2013年12月25日水曜日

年末年始休業のお知らせ

年末年始の休業期間のお知らせです

28日土曜日から年明け5日まで休業いたします
といっても三が日以外はちょいちょいといった感じで作業しております

研究室研究所の皆様、るつぼの注文で年度末の予算を使いきってみませんか?
無駄が出ないように計らいますよ(笑

今からのご注文でも納期は通常通り、年末年始休業期間をのぞかずに受注後一カ月以内です(新規に複雑な型作成などは難しいですが)





2013年12月16日月曜日

白釉 ジルコニア添加




先日の白釉の試験の続きです

3番のバターが解けたような釉薬にジルコニア(削りカス)を5%添加してみました
土がいろんな意味で荒いのでまあ微妙ですね
もう少しきちんと磨ることを前提に白土ならば使えそうな白釉になるかな。

ジルコンはカスがたまるほど日常作らないし、白釉の添加剤としてメジャーですので
あえて珪酸分を含まないジルコニアでやってみましたが、もう少し慣れる必要がありますね



2013年12月12日木曜日

焼成前焼成後 3


多孔質のマグネシアるつぼ 黄色いのが焼成後、白グレーが生
焼成は通常1500℃です(条件によって1450℃~1650℃までありますが)




2013年12月11日水曜日

続、マイ釉薬

先日の「俺の釉薬」 結果出ましたのでとりあえずアップします。

基礎釉薬の調合 長石40、珪石30、石灰石20、カオリン10
これにモグラが掘り返した盛り上がった土をそれぞれ5%10%を重量比外掛けで混ぜたものです

左 5%
右 10%


















写真ではよく見えませんが、なんか溶けきれない黒いツブツブがゴミみたいに混じってるだけですね~タダの透明釉です。かすかに10%のほうは色味が褐色がかってます。
ただ貫入していません。この基礎釉とこの土の組み合わせですと絶対貫入するんですがそれがありません。

その辺のまっ茶ッチャの土ですがそれほど鉄分やマンガンなんかがあるわけではないようで、
イグニッションロスする分も多いんじゃないかと思います。


とりあえず打った手の顔を立てる意味でも庭土10%混ぜたこの釉薬を「俺釉Ver.1」としてなんかほかの材料を混ぜ込んで、誰が得するかわからないこの実験を今後も続けていきます。
とりあえず思いついた今後の作戦は、

 1、同じ庭土の分量を上げる、半々ぐらいまで
 2、黄土を混ぜる(できれば庭や近所からとってくる)
 3、庭から砂鉄を採取して混ぜる。

あたりが話の方向性にあってるかなと思います。







2013年12月10日火曜日

取っ手付け


アルミナとマグネシアの合間に・・・
るつぼではありません



同時進行



アルミナのるつぼ
 普通の丸い寸胴型、四角いの二種類、六角錐(ほとんどベーゴマです)

こんな形の耐火物が欲しいな~と思ったら(思いついたら?)ご相談ください。

2013年12月9日月曜日

イットリアるつぼ 3N(99.9%)

こちらはイットリアるつぼ 純度は3Nです


寸法は40φ×30φ高さ40です

イットリアは希土類酸化物といわれる中では相当にメジャーですし(希土類とひとくくりにしないことが多いですね)、これが一番良い、という結果になることも多いのですが、基本性能が高いせいか結構使われてる条件もバラバラだったり価格も高い物なので、その条件でしたらイットリアでしょ!と、こちらからはいいずらいという面白い材質です。

材質イットリアの紹介のページもご覧ください
旧HPのイットリアのページ
但し旧HPにある2N(99%)のバージョンは通常ラインナップから外れています。(原料の供給の問題)2Nとするために3Nupの原料に添加物を加えてあえて下げるやり方を取るために価格もむしろ上がっています。


