2015年3月28日土曜日

ジルコニア 球状のフランジ付容器

こちらは大きいです
先日紹介したもののスケールアップバージョン。倍以上の直径です
ジルコニア緻密質のフランジ付容器
フランジ部に彫られた溝はOリング嵌め込み用です
二つ一組で上下口元合わせで使用






窒化硼素(BN)ハースライナー

ボロンナイトライド(BN)のるつぼです。
テーパーのついたハースライナー的な形状

小さいです



どこにピントあわせてるんだって写真になってしまいました

2015年3月24日火曜日

単結晶るつぼ アルミナ

にんともかんとも隠れた(隠してません)ご好評アイテム
これは4N(99.99%)のアルミナですので、はっきり不適とわかってる材質以外にはとりあえずなんにでも使えている様です。




カルシアるつぼ 緻密質

このぐらい大きくなると歪みますね~
精度が必要な場合は加工での寸法出ししないと難しいです


ピサの斜塔みたいになってるのは写し方の問題です(笑

2015年3月22日日曜日

傾注用のるつぼ

アルミナ多孔質の傾注用のるつぼ
いくつかのパーツに分けて成形。組立、接着して本焼成。
粘土物のような可塑性や粘着性がないので、かなりコツや工夫が要ります。
気を使うし正直面倒でもある製作ですが、抜群に面白い作業工程です。大好き!





ではこれからきれいに磨いてごみを落とす作業に入ります(笑

2015年3月21日土曜日

俺釉プロジェクト(笑)2015 その2 

全然仕事が暇なわけではなく、まだまだくそ忙しい中、新しめの何かを始めちゃいたくなるってことありますよね。

というわけで始めちゃった誰得企画「俺釉プロジェクト(笑)2015」
その2となった今回から何回かは次回テストピースに塗り付けるべき試験調合の組み合わせを考えてみたいと思います。

まず前提として
 だれかの素敵な作品の釉薬に似たものを作ってみたい!という訳ではなく、
 できるだけシンプルな条件からスタートして、バリエーションの網を探り広げて、結果いくつか使ってみたい釉薬が見つかったとしたら、これを「俺の釉薬」としちゃいましょう!という企画です
その釉薬が例え見てくれ的に特に何の変哲もないイナターイものだったとしても、俺が(あなたが)見つけて採用したものなんですよ!ってことです。

 この企画で提示する調合は、自分で再確認したいがために私が勝手に選んだものですが、一緒にやってみたい御奇特な方は、お手持ちの好きな材料でやってみてください。今回私は黄土や鬼板、みたいな掘ったくったままの含鉄土石的なものや、入手困難なものはなるたけ使わずに単純な安い基礎材料だけで行いますが、たとえば黄土60%(これは決定しちゃうとかして)に残り40%を何にするか?的な試し方をしたりするのも面白いと思いますよ。
 


では前回のおさらい

長石1:カオリン1:アルカリ土類質1(は石灰石、ドロマイト、タルクの3種)

を出発の基礎基礎釉(仮)とすることに決まりました。
アルカリ土類質材料が異なる3つの基礎基礎釉があるわけです。
仮にこれらをそれぞれ、1石灰さん、2ドロマイトさん、3タルちゃんと名付けましょう。
ここからスタート(名前はなんでもけっこうです)

皆さん長石、カオリン(木節、ガイロメ粘土なんかでも立場的に全然OK)、珪石など、銘柄にこだわらずお手持ちのもので結構です。
ちなみに私の場合は、福島長石、ニュージーランドクレー、ファイン用のシリカ-325メッシュ(の使いづらくてたまらなかったクソ古い奴)、ファイン用のカルシア原料用の炭酸カルシウム(の汚しちゃって使えなくなっちゃった奴)といった耐火物製造用のものを転用しています。



A、基礎釉を絞り込む作業

A-1 長石の配合量を倍にしてみましょう
つまり、長石2:カオリン1:アルカリ土類1 の割合にしてみます。
それぞれ名前は
 1石灰さん 1-1
 2ドロマイトさん 2-1
 3タルちゃん 3-1

 自分の場合、経験上こっちのが使いやすかったのでおすすめしてみました。

A-2 シリカ分を追加してみましょう
シリカはSiO2、二酸化珪素ですね。これで釉薬基礎材料四天王(なんて言い方ないですけど、長石・珪石・石灰・カオリン)最後の一つが加わりました。
これはシリカ分が加わることで釉薬がどう変わっていくかがわかりやすくなると思いますので、ぜひテストしてみることをお勧めします。
 追加するシリカ分はとりあえず同じ比率がわかりやすくていいでしょう、

長石1:カオリン1:アルカリ土類1:シリカ(珪石)1 の割合です
表記を作るとするとたとえばこうなります(SはシリカのS)
1石灰さん 1-S1
2ドロマイトさん 2-S1
3タルちゃん 3-S1

これを試した場合、多分ですがテカテカしすぎない透明釉になるんじゃないかと思います。(私の場合はそうなる)

シリカの比率を半分にしたものも、流れ上大いに試す価値があります。
整数比に直すと、長石2:カオリン2:アルカリ土類2:シリカ1 ですね
百分率に直すと大まかに

 長石28.6%:カオリン28.6%:アルカリ土類28.6%:シリカ14.3%、

あのものの本に出てくる細か~い数字はこうやって出きてくるんですよ。

同じように表記するとすると
1石灰さん 1-S2 (シリカ添加の2パターン目の意味)
2ドロマイトさん 2-S2
3タルちゃん 3-S3



ここまで整理すると

アルカリ土類3種類×長石の割合2パターン =6種類
アルカリ土類3種類×シリカ添加の割合2パターン =6種類

前回作った基礎基礎となる3種類入れて計12種類の調合パターンができました。
(仮にA-1で作った長石二倍の配合にもシリカを2パターンの割合で添加するとなるともう6種類追加になりますね)


そろそろ窯出しできそうなので、この何の図説もないへぼ文章、今日はここまでにしておきます。


先日知り合い(非焼きもの人)から、石灰分が足りないとどうなるの?と突然質問を受けました
石灰分不足の生育障害?で黄色い葉が増えちゃったホウレンソウ
アルカリ土類ってのは大事ですね!





