2017年5月30日火曜日

寸胴型じゃないるつぼ

たまに碗形やスカッと丸底なるつぼを作ると気分が違いますね~。特に丸底はただ立てては焼成できないので芸も頭もちっとは必要ですしね。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol2、海街ダイアリーと立て続けに見てしまって家族ってなんだろう俺は家族のために何ができるだろうか?なんてことばかり考えられなくなってたのでちょうどよかったです(少しうそ)

碗形のるつぼは、アルミナはアルミナでも材質カスタム版。指定の添加物をご指定Mol分混ぜてありますが、実験の結果やいかに!




以下の丸底は年中作ってるタンマン管とは違って石英管封入するわけではないようで、細長くありません。径も40φ程度と太め。丸底の理由は底溜まった結晶がスポット外れることを期待してのようです。材質は4Nのアルミナなのでこれは定番



2017年5月25日木曜日

切り欠き付きのタンマン管

 アルミナの高純度のタンマン管ですが、ある理由から丸底部分に十文字に切り込み。

 精度は作戦に必要な分だけで良し、とのことで生のうちに剃刀と鑢で刻みました。うまく使えればよいんですが~。今回のはほぼほぼ使い捨てになりそうですので少しでも価格を抑えるために後加工などは無しですね。

 けっこう皆さん頭悩ませてる問題の一つの回答として、思いがけないアナログ手法のK.U.F.U.(工夫) 

 



蓋にも切り込みいれてあります。

使い勝手と試していただいてから次回以降切り込み強さややり方を変えるかもしれませんね。

MOTs展示会、後片付けの図



今日はNIMS(物質・材料研究機構)でした~

2017年5月23日火曜日

やきもの屋の道具 これなーンだ?



 切り糸と針は誰でも使ってると思いますが一緒にしたものを使ってます。
糸も針もいろいろ種類試しましたが、まだまだ何かあるはず。
 切り糸は釣り用のナイロンライン3号を二本撚りが一番の好みですが、耐久性に難あり。砂っ気の多い素地だとすぐ切れちゃうのが大変面倒。PEラインは海釣りしないのでまだ試してません。結局適当なポリ糸の細いのと使い分けています。
 切り針は木綿針を焼きなましてピンバイス(安物で結構)で銜えたものが交換も楽でベストかと。針は100均だと何種類も数本ずつ入ったのがあるんですが、なんかいまいち弱っちい。このサイズが好きだ!ってのが見つかったらちゃんとしたメーカー品の縫い針買った方がいいです。いくらも値段しないし。

 「ロクロの時に使う針」というのも別に用意していて、使い方は底の厚さを測る、空気穴があった時にがっかりしながらブッ差して息抜き、ゴミをとる、などなど。これはある道具をそのまま流用。穴開けて糸を結んでます。

 今回新作したので紹介。
 こうやってその辺に突き刺しておいて使います

 赤いのが問題の道具ですが、これなんだかわかりますか?三つで300円以下、著しく丈夫な針がついてますですよ。


撚り糸で切るとこういう模様が付きます。


これなんだついでにこれなんだ?




2017年5月20日土曜日

ジルコニア フランジ付ボウル型容器

緻密質のジルコニアの容器
内法で80φ程です



左上なんか見ると、光が透けてるのがわかりますよね
約8㎜と結構肉厚あるんですけどね

 お茶碗や皿の磁器の場合でも透光性云々という書かれ方、たまに雑誌などで見かけたりしますが、「磁器=透光性」という捉え方を決めごとのように一律に考えなくてもいいと思います。素地によっても全然違うし、熔化が進めば大概のものが透けなくもないですし。意匠の一つぐらいに考えておいた方が好みが広がります。

 もちろん透光性を大事なポイントの一つに考えている方(作り手も選び手も)をディスってるわけじゃないですよ。不透過だから磁器としてダメな品ってことはないですよってことです。まあ透け透けなのは気持ちいいですからね。特に男子にとっては。

 気に入ったデザインで持った感じも気に入って十分丈夫そうに見えてもお日様にかざして透けてないので格が低い。なんてことはくだらないですよ。全く気にしないでください。
 奥さんにそんな感じでウンチク垂れてる人過去に二回見ましたので言ってみました。
 

2017年5月14日日曜日

イットリアだって小さくしちゃうよ!

 まあイットリアはデカいのしか作れないとかまったくそんなことないんですが、
最近小さいのしか扱ってない感じ。



 10φぐらいです


2017年5月9日火曜日

ハバリ(多分) やきもの屋の道具

 全く同じ暴言をブラジル人であるレオシルバに言ったんだったら人種差別なので大問題だけど日本人の小笠原に言ったんなら「謝罪させていただきたい気持ちはありますし二試合サスペンド受け入れさせていただきますみたいな~。差別発言じゃないんでそこのところは理解していただきたい」で済んでしまいそうなところに腑に落ちない気持ちがありますし、人種うんぬんよりこれって人権侵害っていうかもうちょっと上のレベルの問題ではそもそもないのか?まあ死ぬ気で試合してるスポーツ選手が試合中罵り合っちゃうなんつうのは当然わかってますから、謝罪したい気持ちがあるといえばあるらしいどっかのディフェンダー個人を必要以上に攻撃する気はないですし、「ウソコケ。思いっきりレオシルバに言ってたじゃねーか。俺はこの目で見てたぞコノヤロー」なんていう私個人の主観を身も蓋もなく声高に言うつもりもありませんが、「お前らカイオにもヤラシク絡んでたろ!カイオ外国行っちゃったじゃねえか!」ってことは忘れられない私です。

 モノ作ってる人にはこれが無くちゃあやっていけねえ、っていう道具があると思います。
 やきもの屋なので窯は絶対ですが、まあ何か一つだけ持ってサスライおじさんやるんだったら自分の場合はこれです。
  
 その名もたぶんハバリ


 多分てのは正式名称わかんないし漢字もどう書くか知らないんすよ。自分の修行してたところではとりあえず「ハバリ」古くなった金鋸の刃をグラインダーにかけて自作するんで実質タダ。一人ひとりそれぞれ長さも形も違います。だいたい一人二種類ぐらいは持ってたかな?自分は長さ6寸~7寸、片側丸っこくて反対側がとがり気味のものがメイン。昔は何種類も作っては試し作っては試してましたけどなんだかんだでこればっかりですね。多少尖り具合丸め具合が違うのをそこかしこに置いてます。
 ただ、メーカーはNACHIがしなり具合等最高です。やっぱり鋸刃とキリはNACHIに限るなあ~っていうとなんかもらえますか?

