2019年1月8日火曜日

オイ!ねんどやさん.COMが進化してるぞ!!というわけでカタログから土を選んでみるよ~。

変なタイトルですが、そういうわけです。

前から評判は伺ってまして何かきっかけがあれば利用したいな~と思っていた「ねんどやさん.com」ちょっと必要になった材料がありまして、もしやと思ってのぞいてみたらなんと新年から?ホームページがリニューアルされてました!
 とりあえず必要な情報は前のバージョンのHPでも十分だったんですが、サンプル写真など見やすくなっているうえに、今風のネットショップと化していてうっかり買いやすくなってます。

 実は12月に極秘ルートからパンフレットをいただいていてカタログを眺めながら楽しいなあ~なんて考えていたので渡りに船(なにがだ?)と、現在特に差し迫った必要性は実はないんですがこの際ついでに土も一袋買ってみましょう!
 なんで商売人がネットショップでポチってんだよってのはとりあえずおいといてくださいね(うちみたいな零細海賊ヤキモノ屋が必要分だけ小分けでモノ買おうとするとメーカー直じゃあかえって面倒なことが結構あるんですよ~。もちろん良心的なメーカーさんも多いですよ!)

 ここで気になったのが、皆さん何を根拠に土を選んでいるのだろう、ということ。プロアマ問わず超気になる。
 もちろん、「俺にとって大変扱いやすくて俺の釉薬にバシッとハマる、そして(おそらく商売ならずとも)価格の引き合うものがいい」ってのは分かってるんですがね。そんなんやってみないとわかんないじゃん。実店舗には焼成見本があったりするわけですがあれでもよっぽどじゃないと粗さもわかんないですよ。
 産地の本職相手の卸し屋ならもしかすると触らせてくれたり、一握りもらえたりするのかもしれませんが・・・。

 普段何か買うときはメーカーの担当の方に電話したりしてサンプルわけてもらったり相談するんですが、特に具体的に求めてるものがないってこともあり申し訳ないので、今回ショップ側には何も聞かずにHPと紙のカタログだけで勝手に妄想して選びましたので、その際に何を考えたかを恥ずかしいのも気にせず紹介します。

 とはいっても、普段使ってる土はオーダーからの必要性(例えば赤いとか薄いタタラだつくりだとか、指定の釉薬との相性とか)がない限り、ファインの削りカスや余り原料がテキトーに混ざりあったモノ(バケツの中身)になんとなくガイロメ粘土、必要そうなら長石やシャモット、鉄分、ソーダ分なんかをまたテキトーにブッ込んで腕がくたびれない程度に混ぜたものと掘ってきたり井戸屋さんが置いてったりたまたまホムセンでセールになってた激安土を混ぜただけのものも多かったりしますので、まあ選んだ粘土が思ったのと違ってようが構わないし、それこそゴキブリの死骸が練り込んであったとしても何とも思わない男のチョイスであるとは先に断っておきます。
 この境地に達するには、土の違いに対してモーレツ鈍感な釉薬とか気に入らない地肌の露出をサウジアラビアの女性より少なくする化粧土の使いかたが必要ですよ~。
 何しろ土屋さんの作った調整済みの売り物粘土なんだから何使ってもそりゃいいに決まってるじゃん!
 
 では妄想準拠によるチョイス始めてみましょう。
粘土屋さんドットコムのHPは各自別枠で開いていただくとして、三つ折りパンフレット粘土一覧はこれです。


カタログには、土の名前、酸化還元での参考写真、適する成形法、一言コメント、(適正)焼成温度帯、(参考)収縮率、篩い目、それに価格(部分的に改定前ですが)が記してあって参考できるようになっています。
 HPとは多少の差異があって、価格はもちろんですが、適する成形法に関してはもう一段回細かくなっているのでそういう場合はもちろんホームページの方と照らし合わせてみると丸から三角に格下げになってるのがあります。

 以下、もちろん俺の勝手なカタログの読み解きや、俺の勝手な好みに基づくチョイスの過程を記します。あくまで今回の理由ですよ!

 成形法ですが、基本ロクロは◎と○しかないのでなんでもOK。タタラでひん曲がることほどムカつくこともないのでタタラ適正は重要視。鋳込みに関しては「地球上の霊長類中上位5%に入ってる程度には上手(だとおもう)」なので気にしないことにします。鋳込みの×はおそらくですが、粗すぎて排泥側の面が荒れるから、か、何しろベタついて上手くいかない。のどっちかじゃないかと思うんですが前者は対応策いくらでもありますし(何しろ地球上の・・・以下略)、後者はわざわざ鋳込まなきゃいいだけですよね。てびねりはどうでもいいや。ロクロもタタラもやり良いのにてびねりしにくいとかねえだろ、多分。
 タタラでやりやすそうってのを基本線にします。

 焼成温度。これはたとえば上限超えるとすぐブクっちゃうのかとか、足りないとサックサクだったりするのかな?とか気にはなるんですが、例えば温度上げて吸水率無くよく締まったからって強度が最も高いとは限らないのが土の難しいところ。まあ、製造側の想定してる使い方に対して十分締まって十分強度も確保できる、まず間違いない範囲、という認識でいいんじゃないかな?
 これも個人的には何でもいいやってところなんですができれば広いほうがいいですね。うちの窯の特性からすると上限が高いほうがやりやすいかな。そういう意味では「野焼き粘土」はエンゼルスのショート並みの守備範囲ですな。吸熱急冷にも強いわでこりゃいいね。下限ですが土偶でも作って野焼きするぞ、ということで想定上から800℃なのか、マジで800℃でもラインナップ中一番強いのかは気になりますがそこまでは書いてねえな。
 俺は1230で温度は決めてるんだ!って方は焼成幅もへったくれもないので他のファクターで。
 これ以上難しく考えるぐらいなら直接聞けばいいだけだよね。


