日曜日に若松まで日帰りですが帰省しました。
「鶴ヶ城リニューアルオープン!!」
なんてのぼりや看板が町のあちこちに。パチンコ屋かよ!!などと毒づきながら当然登城。家臣じゃないけど登城です。
めっちゃリニューアルされてました。ハイテク系?利用だし改まった展示も綺麗だしね。
お城の石垣にはヤキモノ好き、ヤキモノ屋として当然バッチバチに刺激されるものがあります。
新し目の切りそろえられた大石を積み上げたもんじゃなくて、戦国以前の古い形態のワイルドなあれ、そう「野面積み」
特に我々のような多孔質の肉厚の耐火物はこれを理想としてます(いまも普段そこまで気にしてないですが、修行中歴史好きな先代社長がよくいってました)
大小織り交ぜた粗い骨材で文字通り骨のようにびっしり組み上げられ、「マトリクス=言っちゃえばこの場合石と石の隙間」を微粒子で埋めて焼結を強くし、構造上だけじゃなく化学的にももっともっと丈夫にします。みたいな感じ。
これができるとヤキモノの場合、
1:焼成収縮が可能な限り小さくなって
2:反りも歪みも低く低く抑えられる。
3:発生した割れの進行も複雑に目が通ってるので食い止めやすい
4:似た理屈+取り除けきれない気孔が多いので熱衝撃に強くなる
といったメリットがあります。メリットというか、だから炉材やライニング、大型の耐火物は粗粒配合多孔質で基本作ります。(基本的にはです。例外ありますよ、そりゃ)
デメリットはなにしろ、滑らかな可塑性が犠牲になるという点ですね。
わかりやすそうな例で言うと、「野焼きOK!」土器とか埴輪とか作っちゃおうぜ!!という土ですね。
粘りが薄くてヒビ入ったり切れやすかったり、水負けはしやすいわ、で作り腰は弱いですが、乾燥後のガッチリ感や焼き腰は非常に強いです。
経験ある方は多いと思います。
ロクロ向きの粘土、特にメッシュの細かいものっつうのは、成形しやすくするために、こういう極端な機械的な組織構造上の強さを犠牲にして粘土粒子を増やしてますってイメージかな。
組織強さを補うために、化学反応部分が向上するようになっています(組成の工夫、また粒度が微細なことで焼結はより促進されます)
ま、そのせいで、割れるときはピキーンといっちゃうと(より硝子ライクなイメージね)
ま、逆にもろ野面積みのままでは焼結してる場所(疎だし、ピンポイント過ぎるしね)の全体量が少なすぎて焼き固まりにくいです。
ほかにもこんなんありました。
場内、写真OKですが、この先は皆さんご自身の目で!
で、改めて青臭いことを声を大にして、フォント最大しかも赤文字で訴えます。
「戦争は本当におろかだし、悲惨です。良いとか悪いとかしょうがないとかじゃねえんだよ!!」
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