 切る、刺す、掘る、刻む、刳り貫く、磨く、削る、ケガク、測る、もう一人何役かわかんないレベル。ファインの場合も粘土物の場合も、鋳込みでもプレスでも型打ちでもロクロでも手ビネリでもあらゆる作業で使います。ネズミの死骸をこれでよけたことだってあるし、お昼ご飯の後歯に挟まった鶏肉だってこれで捕ります(昔の先輩が)。必需品。ロクロなんてなくても物は作れますがこればっかりはないと絶対だめ!

 

 

2017年5月6日土曜日

ヒーターを保持するために通す奴「ヒーターボビン(多分)」

 世の中はGWですが、私もGWです。
 製作や事務仕事なんかは午前中だけで切り上げて工房の収納の整理や自宅の廊下の床をリフォーム(張り増し)したりしてました。まあDIYおじさんですな。

 仕事柄、電動工具からキリ、ビス、釘といったものまでだいたい必要な道具も一通りそろってるんですが足りないものを買い足すためにホームセンター行ってみました(職人相手の金物屋は職人と一緒に休みなので)

 そしたらいるわいるわ。私とおんなじでGW中にやっといて!なんて奥様に言われたんでしょうね。なんかかんたんな図面持ったお父さん方がコンベックス片手に死んだ目で2×4だの杉板だの金物だのを物色してました。犬小屋かキッチン棚かわかりませんけど頼まれるぐらいだから皆さん腕に覚えはあるんでしょうが、ゆっくりごろごろしてた方がいいんだけどなあ、みたいな感じで。ハツラツとしてる方はあんまりいなくて改めて言いますけど死んだ目をしていましたねえ。韓国のフィルムノワールに出てくる「もう大概のことはどうでもよくなって感情を失った男」みたいでかっこよかったですよ。

 まあ我が家のリフォームは私が表で床板を切り、中でカミサンが釘打ち機を打ちまくるパターンで3坪弱分半日で終了。丸のこの爆音とおがくずまみれの私の遠くなった耳に家の中から絶え間ないコンプレッサーと銃声がこだましてました。カミサンは打とうと思えば「イコライザー」のデンゼルワシントン、もしくはリーサルウェポンのマータフみたいにフィニッシュネイルを私に叩き込むことができたはずなんですが、そうしなかったということはまだ必要とされてるようでほっとしました。

 なんでこんなどうでもいい話をしたかというと、これはヒーター線を通して炉内に据え付ける治具ですよって以外に言いようのないものを紹介するからです。
 アルミナの多孔質、細かい用バージョンです。



 で済ませばいいものを、私もGW中は世のお父さん方と同じ「感情を置き忘れた男」
 多少言いたいこと言っちゃいましょうか。

 もともともっと低温用の実験炉を1500℃以上で使うために炉材と一式で耐熱性上げて置き換えたものなんですが、元の形がこれだったのでどうしても同じ形状で置き換えたいというので作りました。かなり小さいものです。孔径が3㎜ぐらい。
 わかる人はわかると思いますけど、これって結構な設計ミスなんですよね。よくある形ではあるんですが、わざわざこういう形にしてるんだとしたらかなり悪質に感じます。
 
 多分設計だけやって自分じゃあ作ったり組み立てたり修理したりもしてない機械屋のものだと思います。まあ話はここまでかな


ここ質問。普通釘打ち機は銃口を押し付けてから引き金引かないと弾が出ないんですけど、これって日本だけなんですかね?アメリカのは空に向けて撃てるんですか?




2017年5月4日木曜日

鋳型ついでにアルミナ高純度バージョン

 こっちは同じ鋳型でもアルミナの高純度版。99.99%。鋳型といってもるつぼとしてなかで溶かしてそのまま冷やして四角い塊をつくってたみたいです。
だいたい口元で55×45ぐらい。一回こっきりの使い捨て。流した金属自体もむちゃくちゃ高価なサイエンスっぽい金属でした。なんかウルバリンの爪とかじゃないですかね?(かなり大雑把な上にテキトーな文章)

実験シリーズが終わっちゃったんで当たり前とはいえ、もはや3年以上リピートなし。まだ予備残ってるんですけどね。
 だれかるつぼかなんかとして使ってくれませんかね?まあ四角いるつぼってメルト時の機械的、熱衝撃的にものすごく不利なんですが、粉体まんまの熱処理なんかなら使えるんじゃないでしょうか?

 



金塊用の鋳型 シリカ多孔質

多孔質シリカの鋳型です。
るつぼで溶かした貴金属をここに流し込んでインゴットにするための物。といってもホントの地金なんで、ルパンとかジェイソンステイサムとかオーシャンズチームが奪いにくるようなマーク入りの出来上がった「ザ・金塊」とは違うんですけどね。



鋳込んだ金塊の写真は無し。
「ルパン、金塊、掃除機」で画像検索してみたけど芳しいのがなかったんで今日はこれまで!!