2022年3月7日月曜日

陶芸発信、の味方じゃなくて見方

 物を教える、というタームに最も適さない人格の私ですが、動画サイトやホームページ、書籍等の世の「ヤキモノ作り方発信」についてチョロチョロやっていきたいと思います。

 ちょっとね、知り合いにいろいろ聞かれて話したりしたんでね。ちょっとは頭の中で整理できて来たというか…


 では、写真もなくダラダラ語るシリーズスタート。


 「〇〇の作り方」「轆轤の方法」なんて動画はゴマンとありますが、おおかたはヤッてるところが映ってるだけで、その人が何をいいこと伝えてる風にしゃべってようが、どれほど非の打ち所がない話でも、どうせどっかで見聞きしたようなことしか言ってませんし、我々受け取る側にとって即効性があるどうかは別だったりするわけですよね。

 ここまでは経験あると思いますがどうでしょう。


 その手の発信者で唯一親交があるのは『俺たちのイノウエ』こと井上誠司さん。(面識はまだないんですが)先生は頑固者に見うけられますけど、ツッコミ入れると次以降の動画にスルスルと反映させてくれるっぽいのがわかってますから安心して例え話に使ってみたいと思います。


 イノウエ先生のスタンスはロクロに限らず「上手なプレイヤーを育成する」ということです。ブログ記事のグチグチ言ってるいくつかを除けば、発信内容は「上手なプレイヤーになるための練習法、考え方」という基本線を外しません。

 訓練校(職人さんの養成所)で教わって、街の「トーゲーキョーシツ」ではない生涯学習的な「お気楽な趣味以上」のタテマエ志を持つ受講生に長年教えていますから、経験上上手くいってるやり方のハズ。

 極論すれば、目さきの今いじくってるその一個がうまく出来るかどうかは関係ない。そういった時間軸での話になってます。

 例えば、口元切って揃えてるようじゃいかんざき!というのもそうですよね。上手い人になるためにはこのぐらい黙って揃えられるようにしろや!ということであって、その個体の設計、制作の都合上必要があって切ることに対して言ってるわけじゃない。


 来月は彼女の誕生日。イカシタ何かを作ってプレゼントするぜ!!つきましてはそれに特化したコツや工程の知識をゲットしたいぜ!

 なんて場合には、イノウエ動画はあんまし役に立ちません。そういうスタンスじゃねえからしょうがない。(逆に、ここをついたシリーズがあるともっと客が増えるよ!先生!!)軸組みの構造みたいなもんです。

「白くてぷっくりとしてて青い花の柄をイッチン書きしたこーんなカフェオレボウル(笑)の作り方の具体的なコツ」みたいのは出てきてないですよね。いや、出てきたら超面白キモくて噛み砕いたクランチチョコをキーボードにぶちまけちゃうと思うけど、多分そういう動画はグダグダイノウエになると思います(だから煽ってますよ!煽ってますよ!!観てみたい!!)

 そうゆーのをイノウエさんに教わろうとしたら、講座受講生になるか地元で一番高~い一升瓶を携えて押しかけて、とにかく対面で一緒にやるしかないです。仕事の邪魔になるんでおススメしないけどそういうこと。

 「基礎力総合力のあるプレーヤーになる!」ために観ましょう。その意識があって、ある程度の経験を積めば、もうこまかい部分部分の意見ややり方の自分との相違なんかは取捨選択ができるので気にならないはずです。


 ただ職人養成システム、虎の穴流ですからキチンとやろうと思うと大変だよね。「いや、俺もう年だし、別にそこまでガッツリ上手い人になるってよりも毎月自分なりになかなかいい感じのを一つ二つ決めて作ってってやっていきたいんだけど・・・」という人も多いはず。そういう方は、先生の圧に負けて気負ったりせずにさらっと頭の隅に入れておくだけにして、後々やっぱ必要だとなったらばガン見するといいんじゃないでしょうか。

