あんまりふざけ過ぎてる上に、活用力も専門知識も乏しいのでずっと眠ってました。
ところが最近、梶田絵具店さんがガチで説明してくれてる動画が上がっていますし、昔から俺たちのイノウエ先生が何度か説明してくれていますので、ちゃんとしたものに先を越されたからにはどんなにばかげてても構わんべえ、とアップすることにしました。
イノウエ先生は今週の動画の中で、ゼーゲル式とそのプロットグラフを肉じゃがに例えていましたね。本当に見事なんで是非ご覧になってください。
モルの説明部分はカットされちゃったのかな?モルって何?というタイトルはミスリード(笑
モルは全然難しくないです。ただのものの数え方の単位です。1ダース=12個みたいなもの。鉛筆とか消しゴムじゃなくて、分子なんつう実感できるサイズとか個数ではないので慣れてないだけです。
まあ確かに「モル」は「漏る」に通じますから、「武道成り下がる」といって武家の屋敷には葡萄の木を植えなかったように(ウソ、今作った)、ヤキモノ屋としては忌むべき言葉やもしれぬ!
「モル」という単位の意味がわかんないってのは説明を聞いてないか読んで無いだけ。「モル」自体を知らない人は今この駄文を読んでるその機械で調べてください。
その機械は、「ヘラブナの餌をオシャレな太っといストローで飲んでるアタシを見せびらかすため」にあるんじゃなくて、本来そういう使い方をするべきものですよ!
頭のいい人が決めたんでしょうね、分子量がそのまま目方=gになるようにしてくれました。
つまり「1モル=分子量12の時の炭素が12g分の炭素分子の数」というのが基準ですから、事実上、分子量(分子式に原子量を代入すれば出る)×gでその物質1モルの目方になります。これをモル質量と言います。
(気体の場合は条件変わるので注意。しかしゼーゲル式に関して気体の場合を気にする必要はないです)
そうなると、
モル質量=1モルあたりの目方は
水1モル=18g/mol (H2Oなので分子量は水素1×2個+酸素16=18
鉄1モル=約56g/mol
アルミニウム1モル=約27g/mol(1円玉27円分で1モル!
石灰石1モル=100g/mol(CaCO3=Ca40+C12+O16×3=100
といった具合。
分子の数を単位にしてる、というめっちゃミクロな世界に感じちゃうんですが、
実は1モル、思いのほかデカい!
テストで原料それぞれ何gづつ、なんていう場合は1モルも使ってないんですね。
「タウリン2000㎎配合!!」などと聞くとガッツリてんこ盛りな気がしますが、タウリンのモル質量は約125g/mol。たった0.016モル分しか入ってねーじゃねーか!
ゼーゲル式の計算の意味がわからない、難しいってのも、多分、めんどくさがって知ろうとしてないだけ。やろうとしてないだけ。
別々の物質の分子の個数の比、それも長石だの粘土だのと言った複合酸化物の集合体の分析値から引っ張り出して、結局重量に単位を翻訳しなくちゃ実作業に移れませんから、計算の仕方も知らなくちゃいけないわけ。
でもって確かに計算はマジ面倒。間違えっちゃいやすいし。
でも、その計算部分は動画でみなさんおっしゃってるようにこの駄文を読んでるその機械にやらせりゃいいわけです。計算間違いしないしね。
そもそもその機械は(以下略)
計算をしなくてはいいですが、モル比をどうやって原料粉末の重量比に替えているか(その逆も)、そのやり方と意味は知っといて一つも荷物になりませんよ。
頭よさそうに見えるのかもしれないし。「モルって結構使う単位だよね~」人生で一回ぐらい言って見たい(笑
一回手計算するだけで、自分が土捏ねて焼くと何がどうなってるのかってのがよくわかると思うんだけどなあ。
これはゼーゲル式を実際上使えない「掘ってきた土に掘ってきた土と灰を掛けて焼いてる器」でも起こってることは一緒ですからね。
「俺ゼーゲル式とか難しくて全然知らない」って言ってるヤキモノ屋さんもたくさんいるでしょうが、ウソです。使ってないから言わないだけで意味を知らないってことは絶対にないはずです。
ゼーゲル式は使いこなせようが使いこなせなかろうが(俺使いこなせません)、何を表してるのかぐらいは知っとけば十分にあなたのヤキモノライフにすてきな尺度を与えてくれますよ。
では、いってみましょう!
