2019年7月11日木曜日

知っておくと、たぶんちょっとだけ便利な測り方

 

 先日打ち合わせ先でやってみたらチョイウケした測り方を紹介しまーす。
 どんなジャンルにせよ物を作ってる本職さんは知ってる(やってる、できる)ことが多いんですが、正直いろいろ恥ずかしいのでおおっぴらにしません。そんなことしないでいいようなところはやらないでいいので知りません。
 
 まあ自慢するような方法じゃないけど知ってるとちょっとした時に便利、しかもそこはかとなく微笑ましくてクスリとできますので、ご存じない方は覚えておいてください。
 その名も引き戸ノギス。

 先に説明しておくとノギスってのはこれです 
これはデジタル式です。

 単に挟み込んだクチバシの内法(ブツの外~外)を測るだけじゃなくて、内径、段差、穴深さ等々測れる優れものな上に、いろんなサイズや形状でそれぞれ特技があったりもするんですが、ここではノギスなんか持ってねえよ!あるいは、うちのノギスじゃ届かねえよ!なんてシチュエーションの為の方法ですのでノギス自体については端折ります。(JISもへったくれもないのでよければ十分仕事になるのが安く売ってるよ!個人の主観ですが女子がデジタルじゃないシルバーのノギス持ってると妙にかっこよく見えます)

 前置きが長くなっちゃいましたが、引き戸ノギス。
 グジグジ説明するより写真で紹介します。
これで襖の枠の内法を測ればOK!

 まさに百聞は一見にしかず!
 もちろんこんな皿なんかは上から定規当てればいいようなもんですが、

 
膨らんだ胴回り

取っ手込みの外寸

ウエストの横幅(俺です)


 といった直定規では測りにくいものも測れます!ふざけてるようにも見えますが、こんなボロ家のボロ襖じゃなくて、ガタピシ言わない立派な建具やサッシュなら0.5刻みレベルでキッチリ図れますから、自作の食器やなんかなら十分管理に使えますよ!
 サッシュの場合は当て木と置き台を作っておけばかなりの高性能ですよ!

 実はこの方法、「火火」という映画のラストへんで主演の田中裕子(信楽の陶芸家なんですよ)が窯出しした作品の採寸するために縁側の障子使って行っていました。人の少ない映画館で、劇中いろいろあったもんだから泣いてるお客も多かった中こらえきれずチョット笑いました。あーやっぱそれやるんだ。みたいな。隣でカミサンもクスクス笑ってましたよ。
 
 とりあえず、オススメ!
 え?みんな知ってるって?
敷居の上まで持ってこれないようなものならサシガネ二つでこう測ります


 

 



 

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