クイズの内容とSF作家には何の関連性もありません。マジで無関係なので深読みは無用です。
まずはアルミナるつぼ、昨日の獲物。
緻密質のるつぼはさや詰め焼成することも多いです。ホコリ、ボロフリ除けだったり、ご一緒する他の焼造物由来の雰囲気的なものだったり、温度管理的なものだったり、理由はいろいろ。
だいたいこんな感じで。多くの場合、蓋もします。
答えは最後に。
すでに九州では大きな被害になってますが、台風がデカいです。NHKのニュースに出て解説した先生が「歴代最強クラス」的なことを言ってて、字幕まで「最強台風」なんて出てました。
最強って、男子中高生かよ!!お前NHKだろ!!などと思いはするものの、危ないんでしょうね、数字見るだに凄そう。
危険の意味の「ヤバイ」ってのはこういう時に言うもんですよ。
蚊が飛んでたり、ちょっと醤油をかけ過ぎたぐらいで使うような言葉じゃありません!!
進路まで予測しにくいみたいだし、なにしろ用心に越したことはなく、言うほど被害がなくなるんならそれで結構。。こないだの地震もそうですな。
個人的には根が暗いせいか、何をするにも常に最悪を想定しています。(対策できてるかはまた別、というか思ってるだけでなんもしないのばっかですが)
修行中いろいろ仕事教わった先輩のおじちゃんが新潟地震の時たまたま便所に入ってて(長めの大)ひどい揺れの中「つぶれたら死ぬな。ケツも拭かずに死ぬのヤダな」と強く思ったそうですよ。
台風とも、冒頭のクイズとも全く関係ないんですが、超大型の台風、クッソ暑すぎる夏。ということで、あるSF作家を紹介します。
それがコイツだ!!
パオロ・バチガルピ(あってるかな?名前ムズイんだよ)
自然環境の変化がもとで人間社会が荒廃する、ってタイプの最悪で最高の(つまり最高に最悪)ディストピアを作るのがすごく上手な作家です。作品の8割がディストピアものじゃなかろうか、全部読んでないけど(結構寡作?)。
画像で言うと、『ねじまき少女』と『神の水』が長編。『第六ポンプ』が短編集。
どのぐらいいいかって言うと、ほぼ文庫しか買わない貧乏でドケチの俺が、あの高いうえに二段組みで読みにくい「ビニールかぶったちょっとデカいペーパーバック」を買うぐらい好きです。(シリーズ名知らん、ポケミスのSF版)
何しろディストピアぶりもその理屈も「そんなわけには絶対ないけど、ちょっと間違ったらありそう」という、ナチスももしかしてそんな感じだったんじゃねえか?レベルのいい具合です。多分他人事だけど超怖い、というのが読み物として絶妙。多くの名作はこういういい塩梅だよね。
主に気候からくる自然環境の変化が、人間の社会や経済を変えるのはしょうがないとして、行きたくないほうに行っちゃった世界なんですよ。
例えば、
・海水面が上がっちゃって防潮堤で囲まれた大都市(当然地方は超悲惨)。
・水不足で境界の川の利権をめぐって隣の自治体同士が戦争
・ヤバイ害虫とか病原菌が蔓延、遺伝子操作による耐性植物の種子や苗を独占してる企業が支配してる。もろちん、害虫も病気もその企業がばらまいてる。
・簡単に言うと、バカしかいなくなっちゃって社会インフラの修理が誰もできなくなってる世の中。
・人間の数をもう賄えないけど、遺伝子治療とかが進んでて寿命が超長い、だから人口の増減が行政的に徹底管理されてる世界。
・似たようなそんな感じで、生きてる動物が人間以外ほとんどいない、どころか人間もサイボーグ?ばっかり。
などなど・・・、どれもこれも多少はそうなってんじゃねえの?
どれも全く新しくはない、むしろ「なんかあったなそんなの」ってところですが、いろいろうまいんだよな~。
基本的にはそこで生きてる人間がどうあがくかって感じのドラマもので、SF要素は舞台装置であって推進力そのものではないパターンの作品です。
また、こんな世界に誰がした!というものではないので、悪の企業に制裁!!みたいな話ではないです。
そこに強さを感じます。
残酷、陰惨、下劣、粗野、自己中、とにかく嫌ないろいろばかりが出てくるので、そういうのに耐性のない人にはお勧めできません。希望の種も若干ずつは感じるけど、ものすご~~~~~~く発芽率の低そうな感じなんだよ!!
なのに読後感は全然悪くない(当社比です)
つまり最悪で最高!!つまり最高に最悪!!
あ、あと、語られてる世界の状況やガジェットの解説なんかは説明ゼリフ含めて一切なし!!読んでりゃ想像つくだろ!!という語り口なので、絶対気楽には読めません。そこだけ注意!!
文章構成が巧みなので十分わかりやすいと思いますが、「わかりやすくないと怒る人」には無理かも(アマゾンのレビューに多そうw)。
パオロ・バチガルピ(あってる?)の紹介でした。
なんか最近翻訳されて出てないので、あんまり人気ないんだろうか?本当にもったいないのでみんな買って読んでみて!!
ではクイズの答え、
A:焼き上げでこれじゃあ、生のうちは、この匣鉢に全部入らない
です。