 流儀の違いもありますが、「日曜日に半日つかって何個か作ったりしてまーす」って人が、玉どりの仕方だけ練習しても準備の練習になっちゃうからね。

 多少の経験がないと内容も結局ピンと来なかったりするかも。

 不特定多数の「初心者(あるいは超ライト層)」に対する発信としては本職的すぎで、かといって本職目指してるような奴が専門校も行かない製陶所に就職もしないでお部屋のパソコンの前にいずっぱりとかありえないよな。(まあそもそもYOUTUBEってのがどうしてもそんなんなっちゃうからしゃーないけどね)


 先生イジリが長くなってしまいましたが(むずかしいの承知で期待してますよ!!)、先生は「焼かなきゃもったいないようなのをバンバン作れる人を爆増させて窯をドンドコ売れればしめしめ」、俺はその先生を持ち上げて計画の尻馬にチャッカリ乗り「やっぱ俺の複雑な芸術作品には専用の炉材やセッタージグがいるかもな」と思うレベルのお客さんを何人も爆誕させれば、先生通してうちに注文がくるんじゃねえかと。


 言いたいことは、

「作陶マンとして上手くなる」と「任意の何かを上手く作る」は完全に切り分けられないけれども、実は別ってことです。

 動画やブログ記事なんかを見るときはこの辺意識したほうがいいです。


 では「任意の何かを上手く作る」のほう。

 これはこれで動画もいろいろあるように思いますよね。で、どうでしょう?上手くいきましたか?上手くいった人は「もともと少なくとも必要分上手かったし経験もあったから自分用に落とし込めた」か「やたらと飲み込みがいい」のどっちかのハズです(「自己評価が甘い」ってのもあるかも)

 そりゃそうです。これもshowがない。視聴者が本当に作りたいのは(似てるかもしんないけど)それじゃねえんだから。


 それを作る技能や知識が自分ひとりじゃまだ足りないわけで、作りたいものが具体的であればあるほど、必然的に「それじゃないんだよなあ」ってなります。

「ボツボツした煮え切らないチョコレート色の釉薬のかかったフガフガした口細りの、やや大きめのカップで、だいたいこんな形状。どうみても不自然な位置に細っそくてペラッペラのちっこい取っ手がチョコンとついてて絶対つかみにくいに決まってるけど超オシャレにインスタに挙げられてるし、なぜか使いやすいと物理法則を共有してなさそうな世界で評判」

 みたいな俺の考えたそれの作り方のコツがたまたまどっかのユーチュー陶芸バーのアップした動画に見つかる確率は限りなくゼロでしょう。


 ある作家がスゲエ具体的にスタイルの出た(最近使いたい言い回し)作品を作ってる動画があれば、ぶっちゃけそいつが勝手に作ってるところを見てるだけになります。けなしてません、ろくなコメンタリーなんかなくてもそれはそれでメイキング映像の面白さはありますよ。こうやって作ってるんですよーは興味あるからね。

 これは純文学作品と一緒で、個人的あるいは具体的になればなるほどそうなります動画や作品の内容の良し悪しではなく、私的であればあるほど刺さる人数は絶対減る、しかし刺された人の刺され具合は半端なくなる!良い悪いの話じゃあないからこれまたshowがない。

 対面していない人の個人的な懸念事項を、どうすれば向上修正できるかを個別対処でアドバイスできるような先生は普通存在しません。普通、というのは、どうやら中には一酸化炭素がニオイでわかるようなX-MEN的な人もいるっぽいので、テレパス的な人もいるのやもしれませんが、そういうミュータントは別、という意味です。


 どうしても不特定多数を相手に、となると例外の少なそうな当たり障りのない、結果的に、こっちの受け取り方としては、幅広く応用できなそうな気もしないでもない、J-pop風のいい感じにボンヤリした(ここは褒めてません)内容を好意的に咀嚼するしかなくなっちゃうような動画が人気になってる気がしますね(厭味ったらしい見方)

 

 このHPも含めて言いますが、何か作りたいものがあるんだったら、誰かの発信なんか探してないで自分で作り方を考えたほうが100万倍マシですよ!!

 その編み出した作り方が、人からどんだけダサくてみっともないと思われようと、邪道だのその場しのぎの小手先だのと言われようと、そっちのが楽しいし、結局身になると思います(これは絶対)。独学の強みはそこ!!


