こういった気候で製作するのに一番向いてないのがカルシアです。あ、一番かどうかは知ってる範囲でってことですが。
多孔質じゃなくて緻密質なので表面積ずっと少ないですから耐消化性はぐっといいはずなんですがコワいっす。
緻密質は製作の都合で収縮は大きいしひずみも大きいしプレッシャーも大きいんですがとりあえずできてホッとしたところ。
この夏はヤキモノ屋人生でも指折りの焼成破損を連発してたんで(いや、まだし中・・・後のち記事にします)カマドのふたを開けるまでドッキドキでした。
ヤキモノは何でもそうですが細長いければ細長いほど難易度アップなんですよね。
カマドに詰めるときも歪んだり倒れたりしないようにちょこっと工夫しています。一般陶磁器ではそこまでする意味も少なく、釉焼成には使えないですし、このスジのモノ(おともだち)に見られるのも大変みっともない技なのでナイショ(笑
いろいろ小手先の技に夢中になって見込みにゴミを落としてしまった…
カルシアは土へと還ります!
基本焼いたら永遠!を旨とするヤキモノとしては例外的ですね。
なーんつってカマドカマドと伝わりにくい小ネタを二回差し込みましたが、最近のニュースでちょっと事故があった陶芸教室の話題がありました。
この話、他人事じゃない事故でもあるし、心ある発信者複数の方がユーチューブでも話題にしていましたし、事情も状況もよくわかんないので事故そのものについてここでいちいちあげることはしませんが、事故とは別の部分で気になった点がありました。
報道機関、とされてるところの責任記事であるにもかかわらず(とってる新聞には載ってなかったみたい。ネットの「報道」でしか未確認ですが)、どこもかしこもほぼほぼ同じ文言。なにこれ、みんなでコピペ回しかよ?ネットのニュースってそんなもんなの?うすうすわかっちゃいたけど?
しかも中身なんですが、「かまどってなんだよ!窯でしょカマ!お勝手じゃあるまいし!」というのが筋ものならだれでも気になったところ。
知らない記者がうっかりかまどって書いちゃうのは分かりますよ。それ回ってきて誰も直さねえって何?ネットのニュースってそんなもんなの?うすうすわかっちゃいたけど?
記事じゃあ何がどうなったかは分かんないですけどね。そんな街ン中の雑居ビルで燃焼炉設置できるのかな?もしかすると電気炉の還元ですかね?みたいな話を発信者の方もしておられました。
まあとにかく記事では「教室ではかまどで火をたいていた」って書いてあったんですよね。あの新聞社もこの新聞社もそれを誰も直していない。
と、言うことはですよ。私の推理によるとですね。
「本当にかまどで火をたいていた!」
可能性が浮かび上がるわけですよ。
月に一度の大窯焼成!受講者の皆さん大勢で集まってパーリーだ!
みんなでお腹いっぱい食べられるように赤飯焚いてでっかい鍋で芋煮!
なんてやってたらもしかして…
(今回のこのダバナシ、ここをおもいついただけです、すみません
などという不謹慎なネタは置いておくとしてもプロも趣味モノも、炉を扱うのなら他山の石として気を付けましょう。
うちには電気炉しかありませんが、修行してたころには1500~1700℃にあげてキープするようなデカい重油炉ガス炉が一つ所にまとまってました。ブロック塀積みの広いボロ屋ですっかすかな上に窓も開けてあって、換気をそこまで意識してはいません(俺はですけど)でしたが、窯場に居っぱなしでもウトウト眠くなる以上の酸素不足にはなりませんでした。起こしてないけど火事のが怖かったかな?
ちなみに私は窯詰窯出しとは言いますが、その設備そのものをさすときは「炉(ろ)」ということが多いかな?電気炉、ガス炉、電気がまガスがまって言うとなんか炊飯器みたいな気がするんですよね。それじゃかまどだよ。(笑)
しかし、実は≪言葉の起源的には≫竈と窯がニアリーイコールなのは以前記事にしましたよ。「釜」ってのははっきり間違ってるので怒っていいと思いますが「かまど」ならチャレンジに掛かるぐらいではあるかもしれないよ(マジか?
まあまとまりないですが多少このHPらしいボンヤリしたダバナシ記事にしてみました。
まああんまりぼんやりさせるのもなんなので・・・心ある発信者ってのは、