2015年11月29日日曜日

薄ーい板もの。アルミナと透明石英

薄い角板、アルミナの緻密質と透明石英です
アルミナの方はさらにザグリ加工で「うすうす」にしてありますので、
久しぶりに「手のひらを太陽に」してみました


穴掘ってない方から透かして見てます




お次は透明石英




多孔質るつぼ アルミナ。気付きに満ちたド定番の週末

アルミナ多孔質というド定番のるつぼ。ストレート型。

この道に入ってから20年以上作り続けているド定番材質とは言いながら、
毎回ちょっとしたことに気が付いて成形も焼成も少~しずつ上手くなったり、たまにやりすぎて一時的に下手になったりしている気がします。





今週末もJリーグを見て仕事もするいつも通りのド定番の過ごし方でしたが、新鮮な気付きがありました。

ガンバ大阪と浦和(半分広島か?)レッズのCS2位3位決戦。ドラマチックな面白い決着で双方死力を尽くしたいい試合でしたよね(欧州のトップリーグやCLと比べてレベル云々いうのは「あほか」の一言)

で、その試合。まあ鹿島アントラーズ一筋の私としてはどっちも超嫌いな敵チームでたとえばFC東京なんかは100%どうでもいいチームなんだけど、この2チームは嫌い(笑)
何に気づいたかというとガンバよりレッズの方がよりはっきり嫌いということに気づきました(笑)

開始10分足らずで生まれて初めてガンバを応援してました。倉田とか藤春なんか今までチョロネズミ扱いして「チョロチョロすんなよ」とか思ってたんだけど「ナイス突破~」
宇佐美に対してまで「お前はもっとできるやつだろ!」とか応援しちゃった。遠藤流石に渋いなーとかね

選手個々では浦和の方が好きなタイプの選手がガンバより多いんですけどね。阿部とか柏木とかコオロキとか李タダナリとか。(アー全部補強組だわ)
知り合いに浦和ファンもいますが埼玉県人ならいざ知らず、なんで縁もゆかりもないのによりによって浦和なのか気がしれませんな(笑)

まあ決勝のホームアンドアウェーは縁もゆかりもない広島の方応援するかなー。森崎和とか好きだし。

しかしMr.10「大」本山の退団決定がショックで体調がすぐれません。よそ行っても応援しますよ~

2015年11月25日水曜日

新しいものを「設形」してみる。平盃。

「設形」なんて言葉はないですね。俺が作りました。
どういう形にしようかなあ~って考えて決めていく作業のことです。
設計なんてほど複雑な構造物作るわけではないですしね。
まず形を決めてそれから機能に関する部分を作りこんでいきます。
設形から設計。

現在、平盃(ひらさかずき?)を考える作業に取り掛かっています
酒を飲まないので新鮮です。

新しい物作る時にどう形決めてくかってことなんですけど、いくつかパターンあると思います。
今回は「径11~120㎜ぐらいの平盃、碗形の丸みをつけずにストレート気味に広げる」と、大まかなシェイプは決まっています。どういう釉装飾にするかも決まってますので、わりかし楽ですね。
小鳥の飲み水ほどの才能とインスピレーションに頼るなんて私には無理無理。

自分の場合、バカはバカなり、数学的に縦横の比率で決めていきます。こうすると理論的に考えてる気にはなれますから
型を工作機で作るんでなければ、どうせ手癖が強くてそっちよっちゃいますけどね。

では平盃、まずは口径と高さの比を見ていきます。
実際作ると大分印象は変わるんですが、作図してあたりをつけます。
図録やなんかでカッコいい発掘品や作品を調べたらだいたいこの二つの比の間。
実際は3:1が多い。こんな感じ。口径と高台系の比はとりあえず3:1(これが好き)


高さと高台の高さの比も考えどころ。
高台が高くなると逆テーパーをつけたほうが決まる感じですね(左上の赤い線)
実は装飾が決まっているので高台の際、腰回りはかんなで削いで角度をステップさせるので右が出来上がりには近いはず。123の数字は高台のテーパーの向き。
高台の作りや高さはちょっとのことで印象がずいぶん変わります。上手い人は尊敬します!


