2020年1月28日火曜日

『(手先が)器用』には二種類ある気がする


 るつぼの底側先端に十字の刻みをいれてあります。
この目的がなんなのかは「イーサン・ハント・システム」として過去解説しましたのでとりあえず割愛。最初に相談受けたときに型からそれ用に設計するか、後加工するか考えたんですが、使い道が一回使ったら中身取り出すために壊しちゃうものなのであんまり高くつくのはもったいないし、精度なんか関係なしに目的がかなえば問題なし。とのことでしたので生のうちに手で刻む、という方法を取りました。
 さすがにいくら使用可能でもあんまり曲がるのは職人としてどうよ?なんて気持ちもたっぷりありますので、初めに軽く考えてたよりかずっと緊張して細工してます(笑
 
 テーパーついてるので平らなところにベタ置きしても中心線が取れなかったりするわけで、治具作ったっりと工夫のし甲斐があって面白いんですが、俺アンマリ器用じゃないなあ~なんてしみじみ感じちゃったりしてます。
 
 で、今回は器用論(なんて立派なものじゃあないけど)
 
 なんか直したり作ったりって時、あいつ結構器用だよな!、とか、私ブキッチョでさあ~、なんていう場合の器用(不器用)には実は二種類あるんじゃないかって話です。
 あくまでも手を使って物をいじくる、という場合の話です。
「自分、不器用ですから…」と倍賞千恵子に背を向けたりするのとか
「あのメスダヌキ器用に立ち回ってチャッカリいまだに都知事かよ」
 とかいう場合は除外。

 で、二種類どうかって言うと、
①身体(主に指先かな?)を計画通りに精緻に動かせる。というタイプ。多分こっちが本来の意義で文字通り手先が器用。これは身体能力です。

②モノの構造やいじくる手順段取りが見えやすく、だからできると思えば自分でやっちゃえる。というタイプ。
 あそこのお父さん何でも自分で直しちゃうのよね~、なんてのはこっちかと。このタイプの人は子供のころから「いろんなものを分解しちゃあ再起不能の山を築いてきた」と思われます。ぶっちゃけ仕上がりや精度に関しては微妙な人もままいるかと。①の要素も関係しますし、どこまで必要と考えてるか等々。身体能力というよりか性格かも。(御察しの通り私はこっちのタイプです)

 まあ両方あるに越したことはないし、ある程度以上は天性の領域とはいえ、これは後天的に身に付けられる単なる技術ではないか。それを支えるのはまあ場数踏んで目と手を鍛えることと、頭使って落ち着いて考えながらやることじゃねえか?という何も言ってないも同然の結論にいたり、次も頑張りましょうと思った次第。

 持ってないやつが持ってるやつにたまには勝つ、それがKUFU!とライムスターも歌ってます。
 KUFUで器用さを身に付けてレベルアップめざしま~す。
 

 







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