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2020年10月23日金曜日

園芸用土VSヤキモノ屋 テストピースの作成

  先日紹介した園芸用土ですが、まずは胎土としてどうなのか、面白半分にいじくってみましょう。

 園芸・農業と陶磁器、どちらも「土に強いこだわりを持つ」ことにかけては二大ジャンルといっていいでしょう。他は知らないけど。


 かくいう私はその片一方の端くれ。粘土じゃ野菜は育ちませんが、園芸用土を焼き固めるぐらいはできるはず。何言ってるのか全然わかりませんが。


 用意したものはこちら

 皆さんご存じ、赤玉土と鹿沼土です。

 この両者、どちらも鹿沼市産。また、同じ売り場の隣にあった「黒土」という腐食分の多い園芸用土も鹿沼市産でした。日本の園芸、農業をただ一市、アンパンマンのように体を切り取って支え続ける鹿沼市。年々体積や平均標高が減り続けているに違いありません。

 鹿沼市には足を向けて寝られませんね。



 そして道具は、厚手のビニール袋、

 綿棒にちょうどよさそうな太さのVP塩ビ管

 ザルとボウル

 ゴム手袋

 虫よけスプレーです。


ビニール袋に入れた土を塩ビ管でゴリゴリでつぶします。
せっかく団粒化しているものを粉砕するのは気が引けますが、気持ちいいです。

つぶしました。
粒隗ごとの鉄や水分の含有量が色の違いに表れています。

適当なざるで篩います。
こうすることで可及的均一に混ぜ合わせることができます。

篩いました。
右が原料分、左がいらない分です。

いらない分はラズベリーの株元に捨てておきました。
本来の仕事を思い出したように、イキイキしています

赤玉土、鹿沼土ともに造粒作業が終わりました。
 当たり前ですが両者ともに、粘土らしい可塑性はほとんどありません。
 軽くて、吸水、保水力が高く、凝集粒子としてカッチリしていながらフワフワでもあります。多分ですけど、これで鉢植えや盆栽、ポット苗なんかを育てたらうまくいくんじゃないかという気がします。


 テストピースの円板を成形しました。 

 単味100%で3つずつ、さらに、もう少しやきものらしくなるかと思って蛙目粘土を20%混ぜ込んだものを2つづつ作っておきました。焼成したら思いのほかボロボロになって、「やりきれない気分で即実験終了」になるのを防ぐ意図があります。


 また複数作っておくと、うっかり壊してしまった時の予備にも、焼成温度を変えてみたりすることもできます。素のまま焼いたものと釉掛けしたものを比べることもできます。

 


成型密度の違いも試してみました。我ながら手が込んでいます。
(ほぼ同量でも右はより高圧なので薄い)





鹿沼土100%です。
左のはめんどくさくなったのでダマのまま叩き込みました。
色の違いは数日前に試しで作ったので乾いているだけです。
ちょっとほわほわしてて軽いです。焼成後の強度がちょっと心配です。

鹿沼土80:蛙目粘土20%です
見た目何ともイイ感じです。
 蛙目粘土は成型助剤として大変優れているのを感じ取れました。よく締まって密に成型できました。

 

赤玉土100%です。
こちらは単味でもよく締まりました。
ひびが入って見えるのは、試しにダマのまま叩き込んだせいです。
右の二つは粉砕後の原料を使っているので均一です。

 赤玉土80:蛙目20

 これはもうほとんど耐火物を作ってる気になるほど、普段の作業と違和感がありませんでした。誰にも請求書を切れないのがウソみたいです。

 

 これらのテストピースは、週末予定している1000度の焼成に入れてみようと思います。

 もし、その後もうまく焼けるようならば、この令和の時代、栃木県に新たな窯業名産地「鹿沼焼」が誕生するかもしれませんね。特別縁もゆかりもありませんが、鹿沼のためにここは一つ頑張ってみようという気がしてきたような気がしないでもありません。


 ただしこのままでは、コネコネする以外成型法に引き出しのない方は何も作れないことになってしまいますね。

 

 鹿沼純度は下がりますが、蛙目粘土をもっと加えてみます。

 ほぼ1:1まで加えると、タタラ打ちや土器なんかにはちょうどよさそうな具合の可塑性を得ることができました。
黄色い鹿沼土粒がそこかしこに見えています。
食べた翌日のトウモロコシの胚芽みたいですね。


箸置きなど作ってみました。
写真にはありませんがトウモロコシうんこ鹿沼土でも試作してありますので、ご安心ください。

 轆轤にかけられるようにするには、もっと可塑性原料を増し入れたりするよりかは、スタンプやミル、ジョークラッシャー、あるいは水簸といった工程や設備が必要になりそうです。

 この後、SF小説のように電気のない世界や工場なんて稼働できないような世の中になってしまうと、轆轤の水挽のみでぽんすこモノを作る、なんてことは、地域や環境に左右される、誰でも簡単にできることじゃないってのが想像できると思います。じつは轆轤というのは、ものすごく産業的な設備でありシステムでもあるんですよね。大袈裟ですけど。

