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2019年11月29日金曜日

ロクロポジションの参考 その2

 先日記事にしたロクロのポジションですが、改めて気になってます(俺が勝手にですが…)
 個人的な嗜好思想がうっかりほとばしっちゃったようで、ロクロ直一個挽きの様子ばかっかでしたね。

 じゃあ、山の天辺から次々作って切り離す方式(あれはなんて呼ぶんですか?バイ挽き?)の人は、座面とロクロ天面の位置関係やワークの高さ等含めたポジショニングどうなんだよって気になりましてね。
 まあ日本の方のユーチューブを漁れば次々出るんでおなじみだったり最近知ったりの方々の動画各チャンネルから勝手に抜き出して調べてみました。

 まあカメラ位置もななめだし、画面の見かけ上で判断してるだけなんで間違ってたらごめんなさいよ~
 それとこんなことされちゃ困るって方はお叱りの連絡をいただければすぐ消します。
 黙ってりゃわかんねだろから、数少ない読者の皆様、黙っててね。

 初めの餌食研究対象は「俺たちの先生」ことイノウエセイジさんで行きます。見やすい動画がたくさんあって便利でした。イノウエ先生許してくださーい!
天板の高さと膝なり股なりのラインの落差。

玉取りしたワークの高さ、肘から先の角度の高低が参考になるかな。
 ちなみに、最初の写真の矢印ですが、これはオシャレでジーパンにもとからある継ぎ当てなのかステテコが見えちゃってるのか気になりますって意味じゃありません。。

 前回記事で紹介した動画でおっしゃってた通り、井上さんは椅子の座面より天板の方が低い。座り方は大腿骨ラインがほぼ水平。しかしワークの位置は肘をモモに付けて肘先がほぼ水平の場合がほとんどです。が、そこまでスタンスもポジションも固定されきった感じは実はないんですよね。


いつもほぼこのポジですよ。ロクロは低め
ちなみに毛のない脛はサイクリストだからのはず。
いっぺん剃ると止め時を失います(経験あり)

 
残りの土の量との都合で多少は下がるわい

 一個ずつフリーカップを作る動画もあって、その動画ではポジション確認ができなかったんですが、ふだんより空気抵抗の少ないポジになってるはずです。
 
 お次は同じ井上さん動画で登場した喜器窯 吉田崇昭さん
 
この高さ。
凄い量だったんで初めの一個はどうしても高いのかな?

土減ってきても同じ位置です。高い。
多分ロクロ天面も座面より少し高いように見えますね。
座面の高さ自体もやや膝下がり気味になる高さかな?

まだまだこの位置なんで、おそらく玉取りはこの高さがニュートラルなんですかね?


これだけ減っても結構高いですよね。
切り際の見にくい皿だからかもしれんけど


 つぎは、陶磁器工房 器楽 さん。
 夏ごろ知ったチャンネルなんですが、技法面重視で概論感はないんですがかなりの量の動画があります。わかりやすくて万人におすすめのナイスチャンネルじゃね?全然堅苦しくないんですが、おとぼけとか脱線とか無関係な与太話があると、不真面目なヤサグレのファンも増えると思いますYO(なんだそれ)
 今回紹介する中では唯一の関東勢。今度こっそり潜入してやろうかな。
 
どうだろ、多分ですけどロクロが高いというより座面が低いのかなって感じ。
膝の方がモモより高い座り方です(これは何かに脚を載せてるのかも)。
ワークの位置は常に肘先が水平の位置。ほぼ常にです。

大体いつもこの辺ですよ。

次々作ってもまたここだぜ!

 ここまでの三人は窯業学校で厳しい軍隊生活を経験してるはず。坊主頭、携帯電話取り上げ、八時消灯、寝るときは掛布団から必ず手を出して、返事の前後にはサーをつけろ!
「ウジ虫め!貴様の誕生日は知らないが、命日は知ってるぞ!それは今日だ!」
「サー!イエス、サー!」
「田舎のサッちゃんもどうせ今頃ほかのブタどものオンナだ!心置きなく土をこねろ!」
「サー!イエス、サー!」 
 クウ~辛い。俺には絶対無理。
 それがこのポジションの安定感につながってるんでしょう。間違いない!
  
