上から目線でおなじみの闇教習(仮シリーズですが、パチーノに言われて気づいたところ一か月もあいちゃったみたい・・・
実は石膏の割り型の記事作ってたんですがうっかり消しちゃったんですよ。間違って!
「僕のレベル50の冒険の書が消えてる!!」の次ぐらいの大変なショックを受けてマジへこんでたんですよね。
頑張ってリハビリ代わりにプチ質問を片付けます
では、多分第三回のQ&Aコーナー!!
Q、鋳込みにチャレンジしてるんですが、泥漿が安定しません。コツはありますか?調合した釉薬もいまいち安定しません。
A、結構な大ネタでこれだけで本が書けそうな話です。いつか記事シリーズにしてもよさそうな内容になりそうですが、今回は大まかにしますね。
まあぶっちゃけどこまで行ってもアルアルなんですよね。そもそも天然由来の成分が増えれば増えるほど避けきれないだろうし、こんなこと言うと原料屋さんに怒られそうだけどファインのキロ何万するような原料だってロットごとに違うってのも結構あるし多分しょうがない。例えば粒径の1ミクロンと2ミクロンなんて粉見ても触っても全然感じられないけど大きさ倍ですからね。そりゃ変わるわ、みたいな。
安定ってのがどのぐらいの話(精度っていっていいのかね?)かは分かりませんが、とりあえずストレスなく鋳込み成形できるって程度でいいのならそんなにシビアではないはずです。
原料の質云々は置いておくとして、自分の工程範囲でいうならば
1、秤量をきちんとすること、
2、作業工程の道具、手順は毎回揃えること
を確定できればあとはそれ以外の自分ではいかんともしがたい要素であろう、と言えるんじゃない?
いわゆる陶芸であれば、経験上そんなにするほどシビアじゃないはずとは思うんですが、
原料、水量、薬品(解膠材ね)はカサで測らずに重量で測る方が誤差は圧倒的に少ないです。濡れてる原料は乾燥重量で(じつは俺は気にしてませんけど)
また攪拌に使う道具、ミルの場合は時間も揃えなくてはいけませんね。
また調合総量の違いは結構な理由になりえます
チビチビ50g量った時のズレと5キロ10キロと量った時のズレの総量は大きく違いますよね。
同じポットミルで1キロ入れたときと2キロ入れたときでもまるっきり変わります。
乳鉢で磨った時とミキサー使った時では違って当たり前かも、という感覚は持っておいてください。
また作ってから使うまでの期間、というのも特に注意を要する場合があります。これも揃えるといいと思います。長く置いておくとゲル化しやすくなったりします。これが水分が飛んでる(揮発して結果濃度が上がりすぎる)のか、解膠材がメッチャ回っちゃってる結果なのか、原料の一部が水和してるとかなんだか難しいことが起こってるせいなのかはよくわかりませんが、鋳込みアルアルなので要注意。かき混ぜてすぐってのもよくないことがありますよ。これは解膠材の周りの問題じゃないかな?なんだかめんどくさいねえ
また気温は結構「状態の変化」に寄与している要因に感じます。使う(鋳込む)場合は湿度や風!にも関係してきます。風ってのは鋳込んでる水面(泥漿面?)に当たる風ね。
なんてことを気にしながら何度も何度も繰り返すうちに、いつの間にか少々雑にやっても「滅多に事件は起こらない」し「早めに判断、対処できる」ようになってきます。なんでだかわかんないけど。
これが経験か!
要望があれば手順を踏まえて改めて「話の細かい鋳込みシリーズ」的な記事にしたいと思います。
釉薬はね、「そんなもん作るたんびに毎回違っとるもんじゃ!」と豪快に笑うのも一つの手です。作務衣とヒゲモジャ推奨。
Q、危険な原料などを個別に教えていただけますか?
A、ベリリウム、トリウム、ウラニウムの酸化物なんかは頼まれても扱わないようにしています。
と、言うのは冗談ですが、前にも「安全性シリーズ」中に書きましたので、何度か繰り返し読んでいただきたい。
まあ確かにバカが書いた文章なんであれで言いたいことが伝わらなかったっていうのは私の文章力不足です。残念です。すみません。
何の許可もなしに普通にその辺の材料屋で買える原料は、言い方次第ではありますが「適切に扱えば十分安全」なものしかないはずです(少なくとも今現在は、今後の知見で変わったりはあるでしょう)。酸化鉛なんか並べてないですよね?仮に買えても本職でない人に何の説明もなしに売ってくれないと思います。
こういう言い方はしたくないんですが、例えば中毒云々言われるような鉛白にしろ、じゃあ樂釉の原料として売ってる鉛白をアンタはおしろいに使って一日座敷で踊るのか、それも毎日毎日何年も。ってことですよ。
バケツに突っ込んだ手は作業後速やかに洗わないのか、素手がいやなら手袋する、それでもいやなら使わない、とか。
鼻でも口でも吸っていい粉塵なんて毒性云々関係なしに少なくともヤキモノの原料にはそもそもないですよ。コカインとかなら気持ちいいのかもしれないけど原料じゃないし。
珪肺が怖いのでシリカ=硅石は使いません。という態度の方がいたとして(多分いる)も俺にとっては全然アリですし100%納得できます。
それと本当に心配だったら大事なのは俺なんかに聞くんじゃなくて原料屋さんとか薬局(知らんけど、多分)とかに聞くべきです。俺が専門家だと思って聞いてくれたのかもしれないし、それはありがたいんですが「超悩んでるのに相談相手がみのもんた」になりかねないですよ。
しかも安全安全うるさそうに優等生的な話を書き連ねた俺個人は「フィルターの付いたタバコはちぎってから吸う」レベルの健康意識なので
あとこういうのはやっぱりまず自分で調べて考えてみる、というのが絶対です。具合悪くするのは自分です。
なんかおんなじことしか言ってないなあ
Q、サイズ比較にいつもヨーヨーとか独楽を使ってるのはなぜですか?