あのめんどくさいゼーゲル式を理解する世界初の試み!!
みんな大好き
「ワイルドスピードでゼーゲル式を理解する」
もとい
「ゼーゲル式からワイルドスピードを分析する」
ゼーゲル式はアルカリ酸化物+アルカリ土類酸化物の分子量を1としたときの中性酸化物(主にアルミナ)、酸性酸化物(主にシリカ)との比率を数式化、図式化したものです。
ワイスピに当てはめる場合、ここでは、
「主人公量を1」としたときの「マッチョ力量」と「女子力量」のバランス比を調べます。
ヤキモノで言えば素地にあたる?脚本とか、製作費とか、舞台はどことか、敵はどんな組織とか、そういう部分は反映させにくいのがゼーゲル式的。
ビンディーゼルは主人公でマッチョ。ミッシェルロドリゲスは女優だけどむしろマッチョだろ!とか、「ハン、妙に女子力もありそう!」とか、いろいろ混乱がありそうですが、このあたりはもうゼーゲル式と全く一緒。
カオリンの中にだってアルミナシリカアルカリとすべてそろってますからね。
これがめんどくささの原因だよね、きっと?
ここではいろいろ語弊はありつつも女優の数と男優の数だけでわかりやすくしておきます。
初期は女子力量(というか女優力)の大変少ないシリーズだったんでアルミナみたいに小数点でよかったんですが(レティとミア達に失礼な物言い)、シリーズがスケールアップしてからはブレイク直前のガルガドットさん(はあと)が出演。
最近に至ってはシャーリーズ・セロン、ヘレン・ミレンといったスーパー級女優がうきうきと悪事を働いてくれてるのでマッチョ力量と同じ測り方にしますね。。。
では実作業に移ります
何かいろいろ出演者勘違いしてそうだけど気にしないでくれ!
メンバーが一気にド派手になった『ユーロミッション』の場合
主人公ファミリーは四人総登場なので・・・
ドム0.25 ブライアン0.25 レティ0.25 ミア0.25 で合計1
女子力は
レティ1 ミア1 ジゼル3 エレナ捜査官1 で、合計5
ジゼルが3なのは個人の主観です
マッチョ力は
ドム1 ブライアン1 ローマン1 テズ1 ホブス2 デッカード2 弟の方1 で合計9
ロック様とジェイソンステイサムが2なのはうちの娘(11歳。マッチョ好き、マ・ドンソクの大ファン)の主観です。
よって。ゼーゲル式っぽく表すと 1:5:9
マッチョ/女子比は1.8ですね
ジゼル様がクライマックスで、エンドロール後にハンが死ぬという衝撃的な展開。ハンを殺したのはジェイソンステイサムでした!ってハゲマッチョ何人増やせば気が済むんだよ!
ブライアン役のポール・ウォーカーが事故で亡くなってしまった後の『アイスブレイク』の場合。
主人公は
ドム0.5 レティ0.5 で合計1 ブライアンはしょうがないとはいえミアまで出てないのでこれは寂しい。
女子力は
レティ1 エレナ捜査官1 ラムジー1 と寂しくなったかと思いきや!
サイファー(シャーリーズセロン様)3 デッカードの母ちゃん(ヘレンミレン)2
と敵と黒幕系テコ入れで一気に合計8
主役のファミリー感を補うために敵周りにファミリー感を増強する作戦か?
マッチョ力は
ドム1 ローマン1 テズ1 ホブス2 デッカード2 弟の方1(ルークエバンズね) スコット・イーストウッド1 カートラッセル1
合計10
ゼーゲル式で表すと 1:8:10 です
マッチョ/女子比は1.25
問題作 ファミリー感ゼロの三作目『トーキョードリフト』
主人公
ドム 1.00(正しくは主役の子1.00
実質出てないだけど便宜上しょうがない、こうしとかないとこの企画自体が難しくなっちゃうんですよ(笑
女子力
なし。無しでイイです。いっぱい出てるけど無しでイイです
マッチョ力
ハン1
式は1:0:1
まあそれだけが理由じゃないけどやっぱこれはワイスピじゃねえやって感じですね(笑
といった具合に各作品を計算していったらグラフにプロットしてみましょう。ココがゼーゲル式の真骨頂。視覚的に配列できるんです!