 そんな職人タイプの極北、ヤキモノユーチューブ界のシャルトルーズ修道院とこっそり呼んでるチャンネルが
 砥部焼の梅乃瀬窯さん
 何人かロクロ挽く方がいらっしゃるんですが、みんなうめえよ。もう作業感がハンパないっす。さすが伝統産地の製陶所!RPGでレベル上げるのに適当なモンスター大虐殺してるみたいな安定感だよ!褒めてますよ!

 動画自体は見ててこっちもうなる以外ないので、どうでしょう?今度いっぺん好きなアイドルについてバカみたいに熱くオタク語りしながらものすごく背の高い何かを作るとかやってみてください。ラジオ代わりにながら聞きできるといいんだよなあ。

 ロクロセッティングは産地の製陶所によくある「掘りごたつスタイル」が多いのかな?ロクロの天面は多分床=座面と面一だと思います。

これ何個も何個も作った後ですよ。
同じポジです。
 


 夜も遅いんでお次。北のナイスガイこと
 ロクロしてる動画は多分これだけで、お碗も一個しか作ってないんですが、お気に入りチャンネルなので紹介。もっと動画上げてクレイ 
天板の方が多分座面より高いですよね?

土の量のせいかもしれないけど玉取り位置も高めです。

 最後は、最近井上さんのブログで知った

 茶陶の作家なので、俺のやってるファインとか製陶所とは真逆も真逆ですよね。こういうのをバシッといい悪い決めて作れるってのは絶対センスもあるよなあ。同じ安定感で作る国境の向こう側ですよね~。憧れますけどとてもじゃないけど俺には無理っす。

 
膝の位置からして座面と天板は面一ぐらいじゃないかな?


 結構玉取りの高さがバラバラで、絞る位置をあとから動かしたりもあったりして、茶陶ならではだと思うんですが、かなり一個一個その都度精神が強いようです。それで結局決まるんだからスゲエよなあ。 

 

 たまにご本人が解説するのがあって、大変楽しく聞いてますが、俺よりおしゃべりで俺より理屈っぽいのでこういうタイプは敵ですね敵。肝心なのは、以外にも茶陶の専門家は結構化け学的だったり分析的な話ができる方が大変多いってことなんですよ、以前にも経験あります。なんかね、理系で芸術家っているじゃないですか?回路組んだり構造計算できる人。それに近い印象なんです(個人の印象です)。アマチュア作陶家の茶陶マニアはだいたい感覚オンリーで数字一切関係ないと思ってるテメエ勝手なガタガタ愛でてる人多い印象なんですけど(これでもかなり分厚いオブラートに包んでます)。


 と、たったこの程度のサンプル数で何を言ったところでコマンドーのシュワちゃんぐらいランボーなんですが、安定型の方と、そこまででもなくフレキシブルな方がいる、で、多分ですが、アクションロクロ倶楽部系の作風の方より、職人型の安定性タイプの方はしっかりポジションが決まってる、という傾向があるように見える感じかもしれません、と、考えられるような気がしますよね。

 天板と座面の位置
 座った時の大腿骨のライン
 ワークの高さ
 その際のひじの位置、肘先、手首の高さと角度
 今回のじゃ分かりにくいけどロクロの芯とケツとの距離
 
 あたりをチェックしてみるといろいろ面白い見方ができたりするんじゃないかな?


 というあたりでポジション編は終わりかな。
 そろそろ自分のをなんとかしなくちゃいけないからね~

 追伸

 今回登場していただいた皆様(って勝手に出しただけですが)差支えなければ、実際どうなのかお知らせいただければワタクシも読者の皆様も助かります。
 とくにポジションで気にしている部分があればとくに!
 セッティングの数字や背丈、乃木坂だったら誰が好きかとかも気になる初心者の方多いと思いますよ。




 ロクロの脚にカイモノをして嵩上げしてる方はいらっしゃるんでしょうか?
 私のロクロは地べたから5センチほど高いです


 
 

2019年11月25日月曜日

ロクロポジションの参考。

 個人的に長年いろいろ考えてはみるもののイマイチ決定版を見つけられないのがロクロのポジションです。
 最大ポテンシャルを発揮できる、体に負担のないポジションを見つけたいなあと思ってるんですがね。
 