 次は、鋳込み成形でテストピースをつくります。 

すでに溶いてあった蛙目粘土単味の泥漿を加えて練ります。

 赤玉土分の解膠剤も必要でした。鹿沼土はシリカ分の割合が非常に高く、実際酸性が若干強めなそうなのでファインシリカ用の解膠剤が必要かも?と思ってたんですが、現状粒子径も粗いし関係なかったです。杞憂に終わりました。よかった。



石膏型のヘリで離型するかどうか確認します。

あっさり剥がれて泥漿は準備OK。
 さすが全人類80億人のうち、上位数%に入るほどの鋳込み上手です。

 

 めっちゃ小さくてしょぼいですけど焼成試験用のテストピースができました。時間がかかって面倒なので、一個だけしか作っていません。

 

 こういう何やらわからないもので鋳込み泥漿にする場合は、ph値を測定することが必要なことがあります。離型したりしなかったり、成形体が乾燥や焼成でバラバラになったりならなかったりする場合、実はうまくいく泥漿ph値の範囲があったりします。

 今回は前頭葉の指示に何となくしたがったら上手くいきましたが、取れるデータは全部取るのが初めの一歩にはお勧めです。


 では、今日はここまで。

 来週何の音沙汰もなかったら「ああ…そうだったのか…」と、窓から見える夜景にグラスを傾けてください。




2019年6月6日木曜日

赤津「貫入土」対「貫入しない釉薬」 決戦のゆくえ!

 お待たせしました。
 じつは誰も気にしてないかもしれないけどお待たせしました!

 赤津「貫入土」VS「貫入しない釉薬」 決着がつきました!

 二重掛けの一回目テストピースと一緒に焼き上がってたんですが、貫入なんてのはしばらくしてからちょいちょい出てきたり広がったりするものですからね、窯出し後、3日置いてみました。(二重掛けの方の結果紹介は長くなるので後日!)

 ではマイケルバッファーさん(有名リングアナ)のコールに耳を傾けましょう
 
 勝者!・・・・
 スティル!アーンディフィーテッド!!
 M・J・K!!(貫入しない釉薬)
かなりの強敵だった…(想像です

 では試合後の両者の様子を見てみましょう

画像ではわかりにくいですが厚く塗ったリップ部分も貫入していません。
 しかも素地がきめ細かくて白いので今まで細口袋物の見込みぐらいにしか使ってなかったんですがセミマットな質感で個人的に結構いい感じです。赤津貫入土好きかも!ほかの釉薬の試験結果もかなり私好みでした。

 残る相手は「貫入土」、赤津も高津(元ヤクルトの守護神)もついてない、まじりっけなし、正真正銘無垢の「貫入土」でしょうね

 リング上では勝者が次戦についてインタビューに答えています。
「貫入土よ!次はお前だ!Just Bring It!」
 (キャプテンアメリカこんなこと絶対言わないと思う。最後ロック様になってるし)

 
 おっと、会場がざわついていますよ!
 ・・・乱入だ~!

 ウエスタンハットのこの男は誰なんですか?倉持さん!
 同じジムの「耐熱土(白)」選手ですよ!
 もみあいになってますよ、あ~乱闘です。
 



 
 な・な・なんと・・・貫入だー!
 かなりマットにさせられた上に我らがチャンプMJKに貫入だー!
 リシア配合素地の熱膨張係数恐るべし!
 ねんどやさんドットコム恐るべし!
 15年間無敗のチャンプに土~~~!
 



 なんだこのオチはー!

 いや、個人的には今年一番の衝撃でした…




 




 


 








2019年5月31日金曜日

「貫入する土」VS「貫入しない釉薬」!!世紀の決戦、調印式!


 昔楚人アリ
 盾を取り上げて云うには「この盾はどんな槍でも刀でも跳ね返しますよ!まじオススメ!」・・・
多分こんな感じ。頼もしいね!

 また、矛を取り上げていうには「この矛はどんな盾をも貫きますよ!超オススメ!」

またつまらぬ記事を上げてしまった…

 以下略・・・

 先に言っておきますが今回はネタ企画です。扱いがテレビ的なだけで変わったことは実はしていません。

 世には「貫入土」なんてものがあるんですね。貫入大好きオジサンとしては捨て置けない名前ですが今まで使ったことなし!
 また、ヤキモノ屋としては貫入しない釉薬というのも持ってるといいんですよね。意匠の点からはもちろん、機能面、とくに漏れ・ナシ・絶対(は言い過ぎでも)といったオシメ的安心性能や、食器の見込側に使って清浄性を有利にできるわけだしね(この辺結構海外ではウルサガタも多いそうです。われわれマット釉全盛?のワビサビジャパンではあんま気にしてないですが…よかったですよ)
 何とうちには今まで貫入したことがない釉薬があります。これがどのぐらい凄いのか、それとも全然普通なのかは知らないんですけど、とにかく貫入しません。

 興味アリ!!

