2014年4月25日金曜日

BN(窒化ホウ素) るつぼと蓋のセット

ちょっと特殊な材質。BN、ボロンナイトライド、窒化ホウ素です。
るつぼと蓋のセット。





2014年4月24日木曜日

AIST 展示会終了

本日開催してきました
天候も良くて事故もなくなかなかよかったです。

ご来場いただいた産総研の皆様、
市役所産業振興課、商工会の皆さんありがとうございます

MOTsの出展者、担当役員もお疲れ!

そして一番最後まで片付け物をいつもしている㈱三王の中林MOTs会長と俺もお疲れ!

バルブ界のアイドル「ばるちゃん」


2014年4月22日火曜日

今日の窯出し アルミナ

今日の窯出し。

アルミナの緻密と多孔質、両方

こんな感じのものがばらばらと…

まずは細長ーいルツボ。単結晶育成用と丸底、タンマン管型
どっちも高純度の緻密質で4Nあります




以下は成形中の紹介もした多孔質のボート
生でも焼いても真白いので代わり映えしませんが…



このボートは、全部つくばものづくりオーケストラMOTs内での製作です。受注、設計、金型原型、成形焼成、全部でウチ入れて3社。
どこに頼んだらいいかわかりづらい場合でも、こうやってグルグル回って出来上がります。
明後日木曜日は産業技術総合研究所で展示会がありますのでぜひいらっしゃってご相談くださーい




2014年4月21日月曜日

白釉テスト3

仮称「白釉3番」

ある程度の量を作ってみたんですが、多少使って慣れてきてみると・・・
焼成温度帯が狭い(狭かった)、
結構簡単に透明になって貫入が気に入らない入り方をする。
これこれいいな!と思った状態だとシンターしきってないことが多い。
特に今使ってみようと思ってる土に対してしょぼい。

ためしに墨汁しみこませたらこんな感じ(ファインセラミックスでいうところのカラーチェック)



要は溶けきらずの状態で、なおかつ汚れやすいという不良釉薬だったわけです。
汚れの染み込みさえなければいいんですけどね~
ウワ!あの子清楚でかわいい!とおもったら、具体的な悪口は避けますがそんなんだったみたいな感じです。チクショウこのカマトト(死語)

というわけで、今週でた削りカスなどなどで添加物試験(半分やけくそですが)。
失透性アップ。温度帯その他安定性アップ。あたりのあたりをつけたい。

 チタン酸アルミを添加。
耐熱衝撃目的メインの材料で一般的な陶磁器で使う話は知りません。

失透性アップ、貫入は消滅。なぜか赤紫のにじみが出る。

これはこれで使い道はありそうだけど、今はこれじゃない
カオリン倍増

さすがに多すぎましたね。

でも白さがこれじゃない。
金属酸化物のベースにはなるのかも。
おなじみの削りカスキング
イットリア安定化ジルコニア

いつか試したものよりも量を増やしてみました

マダラ流れが少なくなって貫入もなし。
やっぱり小さいピンホールが出ます。素焼き粉は入れないほうがいいのかもな~。














楕円型のルツボ

先週の排泥鋳込み中記事のルツボ

成形時の型キズなどを磨き落として本焼成待ちです




楕円(正確には半円と半円を直線でつないだ形ですが)は長手方向の口元部分がどうしても歪みやすく、高純度品ならばかなり抑えられるようにできるのですが、こういう粘土物や混合物系は難しいです。

今回の場合、使用条件としてこの形の孔に落とし込んでセットして使います。
フランジでなくテーパーで受けるため、広がりすぎてしまうことは避けたいので内側に反らせる感じで石膏型を調整して乾燥させました。素焼きまでの段階ではとりあえずセーフ。
仕方ないことですが原料の調合ロット差も大きいし、本格的にひずむのは本焼きなので焼き上がるまでは気が気じゃないです。


2014年4月18日金曜日

排泥鋳込み

つくばセラミックワークスで基本的なルツボの成形法は鋳込みです。
特に緻密質のルツボは95%以上(多分)が排泥鋳込み

まあこんな感じで作っています
今回ご紹介するのは特に高純度ではないアルミナ-シリカ系のカオリンを使った混ぜものでして、まあ理化学磁器ってところかな。焼成温度は1340℃という・・・

泥漿の色が普通の磁器泥漿とおなじラクダの腹巻みたいな色ですね。これ何色っていうのかな?ベージュ?アルミナもシリカもカオリンも真っ白なもの使ってるのに不思議です。

例えば高純度のアルミナやジルコニアの泥漿は思いっきり白いです。焼くとそれぞれ特有の色になります。




2014年4月17日木曜日

金型や治具など

製品を作るには型や治具などが必要になります


アルミナ多孔質で作った治具

金属アルミ製、三分割の…

金属アルミ製の・・・


2014年4月14日月曜日

下妻で陽だまりマルシェ・・・の手伝い

に行ってきました

先週の日曜日ですので今頃何言ってんだって感じですが・・・
かなりファンシー路線のクラフト物が多かったです。
自分作の壜やラムカンが作品の土台になってました~


上二つが手伝ったブース




だいたいこんな規模ですが、
設営のタイミングの写真しかありませんでした
というか設営と撤収しか手伝ってませんが…



現地、公園のトイレ。
一歩じゃないのか!奥ゆかしい

焼成用ボート 

アルミナ多孔質の熱処理用?ボートです

内容物の大きさと耐火物として必要な(成形上の問題もあります)肉厚からボートの大きさが決まってきますが、横置きの炉心管の内径に収まるように、干渉しちゃう部分は面取りして逃がしています。