 もちろん俺がここでこうしたほうがイイよ!とは言えないんで、皆さん考えるための参考になればと思いいろいろみつくろってみました。まとまるわけないんですけどね。

 先にヌルイ弁解をしておくと、人んちのろくろで劇的にやりにくい、なんてことは多分滅多にないことからわかるように、少々狂ったところで別にそこまで支障はないし調子合わせられますよ!それに、やりやすさ自体がそもそも個人個人の問題じゃ!あと何をどう作るかによっても変わるだろうし、ピタピタに決めつける必要なんかないんじゃねえの?ということは分かってますよ。と言っておきますね。
 

 理想を言えば、ポジションは構える位置をロクロの天板に合わせるのではなく、自分の構えにロクロを合わせるべきじゃないかと思います。
 たとえば、極端な例ですが、八村塁と高梨沙羅が同じ種類のロクロを使うとします。
 床面にロクロをタダ置いたまま椅子の高さと位置なんかで合わせる場合、と、それぞれがしっくり構えたところにロクロの位置を合わせるのを考えればわかると思います。八村絶対窮屈だろ、みたいな。
 据えつけ型だったらしょうがないけど普通の電ロクなら下駄履かせたり楽にできるでしょ。

 つまりまず自分の態勢を先に整えましょう。椅子に座るのなら座り方、立ってやるならそれもよし(位置決めは楽だね)、その後ロクロの天面の高さをやりやすい高さと距離に合わせてみましょう。(でもっかい言いますが、どういう位置関係だとやりやすいかってのはいろいろ自分で試してみようねって趣旨ですよ!)
 

 で態勢は、ロクロの芯との距離と向きで決まってきます。
 座るんなら座面と天板との水平距離と高さの関係が主だと思います。

 A:起き上がり気味(これを仮にアップライトスタイルとしておきます)
  天板が座面よりはるか上、ヘソあたりまで来ることもありそう。 

 B:前かがみ気味、クラウチングスタイル
  天板が座面と同じかそれより低い。特にジャパンでは主流派かも?

 C:その中間、天板は座面より上だが太ももの天端ぐらいまで
  今回いろいろ見た限りではこれが多いです。
  ドイツの有名な都市の名前をいただいて「フランクフルトポジション」としておきましょう。理由は各自考えてください。

 

 こんな図を書いてみましたが、厳密には体(腰、背中)の起き上がりかたですかね~?
 とりあえずXをはじめに作るのがいいんじゃないかな?

 
 実は、実際の体勢はワークの高さやサイズでずれます。ここ大事。
 日本の主流(だと多分思いますが)粘土の山の上から作るスタイルならば、ポジションは土殺しして玉取りした瞬間に決まります。ロクロの天面がどんなに低かろうが、玉取りした位置が胸の前なら、超アップライトの端やんポジションになるわけです。最後はめっちゃ低くなるけど。

 デカい土から作るやりかたは、仕事が早いだけじゃなくてこのワークの位置の自由度が高い、ってのも主流になった理由じゃないかと思ってます。玉取りの精度はやってりゃ慣れるしね。

 
 逆に、私のように、一個挽きで作ることが多い方はこの時点でロクリングの楽しさ辛さがかなり決まってきますので、気になった時にはいつもより多めに試してみてください。
 教室等で、ロクロの高さをいじるわけにはいかない、でも上げたいなんてときにはカメ板なんかを使って嵩上げするのも手かと思います。

 つまり、あんまり言葉にこだわる意味はないんですが、ロクロと椅子の位置関係はセッティング、実際のワークと体との位置関係はポジショニング、とか、とりあえず別に考えて便利なセッティングを見つけると楽なポジショニングが取れるんじゃないでしょうか。

 というわけで、長々記してみました。
 

 

 では、本題(こっちを紹介したかった)お歴々のポジションを観てみましょう。
 
世界のハマショー。天面と板の間が面一です(益子参考館で確認済み)
座布団敷いて胡坐。俺の基準ではかなりクラウチング
ちなみに棒引っかけて回す式の手ロクロ
左上手の右差しなので時計回りですな。


 
カトー・トークロー。多分座面より下。
腰かけてるけど座布団使ってますし、かなりクラウチング
これは多分電動です。

 個人的にはこのオールドジャパニーズポジは結構きついっす。山の上から切り離す玉取りマシンガンスタイルならではのセッティングじゃないかと推察しています。

 九州の方の大物は蹴轆轤だったりしてますが見やすい写真がありませんでした。やはりクラウチングが多い印象。

 その他も日本選手はクラウチング気味が多いんですよね。やはり教育現場のスタイルなのかな?