2015年3月10日火曜日

俺釉プロジェクト(笑)2015 始動・・・? マット系の基礎釉薬を作ってみる

俺釉プロジェクト(笑)2015 突然始動します。

まずはシンプルな調合で使い勝手の良さそうな(AKA淡い期待、勝手な見込)釉薬を作りましょう。
これを基礎基礎釉とします。基礎基礎釉ってのは、今のところはこっからスタートぐらいの意味です。
基礎基礎釉にちょっと困ったことがあれば少しいじってみて、いい基礎釉を作りましょうっていう段取りにしたいと思います。

ご興味ある奇特な皆さんはお手持ちの素材で一緒にやってみてください


目指す基礎基礎釉の条件は・・・

1、忘れるのが困難なほど簡単な調合比率
2、焼成温度帯が幅広い(幅広そう)
3、後からこねくり回すこともあろう、と思われるので、それに対する懐が広い(広そう)

と、いうわけで一回目はマット系の調合から

長石、カオリン、石灰石、ドロマイト、タルクの五種類でやってみましょう。

この場合、アルカリ成分をCaO(石灰石)~CaO+MgO(ドロマイト)~MgO(タルク、シリカが入っちゃうのはご愛嬌)に振り分けられるので、その辺の特性の違いがわかるかもしれません。
しょうもないバカ企画と思ったけどいくらかは勉強になりますね~

炭酸マグネシウム(マグネサイト)を入れてないのは、意外と扱いずらいのと俺が個人的に好きじゃないからです。


比率はすべて重量比で等量。これなら忘れることは死ぬまで無理!
以下三種類

調合その1 長石:カオリン:石灰石 
   その2 長石:カオリン:ドロマイト 
   その3 長石:カオリン:タルク 

焼いてみました

石灰石の場合 よし、マット釉です。乾いた感じですね

ドロマイトの場合 ドロッとしてます

タルクの場合 タルッとしてます

まずはじめに分かったのは、こんなバカみたいな簡単な調合でも
特に致命的な問題はないってことです。ハイ基礎基礎釉決まり~!

この段階で、はっきり違いがわかるのは(写真じゃまったくわかりづらいですけど)貫入。
石灰石ではバリバリ出てますが、ドロマイトでは少な目、タルクは貫入無しです。

のっぺり感ではタルク、ドロマイト、石灰の順、のっぺり感は何ぞやといわれると説明には困りますが・・・

組成として全くの同比率置き換えではないですけど、なんとなーくアルカリ成分の違いがどう影響するかがちょこ~っとわかったように気になれましたね~


今後は、この三種類にいくつか添加物を加えてバリエーションを付けていってみましょう
数種類の素地土との組み合わせなんかもお好きな方は試してみてください

ここまで試された方は以下のものを用意してお待ちください

酸化銅(炭酸どうでも緑青の削りかすでも何でもよしです)
酸化鉄(弁柄だろうが錆びだろうがお好みで)
ジルコン(白くしてみましょう)
その他入れたくなっちゃったもの


以下、予告編?画像

長石2:カオリン1:石灰石1
石灰パターンのバリエーションですな。

こちらはドロマイトパターンで長石2にしたもの(左の2って書いてあるほう)
どちらがお好みかはあなた次第? 

石灰パターンにジルコニア添加したもの
ある種の白マット釉がハイ出来上がり!
しかも貫入が減るというおまけつき


ジルコニアのるつぼ

何度か紹介してますね。
蓋付き


緻密質のカルシアるつぼ (CaO、Lime meltingpot)

緻密質のカルシアるつぼで、写真で見たところで他の材質とどう違うかわかりませんが、
海外の研究者の方の中にはカルシア、とか酸化カルシウムとかCaOなどといった表記をしないで
「Lime(もしくはLimestone)」という場合もあるようですね。というか直接そういわれて作りました(笑

もちろんミカンの類のあれではなくて、石灰(石灰岩、石灰石)って意味ですよ。
と、ここで気になったんですが、一般陶磁器の場合、海外では石灰石を「Whiting」っていう場合が多いと思います。
辞書引くと「胡粉」だったり「白亜」って語釈になってますね。白亜紀の白亜。
昔の本だと白亜何%っつうのも見たことあるなあ~


とりあえずつくばセラミックワークスでは
「石灰るつぼ」とは言わないでカルシア(あるいはCaO)の表記でいきます
でも「白亜るつぼ」ってのはかっこいいかもなあ。


30φの50H程度のラボサイズのるつぼです


2015年3月7日土曜日

自分・・・酒は飲みませんから・・・

お猪口もお銚子も大きさの感覚などさっぱりないんですよね。

というわけでイマイチ愛のない製作ですが、
依頼人が友達ってのが大きいかも(笑