ヤキモノ作りで何が大変で難しいかってそりゃ「毛筆」ですよ毛筆。
「筆で塗るのが難しいなら、ペンで塗ればいいじゃない」
と、言うわけで思いついたのが「脱毛筆=硬筆染付」というわけ。この概念自体は構想20年です。なんもやってないけど。
あ、「脱毛筆」ですよ。「脱毛」じゃないですよ。ロック様とかジェイソン・ステイサムとは関係ありません。そりゃ「抜け毛」か。
その第一弾というより前段階として簡単なところから手をつけます。
それが「撥水剤塗布の脱毛筆化」。呉須(顔料となる粉末の懸濁液)と違って撥水剤は溶液なので、難易度が低いです。
ここに記す以上、これから紹介する方法はうまくいきましたので、皆さん存分に真似してください。
では行きますよ!
『撥水剤サインペンを作ろう!』
多分やってる人はとっくにやってるだろうけどね。
用意するのはこれら。
はい。油性マーカーの替え芯?替えペン先?です。水性用は試してはないんだけど、とりあえず油性用をお勧めしておきます。撥水剤もメインどころは有機溶剤だからね。
チョイ大きめだったり、事務用品方面の充実した文具屋さんにあります。
店によってボールペンの替えリフィルみたいに引き出し棚にはいってたりするものの、わかるようにぶら下がってたり並んでたりはしないので、見つけるのが容易ではありませんが、店員さんに言えば出してくれます。
個人の経験では、学校や役場にベッタリ寄生してる長年入り込んでるような老舗が吉だったり。
俺の場合は、平日の暇そうな時間に突撃して、こういう用途に使うんで「全部見たいです!!」と言ってどっちゃり出してもらいました。
チョイかわいい感じで利発な、「仕事できるバイトの女子大生」って感じで、申し訳ないので、これはつかえんわ~!と思ったの以外は全部買いました。1袋数本(2~5ほんぐらい。太いと少ない、細いと多いって感じ)入りで単価はなんと50円ぐらい、高くても150円ぐらいなもので、たいした出費にもなりません。どっちゃり買っても500円いくか行かないか
のハズが…話し込むうちにいつの間にか…恐るべし「仕事のできるバイトのお姉さん」
6000円もする万年筆を買わされて買ってました!!なんだこれ?
いやー、おすすめしてくれた万年筆、メチャクチャ書きやすいです。こんな難しい字もスルッスルですよスルッスル。
皆さんはこんな超常現象に合わないように、モノタロウのページをリンクさせておきますので、型番などみつくろってみてください。
で、これら替えペン先をどうするかというと、
こんな感じで仕込みます。
金属のパイプにねじ込みます。撥水剤はトルエンやアセトンといったキッツい有機溶剤なので樹脂ではなく、(ポリプロピレンやポリエチレンならOKです)金属にしとくのが無難。10㎜前後のアルミパイプやスチールのパイプならホームセンターに安くあります。扱いやすい長さに切って使いましょう。
このままつけペンとして使ってもOKですけど、細い芯の場合撥水剤の保持量が少ないので筆記距離が短いです。
パイプ軸の反対側から脱脂綿などを軽く詰めて芯に振れるまで押し込むと撥水剤をより多く保持してくれて、フローをキープできます。
芯ホルダーはそういう用途のものなので便利ですが、樹脂製の場合あんまおススメしませんし、インク?保持用の中綿を詰められないんだよね。長い線を引かなければ使えます。
また、こんなのもOKで、多分一番便利は便利。
「呉竹:からっぽペン(リンク)」、容器が溶剤に強いPPなのでバッチリでしたし、芯のタイプも太い細いから筆ペンタイプまでそろってます。細い芯しか使ってないけど大丈夫でしたよ。
いずれもこう直接ツッコんでペン先側から中綿まで溶剤を逆流浸透させればOK.
どの方式にしたところで、あとはインク?の出る量を確認しつつ使ってみましょう。一瞬で勘所掴めると思います。だってサインペンなんだもん。書くこと自体は超簡単だよ~。
筆の場合、これまた厄介な使い終わった後の後始末ですが、ここが最大の利点。
「使用後は放置で問題ありません!!」
からっぽペンなんかも流石にアセトンともなるとキャップしてても数日で乾いたマッキーみたいになっちゃうレベルですが、数日はキャップ外せばすぐに使用できます。超便利!!
で乾ききってカピカピになっても、また使用する際に撥水剤の瓶に頭から突っ込んで溶液吸わせれば10分待たずに復活。
アルミパイプに突っ込んだのもそのままで放置後、再利用OKでした!!
仮に痛んでも軸から引っこ抜くなり押し出すなりして綿だけ詰め替える、あるいは芯ごと新しいのに取り換えるでも仕事は早いもんです。芯の太さによって、軸への保持方法に多少の工夫がいる場合もありますが、タコ糸でもぐるぐる巻いて固めにねじ込めばいいだけなので、これが一番おススメです。
何しろメンテも超楽チン。
毛筆よりも格段に摩耗も損傷もないのがいいね。もろちん「抜け毛」もありません
改めて言うまでもないですが、筆や刷毛のが便利なところは筆や刷毛を使いましょう。
よく考えたら、俺基本的に撥水剤って使わないんだけどねw
蝋抜きするより釉を拭き落とした時の方が素地の質感好きだし。特に粗い土の場合は全然違いますよ。目止めにもなります。
なんだ、この終わり方w
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