2019年8月28日水曜日

この季節にはなかなか危険なビジョン カルシアるつぼ

 毎日毎日あっついし湿気ってますよね。
 こういった気候で製作するのに一番向いてないのがカルシアです。あ、一番かどうかは知ってる範囲でってことですが。
 多孔質じゃなくて緻密質なので表面積ずっと少ないですから耐消化性はぐっといいはずなんですがコワいっす。
 緻密質は製作の都合で収縮は大きいしひずみも大きいしプレッシャーも大きいんですがとりあえずできてホッとしたところ。
 
 この夏はヤキモノ屋人生でも指折りの焼成破損を連発してたんで(いや、まだし中・・・後のち記事にします)カマドのふたを開けるまでドッキドキでした。
 



 ヤキモノは何でもそうですが細長いければ細長いほど難易度アップなんですよね。
 カマドに詰めるときも歪んだり倒れたりしないようにちょこっと工夫しています。一般陶磁器ではそこまでする意味も少なく、釉焼成には使えないですし、このスジのモノ(おともだち)に見られるのも大変みっともない技なのでナイショ(笑

 
 いろいろ小手先の技に夢中になって見込みにゴミを落としてしまった…

カルシアは土へと還ります!
基本焼いたら永遠!を旨とするヤキモノとしては例外的ですね。

 なーんつってカマドカマドと伝わりにくい小ネタを二回差し込みましたが、最近のニュースでちょっと事故があった陶芸教室の話題がありました。

 この話、他人事じゃない事故でもあるし、心ある発信者複数の方がユーチューブでも話題にしていましたし、事情も状況もよくわかんないので事故そのものについてここでいちいちあげることはしませんが、事故とは別の部分で気になった点がありました。

 報道機関、とされてるところの責任記事であるにもかかわらず(とってる新聞には載ってなかったみたい。ネットの「報道」でしか未確認ですが)、どこもかしこもほぼほぼ同じ文言。なにこれ、みんなでコピペ回しかよ?ネットのニュースってそんなもんなの?うすうすわかっちゃいたけど?

 しかも中身なんですが、「かまどってなんだよ!窯でしょカマ!お勝手じゃあるまいし!」というのが筋ものならだれでも気になったところ。
 知らない記者がうっかりかまどって書いちゃうのは分かりますよ。それ回ってきて誰も直さねえって何?ネットのニュースってそんなもんなの?うすうすわかっちゃいたけど?

 記事じゃあ何がどうなったかは分かんないですけどね。そんな街ン中の雑居ビルで燃焼炉設置できるのかな?もしかすると電気炉の還元ですかね?みたいな話を発信者の方もしておられました。

 まあとにかく記事では「教室ではかまどで火をたいていた」って書いてあったんですよね。あの新聞社もこの新聞社もそれを誰も直していない。
 と、言うことはですよ。私の推理によるとですね。
「本当にかまどで火をたいていた!」
 可能性が浮かび上がるわけですよ。
 月に一度の大窯焼成!受講者の皆さん大勢で集まってパーリーだ!
 みんなでお腹いっぱい食べられるように赤飯焚いてでっかい鍋で芋煮!
 なんてやってたらもしかして…
 (今回のこのダバナシ、ここをおもいついただけです、すみません

 などという不謹慎なネタは置いておくとしてもプロも趣味モノも、炉を扱うのなら他山の石として気を付けましょう。
 うちには電気炉しかありませんが、修行してたころには1500~1700℃にあげてキープするようなデカい重油炉ガス炉が一つ所にまとまってました。ブロック塀積みの広いボロ屋ですっかすかな上に窓も開けてあって、換気をそこまで意識してはいません(俺はですけど)でしたが、窯場に居っぱなしでもウトウト眠くなる以上の酸素不足にはなりませんでした。起こしてないけど火事のが怖かったかな?

 ちなみに私は窯詰窯出しとは言いますが、その設備そのものをさすときは「炉(ろ)」ということが多いかな?電気炉、ガス炉、電気がまガスがまって言うとなんか炊飯器みたいな気がするんですよね。それじゃかまどだよ。(笑)
 
 しかし、実は≪言葉の起源的には≫竈と窯がニアリーイコールなのは以前記事にしましたよ。「釜」ってのははっきり間違ってるので怒っていいと思いますが「かまど」ならチャレンジに掛かるぐらいではあるかもしれないよ(マジか?