 「貫入土」と「貫入しない釉」もし戦わば…

 というわけで「貫入土」の購入を検討!
 出かけるのが面倒、ぐらいの軽い理由で申し訳ないんですが山内陶料通販サイトaka「ねんどやさん.COM」をチェック。で理由はいろいろあるので割愛しますが、「赤津貫入土」を取り寄せてみました。
 昨日とどきましたが、段ボール箱開けるやいなやもう貫入させる気満々。もちろんうちの釉薬も貫入しない気満々です(想像です。しかし注文の翌日届くって早いなあ。置き場所に困ったよ)
 
 無事『統一戦』の調印式も済みました。

調印式でにらみ合う両者、一触即発!(やらせです)

 ここで両者の紹介を
 うちの貫入しない釉薬チャンピオン
  「MJK」(まじかんにゅうしないの略)
 福島長石 30
 シリカ  20
 カオリン 28
 石灰石  11
 タルク  11
 なんか11%とか28%とかかっこつけてますが、30%と10%10%でも問題ないです。多少低温でも溶けやすくしたつもりなだけです。要は20石灰石だったけど半分タルクにしただけで、しかも別に貫入しない釉薬としてつくったわけでもなく(期待はした)、その後ブラッシュアップしたりとかも何もしてないです(2%ずらしただけ)。結果貫入してないだけなので世の中にはもっとすごい調合いっぱいあるはず。
 水分量はとりあえず100%以上で混合し、使うときは比重で1.2~1.4あたりをお勧め。濃い(厚い)と白く乳濁しやすくなります。
 固く沈殿しないしピンホールもできにくい(うちの材料だと)優等生です。正直いまいち面白みに欠けるところも優等生。ただし今まで貫入したことはありません。アンディフィーテッド!!
 
 対する「赤津貫入土」はサイトをご覧ください。今日(5/31)までならセールで安いぞ!(それが理由か!違います!)
 
 赤津貫入土選手、昨晩、軽いスパーリングの様子を公開しました! 
ただのテストピースです!新しい土はまずはこれ
おなじみの方法で割り掛けや吸水率も取りますよ
 いやあ、きめ細かいし粘り腰もあって使い易!化粧土や鋳込み泥漿にもするつもりなのでこりゃよさそうだ!
 「マンテキーヤ(スペイン語でバター)」のニックネームは伊達じゃなさそうだ!(うそです)
 
対するMJK選手も調整を開始 
せっせと一輪挿しの見込みを相手にスパー
 「僕の戦績を知ってるだろ」と自信をみなぎらせてます。 

ビッグ・ウィン・カミング・バイ・ウェイ・オブ・ノック・アウト!
アルミナ多孔質の激粗調合を破って世界を驚かせた
左、普通の透明釉選手、右がMJK選手
 

  試合当日が待ち遠しいです。
 決戦は、・・・・・・・・まだ日程決まってません(笑)
 これ試合後にレポートすると一言どっちが勝ったで終わっちゃいますからね。水増し記事でした。
 それと大前提として言っておきますが、これは別に山内陶料対つくばセラミックワークスとかそんなん全然ないですからね!ふざけてるだけですよ!
  


 以下多少ためになるプチコーナー  貫入については以前も記事にしましたが、ネット上の「陶芸情報」で目につく範囲では勘違い、読み間違いを誘発しやすい記述が多く感じますので初心者の皆さんは注意しましょう。

 細かいメカニズムの解説なんかは省きますが(過去記事リンクしておきます)、勘違いしやすい点や知っとく方がいい点などを。
 貫入メカニズムとされてるものを解説、理解する時は混乱のもとですので、収縮率(主に成形~焼成に伴うものをいう・・・はず)ではなくて熱膨張(率、係数)と言い換えることをお勧めします。土の成形時~焼成後寸法の差、つまり「乾燥焼成収縮(線収縮、体積収縮)」の度合いは一切とは言いきれませんがそこまで関係ありません。土、釉薬のそれぞれの組織自体が持っている《熱膨張率(熱膨張係数)》の差が問題になります。これホントに勘違いしやすいです。この熱膨張係数測るのはなかなか難しくて自分もよく知りません(俺がじゃないけど組成から理論値で計算するのはできる)

 貫入は食器や花器等の機能(性能)的にははっきりと「欠陥」である
単に好みの問題である「美点」となってるかどうかとは別問題で話しますよ。スカーレットヨハンソンはムチムチ過ぎ!なのか、あのムチムチがイイいいんじゃねえか!みたいな話なんで。ナタリーポートマンは貧・・・以下略

 同じ土で同じものを作って同じに焼いた場合、貫入の入った方は貫入してないモノに比べてかなり強度が弱いです(まあそもそも釉が別ものなわけなんですが)。素地に比べて釉の強度(硬さではない)なんて低いはずですが(別に俺自身試験したわけじゃないんでで申し訳ないですが絶対そうだよね?)素地+釉(馴染み合った中間層の影響がデカいはず)の強さが物の強さとすれば釉の受け持ち分がないんでハンディキャップマッチみたいなもんですね。重たい釉を厚くかけたいからってあんまり薄く素地を作ると、もしその釉が貫入多めだったりした場合薄っぺらい素地のみの強さに依存することになります。(強さ強さって言ってますけど要は丈夫さ割れにくさです)
 釉+素地での強さの関係性みたいものは分かりやすく解説できるレベルにになったらその時・・・