アルミナるつぼ(4N) 結構大きいです


小さいのばかりと先週書きましたがこのぐらい大きいのも焼き上がりました

アルミナ4N(純度99.99%)のるつぼ 寸法は径で65~70のもの二種類です


2013年12月6日金曜日

オンラインショップについて、るつぼのサンプルアウトレットなど

つくばセラミックワークスはすべてオーダーメイドでの製作ですので基本的に在庫はありません。
余剰制作分や形状の変更による型落ち?あるいは寸法外れ、重量不適合などでストックとなっていたものがとりあえずの在庫となっています。

新規のお客様が材質選定のために反応性を見る、などの目的で有償サンプルとしてそれらを使っていただいていました。(破損品や汚れちゃったりして売れないようなものは無償ですよ)

このたび、簡便なものですがオンラインショップを作りましたので、それらのうち管理できているものをとりあえず商品として展示しています。(こんな感じです)

すべてるつぼとして使えるもので、特殊なカスタマイズをしていない標準的な材質、汎用性の高い形状、寸法のものです。

つくばセラミックワークスのルツボを試してみたいお客様はどんなものがあるか一度覗いてみてください。

レンタルカートの性質上、業務として利用するには不都合な場合もあるとと思いますが、その際は直接電話やメールで掲載品についての連絡をいただければオンラインショップ非経由で対応いたします。
また汚れ品や破損品でもいい場合はやはり直接ご連絡ください。



またCrayGrooveの器も同じオンラインショップで販売する予定です。
宜しくお願い申し上げます



こんなかんじです

小さいルツボ 続


大きい順に

ジルコニアるつぼ、アルミナるつぼ、アルミナるつぼです

寸法はこのぐらい

2013年12月5日木曜日

小さいルツボ


時期的なものか小さいルツボが多いです
写真はアルミナルツボ99.99%が大小二種類と奥がジルコニアの片口タイプのルツボ


2013年12月4日水曜日

多孔質マグネシアるつぼ


多孔質のマグネシアるつぼ

外径35φ内径25φ高さ50 ラボ用の汎用的なサイズ

マグネシアのほか、アルミナ、ジルコニア、カルシア等でも作っています

2013年12月3日火曜日

マイ釉薬の作り方 乳鉢地獄からの脱出

自分なんかが解説するのもおこがましいのですが、奇特な方(失礼)から問い合わせをいただいたのでとりあえず超簡単バージョンで「オリジナルの釉薬(笑)」の作り方を記します。誰も読んでないと思ってたのにちょっとうれしかったですよ。

今回はヘタ打たないためにいいか悪いかは別としてちゃんと使えるものを作るためにベタな基礎釉と何か変わった添加物、のパターンで行きます。



道具は
1、広口瓶、
必ず中蓋付きで500mlでいいんじゃないかな。ホムセンのペンキコーナーに多分あります

2、ビー玉、百均のでいいです。瓶の半分弱埋まるぐらい

3、秤 

4、どっから読んでもどこで止めてもいいような、できればためになる本

これで乳鉢地獄から解放されます。










基礎となる釉薬を調合します。
今回はとりあえず 長石40、珪石30、石灰石20、カオリン10計100gでやってみましたが、調合と乾燥重量がわかってればなんでもいいです。

基礎釉をいろいろ試したい方は、とりあえずこの4種類の手持ちの材料でそれぞれ15~35%で割り当てれば必ず好きな使いやすい釉が出てくると思います。キザミは10%ピッチでも5%ピッチでも暇と気合の足りる分でいいです。


「他人が同じのを作るのが難しい」というタームを達成するために必要な添加物の条件は
1、お店で売ってないもの
2、誰もつかわないようなもの
3、そもそも組成が謎
4、できればタダで相当量継続的に手に入る

芳村俊一さんという方は著書「土と石から見たやきもの」という本で、鉱物のみならず調味料やら絵具やら食い物やらなんでも塗ったくって「何でも釉になるし、変化を与える」という素晴らしい実験をしておられます。
とはいえさすがにウンコとかだとハンドリングが大変すぎるので却下
灰はほんとにいろんな可能性があって素晴らしいんですがこれまたお手軽とは言い難いので今回は無しで。
まあそう期待はできないけどそうダメってことはないだろう、ということから


