2024年10月25日金曜日

とりあえず復活。

  火曜日に故障発生の電気炉。

 常温まで冷まして翌水曜日にチェックしたところ、プログラムも走らせてないのに入電しただけで全速力で昇温が始まるという暴走状態!!はじめそれに気が付かず、「ン~?なんでもう唸ってんの?」と十数秒ぼーっとしてた間に猛スピードで温度が上がってました!!

 あっという間に80℃90℃100℃!!!

 若い人には通じないと思いますが、オジサンは何となく

『ロード・ウォリアーズの入場シーン』

を思い出しました。もうマジあっというまだから!

       今回ひとまずお役御免となったホークとアニマル。


 つまり、サイリスタ(写真の右)が制御どころかショートしてる!!とわかりました。20年使ったんでたぶん経年劣化ですな(寿命とか知らんけど)

 

 サイリスタは「こんなこともあろうかと!」と予備で持ってた新品に交換、電磁開閉器も切り替わり時にときたまスパークする火花が見えてたんでこれも新品を発注。昨日届いたんで交換。

 これ二つの交換でこの制御盤にある部品で無交換のものは無くなりました。キャビネットだけがオリジナルキャラ。

 こうやって生物は己の細胞を作り替えながら生きていきます。

 今回は一番金のかかる部分の故障ですなw


 で、昨晩からテスト焼成をスタートしておいて・・・今日。

  バッチシです!!これが今日の10時ごろ。


 最高温度をキープし終えるまで何があってもいいように待機しつつ仕事!となるわけですが、なんかもう今週は作る方はいいやって気持ちにw

 この窯の動かぬ数日に製作系の作業はやることやっちゃったしね。(記事現在はテスト運転中につき、自前の汚れてきた匣鉢やツク棒といった窯道具だけ入ってます。「汚れ取り=焼き飛ばし」焼成です。事実上、空焚きに近い。)


 来月以降の石膏型を流しながら、ダラダラとした金曜日になりました。


 では!つくセラ恒例コーナー「壊れたっぽいので分解してみる!!」に行きます。


 まずは電磁接触器。バラしていくよ~

 今回は敷いてる新聞の記事にもヤキモノ屋的な配慮をしています。

 

  

  

 

 じゃあ接触部の確認!

やっぱ痛んでるね~(写真は磨いた後だけど)

 緊急時に使えないこともないので、きれいに磨いて一応予備として保管。

 ちなみにコイル側の回路は樹脂で埋め殺されてました。そりゃそうか。



 では、サイリスタのほう。 

 まずは頭脳部の基板。目視では異常なし。テスターはかけてないけど。そのうち。

 220規格のパワートランジスタにヒートシンクついてないのね。

 

 お次は肝心な心臓部

 中央の整流ダイオードモジュールが短絡してました。


 これまた一番金のかかる部品の破損w

 これは黒ですが、交換した現行品のダイオードが白かったのが覗き見えたので、使用部品の変更がある!と予感はしてましたが、この部品ディスコンでした。しかもメーカーごとw 

 後継品は飲み込んだ方のメーカーから出てるんだけど、基板の回路に定数変更の必要があるかもなあ。そしたらめんどくせえなあ。

 回路全部、両者比較確認してから制御盤に組み込めばよかった。もうばらすのめんどくせえなあ。

 モジュール三つ現行品に交換すると2万円超えちゃうなあ。試しにやってみるには高いなあw

  

 ちなみに、220V35Aのサイリスタのヒートシンクは

 すごく大きいです。目方のほとんどはこのアルミの塊だなw

理論上は修理自体も簡単っちゃ簡単で、捨てるのも厄介な代物なのでこれもとりあえず物置の奥のほうに保管だなw

 まあサイリスタに関しては、われらが強い仲間、MOT’Sの誰か(何人かいます)が暇そうなときに制御盤全体ごと見てもらうことにします。こうやって仲間内で仕事を任せられるのがMOT'Sの大きな利点

 

 あとは内部の機器同士の接続を表にしておきました。自分の設計を盤屋さんにより上質に仕上げてもらった制御盤。

 回路図は当然あるけどパッと見て即時に実体と照会できるスキルがないからなあ。あとはメンドクサだけど実体配線図も時間を見てつくっておこう。

どの機器のどの端子からどの機器のどの端子につながってるか、
その線材の種類を馬鹿にもわかりやすく整理。


 そんな金曜日、昼間にピークを持ってきたので
パッと見工房内は33.7℃w

どうやらバッチリですよ!!


 ちなみにこの炉は売り物用の設計ではないので、スイッチポンでは動きません。危険防止が最重要!


 パネル面はこうですが(汚い!!)


 焼成をスタートするには

 ①温調器をRUNしてプログラムを始動させて

 ②電磁接触器をONしてサイリスタに負荷用の電気を入れる

 両方しないと温度が上がっていきません。
 どっちかだけでは何も起こらない。何回かコレで’’プログラムだけ’’動かしてましたw


 通電を遮断するには…
①ブレーカーをOFF

②サイリスタのボリュームを0に

③電磁接触器をOFF

④温調器のENDボタンを押すとプログラムをストップするのでサイリスタが休止する


 また、

A:温調器の設定温度より計測温度が30℃以上高くなったら即時電磁接触器がOFF

という設定にしています。

B:当たり前だけどヒューズも入ってます


 もろちん漏電したり今回のように回路内短絡で電気ツーツーの場合はそれはそれでブレーカーなり電磁接触器が遮断します。


 電流量も炉内温度も上がらない分にはともかく、行き過ぎるのは本当に怖いっす。

 

 以上、電気炉作りたい方は参考に(なるのか?



 気の短い若者は1:30ごろからでいいです



















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