 当然液体やその他のものが染み込みやすいわけです。素地の貫通気孔の度合いによっては裏まで水が通っちゃいますよね。重湯だので煮ちゃうなんて防止法も込みで、なんか細菌とかバクテリアの温床として危険な香りもしますよね。(個人的には昨日の茶碗洗わずに飯食っても平気です)

 また素地中に水分が回り込むとほんのちょびっとでも水和したり、そのリスクが高まるようです。これは理屈はよくわかるけどいままで実感なし。組成によっても多寡はありそうで、素地中のカルシア分(石灰石とかドロマイト由来)が多い白雲陶器とかかな?スパンも数十年~百年規模かも?

 表に置いておくようなオブジェ、陶板等では貫入から侵入した水が凍裂(水が凍って体積が膨張する際の馬力でこわれちゃう)を引き起こす可能性も高くなるみたい。植木鉢は冬割れてることあるから実感ありますよね。北海道の方とかなら本焼きしたものでも体験あるのかな?

 まあとりあえず今日はここまで!

 もちろん「貫入しにくい土」VS「貫入しまくる釉薬」ってのも来年1.4のドーム大会で試合するかどうか考え中です。  

2019年4月23日火曜日

収縮率と吸水率を調べる。いや、調べろ! 闇ヤキモノ教習(仮

先日の記事でテストピースを作りましたが、計測に入ります。

この「闇ヤキモノ教習(仮」シリーズの対象読者は作る人がわ、細かく言うと「陶芸教室等でとっととのし上がりたい入門者初心者」です。のし上がりたいってどういうこっちゃってのも新年度ということで改めて説明しておきますと、去年、遠くに住んでる古い友人(このHPでの通称はパチーノ君)がヤキモノ教室に通うことになったんですが、ヤツの言う「ぬし化してる歴何十年の猛者ジイ連中を最短で倒す!経験はともかく理解では負けない!少なくとも堂々とナワバリを得る!」といった我々蒼き蝦夷の心意気を指します。指しますってなんだよ。

 一応ヤキモノ屋である私に入れ知恵を求めてきたんで陶芸教室じゃああんまり突っ込んでやってなさそうだなあっていう部分をポロポロと記事にしてきたわけです。結果的には奴の入った教室は和気藹々、老いも若きも仲良くて「スカーフェイス」みたいに既成勢力にマシンガン!なことにはなってないんですけどね。
 
 とにかく趣味として陶磁器を作るのをより楽しむため、腕前が上がるまでにはどうしても時間かかるので、それまでに腕がなくてもできる部分を経験したり、できる限り科学的な理屈を知っときましょう!みたいな感じです。
  
 土をいじくってどうにかこうにか形にしたものを炉でどうにかこうにか焼成して半永久的な命を吹き込むのが我々ヤキモノ人なわけですが、その今手に取った粘土の、「とりあえず作るにあたって知っとくべきこと」を調べるわけです。
 以下の試験から得たデータがあれば、
1、今作ったこれが焼き上がったらどのぐらいの寸法になるのか?
2、任意の大きさに焼き上げるにはどれだけのサイズで作ればいいのか?
3、今作ったこれが焼き上がったらどのぐらいの重さになるのか?
4、任意の重量で焼き上げるには少なくともどのぐらい粘土量が必要なのか?
5、作ろうと決めたものが、決めた通りに作れたとしたらそれは大体どのぐらいの重量なのか?
等々がわかります。知ってたからってその通りに作れるわけじゃなかろうとも知ってなきゃ無理でしょ? 
さらに、焼き上げた素地の大まかな吸水率も調べましょう。

 とりあえず、テストピースの条件は、ある程度の厚さと重量がある、寸法がキッチリわかるようになっている。ということです。

寸法、重量ともに可能な限り細かく測ります。できれば0.1まで。ノギスや電子天秤(どっちも安物でもOK!)がない人は大きめのテストピースを作りましょう。 
作った直後、素焼き前、素焼き後、本焼成後に寸法と重量を測ります。

一番初めのリンクを見ていただいたら、続きに掛かりますよ。
 
乾燥中~になってますがほとんど乾いてます。
下の段がその数字。

 つまり素焼きに入る前に縮む量と減る水分がわかりました。


850℃での素焼き直後。
寸法は焼成前と変化なし。重量は減ってますね。

 きちんと乾燥していればこの素焼きの温度では寸法変化はしないこと(ぜんぜん歪まないわけではないです)、熱間でなければ減らない、あるいは熱間で減る重量があること。結晶構造内に存在する水分や、分解~ガス化して減る何か、があることがわかります(厳密には減る一方ではなくて酸素取り込むなりなんなりして増えてる分もあるんですが、そのプラマイの総和です)

