今朝、新聞読んでたら訃報が。
90超えてからも結構元気に活動されてたんですが、そりゃいつかは誰でもそうなりますね。残念ですけど、お疲れさまでした。
作品は立派なとこで何度もみててすげーすげーいっててもも、ご本人は直接見たことすらありません。
ないんですが、20年近く前、九州に遊びに行ったときに工房併設のギャラリーというか販売所というかに行ったことがありました。
上の子がまだ一年もたってない頃で、家族三人レンタカーで乗り付けたところタイミング悪くて赤ん坊が寝てまして。
先に妻が、あとから俺が入れ替わりに中入ったんですが、一緒に来た若い謎の男女が別々に、しかも車のエンジンも切らず、という感じ。
そりゃまあ相当不審だったと見えて、中にいたおばちゃんがなに?こいつ?的な挙動(少なくとも俺にはそう見えた)
「いや、茨城で夫婦でヤキモノ屋やってます。とても買えないですが、品物見て勉強したくて伺いました。今車で赤ん坊が寝ちゃってて、しょうがないので替わりばんこに。怪しいものじゃないです。すんません」
と「怪しいものではありません」なんて生涯その一回しか言ったことねーわ
するとオバチャンは明るく笑い出して、いくらでも見てってね~。俺もほっとしたけどオバチャンもほっとしたっぽいw
「井上がいればよかっんだけど今日は出かけてて工場には誰もいない。聞かれてもわかんないし、売り場しか案内できないが、好きなだけ見て触っていいよ。」
みたいなことをおっしゃってくれました。よく覚えてます。
多分そのおばちゃんは奥様だったんじゃないかと思います。
売り場にある工房の作品をマジで好きなだけじろじろ見て、小さいそのなかでは安い奴(その中ではね)は触ったりひっくり返したりさせてもらって、非常に感銘を受けました。
個人的な思い込みですが、こういうヤキモノは○○が命だな!と、根本的な部分でいまだに覆らないものを学んじゃったわけですよ。
何も買わずにタダでw
(「こういう」って何?とか「〇〇」に入る部分ですが誰にも言いません)
ちなみに、イノウエと言えば俺たちのセンセイことふくおか陶芸窯の井上先生。前に聞いたんですがぜんぜん親戚じゃないそうですw
その九州旅行では、そのあと小石原とか小鹿田とかにも行って、ヤキモノのアレやコレを多方面から被爆して極私的とはいえヤキモノ的思想形成ができてきちゃったんですよね。よかった~!
(オンタヤキと打ちこんでも「小鹿田焼」に変換できなかったのでこのパソコン近々クビにします。You are fire!)
とか言いつつも、パッともしなけりゃカワリバエもしねえ毎日だけどね~
ご無沙汰です。本当に残念なニュースでしたね。わたしは20年近く前でしたか、隣の自治体のホールで講演会があった際に本人のお話を聞く機会がありました。自分が独立に至る話を「言える範囲で」おもしろおかしくされていたのがとても印象に残っています。なるほど人柄って作品にでるんだなと思わされました。
返信削除匿名になっちゃてた。すいません井上です。
返信削除ご無沙汰です。お暑うございます。
削除本人のも工房品も見る限りメッチャメチャ形に厳しそうで、超怖えんだろーナと思ってました。同じもん見ても真逆のイメージじゃんw面白いっすね~