自分だったら次から選びます
1、鋳込み成形 固形鋳込み
2、鋳込み成形 排泥鋳込み
3、型うち
4、板作り 組立式
5、ろくろ成形後に変形
このうち5番は、シャープに四角にするとか三段重ねまで行くことを考えると却下ですね。ロクロ引きした円筒を楕円やゆったりした多角形に変形させるのは大好きな技法ですが、底を抜いた後、重箱になるように変形させるなら違う手法を用いるべきでしょう。どうしてもロクロ目をつけたいとか必要な理由がないならばね。
後これも大事な理由ですが、今ロクロが入院してます(笑
1と2は型さえあれば一番簡単です。残念ながらそんな都合のいい型はないので、作らなくてはいけませんね。ただし使う素地が多少限定されます。
石膏型を作るならばある程度以上の数量を作るべきで、そうでないといろいろ負担が大きすぎますね。ワンオフでも必要な実験用の装置やルツボじゃないので。
まあ、型作ったならポンポコ起こして私がジャンジャン売ればいいだけですけど~
3は外型か、あるいは内型になるちょうどいい四角いものがあれば後は作り込みの要素のみです。
4は、折り曲げて作る場合と、面ごとに切り出して貼り合わせる場合の2パターンありますね。必要なものは型紙だけです。
板を折り曲げる場合、面も角も柔らかくなるのが良い点だと思っているので無理にピン角にするのは持ち味を消す結果になりがちです。と、いうことは重箱の場合重なる部分の処理を何とかうまくやらなくてはいけないことになりますね。口元が平らなのに壁の立ち上がりにRがついているせいで、変な隙間ができてしまってはちょっと残念でしょ。
貼り合わせて作るのは、手間がかかります。切り出す手間、貼り合わせる手間、乾燥の具合を調整する手間。自分はよっぽど体調が良くて前日の番に「ロッキー4」を見てテンションがガン上がりだったらやってみてもいいかなあと常々思っています。親が大工なせいで、板を切り出して貼りあわせて陶器の重箱作るくらいだったら木の板で作るわ!という気がしているのであんまり選びたい成形方法ではないですね。
いずれにしろ鋳込まないなら曲がりの少ない粗めで強い素地にしようと思います。
自分の場合、板づくり含む機械を使わない成形方法(手ビネリ系、仮に手作りと呼んでおきます)は、だいたいの場合、時間をたっぷり連続した日数とれる場合にのみ出来が保証されます。たとえば陶芸教室に通ってる方が、小一時間余ったからちょっとやってみようかしら~なんて場合は手を出すべきではありません。固まった釉薬でもほぐしている方がみんなから褒められるし利口だと思いますよ。まあ陶芸教室っていったことないんでわかんないですけど。
なーンて言っちゃってるけど今日は朝一でルツボを鋳込んだ後は晩に型を抜くまで「休んでもよい!」という感じだったので、映画でも行っちゃいたい気持ちを抑えて板づくりやってみました。天気もよかったのでノンビリと板ものの試作にはちょうどいい感じ。
問題は昨夜観た映画が「ロッキー4」でも「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でもなくて「インターステラー」だったってことですかね?ちょっとテンションは高くありません(笑。見るの三回目ですけど「マットデイモンの新しい使い方」には相変わらず感動しましたが、やっぱりあのクライマックスはまだ腑に落ちませんでした。超面白いんだけどね!
とかクリストファー・ノーランの悪口言ってる間にできましたよ!
まだ形造っただけで仕上げも何もしてませんけど比べてみてください。
作ってる最中の写真がないのは、私の場合、手が二本しかないからですが、こうしてみるとあったほうがよかったですな。
右が貼り付け式、左が折り曲げ式
わかりやすくわざとらしい作り方しましたけど
角のシェイプの違いが分かるかと思います
裏っ側。左の方はまだ足付けしていません。
貼り付け式のものをざっと面出しして重ねたところ。
奥の折り曲げ式はタッパー重ねただけみたいになってます。
全部じゃないですけど型紙
やっぱり手作りの良さってありますね。品物の出来じゃなくて作ってる時の楽しさが。
なんか月並みですけど童心に帰るってこのことじゃねえかなっていう。
まあここまでやっておいてなんですけど、実際は石膏型で製作することになるかもしれないです。自分はファインの職人なんでファインの作り方で作るのが一番性に合ってますし、産業的とみられている方法を工芸的に使う可能性も広げたいし。
明日仕上げて乾燥後行ける自身があったならこっちも焼きますけど。
過去の経験から言うと貼りあわせて作った場合、だいたい窯の蓋開けた後ビデオレターを見るマシューマコノヒー(綴りが長い!)みたいに首を振りながら涙を流すことになるんですけどね。
アーうまくインターステラーの無駄話を回収できてよかった。
窯の蓋をあけた後はこんな感じです…
陶器の重箱プロジェクト次回以降もお楽しみに
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