 本焼成します。
 今回は1230℃30分キープですが、今回の棚組の場合、8番コーンがべったり倒れます(うちの窯の場合、証拠のコーンは無し)
これが焼き上げの寸法と重量です。
重量はほぼ変化なし、寸法ぐっと縮みました。

 ここまででこの土の性質としてわかることは、
 A/寸法(=線収縮として)は、生でまだ濡れている(=乾燥中)うちと少なくとも素焼きの温度を超えてからの二か所で大きく変化する。これらを乾燥収縮、焼成収縮といいます。
 B/重量は、素焼きを終えた段階でほぼほぼ変化し終わっている。

 内容の細かい解説は省きますが(過去記事をほじくりかえすといろいろあります)、そういうことです。知ってましたか?ずっとリニアで減り続けたりするわけじゃないんですよ~。すべてのセラミックス素材やプロセス工程がこの通りとは限りませんが(特に温度帯)、ごく一般的にいうヤキモノ作りの場合まずこのパターンです。
 
 ここまでで記録した数字から以下を求めます。
寸法変化=40角で製作したものが35.7角になりました。
線収縮率であらわすと、11%。生を100%として89%に。100㎜で作れば89㎜になります。
 では100㎜で焼き上げたければ何㎜で作るのが正解ですか?
 11%足して111㎜? ぶー間違いです。112.5㎜です。
 焼き上げを100%で計算すれば112.5%になりますよ!
 もちろん100を.89で割れば同じ値になりますが、勘違いしてる人が多いです。
 これを割り掛け、と言います。この場合1.125。当たり前ですがものつくり人にとっては完成品が「1=基準=目的」です。エラソーにいってますが、毎回毎回どんぴしゃなんてなかなかねーよ(笑
 111㎜に対して1.5㎜なんて微々たる差ですか?水引時のちょっとの狂いで出ちゃうから関係ない?知ってて作ってるか知らないで作ってるかが違うんですよ。個々のフォルム重視で少々の狂いは気にしない派でもいいんですが(俺もそうです)、もし、気になるあの子におソロで作って!なんていわれた場合、その1.5㎜を知らなかったがために未来を棒に振ることになりかねないよ! 多分ないけど、そんなこと。

 次、重量。
 37.1gだったものが27.7gになりました。
 やることは同じです。焼き上げ基準と生基準を両方出す。
 生から26%分減って74%の重量に。300gの粘土玉が224gになる勘定。
 では250gのお碗を作るとしたら(とりあえず釉の目方は置いときますね。ネイキッドで。何なら素焼き鉢でもいいっすよ)どのぐらい用意すればいいですかね?
 大体335~7gなので、削る分、泥になる分等々目減り分考慮すると、カンナ工程無しで350gで作れれば相当上手なんじゃねえかな?鎬や面取り、切り飛ばしするならその分もコミコミで勘定しましょう。少なくとも300gじゃ作れないってことはわかりますよね。
 
 今回のようにきちんとした角板から型を取って作ったテストピースの場合、大雑把な比重も測れます。もちろん乾燥重量÷体積でOK!
 40角の方から作った板の焼き上げ寸法は約もいいところですが35.7㎜×35.7㎜×10.9㎜tでしたので、その体積は約13.9cm3 重量が27.7ですから
 大まかな見かけ比重=1.99ときて約2

 これで作りたいものの寸法や厚さから体積さえ割り出せればこれに2を掛ければ予想完成重量がわかります。あとは戻ればスタートする粘土玉の目方も見当がつくわけです。
 

 これで製作に必要な最低限のデータがとれたって感じかな。
 
 この後はワンランク上の部分
 測り終えたテストピースを水没させて一晩以上置きます。

ヒマなら覗き込むと素地から泡で出てくのが見えることもありますよ

 本当は3時間以上煮沸しなくちゃいけないんだけどそこまではやんなくていいでしょ。
 水から引き揚げたらタオルで表面の水気を切ります。
よく拭き取ればOK!重量を測ろう!
 これで素地中に残った=素地が吸ってしまった水分量を測ります。

窯から出たばっかのすっからかんの時の重さを乾燥重量。水をしみこませた後の重さを吸水重量と言います。手持ちの機器で可能な限り細かく測りましょう

原型40角が乾燥重量27.7に対して吸水重量28.4 2.5%
 原型37.5角が乾燥重量19.7に対して吸水重量20.4g 3.4%

 どちらも炻器として十分な値ですが、この差はなんなのか。大きい方は実は乾燥中に表面磨いたりしたし、小さい方は表面に結構細かいシワが寄ってんですよね。その差じゃないかな? 吸水率は結構大事な値だと思うんですが、何かと変化しやすい部分でもあります。こうやってテキトーにテストピース作ってるとテキメンですね。

