前回記事の続きです。
今回は画像が多いので楽しみにしてね!!
当たり前ですが、ロクロは右にも左にも回ります(ほとんどは)。
これを成型時(水挽、と言います)の回転方向で見ると、世界標準で圧倒的に左回りが主流です。なんと日本と韓国だけが右回り成形が主流なんです。欧米だけじゃない、中東もアフリカもラテンアメリカも、すべて左回りメイン(この調査~akaネットサーフィン~に3日かけましたw)
よく言われるように歴史的に手回し轆轤メインの地域なのか、蹴轆轤メインかで違う、なんよく聞く話もだから多分ウソです。
参考文献の一つとして以下を挙げておきます。
あくまで主流であって、すべてではない。というのももろちん肝で、そこら辺の考察は上記の論考を読んでみてください。
多少の割合の違いはあっても、世界中で地域差はあれ少なくとも70%以上の方が右利きだそうです。これは旧石器時代からそうみたい(打製石器の打痕で判断できる)
利き腕はほとんど右なのに、轆轤の回転は、割合は偏ってるけどどっちもありなわけです。左利きの人はこの右利き世界で常に何らかの対処(鏡合わせの翻訳、もしくは右用に慣れる)を余儀なくされてるわけですが…
左回りメインの地域(つまり日本と韓国以外)では、「おれは左利きだから右回しのほうがあってるみたい」なんてことになりかねず、日本と韓国では「俺左利きだから左回しのほうが向いてるかも?」なんて話も?
ありがちなお悩みだそうですが、気にすることはありません。利き手と回転方向の組み合わせに優劣は事実上ないといって間違いないと思います。自分のしっくりくる方で取り組んでください。やりたきゃスイッチヒッターでもOKなんじゃない?知らんけど。
ただし、回転方向によって腕の使い方(左右の手の配置)は限定されます。
楽しそうにお姉さん二人がロクロってます。いや、よく見ると触ってないし多分まわってないし、ロクロってるふりをしています。この構図の写真を探すのに二時間かかりました!!いい写真だなこれ。
お二人の手の配置をご覧ください。逆ですね。
左のお姉さんは、見込み(器の内側)に右手を差し込んで左手が外側に。自然ろくろに向かって体の左側で(時計で言うと6時~9時の位置)でオブジェクトに触れます。右回り(日本&韓国標準型)の場合はこうなります。
で、右のお姉さんは左手を差し込んで右手が外側に。体の右側、時計で言うと3時~6時)のあたりがコンタクトポイントになります。これが左回り成形(世界標準)の組み手になります。
個人的にはこれを相撲のマネして『差し手、上手』と呼んでまして、右回転なら右差し左上手、左回転なら左差し右上手、となるわけ。相当わかりやすいと思うんだけど誰も使ってくれませんね。柔道好きの陰謀か?釣手と引手じゃどっちがどっちだかわかりづらいだろ!!
これは必ず(多分だけど多分)こうなります。細かい話はしませんが、普通に構えると回転方向によってコンタクトポイントと差し手上手の組み方は決定されちゃいます。
そうじゃないと右手と左手をそれぞれバックハンドにクロスさせて構える必要があって、絶対うまくいかないはず。
そんなんマックス・チャンでもない限り無理でしょう。
ここまでまとめると、
1:成型時の回転方向は日本と韓国以外は左回りが主流。
2:世界中で右利きが多数
3:でも日本と韓国は右回りだし、利き手によって回転方向は左右されない。
3:ただ、回転方向は『四つ(組み手)』の左右と、どの位置で物に触れるかは強制される。
じゃ、確認してみましょう。
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