重ねた部分の変化、実際に持った心地などなど実物に近い形でないと試せないのがレベルの低さの表れですが…


底のキワはこんな感じ、写真だとのっぺりしてますが実物はまあ次回やるべきことが見えたので合格点。見た目からも安定感の高いイメージが強く出ます。



側面は樽型のRをつけずにストレートに近いほうがいいかな?

後は持ち手の作りこみと赤茶の釉薬に慣れが必要です。
この赤茶釉薬はこの記事の一番下、錆錆ブヨブヨ水から鉄分を取ったマット釉です。
なかなか面白かったのでちょっとずつ試していました。
釉掛けの厚さによって黒(こげ茶)→柿色→赤→オレンジ→黄色(いずれも渋め)と変化します(いまのところ・・・)
器肌のしわやキズ、凹凸に綺麗な色変わりを見せるので
釉に巧くて柄のセンスのある方ならこの釉薬だけで釉彩的なことができるんじゃないでしょうか?
ある程度、使うのも作るのも慣れてきたらかなりいい釉になってくれそう。

巧い人に試していただきたいのでご要望があればですが調合(恥ずかしいほど簡単)を公開します…



ムライトのルツボ

特急月間で、小物の製作が続いています

これはムライト系のルツボ、型から外しっぱなしのほやほやグリーン
ムライトといってももちろん純ムライトではないのでうちではムライトといわないです。
俗称ムライト、つまりアルミナ-シリカ系(アルミナシリケート)は混ぜ物ですので呼び名が微妙で
ムライトって言ったり、分量がアルミナのが多いせいかただアルミナって言ってたり・・・
普段使ってるるつぼの純度によっても目線の位置が変わりますから話聞くと納得の時もあります。



他にも今日は成形が3種類、石膏型つくりが2種類・・・の並行作業中です




2014年3月4日火曜日

多孔質ルツボの原料サイズ

成形したばかりの多孔質のシリカルツボ
まだ型の合わせ目などに出るバリも落としていないもの

大きさは170φ×250H

多孔質ルツボとしてはまあ標準的なサイズです
(生産現場によって全然違うでしょうけど)

同じものです




















このぐらいのサイズになると肉厚や原料素材によっても異なりますけど
下の写真の大きさの粒子が配合されています

(るつぼや耐火物としての)多孔質製品の場合、緻密質や一般の陶磁器と違って全体的に熔化しつつ固まってるわけではないので、このサイズの粒子がごろごろ出てきますから、焼成後の研削、研磨の精密加工が大変困難です。というかふつうあんまりやりません。

どうしても必要な場合は全体の耐熱衝撃性などを犠牲にして加工に耐えられるサイズの細かさで作ったり、ほかにもいろいろKUFUしながらとなります。


2014年3月3日月曜日

ジルコニアるつぼ 縦長 など

週末に納品になったジルコニアるつぼ
径は約30φ、高さは約60㎜です

これも年度末進行になりました。


他にもここの所連続で紹介しているアルミナ4Nの円錐型ルツボ


他にもやはりアルミナで小さ~い凸型のもの
これなどは径が10㎜程度です