 たとえ組成や粒度配合、焼成温度の様々な要因で、気孔率が高めの素材でも表面処理に磨きを入れたり超微粉による化粧掛けなど目つぶしすれば解放気孔を減らしたり細かくできますから作業ひとつで工夫のやりようがあります。大昔の水がめとかね。

 それは組織がどう言う構造(少なくとも表面は)という話なのですが、このブログを隅から隅まで調べるとそんな話は結構していますので是非参考にしてください(検索用のヒント「ボンド部」)
 
 
何はともあれ、今回の結果


土は山内陶料さんの耐熱土(白)でした。よーし、カミサンに頼まれてた土鍋とかオーブンウェアでも作っちゃおうかな~。今日は俺もうTシャツですけど。

 PS 山内陶料さんakaねんど屋さんドットコムの耐熱土(白)の紹介ページでは、収縮率8~9%となってます。
 この差ですが、いろいろ理由は考えられますが、テストピースの作り方が違う。というのが理由です。多分。
 例えば、ロクロで作ったものと今回のように型押ししたもの、しかも俺は原型の寸法で書いてます。ほかにもどのタイミングで測ったかとか測り方。

 基本的に自分のいつもの作り方で、自分の目安になるように測ればいいですよ。

 まあ真の理由は「俺が気の抜けた練り方をしてふにゃい詰め方をしたから」だと思う… 
 


2019年4月18日木曜日

四月! 『闇ヤキモノ教習(仮 』2年目突入ということで。改めて・・・

 半ばも過ぎてなーにが「四月!」だ!って気もしますが、今年度から新たにヤキモノ教室に通いだしたみなさんをも対象に加えて、『闇ヤキモノ教習(仮』も二年目に突入いたしましょう。

 相変わらず、製作に関する技術、というものを教えるなんてことは俺の腕前じゃあできるわけないんですが、「ヤキモノ製作に関する技術」を下支えしてくれる(はずの)周辺作業や知識、こんなやりかたしてるんですよ、なんてののうち、あんまり本やネットに出てない話だなあってのを多少は役に立つように記事にしていきますよ。私は生業としてファインセラミックスの職人をやってるわけですが、そこで学んだことと伝統陶器を作るにあたって学んだこととのへんてこりんな乖離、壁の隙間に面白やブレークスルーがあるんじゃねえのかなあと激しく実感していますよ。

 去年一年やってみたところ、ありがたいことにサイレント感謝連絡など数件受けたりしまして、それら御報告によれば、教室や同好会の飲み会なんかで気になるあの子(年齢は不問にした方がイイね)にプチ自慢してトキメキマイセルフしてみたり、場合によっては「ウエーい!無礼講じゃ!」とばかりに先生を軽くトッチメたりできるような情報も満載だったそうですよ!(多分)

 あくまでも対象はすでにプロ志望の方ではなく趣味のヤキモノ人。伝統、慣習、思い込み、決めつけ、謎のタブー、等々打破して「俺はワンダフルライフ」といきましょう!私も気になってはいたけどわざわざやらなかったこと、なんてのがゴマンとありまして、この記事きっかけにいろいろバカな実験や研究などやっていきたいと思っています。

 今年力を入れてみたいのが「重ね掛け」です。
 さすがに三段にも四段にも重ねるのはやる気もしないし気が滅入るので、一か所に二種類の釉薬にとどめますが、そのバリエーションをいろいろやってみたい、ということです。
 「重ね掛け」は筆さばきの巧さ(まあ絵付けの巧さ)、スペシャルな土も釉薬ももっていない、そもそもがっちりカッコいい形に作れもしない俺のようなものには、特殊な技術もたゆまぬ鍛錬も、勘も才能も必要なく、単にきちんとデータを積み重ねれば何とかなるある種の独特な美しさ(まあここはどうしても主観ですが)を得られるための洞窟です。

 繰り返すうちに、相性の良い釉薬の組み合わせや何かに出くわしてわくわくしたり、釉の成分よるかもしれない傾向と対策もつかめると将来大変役に立ちそうだ!みたいな感じ。
 まあ場合によってはどっかの角でジャニーズにぶつかって恋に発展するような出来事に出くわすまで、毎朝毎朝パンを咥えて「遅刻遅刻」と玄関を飛び出すような先の見えない日々になるかもしれませんが、あの16度世界ヘビー級王者に輝いたリック・フレアーも毎試合毎試合コーナーポストに登っては逆にデッドリードライブを喰らい続けていたじゃないですか!リックフレアーでさえそうだったんだから俺たちも頑張ろう!(あれってフレアーはなんの技がしたくて登ってたんですか?決めたの見たことないんだよな)
 
 まあそんなこんなを繰り返し、成形や釉掛けの技術も追いつくころには得意な釉薬もできてると思います。いいじゃん。
 しかもそろそろ釉薬関係でいろいろやりだしそうな『俺たちの先生』ことイノウエセイジ先生は「重ね掛け好きじゃないんだよねー」なんておっしゃってたんでネタがかぶらないうえに、周辺補填としてなりたちそう。
 重ね掛けが先生方(って良く知らないけど)に嫌われる理由を考えてみたんですが、
1、せっかく上手に作った器を勘で適当に重ねてダメにするおっちょこちょいを数みてきた。もしくは自分もだったりして、俺もそうですが(笑
2、突然流れ出して炉内で事故る。それを急にやられても察知できない。
3、『窯変』などという誰一人解説はおろか明確な定義すら説明できない謎の「用語」の都合よい不可思議幻想に凝り固まってべちゃべちゃ重ねてる人を見てバカバカしいと感じている。

