外にでたら蒸しパンになりそうでしたけど。
以前も紹介しましたが、こんな窯詰の方法(焼成法?)があるんですがどうでしょ?
構造を解説すると、この写真のばあい、いらないるつぼをセッター(さや)にして、焼成品自体をセットするんですが、その際にブツを粉末中に埋めて(突っ込んで)しまいます。上にもいらないるつぼ(同サイズ)をかぶせて焼成。
これはファインの超ひん曲がりやすい特殊な材質で変な形状(詳細は内緒でおねがい)だったんでこうしたわけですが、結構使える技ですよ。今回は形状の関係で完全埋没ではなかった(先端部分だけに近い)んですが。
穴がガバガバに見えるのは収縮して隙間ができたからです。
ヒーターからの輻射熱をカットするだけでなく粉末によって熱伝導がマイルドになるうえに、比熱を高めて降温曲線もゆるくなります。で、曲がり、歪み、冷め割れを抑えると一石三鳥。
釉薬焼成品には使えないのが玉にきずですが、素焼き時には結構使えます。特に無垢モノ、極肉厚の部分があるものや厚手の板ものなんかはもう乾いたんじゃねえの~なんつって素焼きしたところで「ナバロンの要塞」みたいに吹っ飛んだなんてことないですか?経験ありますよね?それがまずなくなります。
怖い場合は100℃200℃の内にうんと引っ張ると吉です。
サヤがないと使えないなあ~ってところですが、サヤなんかは自分で作っても楽しいもんです。埋め粉もシャモットでいいのでサヤ作るのと併せてチャレンジしてみては?教室の課題としてもサヤ作りはよさそうだし。余った土、いらない土とシャモット、ドウセンボウ的な耐火粘土の粗粒調合品でOK.
たとえばこれは単結晶育成用るつぼで、今回の記事とは無関係ですが、こういう自立しないものをセットする時にも使える技ですね。大昔の土器のような尖底型でも直立させられるわけです(リングに載せるのと併用するとよい)。
ちなみにこのるつぼは治具を使って窯詰~焼成しています。
0 件のコメント:
コメントを投稿