2022年2月14日月曜日

焼成割れ、お役立ち情報

 NHKのオリンピック中継のスタジオシーンや夜のハイライト番組などで、ツイッターなのかな?左下に応援コメントがジャンジャカ流れてるんですが「お前、いっつもいっつも投稿してんな!」というのを数人みつけて(・∀・)ニヤニヤしてる福田です。


  縁起の悪い話もたまにはよきにハカラエ、ということで・・・

ドジャーン!!


 素焼き本焼き問わず、焼成中の割れについてプチ情報。

 パターンは以下。

 1:窯詰前の時点ですでに割れてるが見えなかったり気が付いていなかった、ということは意外に多いです。

 2:窯詰の仕方が悪くて割れる。支え方が悪ければ機械的な力や自重で捩れて割れます。

 また、デカかったり変な形をしてるものなど、置き場所を考えないとピンポイント加熱を食らってサーマルショックで割れます。

 3:水分を飛ばしてる最中が最も割れるタイミングだと思います。およそ300℃ぐらいまでかな?

 やはり大きいものや変な形をしてるもの、構造上無理があるもの。

 4:昇温割れ、昇温時にサーマルショックで割れます。300~1000℃

 5:降温割れ、通称冷め割れ。昇温割れと同じ理由です。1000℃~300~常温

 素地組織が緻密なほど熔化が進んでるほどバックリと派手に割れます。多孔質なほど耐性があります(基本的に)


 昇温中の割れのほうが、素地の焼結が進んでない分耐熱衝撃性があり、また基本ゆっくりなので頻度は少ないですが、全然不思議な現象ではないので気を付けましょう。特に構造上電気炉では気を付けたほうがいいと思います

 窯詰の項と被りますが、でっかいもの、構造上無理させてるものがヒーターや直接炎に近いと危険です。

 

 また、素焼きしたものならその温度帯までは急いで上げても平気、という言説をよく聞きますが、理屈からはウソです。もちろん一番危険な結合水分飛ばしは済んでるんで半分はホント、リスクは下がってますが…。

 この辺磁器やってる方なら実感あると思います。


 また経験上というか実感でしかありませんが、1000℃以上のブツそのものが赤熱してるような状態の温度帯では割れ、クラックの発生、というのはまずないんじゃないかと思ってます。おそらく割れることではなく変形することで力を逃がしてるんじゃないかと感じます。

 だから単に割れだけを考えればこの温度帯こそ昇温スピードアップできるわけですが、歪み率が爆上げするし、釉モノなら釉の状態変化も関係してきます。


 対策は、とにかくゆっくり上げてゆっくり下げるにつきますな。目あたらしい話でなくてスンマソン。

 また、サヤ詰めで焼成するのもセオリーです。匣鉢は熱あたりを和らげます。



 と、べつだん特に変わったことは言ってませんがセオリーを並べて整理してみました。こんな感じでいかがでしょうか?またのご質問お待ちしておりま~す。

 あ、ギャグを入れるの忘れちゃった。寒いので。



 




 










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