 動画見てもしょうがないって話じゃないです。その手は気に入ったら「後でまねしてやってみよう。やってみたらなんか面白いこと思いつくかも?」ぐらいです。発信者もそんな程度に思ってるはず。なんかしら面白かったら「高評価、チャンネル登録お願いします」に付きやってやればOKなんじゃないでしょうか!!


 役に立つか立たないかは受け取る側の胸一つ。受動的ではなくて能動的に「拝見してやろうじゃねえの!あぁ?」ぐらいの上から目線で各先生方の発信を見るとよろしいと思います(笑


 次は発信者の皆さんに向けて。

 初心者と話してて言われたことです。

 全体的な「初心者向けのロクロの基本」的な動画についてなんですが(それに限らずカモ)今よりももっともっと細かく要素要素に分けて説明していただけると、とホントの初心者の方に伝わり易いと思います。

 こういう部分は他のスポーツや趣味の教えます発信に比べて、ヤキモノ発信は相当劣ってる気がします。

 お碗一つ成形するにしたって、体の各部、各指の位置関係、使い方、力の強さや方向、どこをどう意識しているのか、自分ができちゃうからってそれを一連の流れで語らずに、各パートパートに分けて自分がどうやってるか解析できないものか?と思います。出来る人が思ってる以上に要素はもっと細かく分けられます。


 逆上がりと一緒で、皆さんのようにプロや教える側になるほどそもそもできる奴はできない奴が何でできないのかわかんないことが多いでしょうから、考えても相当難しいです。隣で一緒にやるんじゃないからこれ以上考えられないぐらいに細分化して明確に言語化する必要があるんだよね。結局は感覚でしかないことだけど、大事です。

 俺は十分細かく伝えてる!ってかもいるかもしれませんが、それ以上細かく出来ませんか?原子もまだ分割できますよ。電子とかに。


 一連を覚えて各パートを細かく修正していくことと、細かい各パートをつなげて一連にしていくことは裏表で、教える、という立場からは両方あったほうがいいんじゃないかと思うんだよね~。

 これ、俺の場合は意識したらしばらく今まで通り作れなくなりました(笑、でも通り過ぎたら確実に一段うまく出来るようになったと思ってます。まだヘタクソ極まりないだけど。

 その友人には、外側の指に対する内側の指の位置関係と力の向きと加減、と、内側の指に対する外側の指の位置関係と力の向きと加減を、轆轤のどんな工程中でも常に「同時に全体的に」ではなく敢えて「それぞれ別々にも」感じ取ることができるように慣れてからはだいぶできるようになった気がするので、とりあえず品物の形の出来はさておき、そこだけ意識して慣れてくればどういう時にどうするとか会得しやすいのではないか?と教えたんだけど…

 この辺どうでしょう?

 練習したいってんなら、感覚を慣らすのに工程を細かくし過ぎて悪いことは無いんじゃないかと思ってるんだけどなあ。(「ド素人勢いロクロの暴力的にダイナミックな魅力」とは別の話!)

 

 こんな感じで、ライト層(バカにするんじゃなくて、超大事な層)に対する「なにか」を思いついたりご質問いただければ、実践込みで記事にしていけたら面白いかも、と思ってます。予定は未定だけど、被験者も用意できそうなんで予定してます(笑

 





 あとさあ、昔っから言ってますが、ロクロメーカーはもうそろそろ、轆轤の回転数の視覚化、そうでなければペダル(やそれに類するボリューム操作レバー等)のインデックス化可能タイプ(例えば8段階クリックとか)を安価にオプションできるサービスを開発すべきでは?