下は参考程度ですが・・・
(左上)口径と高台系の比を変えてみたりもします。これは断面の輪郭の角度を変えないまま高台を広げました(=全体の高さは下がる)
(左下)高さ自体を下げて比を見ることもしてみましょう。
(右下)中世以前のもので見た形。本物は丸くRがついてますがやたら神々しい感じ。

(右上)やきものの場合、肉厚差が部分によって極端に変わるのは、製作上の問題が出たり、使い勝手に非常に大きくかかわります。

 これが漆器の場合は、見込みが青い線のように浅くなり、底の肉厚がガッツリ厚いのも多いんですがそもそも木製で比重が非常に小さいので問題ないみたい。やきもの屋感覚で漆器を持つと一瞬ぎょっとすることがあります。
 
陶磁器は一般的にある程度以上の均一性と薄さ(=軽さ)が求められますが、焼いても使っても割れないのなら使い道によってはゼーンゼン問題ないと考えています。
今回は盃なんで基本手に持って使うもの。酒飲む人のリストの強さってのはさまざまでしょうけどあんまり重いのはダメでしょうね。

なーんてことをいろいろ繰り返していくつか形を決めてみた後、実際作ってみる。ってことをやってます。比率を整数比に決めちゃったりすると自動的に試してみるパターンってのは限定されますので、後は自分の手になじむように作ります、というのが私のパターンです。





それと、今回それほど関係ないですが、自分の場合何も決まってないところから形を決める時に、作家としてのオリジナリティ!世界で一つの俺の形!なんてことはひとまずまるっきり1㎜も考えません。いままで世にないもので俺が初めて考えたいい形、なんて無理無理。大体何作っても似たようなものはグレートな先達や今現在活躍している方々がもっともっと素晴らしい作品製品のこしてますよ。お店や美術館なんかで見つけちゃって、そんでもってそのたびに非常なショックを受けます。
 名人上手なら「少しでもそのレベルに寄せたい!」とか、現役バリバリのしかもまだまだ若い人だったりすると「チグジョー!!全然俺より上手いじゃん(泣)」、レジェンド級なら「俺も〇〇級かもな」とかね。






ハイドロキシアパタイトの円板を試作

HPa(ハイドロキシアパタイト)、名前聞いたことありますよね
「芸能人は歯が命」的な?歯磨きのコマーシャルでしたっけ?

リン酸カルシウムの一形態、ということでいいと思います。
分子のくっつき方でいろいろあります。β(ベータ)TCPとかね

陶磁器作られてる方なら釉薬原料の一つで「骨灰」ってのが天然ものと合成ものとであるんですが
それも分析的にはこれの一種。乳濁材に使うことが多いと思います。
自分は合成物使いますが鉄釉が赤みをさしたりとても好きな材料です。

このHPaも釉薬に使ってみたいはやまやまなれど何しろ今回の原料は試薬級の超高価素材でして、しかも研究所からの預かりもの。使用前使用後の重量測って厳重な管理のもとでの試作です。

生体用材料の研究に使われます。

皿に乗ってるタブレット円板の方ね。皿の内側はリン酸カルシウムを使った柿釉なんですけど見えてない&色味が飛んでてよくわかんなくなっちゃいました



2015年11月13日金曜日

箸置きという名の小皿、あるいは小皿のような箸置き

何度か紹介していますね
例の神の啓示(aka子供が汚して困るんじゃ~)から生まれた「超高機能な箸置き(仮名)」
意外にも、じゃなかった狙い通り好評なうえにサイズ的にも形状的にも釉薬のテストにはピッタリだったりするので結構作る量も増えています(んなわけでダメ品も多いんですが・・・)

醤油指しに使っておられるお客様もいらっしゃるんですが、それにはちょっと小さいです。
何でも片口になってる部分(箸を置いとく部分)から余った醤油を移せていい。なんてお話でした。
試してみたら移しづらかったです(笑)

ちゃっかり子供が生まれた友人にもプレゼントしました
これはドロッとしたものついちゃったスプーン置くのにちょうどいいんだよ~なんつって
まだ生まれて一週間ぐらいなんで使うのはいつになるやら。

子供用、あるいは汁っ気汚れに強い用には、ヌルンと丸い縁の物を
大人用、汚れ対策不要、の場合には気取った二重縁のものも作ってます。
もうちょっと形のバリエーション増やそうかな