 まあまとまりないですが多少このHPらしいボンヤリしたダバナシ記事にしてみました。

 まああんまりぼんやりさせるのもなんなので・・・心ある発信者ってのは、
 イノウエセイジさん橋本忍さんです。気になった方はお二方の動画チャンネルを見てみてくださいね~。
 
 



2019年8月27日火曜日

アルミナるつぼ絶賛製作中

 来月一週目に間に合うよ~。って誰に言ってるんでしょうか。


ちょっと今苦労してましてね。
こういう完成度だけを求めて作れる製作が心のオアシスですよ。


2019年8月22日木曜日

JARIで展示会行います

来月初旬ですので横断幕設置してきました。
というわけで職員の皆様ぜひぜひご来場ください。

 今月更新が少ない上におもしろヤキモノネタがないってんで突っ込まれてますが、ちょっといろいろ手こずってるのがあってバタバタなんですよ。何しろ、成形~焼成~しくじってるの繰り返し、で、きちんとできてるものもポンスコ作って焼かなきゃいけないので窯が空かない! エラそうに釉薬の実験が~とか自由研究が~とか言ってましたがくよくよしちゃってそれどころじゃない(笑)ごめんなさい。
 涼しくなったら連発させますよ。多分

 夏休みっぽい虫画像でお茶にごさせてください。 




 
 だってサーほら、
 こんな割れ方なかなか見ないと思いませんか? めっちゃラミっとるやんか!





2019年8月18日日曜日

アルミナるつぼ 多孔質のフランジ付

 このお盆中は、大変なしくじりの連続(なにしろ新材料でまだまだ慣れが無く難しい)で泣きそう(泣いてはいないが叫んではいる)ですが、定番のも作ってます。
 こういうスムーズにこなせるのがないと暑さに脳をやられて死んじゃいますよ。 

 とまあ代わり映えしないんですが、これはこれで数種類サイズがあるんですよ。
 
ネっ、ってこれじゃまだ二種類ですけど


 何にてこずってるのかは成功したらそのうち記事にするかも。

 
  ほかにはあいた隙に半端になってたのを焼きあげたり…


2019年8月14日水曜日

球状容器 ジルコニア

 プラネタリー運動させる耐摩耗容器です。
 自転しながら公転します。高速回転式自動擂鉢って感じ。多分つたわる?
 ジルコニアで高強度バージョンです
 

 その先はご想像にお任せします!
 


2019年8月10日土曜日

マグネシアるつぼ

 マグネシアるつぼです。緻密質。
 もうお分かりですね。
 そうです「クリーム色のニクイやつ!」



実は出荷してしばらくたつんですけどね。
 

 まあ今日頑張って面白いことを書けたとしても誰も見てなさそうなんでこのぐらいで。
 イエーイ、お盆だぜ!
 でもやっといたほうがいい仕事けっこうあるぜ!

 そんな中、部活帰りの息子から通学自転車のパンク修理の依頼が!
 
 一般車のしかも後輪かよ!と毒づきながらチューブ引っ張り出すと…

「てめえ、パンクしたままずっと乗ってきやがったな!!」
 「たまには洗車しろよ!!」
 と激怒するも、中学校も遠いしこの暑いのに押して来いとも言えねえよなあと少しだけ自粛。


 タイヤのサイドも割れちゃってるし、こりゃ一交換だなあ…とトホホ。
 ただでさえ面倒な後輪なんですが、じっとしてるだけで汗かくわ、おかげで覗き込むと眼鏡のこっち側に滴落ちるわ、ベルトドライブ(アルベルトです)慣れてないせいで外しにくいわ、仕事中断するわ手ぇ汚れるわ、本人役に立たねえわで誰にもぶつけられない黒い感情が噴火警戒レベル5ですよ。
 我慢しましたけど「キャリー」みたいになりそうでした。やべえやべえ。

 タイヤとチューブ買いに行って戻ってきて交換してもう午後はやる気ナッシング。
 多少軽いチューブとタイヤに代えたんですが(売ってた一般車用の耐パンクタイヤは高い&重すぎる&パナのロード用のあれと違ってそこまでじゃない)ボンクラは「走りが変わった!」とか言ってやんの。なんか腹立つ。

 通勤通学車こそパンクのリスク高い、だからメンテしやすい方が理屈に合ってるんじゃねえかと思うんですが…カーボンのコルナゴ乗ってるようなオッサンこそ金払って自転車屋にきちんといじくってもらえばいいんだよ!!
 ついでに言うと自動車でも毎日動かす営業用のバンとかこそ高級なシートにしてやれよ!商工会のS君の背中があせもになっちゃうよ! 


 というわけで。ママチャリエンドの自転車が世の中から無くなってほしいモノの最右翼に躍り出ましたよ(トラックエンドは可)。

 今(午後八時過ぎ)仕事中です。盆休み期間の夜は映画観まくる予定だったのに!
 