 初心者のスタートダッシュだけじゃなく、プロでも重宝な利用法を考えつく人絶対多いと思うんだけどなあ。

 

 

  





 





2022年3月4日金曜日

アルミナ短マン管+蓋

  短いっす。そういやあ、単結晶用とかタンマン管ってこういう短いの作ったことなかったなあと。

 それだけですけど・・・

 高純度のアルミナです。蓋付きってのもミソ



 反っちゃって出荷できなかった箱型るつぼをセッターにして焼成。
 ガタガタになってるのは、焼成収縮して隙間ガバガバになったのをこのまま窯出し~移動したせい。写真撮るんだからと並べなおしたりはしないという…








2022年3月2日水曜日

アルミナの加工板 先月本

  読者数は少ないものの、このページの閲覧者の中には、ロシア、ウクライナ、ベラルーシの方もチョイチョイおられます。大半は「ネットの闇的なボットっぽい何か」の付けた足跡だとは思うんですが、現地にお住いの日本人の方かもしれないし、メッチャやきものに情熱があってよその国のこんなクソ僻地HPにたどり着いちゃったナイスガイかも知れないと考えると、この一週間、そして現状どんなだろうと心痛みます。

 軽々しいこと言えませんし、具体的に出来ることもなく、残念なほど無力ですが、とにかく無事であることを祈ります。 


 いつも通りに進めます。

 アルミナの後加工した板です。バカ穴にネジを通して何かを抑えるようです。


 この手のものも承りますのでお気軽にご相談ください。

 ただ、流れ物の部品の多量生産にはまず対応できないのでその点はご了承お願いします。

 

 では後半のダバナシも通常運航で、

 例の水増し企画、先月読んで面白かった本。


 小説部門はこれ。

      風呂で読むと左側みたいによれよれになるぞ!


 実は昨日上巻読み終わったところなんで、まだ最後まで行ってないんであれですが、超面白いです(少なくとも前半は)

 みんな大好き歴史改変ナチス物SF。ですが「高い城の男」型の枢軸国が勝ってたら?等とはちょっと違う変わり種(多分)

 舞台は第二次大戦中のドイツ。すでにコンピューターやスマホ、インターネットがある世界。

 そうなるとナチスがそれをメッチャ上手に使いこなすという身の毛もよだつディストピア(褒めてます)。

 キャッシュレスが義務付けられて現金所有は犯罪。いつどこで誰が何をした、何を買って、テレビは何を見たか、等々あらゆる行動が国の諜報機関《NSA》のデータサイロに保管されてるという…。アレ?四人家族なのにずいぶん多めに食糧買ってるなー、貴様誰か匿ってるだろ?なんて簡単に見つかっちゃう。

 ただ、ナチス無双とかそういう(連合艦隊連戦連勝モノ的)話なわけじゃなく、戦況は史実同様ドンドン芳しくなくなっている様子(今のところ)

 主人公は二人、いずれもNSAという諜報組織のネットワーク操る部署に勤めてる男女。

 二人ともちっとも思想的にナチスシンパじゃないところがミソで、男(サイコパス系悪役、今のところ)は少年時代に受けた屈辱の復讐のためにクソっぷりを発揮、女(一般的な共感を得る方、今のところ)は東部戦線から脱走してきた逃亡兵(恋人)を隠し部屋に匿うためにデータを改竄、といわば私利私欲で職分で許された領域をこえてコンピュータを操る感じで視点は常に人間ドラマです。女性の方なんて自分に自信がないもんだから、戦争が終わったら賢者タイムになって彼がどっか行っちゃうんじゃないか、戦争が終わらなければいつまでも私一人のものだ!みたいにも考え出しちゃったりして、いろいろ複雑。

 もろちん背景ではナチス対連合軍の戦争(サイバー戦含む)が激化!

 もう面白いでしょ?マジで良く出来てんだよ!(今のところ)

 当たり前ですがSFの常として、「現在の社会」の鏡になってます。コワイ!

 読みやすいので普段SF読まない方にもおすすめ。あ、でも高校生以下にはあんまりかな?男の方の復讐と性癖がほれ…ああそういうこと、なので


 ヤキモノ本はこれ 

 古本屋でゲット

 これはヤキモノの本でもありますが、日本のヤキモノの歴史の本です。
 
 マンガを探して出かけた小学校での土器土器授業用に何かないかと出かけた古本屋でふと発見したので救出!
目次もこんな感じ
 
 これまた全部読んでなくて、さしあたりドキドキ部分をチャラらと読んだだけですが、すっげえいいです!このあと六古窯などの解説に続いてドンドン時代が下って現代(といっても30年も前の本だけど)まで、ダラダラ読んでみたいと思います。
 