箸置きっていうのは多少ご立派な家でも出すのはお客が来た時ぐらいだったりして、
普段は使ってない場合が多いようなんですが(自分の周りの聞き込み調査=田舎の事情、都会や雅な街は知らん)、使うとプチセレブ感が出るもんですよ、多分。

たかが箸置くだけの機能しかないのに、人数分出すのも洗い物増えるのも面倒だし、ちょっといいなあと思うといっぱしの値段するわけだしね。
というわけで、ちょこっと今までなかったもの、食事中のごみ置き場としての機能をくっつけてみました。これでさっき除けといたはずの小骨をまちがって口に入れちゃう事故も減るはずです。、


以下の写真は今回釉の組み合わせを試して自分なりに気に入ったもの






赤ちゃん産まれた友達よ、おめでとう!
これからのが大変なんだぞ~

来月生まれる予定の別の友達よ!
生まれてからのが大変なんだぞ~


円錐型 蒸着用るつぼ

材質は高純度のアルミナです

厳密にいうと蒸着用るつぼの外るつぼ、切欠きにタングステンヒーターの腕が引っ掛かります
内るつぼの方はまた別の機会に・・・



焼成後に磨きを入れてきれいにした後、流した水を切ってるところですね
と、いうわけで全部うつぶせです

2015年11月10日火曜日

MOT’s 市役所での展示会直前の釣り大会

今週は、成形ばっかで焼き上がりがないので毛色を変えてダ話を

先週末市内某池で行われたのモッツの釣りバトル
ルールは、
手竿でもリールでも釣りなら何でもOK
 鯉、ヘラ、バス 3点
 マブナ、鯰 1点
 その他数釣り系小魚 10匹で1点
 ギル マイナス1点
 カメ マイナス3点
鯉80センチ、バスとヘラは50センチで釣った瞬間いきなり優勝(KO勝ち)

という超バーリトゥードな野池総合ルール

バサー、ヘラおじさん、鯉野郎ETCだれでもOK!
チヌとかイワナ狙いじゃ無理ですが、常識の範囲内なら誰でも優勝が狙えます。


この日はいつもと違ってアタリが少なかったにもかかわらず、坊主になっちゃった人は一人だけでした。誰も写真を撮る様子がなかったのでろくすっぽ釣った魚の写真がありませんが・・・

これは私の釣った鯉 40センチちょっと
他にも鯉は何人かが釣りました

ミシシッピ。でかい!!この人は手もでかいです

この日一番の竿のしなりでした

奥の方に寝っ転がってるやつがいます

ブッコミでアタリを待つ鯉マスターの傍ら、短尺のヘラ竿で逆転を狙う亀釣ったお兄さん
タモを構えてセコンドにつく若手(唯一の釣果なし、残念)、

キックオフ直後に一匹上げた鯉マスターはタイムアップ寸前にでっかい鯉を岸際でバラシてサヨナラホームランならず!これは見てただけの俺もチョー悔しい!


自分は夕方、当初の作戦通り針と餌を変えて小物の数狙いに切り替えたものの10匹いかず。
途中でばらしたマブナを挙げてれば優勝だったんだけどなあ。4者(4社?)が同点一位で優勝者なしでした


MOTsではこのほかにゴルフコンペなんかもありますよ
今週木曜日にはつくば市役所で展示会があります。
場所柄一般市民の皆さんも来場可能ですので、機会と都合の合う方はぜひお越しください。

市内の製造業者の皆さん。ご興味ありましたら是非モッツに参加してください

アルミナ、BN(窒化硼素)、ジルコニア 小物

小物がちょっと続きました。
かなりの小物をご紹介。直径で9㎜です


BNとジルコニア、例によって違いが判んないですね

これは以前も紹介したのと同じパターン
焼成温度を少しずつずらして強度と気孔率のバランスを替えた焼成体。

角板

2015年11月3日火曜日

マグネシアるつぼ こんな感じで包んでます

ラボサイズのマグネシアるつぼ 35φの50H

何かと研究室で使いやすい一口サイズですね。


 何の比較対象にもなりやせんが、傾注用のるつぼも並べてみました。彩りで…