A、その辺に転がってるからです。ジャグリングとか曲芸の類が子供のころからめちゃ好きなんですよね。特に回転してるモノを操るおもちゃが大好きなんですよ。轆轤もその一環かも?
辞めないだけで、だらだら息抜きに長年なんとなく続けてるだけだから、特技にしてる方や真面目に取り組んでる方からみれば「下手もいいとこ」なんでひとっつも自慢にはなんないんですが、一般人から見れば「なんでそんなことできんの!?頭おかしいんじゃない?」ぐらいのレベルにはあるかも?流行のトリックスタイルも少しづつは取り込んでますんでオールドスクールではないはず。なんでできるかはモチロンそれなりには練習したからです。
長い間かかっても練習積めば「俺、いつの間にかこんなこともできるようになってたよ!」っていう感覚が快感なんですよね~。
体の左右を均等に操る神経感覚も磨けるかもな~と思って遊んでます。
Q、ロクロでなかなか思ったようなものが作れません。早く上手くなる方法は?
A、そんなもんあったらおれが教えてほしいわ!そもそもお前まだ一年もやってねえだろ!できるようになるまでまだやってねえだけだよ!
はっきり言ってロクロはスポーツです。運動に対して運動で対応してるわけ、とにかくその運動の構造と理屈を自分なりに咀嚼してコツと思われることを頭に入れつつ数やるしかないんですよ。
自分の考える「運動」の上達のメカニズムですが、イコール、その時間をどれだけ細かく感じられるかってことです。慌てなくなってくる、予測が効くようになってくる、余裕持って対処できるようになってくる。対処の部分にまあ言ってしまえばコツをどれだけ知ってるかが効いてくるわけですね。で気が付けば体がどんどん(自分の能力の範囲で)正確に必要な動きができる(勝手にそうなる)ようになってくるわけです。同じ時間に対してできることが増えてくる。
気にしたり考えたりしてやってるうちはまだまだで、そのうち考えなくてもできるようになってきます。
自転車初めて乗った時のことを思い出してよ!
右左とペダルを踏み込むタイミング、グラグラ揺れる車体に対して自分の体とハンドルにかける体重の傾き、多分ブレーキかけることすら必死に考えないとできなかったよね。オヤジはオヤジで「まだ持ってるよ~」とか言いつつとっくに手離してたりしやがってな。自転車の乗りかたなんてコツいくら教えてもらっても言葉面だけで乗れるようになるわけないじゃない!ってのは誰でも実感できるはず。掛かる時間が違うだけでそれと一緒だと思えば気楽なもんでしょ?
もっとバカなたとえでいえばスゲエ難しいアクションゲームでも何度も繰り返して敵の動きをおぼえこむ、いろんなボタン操作を会得するにつれ余裕をもって勝てるようになりますよね。一緒です。
理屈を教えてもらえれば出来るわけじゃない。絶対に慣れるまでの時間が必要で、そこにコツや理屈が加わることで「あ!今できた」が細かく体験できて次の余裕を生み、会得するまでの時間が大幅に短縮できるんじゃないかと。
いい先生はコツをたくさん教えてくれるけど、目や手が慣れるまでの時間や教えてもらったコツを常に反映させるようになるまでの時間は個人差があって(それはセンスとか才能かも?)、しかもただ積み重ねるしかないと思います。
しかも何か一つならできるようになってもまた違う形になったりすると、結構下の方のレベルからの積み上げ直しになったりするんだよね。これもしょうがない、その動きや相手の反応に対して余裕が発生するまでは回数と時間をこなすしかないです。
でもこの仕事、そんな選ばれた人しかできないようなもんじゃないですよ。できるようになるまで誰でもやれるもんです。そりゃ何をどこまでできるようになりたいかにはよるだろけど。
これはぜんぜん精神論じゃないですよ。
ちなみにうちの親は大工なんですが、子供の頃、俺がのこぎりで何か切ってもそりゃ曲がったり傾いたりしちゃいますよね。なんで?って聞いたんですが、オヤジは、「まっすぐ切らねえからだよ」って教えてくれました。
Q, 切立てがなかなかまっすぐ立ちあがりません。
A、もうお分かりですね。
まっすぐ上げてねえからだよ
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