 歴史学者(しかも古代窯業史?が専門ぽそう)が書いた本なので、謎の思い込みやオカルトも、ロマン文学感もなく、解説は判明した事実を元にスッキリわかりやすく、とうぜん「やきもの史」的な名前のくせに実は骨董趣味からくる偏りの酷いムック本のそれとは内容の厚みが桁違いです。いや、そういうムック本が悪いんじゃないけど俺の知りたいヤキモノ史じゃねえんだよそれ。
 
 図版が白黒なのが残念、ま、そういう本じゃねえからいいか。

 歴史をたどってそれっぽいのをマネして作る「歴史贋作マラソン」とかやってみたい!!

 今月の幕開けはこんなところで・・・ 




2022年2月25日金曜日

アルミナの単結晶育成るつぼ &…

 アルミナの単結晶育成用るつぼ


 これはアルミナの磁器です。緻密質ですね、気孔率吸水率ほぼほぼ無しです。とりあえず、石の粉からは作ってません

 

 なんじゃそりゃ?というと

 陶器と磁器の違い再び

 また聞かれたんですよ。もちろん私は一般の陶磁器に対しても磁器は石で出来てて陶器は土で出来てますなんて答え方はしないわけです。


 春雨とビーフンじゃねんだから!!

 土石説明は場合によっては間違いだったりするからね。


 そもそも違いって言っても何を聞かれて答えるのかによってそれこそ違います。

 陶器と磁器を比べてみて、ちっとも違いが分かんないとか、見分け方を知りたいのか?

 それとも、見てさわりゃあ違うのはわかるけど、その違いは何が理由なの?って意味なのか。

 

 質問者の意図によってどう答えればいいのか変わってくると思うんですよ。しかも考えようによっちゃあ中間もあるんしね。

 もう一つ言うと、なんでそれを知りたいのか?そんなこと知ってどうすんのか?ってのもあるんですが、これはあくなき好奇心と衝動でしょうね。その意気やヨシ。もしかしたらお姉ちゃんバーでブチ込みたいのかもしれないし、東大王にでも挑戦するつもりかもしれないしね。その意気やヨシ。


 で、答えですが…

A:気にする必要なし!!

 マジで知りたい人は過去記事掘り返すかもっとマジメな方に聞いてください。俺に聞くと無駄に長いよ。


 じゃあ逆に質問!!

マロニーちゃんはどっちに近いんですか?

イヤーべつにわざわざ調べる気起きないんですけどね


2022年2月22日火曜日

小学校で土器づくり

 やってきました。楽しかったー!去年と違ってうちの子がいないせいか、どことなく気も楽(笑

 30分弱勉強っぽい土器やセラミックの話をして、土器や土偶から始まった技術が今も生活の中にあるんですよ~おお~みたいな。

 学校ドロップアウト勢の俺が生徒にシタリガオで話してるのもどうかといつも思いますが(笑

 

 簡単に手順を教えたら後は勝手に衝動のおもむくままがベスト!!と昨年で確信いたしました。まあ一応最低一つは「土器」を作って、あとはフリーダム!

 まずはセオリー通りに…


 二人ともうまいもんだよね~


 あとは勝手にヤキモノの歴史をたどるかのように進化します。まさに個体発生は系統発生をまねる。



 高坏!そう来たか!


 注ぎ口つき。使う気なんでしょうか?


 縄文感の発露
 

 さあ、お待ちかねの「ザ・チャレンジャー」ども、今年はかなりの粒ぞろい。

 乾いても焼いても壊れやすぞって聞いてますますヤル気ってのが笑える。


 オイ!今年のバラバラ死体No.1大本命。

 先生が「よし、焚火の後でみんなで一緒に探そう」って早くも決めつけてました(笑

 小学生は縄文だね。これが中学生になると弥生になって、いわゆる「社会」的になっていくんでしょうね~。良くも悪くも。

 