 収縮率。どうしてもまあこの範囲ぐらい、程度ですよね。作り方や作った時の状態で変わってきたりもします。
 参考にするとしたら、少ないと歪みにくいが本焼き後の気孔率は高めになりがち、逆は逆。ぐらいの見当ですかね?まあ組成次第でそうとも言い切れないことも多いんですが・・・
 大雑把な俺の認識としては収縮率(特に乾燥収縮率)が大きいと組み立てモノの作業タイミング合わせがシビアになるかもな。ってところです。
 個人的な希望を書くと想定温度で本焼成後の見かけ気孔率、あるいは吸水率の代表値範囲が記されていると非常に参考にしやすくて助かります!メンドクサ案件ですが是非検討してください!

 篩目。個人的にはこれ結構重視してるんですよね。個人の事情で文句言ってもしょうがないですけど、俺はお腹と手が大変デリケートな上に技術も鍛え方も足りないので粗粒があるのはロクロする時に手が痛いんですよ。ほとんどの場合、小さいものも一個ずつ引くから天板とチョップの所にザラメが入るとマジ切れ五秒前ですよ。マジで切れたこともあるんだよなあ。必要でやるときは土殺し軍手してやってます。
 それとあんまり細かいのも、切れやすかったり練りが面倒になりがちなので却下かな。化粧ドベ作るのとかには滅茶好都合なんですけど、そんなのは粗めの土でもロクロってる時に親指と人差し指のまたぐらに出てくるヌラヌラを上手により分けとけばいいわけで。何しろ腕がないもんであんまり肌理の細かい土で作ると造形のダサさが際立って感じられる気がするんですよね。
 大雑把な頭(いっちゃん粗い粒子)の番手の目安(個人的ですが)40番より細かくて120番より粗いこと。ハタキの8番なんておろし金かよ!って感じ。

 篩目粗さはあんまりこうやって大ぴらに出てるサイトは少ないので大変助かりますね。エライ!私などは普段ファインではメッシュの各番手の割合で調合しますので、確認しようと思えば原料袋に手をツッコンだら一瞬で粗さの程度が分かるんですが、なじみのない方でもこの中の土一つ持ってればそれより粗いか細かいかがわかりますから表示されてるのは大変便利です。まあ、その粗目がどのぐらい入ってるかまではいじってみるまでわかりませんが好みの判断はつくはずです。

 色味(鉄っ気)に関しては、加えることはできても抜くのはできないので特に狙いがなければ白いほうがユーティリティ性が高いかな。共ドベに5%も酸化鉄や黄土を混ぜれば黒っぽい化粧土にもできるしね。それが一番剥がれないし。
 また焼いて火色がつくことがあります!なんてのは場合によっては加点ポイントになりえますね。たとえ酸化オンリーの電気炉でも。
 
 このあたりが特性的な目見当のつけ方でしょうか?紙パンフの方に初心者マークがついてるのがいくつかありますがこれはおそらく(特にロクロ時に)作りやすくていいですよ!強いクセもなく乾燥やなんかでも気を使わないで行けるクチです!という意味だと思います。まさか、たっぷり作りすぎちゃったんで少しでもはけるために言いなりの初心者に買わせちゃえイヒヒ!って意味ではないと信じます(失礼な妄想)

 あとは価格と好みですね。価格は勝手にしてもらうとして好み。この好みはもう何でもいいよね。一言コメントにぐっと来たとか、名前がカッコいいとか。
 そうなると、俺の場合「萩」と「もぐさ」と「五斗蒔」ってワードは却下なんですよ。なぜならずいぶん前ですがホントにやかましい(おそらく)お茶大好き陶芸倶楽部オバハンの小集団がそれぞれ扇千景みたいなカッコで仏壇の引出の扇子の臭い(ビャクダン?)を強烈にまきちらしながらこの三語をギャーギャーわめき散らしてる現場に遭遇して大変な苦痛を味わったからで、マジ残念。まあこれらはしみじみ焼いたところで両手ででウギャッと引き裂けばプロレスラーでなくてもボソッと割れるようなサクくて軽いよわっちい土ですよ!よく知らないけど(イメージだけで語ってるというもうどうしようもない一方的な偏見)
 とにかく、理由は参考にしていただかなくて結構ですが好みで最後は決めちゃいましょうと。

 そんなこんなで俺の好みっぽい(あくまで今回はですよ)
 焼成温度の幅もあって上限が高く、タタラ◎、粒度もちょうどよさそう、収縮も小さい上に初心者マークがついてて、なおかつ自分ではなかなか作りにくい黄色っぽい焼き色、挙句にコメントに「焼成腰の強い土です。焼成条件により緋色や御本手が出ます」という土を選びました。
「萩風土」20キロ 今月のセール土!でチョット割安だ!これが決め手。

 さっきのタチの悪いクソ偏見はなんだったんだって感じですが、これは「萩土」ではなくて萩「風」土ですからね。ギリセーフ!

 井戸茶碗ぽいのを二つも作って同じ町内のIさんに売れば元取ってお釣りがくるわ!

 
 
 と、今確認したらすでに発送しましたのメールを確認!
今日の昼過ぎに注文してもう出荷…世の中なんでこんなに便利なのかよ。恐ろしいわ!

 

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