わずかな数しか生息していない心あるヤキモノ屋のうち、さらに少数のスキモノ以外興味ないであろうアホ企画ですが、番外編お届けします。
ヤキモノ屋である以上、うまく焼けなかったモノに対しては「もっと焼く、焼けるまで焼く、泣くまで焼く」しかない。
某るつぼの焼成時、隙間があったんで隅っこで焼いてみました。
絶対に負けられない戦い、焼成温度は1470度だ!!
この温度帯ですが、真磁器(硬磁器)の温度帯ですね。真磁器(硬磁器)って何よってのは、長くなるわけではないですが、焼成温度の高い磁器ですよ、とだけ言っておきます。
1300℃級までの磁器は軟磁器という区別になるんですが、もちろんどっちが偉いとかイイとか、格が上とか、そう言う問題じゃありません。単なる分類です。これは強調しておきます。
このHP読者のやる趣味(本職含みますが)のいわゆる「トウゲイ」には設備的にも関わりありませんし、真磁器買って使ってるような人は俺ごとき虫けらとは一切縁もゆかりもない貴族とか金持ちなんで(たぶん)。
一般人がちょっといい店行ったところでその辺じゃ買えないんじゃないですかね?よく知らないですけど。ドイツが本場なイメージですが、日本でも素晴らしいメーカーがありますよ。俺も日本の(大倉陶園)を一客、ドイツの(ローゼンタール)を一客、分際もわきまえず持ってます。引っ越し以降20年近く所在不明ですが・・・。
まあどうでもいい自慢半分やっかみ半分の糞薀蓄はこの辺にして…
焼いてみましたよキープは30m
試料はマグネシアの台板に乗せました。アルミナや道具土だと反応して突破されちゃう恐れがあったからね。
この高温焼成試験、組成的に耐えると踏んで強行しましたが、もし釉掛けしたものだったら無理ですよ、かりんとうせんべいみたいになっちゃいます(もしそんなものがあれば)。
では個別にみてみましょう!
次は赤玉土で、これはもうへたった。というか煮えた
使用前、使用後、みたいな
破断面も見てみました。どうせ捨てるし(笑
これ以上グダグダ話しても誰も興味なさそうなので、今回のおすすめポイントだけをサラッと…
1・鹿沼土は1450~1480℃で、赤玉土は1350℃らへんがおススメ!
2・ガイロ目粘土、もしくは木節粘土といった耐火粘土を50%以上加えるともっと使いやすくなりますし、焼成温度も幅が出そうでおススメ。
3・ついでに長石を若干混ぜれば焼成温度を下げられるはず(未検証。
4・やはりテストには事故はつきものなのでマグネシア系の台板を使うことをお勧め。
5・マグネシアの台板を持ってない方はつくばセラミックワークスに注文するのをお勧め!
0 件のコメント:
コメントを投稿