 前回記事に挙げたような話を最初にしたんですが、ここまでは縄文、ここからは弥生!とバチっと切り替わる!わけではなくて、技術力を挙げ、新技術と融合したりして少しずつ変わっていくわけじゃないですか。

 それをたった二時間で目の当たりにした感じ。


 あとこんな本も役に立ったかも


 全集の方は特に美術観点から見てるので「映える」のが並んでます。 俗にいう「弥生以降は機能的でシンプル、縄文みたいに面白くない」といううっかり私もそう思ってた知ったかぶりの鳥頭をぶん殴られます。

弥生土器でも縄文的。


 子供たちに人気だったのが須恵器のこの辺

 「俺ウメーって言いたいだけだろ!」と大人気(笑

 なんなんでしょうね、DOHC12気筒みたいなこの感じ。最高ですよね。


 タイムスリップ物や転生物で「現代の技術や知識を活かして俺ツエー」のパターンってよくあるじゃないですか。

 なんかさー、ヤキモノ屋はそれできねーな、と思いました。多少できるとしても、釉薬のない時代で灰使ってってぐらいじゃね?

 轆轤のない時代で轆轤から作る、窯のない時代で簡単でいいから窯作る、出来るような出来ないような…作陶技術なわけじゃないから結構厄介。

 社会的な技術環境ありきで生きてることを痛感します。


 ヤキモノ屋の皆さん、タイムスリップして俺ツエー、出来る自信ありますか?俺は全くないです(笑


 まあ、プリミティブに楽しかった、ということです。

 また土器焼成温度帯で何か作りたくなっちゃったなあ~



2022年2月20日日曜日

日本史の授業で習うヤキモノ、プチおさらい。の校正求む。

 今年もこの時期がやってまいりました。

 小学校での体験教室。

 卒業する6年生のみんなと「歴史の勉強」のタテマエでガッツリ粘土細工&火遊びをするわけです。むしろ先生のほうが燃え上がってたりして(笑

 

 写真は去年の様子。


 成形、焼成と中二週間で二日に分けて行うんですが、ちったあ授業っぽい話もしなくてはいけない。人一倍おしゃべりオジサンなんですが、まじめな話を人前でするなんてのは全くできない不出来モノ。親の葬式でもあった日にはまともにこなせるんだろうかと我ながら心配しています。

 まあアンチョコはあるんですが、毎年同じじゃ先生も飽きる、というわけで、今年は、社会の教科書に出てくるやきものの説明を教科書よりちょっと踏み込んでみようと思いました。

 こちとら作る専門で歴史など門外漢。なんとかA4二枚にまとめましたが自信がないので、決定的に間違ってたり、言い過ぎてたり言い足りない部分があると思います。

 識者の皆様、校正お願いいたします。


 以下、プリント予定の文章貼り付けます!

 実際は口で説明を足しながらの予定です。


日本史の授業で習うヤキモノ、プチおさらい


縄文時代 縄文土器、土偶

弥生時代 弥生土器

古墳時代 土師器(はじき)~後期から須恵器(すえき)

     埴輪


 時代が下るにしたがって、たんに野焼き~穴掘ったり上にかぶせものをしたりと焼成用に工夫する~専用に設備=窯を作って中で焼く、といった焼成(窯焚き)の技術向上で強い焼き物が上手に作れるようになっていきました。

 縄文土器と弥生土器の違いですが、やはり生産技術的に向上したことで薄くても丈夫に作れている、ということだと思います。稲作の伝搬に伴って発達、分布しているので器の形状は穀物中心の生活に向く方向に使いやすく洗練されているようです。


 弥生時代から古墳時代にかけて、大陸からの渡来人が進んだ技術を持ち込んできたおかげで、ヤキモノに限らずいろいろな分野で技術向上があったようです。

 

 これ以降は実用性重視に伴って、祭祀用など特別な理由がない限り無駄に派手な装飾はなくなっていきますので、見た目面白いもんは少ないですね。バカカッコいいだけで実は使いにくいような改造をしたギターや車などは今に息づく縄文的マインドかもね。


「土師器」は物性的に弥生土器と大きく変わるものではありません。古墳時代以降のものを土師器と呼ぶことになっているようです。もちろん技術的には進んでいきます。

 

