理由は様々ですが、
1、位置決めのため
ルツボの位置が一定である必要がある場合、ルツボ台をある程度固定しておいてルツボだけセットし直せば常に同じ場所にセットできます。レーザーやビームを照射するような使用法、例えば蒸着などではこのパターンです。
2、炉材との直接接触や反応を避けるため
端的な例でたとえると、炉の台板がアルミナシリケート、ルツボがカルシアだったりした場合、高温域でルツボと台板が反応して大惨事になってしまいます。どのぐらい大惨事かというと、台板と炉材を簡単に溶かした固溶体はひどいと炉自体を壊し、はては床を突き破って地表に達しついにはブラジルまで突き抜けるといわれています。これはチタン溶解の現場では「リオ・デ・ジャネイロ・シンドローム」と呼ばれて恐れられています。
ジェーンフォンダがヘルメットかぶって警告してましたよね(床から先はジョウダンですよ!)
そんなわけでルツボ台 アルミナの多孔質です
凸型で、出っ張り部分を位置決め穴に差し込んで使用します。
径の広いほうが直接ルツボが乗るテーブルとなります。
さっそく高純度るつぼを乗せてみました。
真っ白で緻密も多孔もさっぱり分かんないですけど
まあじつは、このるつぼと台座は別々のユーザーさんのオーダーなのでこのカップリングはたまたま写真撮る用に乗せただけなんですけどね。
台座は意外と考える余地のある耐火物だと思います。
研究室ごとに要求される条件が変わるでしょうし、段取りの流儀など加味するとちょっとした工夫で作業効率がぐっと変わることもあるようですよ。
思いついたものを可能な限り形にしますので、お気軽にお問い合わせください!
緻密のるつぼの方は純度99.99%のアルミナるつぼ。
寸法オーダーですが、特にギミックのないスタンダードなものです。
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