モグラが掘り返した庭の土をふるってみました

庭の土の利点はいろいろありますが、タダ、大量、多分ですが組成的にほぼいつも一緒でしかも近所でない限り違う。あたりが大きいでしょうか

今回は篩は一つしか使いませんでしたが何種類かふるっても違うでしょう。
どの篩だったかできれば番手で覚えておこう。





瓶に
ビー玉
長石40g
珪石30g
石灰石20g
カオリン10g
水 70g(目方で測ってください)

と篩った庭の土を好きなだけ入れます
今回は5%と10%でやりました


各原料はよっぽど硬く大きくダマになっていない限りそのまま入れちゃって結構です。




そしたら蓋をきっちり締めてシェイク!シェイク!シェイク!

のたつかずにジャリジャリ言ってるようならOKです。粘土物が多すぎてべたべたしてるようなら水を足します。
椅子に座って足元で瓶を転がして、本でも読みます。3DSとかでもOK。
転がし方はジダンみたいに足の裏で行ったり来たりさせればいいでしょう。(マルセイユルーレット方式)

10分から15分たったら覗いてみて続行か終わりか決めます。



紙じゃない紙コップにあけてみました。
まあこんなもんでいいんじゃないでしょうか。















 テストピースにかけてみました
左が5%、右が10%

できればおちょこ型のテストピースにも使ってみると流れ落ち具合も確認できますし、鉄絵や呉須書きなどもしてみると直良しです

空のペットボトルにわかるように入れて終了。
後は焼成ですがそれはまたの機会に

2013年12月2日月曜日

白釉テスト2 White Glaze Test

先月テストした白い釉の配合のうち、ちょっといい感じのものを並べておきます

1230~50℃でテスト
ほとんど流れ落ちないのに釉掛け時の段差はヌルリと消えるので使いやすいと思います。
どれもちょっと珍しい感じの仕上がりになるので、
誰も見てないようなHPですが気になった方は時間のある時に試してみてください。

細かく各素材の素性は記しませんが手元の材料で作ってそう変わらないと思います(多分)


1、  長石 Feldsper 40
  石灰石 Whiting 17
  カオリン Kaorin 3
  珪石  Quartz 27
  タルク Talc 13

マットではなく艶を抑えた感じで、厚掛けだとやたら白いです。
ジルコニアやジルコンを入れずにここまで白くなるのか~ぐらい。
沈殿しやすいのでベントナイトか蛙目を数%添加して混ぜ返しやすくするといいでしょう。
蛙目だともしかすると焼き上げ透明方向に行っちゃうかもしれませんが、ベントナイト(外掛けで3~4%)なら変化なかったです。


2、長石 54
  石灰石 3
  カオリン 25
  ドロマイト Dolomite 18

磨りガラスのようなマットな表面。白さもまあそんな感じ。
貫入の仕方が気に入らないので直したいんだけど珪石を加えると感じが替わっちゃうと思いますので長石を減らす方向かな?
下地の化粧土や酸化物を上書きした時の反応具合が好み。
沈殿しないナイスガイ

3、長石 21
  石灰石 28
  タルク 16
  カオリン 30
  骨灰  BoneAsh 5

溶けたバターっぽい?ぬらーっとしたマット感。上描きした酸化物に対しての滲みもぬらーっとしてます。また素地の鉄分との反応具合が滑らかですがしっかりと出るタイプ。
ちょっと雑な感じに貫入しますので調整したほうがいいです。
褐色の土の場合にもっと白くしたいので、骨牌やタルクを増やすんではなくてジルコニア使うと思います。
これもまたほっといても沈殿しないのでナイスガイです。


早く調整して試験したいんですが坩堝のほうが忙しくなったので来年への宿題ですね。


これをもとになんか作った方は写真見せてくださ~い。