 「須恵器」は現在の多くの食器などと同じように1200℃以上で焼かれていて大雑把な分類としては土器よりも強く硬く焼かれてより吸水性の低い「陶器」になります。土師器までは「土器」です

 

 実際「須恵器」になると現在のものと作りも強さもさして変わらず、以降、生活用品としてのヤキモノは、革命的な大発明による本質的な進化は特別していないように思われます。機械化はもちろん進んでいますし、釉薬という表面をうつくしく清浄に保つためのガラス質のコーティングは多種多様になりました。



 土偶と埴輪はごっちゃにされがちですが、時代がまるっきり違います。

 縄文時代に作られたのが土偶。これが何の役目があったのかは諸説ありますが、とにかく縄文時代。

 埴輪は古墳時代に作られたもので、土師器です。人や動物だけでなく、家の形や船の形、ただの筒みたいなものからいろいろあります。

 権力者の陵墓(現代から見ればそれが古墳)によく並べられてます。  

 この時代になると王様から奴隷までどうしようもないほど身分格差が出来上がってるのが嫌ですね。



 なんと、これ以降はその時代の文化を特色づける文物、としてのヤキモノは社会の教科書的には登場しません。先史時代まで。

(同時代の文書記録による「歴史」まだない時代を先史時代と言います。日本の場合は古墳時代まで)



 残念ながら素材としてのヤキモノには、金属(青銅器や鉄器)や石油、プラスチックのように歴史や権力構造を大きく変える力はあまりないみたいですが、身の回りの毎日の生活に同じように存在してるので、たまには気にしてみてください。









2022年2月18日金曜日

箱型のるつぼ。アルミナ多孔質

 こんばんわ!

 今大会、日本選手のメダル獲得の瞬間をすべて生中継で見た!という、働き盛りの一般人としてそれどうなのよ?としか言いようのない記録を達成したオジサンです。(まだ終わってない競技もありますから、まだまだ気は抜きませんよ!)

 

 アルミナ多孔質の箱型るつぼ。るつぼ、と銘打ってはいますが、お話うかがう限りセッター、匣鉢っぽい使い方がメインのようです。

 まあ名前なんかどうでもいいやと。



 設計仕様上、そこそこ粗目の配合なのに排泥で作るというセオリー無視の製作。当然見込み側の面は粗いんですが、使用条件的にオッケー、ということでこうなってます。

 多孔質に限らず、四角い形状は割れやすい、品代も型代も高くつく、というデメリットがあります。メリットは炉内空間を最大限利用できるってところですね。



朝うっかりテレビつけたら…

 某コメンテーター(でいいのかな?)、坂本の演技を絶賛してて、そのオッサン「ミスのない美しいダイナミックな演技、完成度を極めるのがフィギュアの神髄。べつに四回転ジャンプはいらないんだ~!!見事!!」、的な論を張ってんすよ。

 坂本は最高だった!これぞメダルに値する!ってところには1mgも異論ないんですけどね。そのオッサン、バンクーバーの時には「ライサチェックは4回転跳んでない。難易度に挑まないなんて金メダルにふさわしくない!」「浅田は3A跳んだし真の女王」って言ってた野郎なんですよね。

 

 俺のお気に入りのトゥルソワたん(今回赤毛をさらに赤く染めてブラックウィドーになってましたな)のことまで「4回転すごいけど表現が甘い」とか言ってんすよ。そんなんわかってんだよ、ジャンプがとてつもなくモノスゲエの!ジャンプが!男子より助走短いぞ!

 誰か褒めるために別の選手くさす必要ないよね~?

 

 あ、もう終わっちゃったんで遅いんですけど、フィギュアは下位の選手のほうが構成自体のオリジナリティは主張が強くて面白い選手が多いんですよ。すぐ転ぶけど。


 「難易度VS完成度(表現力)」の構図なんて採点競技は昔っからそうだし、きっと未来永劫続くに決まってんだよ。


 ドーパー云々の是非はともかく、どうせ出るならいつものワリエワが見たかったね。気の毒だった。

 あと、紀平も出してやりたかったなー。