2020年1月10日金曜日

定番のジルコニアタンマン管 と正月早々縁起悪い話

 時期的にリピートものが特に多いので、相変わらずですが、こんな感じで進んでいきます。材質によって白かったりちょっと黄色っぽかったり、寸法も太さや長さが変わったりですね。
 寸法材質、オーダーでドンドコ作りますのでお気軽にお問い合わせください。
 
これは小ぶりな中では太目の方かな?何言ってるかわかりにくいですけどね。  
 

 
 
 ヤキモノやってる以上避けて通れないのが割れですよね。
 で、先月あたりから割れについて考察するシリーズやるよって言ってますが、これ需要あるんでしょうかね?
 割れたのを悔しがりながら内容を調べて検討する(結局実際どうだったのかわかんないことも多いけどね)ってのは、我々本職にとっては精神的どころか大マジで経済(営)的なダメージなので当然で、むしろ喜びのベクトルに向けなきゃやってらんないんですが。
 趣味で教室行ったり家でやってる分にも皆さん当然考えてブラッシュアップ目論むとはおもうんですが・・・
 俺だったらまあしょうがねえや、次いこ次!ってなっちゃうかも。
 実際友人のパチーノも「べつに~、なんか違う面白いネタ無いの?」みたいなつれない態度。

 たとえばこんな時、どう考えていくか?とかね。
これ、暮れの出来事。焼成時の割れです。マジショック!
自分なりには状況と原因いくつか見当ついてますが…

 まあ自分の頭の整理の為にもまとめたかったんだけど、思った以上に大変ですなあ。簡単なのは割れたの見ながらいろいろくっちゃべることなんですが、動画は動画で別口で大変なのと検索性ワリイしなあ~。
 
 というわけで、製作工程でのしくじりに限らず、ダメ品をどう扱うかというのから始めることにしますね。 
これは出来悪かったんでこのネタのために割りました。

 割れなかったものでも、ダサい、出来悪い、ミスがある、ただポイするんじゃなくて次回以降への糧にしましょ。
例えば、こういった場合はまずはプロファイルを取ります。プロファイルってのは、各部いろいろ思いついた限りの部位を確認したり、いろいろ測ったります。
 この場合、各部の肉厚、締まり具合、拡大鏡で組織の状態を目視、とかね
 測れるのは寸法重量だけではないすよ。
 
 大皿なんか割れたりひん曲がったりしやすいはずですが、底の中心部分、外寄りの部位、起き上がってる所、といった感じで三~四か所のみかけ比重や吸水率を測ったりすると、底と側面の密度差があるのかないのかわかると思います。

 次は落っことした奴(笑
下地が赤いんでわかりにくくてすみません。

 これ赤黒く焼ける土で、この底面の色がまあ本来表に見えるの素地の色です。
が、割れた後見ると黒いですよね。空気に触れてる、表に出てる部分は赤くなるけど肉の中は黒いわけです。
 ところが・・・ 

 こうして見ると口元の部分の見込み側には素地の内部まで赤くなってる部分が。
 じゃあ、火の通りの問題で黒い部分は熱量たんなくて生煮えなのか?、とか、身の芯の方は還元状態だったりするわけ?、とか、でもやっぱり鉄酸化物の状態の違いには決まってるよなあ?、まじ?決まってるの?とか、作る時口元が締目足りねえのかな?、とか、はたまたここだけ釉が薄くて酸素の交換が可能だったのかも、なんか別の素材がついちゃってたのかなあ?とかいろいろ考えちゃうじゃないですか。

 で、作る時の手順段取り、焼成温度帯とかキープのさせ方とかもいくつか次どうするかアイデア沸いてくるじゃないですか。沸くだけでどうするかは別な話だけど。

 みたいなラビリンスに入り込むのが面白いんだよね。みたいな。

 え?俺だけ?

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