辺りですかね?
 実は「窯変って言ってるやつらって救いようのない○○なんじゃねえの?」っていう記事も下書きしたんですが今年から具体的なディス記事は挙げないことにしてるんで消しました(笑
 曜変天目の「曜変」じゃないですよ。あれはあれが曜変と名付けられたわけで、具体的に指すものがあります。



なんか殺伐としてきたんでこの辺にしますが、俺が好きな重ね掛け(俺の好みなんてどうでもいいよね)や細かいテストのやりかたを決めていくのはは次回以降に回すとして、今回は重ね掛け用にテストピースを作ってみましょう。

 四月ということで初心に戻って、使う土の性質のうち成形に必要な部分の情報を得る、ということも同時に行います。
これは去年「土を知るシリーズ」みたいな感じで記事にしましたけど、新規の読者の方もきっといると信じまして、ブログの記事も奥の方に行っちゃってるしネタも稼げるしで、この辺基本なので改めて繰り返しますよ。

まずテストピース 
こんなのをつくります

 
「重ね掛け専用」なんてものはないですけどある程度高さがあった方がいいです。
 
ロクロでわっかを作って

バラバラにすればOK!

 ざっと土握り取って(約300gぐらい?)で20個作れました。まあ数は切りようですけどね(笑

 こんなん初心者がロクロに慣れるにも都合がいいんじゃないでしょうか?(ドーナツぶれずに引くのは案外とムズイよ。技術的なことやコツは先生に聞いてね!)
 たくさん作れば作るほど思いついた時に気楽にテストできます。テストピースならたくさん作って困る教室もないでしょう!
 

こんな感じにデッドスペースで焼成しまーす


 重ね掛けの試験なんていくらあっても足りないんですけど、まあとにかく当面足りそうな分作ったら終了。素焼きの時にご一緒して焼いておきましょう。

 次、土の収縮率等を調べるためのテストピース
 むしろこっちの方が基礎の基礎ですよ。
 「土を知っとこう」シリーズ
の初めの方と内容は同じですが、今回私も新しい土を試してみるところですのでついでに…
 
 こうして寸法のハッキリわかってる型に押し込んで成形体を作ります。この場合は左に見えてるステンレスの四角い板が原型で40.0㎜角です。
 都合のいい型が無い場合は20×120×10t、ぐらいの短冊を作って50㎜、100㎜がわかるように目盛りを刻みいれておきます。作ってすぐにやること!早い段階で結構乾燥収縮しているものですよ!



 こうやって寸法(原型のでも可)と重量を刻んでおきます。左は37.5角で26.6g、右は40角37.1g
 書き込むのは顔料でもいいですね。まちがって消さないように。
 
 これをこの後素焼き前、素焼き後、本焼成後、にすべて行いますのでなくさないように!焼成を何種類、あるいは炉内各所に配置して分布をみたい場合(そっちのが本当はベスト)必要分作っておきます。

 今回試したニューカマーの土は、正月頃買い置きしてある山内陶料akaねんど屋さんドットコムさん耐熱土(白)です。
 オーブンウェア作りたくて買ったのに、ストーブ使わない時期になっていじくりだすというこの不条理。
 
 土鍋土はリシア系長石たっぷり入ってる上に求められる機能が機能なんで普通の土より高くつくんですがこういう高機能性調合は買うのが吉、評判の良いメーカーのを買ってみました。肌理も細かくてかなり細工も利きそうなほかにないタイプの鍋土ですね。実はすでに一個ちっこいお碗を作ってまして、卵を落としてストーブに突っ込み卵が黒焦げになって引っ張り出すやいなや水張ったタライに落っことす、というスポーリングテスト(akaいじわる)を何回かしたんですが余裕でした。サ・ス・ガ!卵は焦げ付いちゃいましたけどね(笑

 フレイムウェア、オーブンウェアとしては1300℃のコーン倒せる方だけになっちゃいますけど、タルクを調合したコージェライト系の耐熱衝撃素地の調合も試しにお勧めしたいところですが、話が飛び過ぎるので興味がある方がいらっしゃればそのうち。
 
 まあとにかく、今回作ったテストピースを使って成形~焼成後までの収縮率、重量変化を確認することと、重ね掛けの試験をやっていきましょう。

 長かった!ではまた!


ほら、半日ほっといただけでこんなに縮んじゃったよ

 
重ね掛けに事故はつきものなのも覚悟しておくように!


