まずはシンプルな調合で使い勝手の良さそうな(AKA淡い期待、勝手な見込)釉薬を作りましょう。
これを基礎基礎釉とします。基礎基礎釉ってのは、今のところはこっからスタートぐらいの意味です。
基礎基礎釉にちょっと困ったことがあれば少しいじってみて、いい基礎釉を作りましょうっていう段取りにしたいと思います。
ご興味ある奇特な皆さんはお手持ちの素材で一緒にやってみてください
目指す基礎基礎釉の条件は・・・
1、忘れるのが困難なほど簡単な調合比率
2、焼成温度帯が幅広い(幅広そう)
3、後からこねくり回すこともあろう、と思われるので、それに対する懐が広い(広そう)
と、いうわけで一回目はマット系の調合から
長石、カオリン、石灰石、ドロマイト、タルクの五種類でやってみましょう。
この場合、アルカリ成分をCaO(石灰石)~CaO+MgO(ドロマイト)~MgO(タルク、シリカが入っちゃうのはご愛嬌)に振り分けられるので、その辺の特性の違いがわかるかもしれません。
しょうもないバカ企画と思ったけどいくらかは勉強になりますね~
炭酸マグネシウム(マグネサイト)を入れてないのは、意外と扱いずらいのと俺が個人的に好きじゃないからです。
比率はすべて重量比で等量。これなら忘れることは死ぬまで無理!
以下三種類
調合その1 長石:カオリン:石灰石
その2 長石:カオリン:ドロマイト
その3 長石:カオリン:タルク
焼いてみました
石灰石の場合 よし、マット釉です。乾いた感じですね
ドロマイトの場合 ドロッとしてます
タルクの場合 タルッとしてます
まずはじめに分かったのは、こんなバカみたいな簡単な調合でも
特に致命的な問題はないってことです。ハイ基礎基礎釉決まり~!
この段階で、はっきり違いがわかるのは(写真じゃまったくわかりづらいですけど)貫入。
石灰石ではバリバリ出てますが、ドロマイトでは少な目、タルクは貫入無しです。
のっぺり感ではタルク、ドロマイト、石灰の順、のっぺり感は何ぞやといわれると説明には困りますが・・・
組成として全くの同比率置き換えではないですけど、なんとなーくアルカリ成分の違いがどう影響するかがちょこ~っとわかったように気になれましたね~
今後は、この三種類にいくつか添加物を加えてバリエーションを付けていってみましょう
数種類の素地土との組み合わせなんかもお好きな方は試してみてください
ここまで試された方は以下のものを用意してお待ちください
酸化銅(炭酸どうでも緑青の削りかすでも何でもよしです)
酸化鉄(弁柄だろうが錆びだろうがお好みで)
ジルコン(白くしてみましょう)
その他入れたくなっちゃったもの
以下、予告編?画像
長石2:カオリン1:石灰石1
石灰パターンのバリエーションですな。
こちらはドロマイトパターンで長石2にしたもの(左の2って書いてあるほう)
どちらがお好みかはあなた次第?
石灰パターンにジルコニア添加したもの
ある種の白マット釉がハイ出来上がり!
しかも貫入が減るというおまけつき
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