 では海外(といっても欧米の作家様ですが・・・)はフランクフルトがほとんどで、アップライトも目につきます。もちろん低い人もいますが、偏りがなく、結構さまざまな印象。
 
ルーシー・リー(ババア期)。高めのフランクフルトです(一応)
股の付け根より膝の方が低いです。
オバサン期は若干低めの印象(写真の見え方の誤差かも
右上手左差しですので反時計回り

大好きなハンス・コパー。多少低めのフランクフルト
この中では若死にのコパー、低いんじゃねえの?

真の民芸者、大ウォーレン・マッケンジー。
膝の線より鏡の方が高い。アップライト。


ベアトリス・ウッド。相当アップライト。
膝の下がった座りポジションで無理がないように見えます。
個人的にはこれを理想としたい。
ロクロもいいね、こりゃ。



 とりあえず90過ぎまで生きたけりゃロクロをあげろ!!と言いたくなるね(笑

 生きてる人も紹介

ジョン・リーチ。マイケル・リーチのお父さんです(ウソ
アップライトですな。

個人的におすすめのアップライト押しで若手。
先日の安全性シリーズの元本の著者のベンさんです。
こいつが一番アップライト。
なんか右の写真では「ワンハリ」のディカプリオみたいに火炎放射器持ってます。


ネットで見つけた若い人。
左回しの蹴轆轤ですが高めのフランクかややアップ。
座り方も椅子高めだね。




もちろんスタンディングスタイルも大いにありです。

おい!これじゃミシンだミシン!欲しいぜこのろくろ
高さ的にはフランクフルトですね。

スタンディングアップライト(へその高さかな?)のオバサマ
写真じゃ写ってないけどロクロ相当嵩上げしてますよね。


 参考までに手びねりの場合は…
ジェニファー・リー。相当高いね。目線の位置です
益子で御本人見かけましたが…歩き方がかっこよかった。


 と、まあとりあえず、特に決まってない初心者の方なら起き上がり気味の方が体が楽でいいよ!と言っておきます。先日の記事も参考にしてください。



 「陶芸先進国(笑)の作家様(笑)」ばかりがヤキモノ屋のロクロじゃねえや!
 おすすめはしねえが伝統様式にはこんなのもあるみたいだぜ!すたれてねえんだから絶対利点はあるんじゃねえの?
なのも紹介。
 

まずは小手調べ。アップライトですな~
なにより大変簡素だがよさそうなロクロ
こんなので仕事したいよね~。

おい!こういうの待ってた奴いるんじゃね?
意外とシェアのある、ベタ置きしゃがみこみスタイル。天面がフライホイールでもあるから何しろデカいんだよ。これでスネ削っちゃう人絶対いるでしょ。アブねえよなあ。

あと真似しようにも、この手のウンコすわりスタイルは、「あんまりやる気があるように見えない」というのがネック。

 と、言うわけでベタ置き式のスタンディングスタイルもありますよ!
きついだろ!

遠いだろ!
アリVS猪木かよ!


じゃあとどめ、どのぐらい伝統的なのか知りませんが、今日調べた限りで最もエクストリームスタイルの二点を紹介!

なんかの罰ゲームですか!
ポジションはアップライト

俺も混ぜてくれい!


 
 もう、当初の目的を見失っちまったじゃねえか!

 とりあえず皆さん、ポジションは考える価値がありますよ!



 この問題に切り込んだ「俺たちの先生」ことイノウエセイジさんの動画もどうぞ。6分ほどですので是非。


  
 ほかにも、参考になりそうなものを…
 まずはエルゴノミックスローイングというページ(最後の写真が最高です)

 あとユーチューブでも、「SPY」のメリッサマッカーシーじゃない方のお姉さんによく似た人がシリーズで解説してくれてます。