 

 



 



2018年5月10日木曜日

シリーズ「土を知っとこう」追補編 ヤキモノは歪む 闇ヤキモノ教習(仮

 シリーズ「土を知っとこう」の追補編としまして、いくつかその後気になってるところ等、記しておこうと思います。

 素地そのものの特性だけでなく、釉との絡みなどもありますが、参考になれば幸いです。

何回か思いついたら続くと思います。ヤキモノ二大要素(そんなん聞いたことないけど)は土と火なので

焼き物は曲がる!ということで今回は
ひん曲がり性!問題
 もちろんそんな言葉はありませんが、生から焼成までいつどのぐらいひん曲がるのか、ということ等調べておくといいと思います

 反りやすい土、というのはあります。乾燥で反りやすい、焼成で反りやすい、のどっちかですが、数種類土があるのなら同じサイズの板でも何枚かづつでも作って、どのタイミングでどのぐらい反るのか調べておくといいんじゃないでしょうか?
 これは頭が粗い(素地中の最大粒度が粗い=何メッシュで篩ったか)からとか、細かいからでなんとなくわかるもんではありますけどやっぱり傾向でしかなくて、焼いて反る土は焼いて反ります。古株は「踊る土」的な言い方しますが…
 成形時、乾燥時、焼成時、それぞれ要因があって素焼きまでどんなにピッシリでも反る土はありますよね。荒目を混ぜ込んだから、乾燥をしっかりやったからって解決にならない場合もあります。
 これらの特性を知っておけば、何を作るときには何を使おう!ということを、それぞれの釉薬との絡みを合わせて頭に入れておくことにします。もちろん解決策が見つかれば可能性が広がるので解決法らしきものを思いついたらどんなにバカバカしくても試してみましょう。そのためのことも今後ともたまには記していきたいと考えてます。

 昔独立前にどうしても曲がる素材で先輩と一緒に二か月以上ずーっとしくじってたんですが、やけのヤンパチで一見無理筋の成形法に変えたらほとんど動かなくなりました。セオリー無視も極めてまれには功を奏します。あの毎回毎回しくじってた時は、またやんのかよ!絶対無理だよ!ってお偉方と相当喧嘩もしたんですが。
 多分リックフレアーもトップロープに上るのさえやめれば毎回毎回デッドリードライブ喰らわないで済んだんじゃないかな?(←それはお約束だからいいのだ!)


 一つファイン屋らしい話を付け加えないと俺が書く意味がないので付け加えまーす。
 熱間でどのぐらい曲がるかの簡単テストの仕方
基本的に焼いて曲がるのは、熱間での荷重、応力に対して弱いわけです。
 決まった短冊状(たとえば20×100×10)を両端だけで支えて焼成するやり方で、これは熱間の耐荷重なんかを調べる試験の簡単な応用編です。
耐火物の場合は真ん中に重石を乗っけて調べたりもします。

 もちろん坏土の調整、成形、乾燥、窯詰、焼成パターンや温度など色々原因は複合してるんですが、それぞれ自分なりのパターンで作ったものをデカい鉢の下屋にでも入れて試験しておくと、この土には工程上のここがポイントになるようだ!ということまでなんとなくですが見当が付きますよ。

 ただのテストピースじゃもったいないので、ちょいとシャレオツな箸置きみたいに仕上げといて上手く焼けたら使えるようにしとくのもいいね。

 この熱間軟化性を逆手に取ってこんな方法も使ってます。

 カップの窯詰法です。右のようにより土の玉で取っ手部分を高く傾げて詰めると左下のようにつぶれ方向に荷重を掛けることができます。黙って平たく置くと左上のようになりがちな土ありませんか?
 これももちろん、工程のどっかの段階での気づいてないミスが原因だったり理由は定かではありませんが(気取って薄ーく本体を作ったのに取っ手がメッチャ重かったとかもあるかもねえ。ひっこくのむずいよねえ)いつも通りにやってもなぜかこの土だけこうなる!なんて場合は、試してみてください。
 個人的にカップの口元が歪むとした場合、左上はダサくてたまらないんですが左下は割りかし平気なんですよ。みなさんはどうですか?もちろんこの図は極端すぎですけど。


 まあ、あらゆる歪はヤキモノやる以上なんだかんだ止めるまで(俺の場合死ぬまで)付きまとうんですよ。始めっから目くじら立てるんじゃなくて気楽に考えて上手い付き合い方を考えましょう!
 歪まない方法、歪んでもわかりにくいデザイン、歪み上等、死んでも歪むわけにはいかん、いろんな立場や態度があると思うんですが、一つにこだわることなくやってみて得意やお好みや必要に応じて対応できるようになって行けたらなあ~と、常々感じてるんですよね~
 あんまりファイン屋が持っちゃいけない感情の部分もある気がするんですが・・・


 



他にも今後、土シリーズとしては
コネコネした時の切れにくさ
どこまで芯を保ったまま薄く延ばせるのか、
生掛け耐性

焼成前後編
 素焼き温度による差、釉掛け時、釉掛け後

水分貫通問題

などなどいくらでもあるので時間と気が向いたらネ!