取っ手というか、炉心管から引っ張り出すためのドロボーを引っ掛ける孔の部分はゆるゆるの生のうちに接着します。
ファインでは多くの場合、材料に粘土物のような可塑性がないので、カップの取っ手のようにヒッコキでは作れません。
これ用の型も作っての成形になります。

中身の大きさと炉心管の太さ、実験の仕方だけ提示されて作りましたが、これでうまくいくとこちらもうれしくなります。
こういったパターンのカスタムメードの耐火物も、是非ご相談ください。





2014年4月11日金曜日

つくばものづくりオーケストラ 展示会のお知らせ 

写真を撮り忘れてきちゃったんですが、
昨日、市内のAIST(産業技術総合研究所)で、展示会告知用の横断幕や看板の設置をしてきました。

今月24日の木曜日、10時から2時ごろまで、産総研中央の共用講堂ホワイエで
つくばものづくりオーケストラ(MOTs)の技術展示会を開催いたします

詳しくはこちらのHP(つくばものづくりオーケストラHP)などを参照ください


過去の看板の写真で恐縮ですがこんな感じ





産業技術総合研究所の研究員・職員の皆様、当日は是非ご来場下さい!


また、MOTsに展示会をしてほしい企業、研究所、入会したい企業も随時募集しております!

2014年4月9日水曜日

ジルコンとジルコニア

セラミック業界はなにかと名称があやふやな場合があるのですが、
この両者はよく混同されがちです

伝統陶磁器の場合は釉を白くする添加物の材料名として、
またファインの製品をお選びいただく場合もごっちゃになってる方が結構おられます。

るつぼや耐火物のお客様の場合、
ジルコニアのことを略して?ジルコンって言っちゃうパターンが多いかと思いますが
ジルコンのことをジルコニアの略称だと思って逆にジルコンなのにジルコニアって言ってることもありました。区別せずに無意識に同じものに対して両方の名称を使ってる場合もありました。
この辺は老舗の金属屋さんに多い気がします。会社方言(って言葉があるとすれば)その場合も結構ありますね。

伝統陶磁器に釉薬原料としては、基本的にジルコンしか使わないと思うんですが、ジルコニア添加、あるいはジルコニウム添加、みたいな言い方や書き方を見聞きします。
まあ後者は「銅」、とか「鉄」、と同じでいちいち「酸化」ってつけないだけではありますね。
珪酸ジルコンっていういい方も非常に多く耳にします。この場合は混乱はないです。


ジルコンとジルコニアは似てますが別物です
ブライアンアダムスとライアンアダムスほどは違わないんですけど
ボンジョビ(バンド名)とジョンボンジョビ(おっさん個人の名前)ぐらいの違いは確実にあります


とりあえず整理しまーす
字面上はこんな感じ・・・
ジルコニウム 金属 Zr
ジルコニア 酸化物 酸化ジルコニウム ZrO2
ジルコン 酸化物 珪酸ジルコニウム ZrSiO4 もしくは ZrO2-SiO2

ジルコニアはジルコニウム酸化物のみですが、ジルコンはシリカとジルコニアが混じり合ったものです(実際はジルコニア自体には兄弟酸化物?のハフニア(酸化ハフニウム)が結構入ってますし、製品にはイットリア等の安定化材が数モル入ってるんですがこの辺は無視します。)


お客様でどっちかわかんない場合、多孔質なら写真を見せて頂ければだいたい判別できますし、磁器の場合は実物を見せてもらえるか、嵩比重を測れば区別できると思います。

釉薬の研究で、ジルコニアとジルコンを置き換える場合シリカ分を差し引くなり別に加えてみてください。私の経験ではジルコニア単味で加えるメリットは感じませんでした。ジルコンで入れる方がいいです。ジルコニア単味で入れると溶けきれないツブツブが現れたり、ピンホールが出やすい気がします(SKの低い番手の場合特に)。ジルコンフラワーとジルコニア微粉末では値段も全然違いますしね


2014年4月4日金曜日

ラムカン、あるいはココット問題

ラムカンを作ってます。
ケーキ屋さんなんかで派手プリンとか何とかムースみたいのが入ってたりするあれです。
本来的には定義やなんかあるんでしょうがとりあえず今回この場ではその認識でお願いします

ココットだのラムカンだのおっさん的にはしゃらくさい系のネーミングなんですが
要は「小さい小鉢」ですよ。

まあ例えばこんな感じ。焼成前焼成後ではないです(寸法も坏土の材質も違う)




この容器、前から気に入らない問題がありまして
見込の隅にクリームとかアイスとかヨーグルトとか残ってすくいにくいんじゃこら!
ってなりませんか?
丸く立ち上がってるのが正しいような気がするんですけど
俺が意地汚くいつまでもかちゃかちゃやってるのもそういうあたりが原因なんです。きっと


次回以降は標準がこれだな。

ちなみに写真の焼き上げ品の釉薬は例の白釉3番にジルコニアを添加したものです。
土が山土なのでこんな感じの仕上がりになりました。

2014年4月2日水曜日

瓶ビンビン

知り合いのクラフトの作家さん用に作った瓶数種類(変なのも混じってます)
これにお花墨やボックリ系(松ぼっくりの類)のデコレーション?を盛り付けて頂けます(気に入っていただければ…)
ほかにも小さなカップ類も使ってもらってます。







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森からの贈り物さんでーす(俺のを使った写真は載ってないじゃないか!)