何が言いたいかというと天目釉の写真が撮れません。
以前記事にもしましたが、当家のロックな天目釉が復活してやっぱり自分的には最高だったんですよね。
まあ前から黒っぽくて光沢のあるものはちゃんと写らないなあ、ってのはわかってたんですが、天目釉は本当に駄目ですね。
たとえば黒いマグカップを置いていつものようにスマホを構えます。画面でピントとか確認しますよね?なんか変なんですよ。
周りが真っ白に光ってボケボケになったり、白とか青の太い線が器にピカピカしたり、反対側の景色が写っちゃったり、それとこれだけは本当に不思議なんですけどなぜか真ん中にメガネかけたブラッド・ピットがこっち見てるんですよ?もちろん周りには私以外誰もいないのに。何?オカルト?出演料払えないっすよ。
こんな感じです
まわりが・・・また色見もちがうんですよ
フチの茶色はもっと赤っぽいの、カッコイイの
黒ももっとエロいの
これブツを真正面にすると何故かブラピがクッキリと!
しかもこれじゃただの真っ黒
だからこの真ん中の白いのは・・・窓?
とまあ、こんな感じで、いつもと大した変わりねーじゃねーかって気もしてきましたが・・・。
写真撮ってパソコン画面なんだから多少色味が変わって見えるとかはしょうがないのはわかってます。でも天目釉はとにかくほかの釉と比べて全然本物に似てないんですよ。
今回は「逆」闇ヤキモノ教習(仮、ということで、天目釉を上手に撮影する【サルでもできそうな】方法をご存知の方は教えていただけたら幸いです。
カメラはアイフォン7のみです。立派な機材を買い足すのは一つも考えていません。多少の自作は問題なし(多分)
写真好きな方って多そうですし、SNSやHPなど見てるとこういった黒光り物件も上手に取られてる方多いですもんね。自慢のKUFUお待ちしております。まじで。
アドバイスくださった方(がもしいましたら)の中で、「SiC粉末を釉薬にちょこっと混ぜると酸化焼成でも辰砂とかできるらしいぜ!」、あるいは「SiC混ぜるとルーシーみたいなボコボコになるらしいぜ!」に興味がある方がいらっしゃいましたらファインセラミックスグレードのSiCサブミクロン微粉(他にも粒度あります・・・)の余りモノの小分けですが差し上げます。そこそこ高価ですし、なかなか買おうと思うまでに至らないと思うので。まあ自分は今後試す気ほとんどないです(やったことはあります)ので、代わりに楽しく実験してください。
ちなみに問題のつくせら天目釉、通称「バーフバリ天目」の調合ですが
長石 43
石灰石 16
カオリン 12
シリカ 22
酸化亜鉛 2
酸化第二鉄 8~9
となっております(量るのは結構雑です)
全部で100じゃねーじゃねーかとかいろいろありますが、まあコマケェこたーいーんだよ。なんかこうなっちゃったの。
うちの場合、長石はほぼほぼ福島長石、カオリンはニュージーランドハロイサイト、石灰は炭酸カルシウム、シリカは電融シリカ、酸化亜鉛も含めて、長石以外はファイン用材料(の余りとかこぼしちゃったとかそんなの)で高純度ですが、まあ調合自体特殊じゃないし、電気炉仕様のピカピカ溶かし焼きですのでお手持ちので代用できるでしょう。そんなシビアな話じゃないですよ、きっと。
また勉強がてらという感じでゼーゲル式を立てておきます
うちの材料の場合のゼーゲル式(ほぼ多分)です
KNa2O 0.28
CaO 0.62 Al2O3 0.47 SiO2 3.68
ZnO 0.09 Fe2O3 0.22
といったところ(だからほぼ多分)
シリカアルミナ比で7.82ぐらい
ゼーゲル6~9ぐらいで、素地の鉄分の多寡にもよりますが、高温だと天目~って感じ強め、低めだと凄く黒い飴釉って感じで、棚の置き場所も考慮に入れればツープラトンシステム(造語)で使えます。鉄っ気の下化粧や上塗りにもいい感じに反応してくれます。
糠系(シリカリッチ系)の乳濁する釉を上掛けすれば、ナマコっていうかトンカツ屋っぽくできますし、他の釉の上にこれが薄く上掛けされてもひどいことにならないので「境目のぼんやりした禾目感フェチ」の人にもおすすめです。
まあ全部たんなるおれの好みですけど。
で、どう美しいかっていうのを是非紹介、おすすめしようと思ったんですけど、なぜか写真が撮れないんですよね~
0 件のコメント:
コメントを投稿