力技と気持ちの問題で筋肉で問題解決してるようなイメージかもしれませんが、意外にも男女バランスに関して言えば大きく外れていないんですね。俺がガルガドットさん大好きなだけな気もしますが…
ここに表れない要素、ファミリーの絆、友情、わかりやすい敵、世界各地でドッカンドッカン、見たことないような視覚効果、あきれてモノも言えないような作戦の数々、等々すべてにおいて高い次元でバランスが良いですな。
これが男も女もみんな大好き!な理由じゃないでしょうか?参考に記したその他のアクション映画シリーズと比べてみてください(笑
おっと、ここで終わっちゃゼーゲル式の意味がねえ!
ゼーゲル式のいい点は、実物出来上がる前に予測がある程度立てられるところです!!
と、言うわけで、コロナで伸びちゃったけど来年公開予定の第9作目(かな?)『ジェットブレイク』の予想も立てられるんですよ!
今現在「分かってる範囲で」キャストをチェック!
すると・・・
主人公
ドム0.4 レティ0.3 ミア0.3 で1
女子力
レティ1 ミア1 ラムジー1 サイファー3 ショウの母ちゃん2 で合計8
マッチョ力
ドム1 ローマン1 テズ1 ジョン・シナ1(2かも?) マイケルルーカー1 ハン1 で合計5
ロック様が出ない代わりにシナってのが安易っツウかなんつうかですが、ジェイソンステイサムも出ません。
ハンが復活?するって時系列どうなってるのか?
式で表せば 1:8:5
何はともあれ、わかってる範囲ではついに女子力がマッチョを上回ります!!
もし、今やワンダーウーマンとなったジゼル様まで復活するとなると、+3で女子力が驚異の11!!
プロットしてみます
このバランスはかつてないですよ!!ウーマンパワー炸裂のコンテンポラリーテイストのずいぶん違った映画になると予想できます!!(多分違わないです。よりド派手になるだけだと思います、ダッジチャージャーが宇宙飛ぶ日も近そう)さすがワイスピ!
いやあ!こんなことまでわかっちゃうとは!ゼーゲル式スゲエ!!
このシリーズ、心あるフリした映画ファンからはバカ映画だと思われててそれはそれで一応正しいんですが、
1・血縁によらない家族の絆
2・いろんな人種の万遍ない配役バランス
3・女性キャラの力強い物語引っ張り力
4・科学工学テクノロジーと筋肉&度胸の見事な融合
といった、今現在、世界で大事な潮流となっている社会的関心をずっと長い間テーマにしてます。
世界がワイスピに追いついたといっても過言ではないですよ(過言です)
しかも、200億とか平気で使うビッグバジェット映画で、もう絵面の見事さと言ったらないですからね。なるたけCGに頼らない本物志向。文字通りの超大作シリーズです。(後は007とか、アベンジャーズとかなのかな?)そうは見えないのもまたいいところ。
こういった規模の予算になると、このまんま家で配信とかレンタルばっか見る風潮になってみんなが映画館に足を運ばないとペイできないらしいです。そうなると、こういったビッグバジェットの超予算規模映画は二度と観られないってことになっちゃいます。
ただでさえ今は単発の超大作、例えば「風と共に去りぬ」とか、チャールトン・ヘストンがご立派な言動をするやつとか、「ジャイアンツ」とか、『地獄の黙示録』みたいな、そういったのは作られなくなっちゃいました。
固定客の見込めるシリーズものばっかり。これもあんまりいい風潮じゃねえよ。社運賭けてみせろ!なんていうのも身勝手な話だけど。
超面白かった『アイリッシュマン』もものすごい予算らしいけど、配信だからなせいか物語の舞台規模のせいか、とにかく絵面のスケール感に超大作感がないんだよなあ~。
まあいいや、良くないけど
とにかくワイスピ、まさに映画の中の映画!キングオブ映画!
俺、そこまで好きなシリーズなわけじゃ無いのになんでこんなに熱く語ってんだろ?
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