 
 デフォのチューブ分厚いんでもしかしたら復活するかと思ったけど無理でした。

2019年8月6日火曜日

国立環境研究所《NIES》での技術展示会

 本日8/6日、市内、国立研究開発法人 国立環境研究所、でつくばものづくりオーケストラの技術展示会開催してきました。

 が、うだるような暑さの中の準備でグロッギーだったのと、単にうっかりしたのとで写真を撮るの忘れちゃいました。
 というわけで中身は変わらないので去年の記事を参考にしてください。
 
 
緑の管理も森林総研ほどじゃないけどかなりいい気がします!

いいおっさんどもが9時前にここまでのぼせるぐらい今日も暑かった。
エグザイルみたいに汗びっしょり、らしい…


 さすが、国立環境研究所というぐらいですから、フルネームで国立って2回も言われなくてもわかるこのジャンルの国内最高峰の研究機関、環境意識も高いらしく構内のエアコン設定が黙ってれば十分涼しいけど動くとアツイ、というぎりぎりに詰めたセッティングで職員の皆さんマイ団扇マイ扇子でパタパタやりながら歩いている人が多かったですね。他にも自転車通勤の方がかなり多くて、スポーツバイクでなくともしっかりしたいい自転車率が他の研究所に比べて高いと思います。車も小型車が多いんですよね。やっぱりエコいのか!?

 環境研には友達(自転車仲間)いるんで前から結構話すんですが、意外と研究者は「環境ヒステリー」にはなってない、というか、温暖化にしろ他のいろいろな環境問題にしろ何が決定的な理由かはまだ《責任ある研究者として》はっきりと言い切れないとか分からないこともまだまだ多いので、「○○はダメ絶対!ムキー」とはなりにくいようです(特に専門外について明言を避ける傾向ありです)。が、「○○をすることがイイ!訳はない」ってことぐらいは分かるならそれに従うのは道理。たとえば、トランザムより小さいエコカーの方が環境負荷は小さいに決まってるから、どうしてもトランザムが欲しいんじゃなければ違うのにしとけ!みたいな感じ。無茶なたとえですけど。ゴミの分別ぐらいは手間と思わないでやろうぜ!とかね。
 まあその友達とはほとんどカンフー映画とかスポーツの話ばっかりしてるんですけどね。

 

あとは片付けの写真で勘弁してください

 今後も市内の研究所を12月まで基本月一で巡回展示します!

 ってそれだけだとせっかく読んでもらってもつまんないので、ヤキモノ人にとってもちょっと興味深い(知っとく必要を感じる人もいるかもしれない)記事を環境研究所HP内の記事で見つけましたのでご紹介。
 

 製鉄だけではなくて製陶が周辺環境、ここでは特に哺乳類の分布や生息環境に与えた影響があるよって話が書いてあります。まあこのページではそこまで具体的な方法や影響等々の細かい何かがわかるわけじゃないんでとっかかり程度ですが、読みやすいので是非!気になった方は本や何かで詳しく調べてもネイチャードキュメンタリー(ノンフィクション)的に楽しめるかもしれないっすね。考古学や歴史、はては遠い遠い小惑星調べたところで何になんの?と思ってるような方は読んでみるとなるほどだと思いますよ。未来に向けてもいろいろ指標が考えられるかもしれないんですよ!

 

 


2019年8月3日土曜日

アルミナのるつぼ 緻密質としてはかなり大

 久々にうちの緻密質としては大型のるつぼを作りました。
 外るつぼになる使い方なので調合から多少の工夫をしてまして、熱衝撃性をあげて+焼成歪みを抑えて、ちょっと特殊な条件に合わせて必要十分なだけ純度と緻密さをバランスさせてるんですがバッチリです!これがベスト!とまでは言えないのがもどかしい。


直径は普通の1Aヨーヨー二個分、って何ミリだよ!


 まあ八月というのは、お盆があるから仕事の段取りがシビアになって、暑さもガチンコで半月もすればまた一つ年を取るというちょっとブルーな月。
 先日MOT's(つくばモノづくりオーケストラ 右のリンクオススメ!)の会合ではこの暑い上に先の見えないディストピア社会まっしぐらだってのに結婚報告が二件も三件もあっておめでたい限り。
 それに引き替えうちの娘は、好みのタイプがロック様、ジェイソン・ステイサム、ビンディーゼルといった「2メートル近い!筋肉ムキムキ!しかもハゲ」というマッチョ三点盛。さっそく今日もせがまれて『ワイルドスピード・スーパーコンボ』連れて行ってきました、親としてもこれ将来彼氏ができるのか不安でしょうがないというブルーサマー。

 皆さん体に気を付けて乗り越えましょう!ってなんだこの記事!