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2022年3月9日水曜日

窯なんてなくてもOK!じゃん、土器だし

皆の作品の写真が取れなかったので俺ので勘弁してくれ。
(理由は後述)

 先日お伝えした小学校での体験授業。

 制作した「オレの土器」を焼成しました!!

  今年は6年生が12名と少ないため半分に分けて、たった2グループで野焼きしました。

 弾薬(燃料)は去年よりも倍ほどあるため、単純に火力は数倍のハズ!!


 午前9時過ぎにスタート。軽く手順の説明や火傷注意の話などして、

 作品は、徐々に温めながら火に寄せていきますよ~、煤がついたり、赤く白っぽくなっていきまーす、と一時間位は焙りに掛けるつもりが、かなりアグレッシブにグイグイ行く子が多くて、何回か「ボッフン!」ってデカい音してました(笑。それもまたヨシ!

 子供はもちろん大人(俺、手伝っていただいた父兄、先生方)も燃えろファイヤーでガン上がり。
 去年流行ったファイヤーチャンバラやファイヤージャンプ(焚火の上をライダーキックで飛び越える)、一人や二人絶対やると思ったんだけど、火がデカかったせいでいませんでした。一応褒めとくか(笑

 壊れるかどうかは知らないけど、焼き足りないってことは絶対ないと保証できるレベル。しかもまだ薪が余ってる。
 先生方が「とにかくここにあるもの全部燃やし尽くせ!」と延暦寺攻めの信長みたいな号令をかけてました。
 

熾火に全作ドップリ埋めることができました。

 11時過ぎに薪くべ終了!!
 出した分は全部燃しました。しかし裏庭にはさらに数倍の枯れ木や枝が!
 「年に一回じゃ燃しきれないな!」と先生。田舎の学校の先生方、こんな授業はどうですか?産廃呼ぶ回数減ってエコですよ。多分。


 あとは午後まで放置します。俺もいったん戻って飯食ってメールチェックしたり。1キロもないからね。早いし楽だね。
早めに戻ったら若手先生が火の番を(笑


 取り出し~冷ましに関する注意事項など説明して、レスキュー開始!


 今回実験的に行った、飽和食塩水ぶっかけの結果。赤くなってます。

 直接塩まきしたのも色味が変わってこの程度の温度熱量でもハッキリ効果があるみたいです(良いか悪いかは知らん)。
 ただし、照強みたいにどっちゃりぶちまけた子がいて、どっちゃり浴びた部分は異常に真っ黒になってました(笑、写真がないのが残念(理由は後述)

 余り土で俺が作った大きめの土器に、6年生全員の名前を弁柄で書きつけました。無事に焼けて良かった良かった。ちなみにセスキ炭酸ソーダの水溶液で溶いた弁柄です(上の奴)
 資料室に令和式土器として、ホントの土器片と一緒に保管しますとのこと(笑

 お待ちかね、行方不明破片捜索タイム。顔が熱いんだよ、顔が。

 この後、実はヤキモノ好きだったりした校長先生(今年度から赴任)といろいろだべっちゃって、気がついたら生徒の作品片付いてました。そんなわけで写真がないです。

「来年はもちろん、自分が校長な限りは毎年必ずやるのでヨロ!」

 ご予約承りました。

 

 6年生のみんな、先生方、今回ボランティアで参加してくださった父兄の皆さん、ありがとうございました。



2022年2月22日火曜日

小学校で土器づくり

 やってきました。楽しかったー!去年と違ってうちの子がいないせいか、どことなく気も楽(笑

 30分弱勉強っぽい土器やセラミックの話をして、土器や土偶から始まった技術が今も生活の中にあるんですよ~おお~みたいな。

 学校ドロップアウト勢の俺が生徒にシタリガオで話してるのもどうかといつも思いますが(笑

 

 簡単に手順を教えたら後は勝手に衝動のおもむくままがベスト!!と昨年で確信いたしました。まあ一応最低一つは「土器」を作って、あとはフリーダム!

 まずはセオリー通りに…


 二人ともうまいもんだよね~


 あとは勝手にヤキモノの歴史をたどるかのように進化します。まさに個体発生は系統発生をまねる。



 高坏!そう来たか!


 注ぎ口つき。使う気なんでしょうか?


 縄文感の発露
 

 さあ、お待ちかねの「ザ・チャレンジャー」ども、今年はかなりの粒ぞろい。

 乾いても焼いても壊れやすぞって聞いてますますヤル気ってのが笑える。


 オイ!今年のバラバラ死体No.1大本命。

 先生が「よし、焚火の後でみんなで一緒に探そう」って早くも決めつけてました(笑

 小学生は縄文だね。これが中学生になると弥生になって、いわゆる「社会」的になっていくんでしょうね~。良くも悪くも。

 

 前回記事に挙げたような話を最初にしたんですが、ここまでは縄文、ここからは弥生!とバチっと切り替わる!わけではなくて、技術力を挙げ、新技術と融合したりして少しずつ変わっていくわけじゃないですか。

 それをたった二時間で目の当たりにした感じ。


 あとこんな本も役に立ったかも


 全集の方は特に美術観点から見てるので「映える」のが並んでます。 俗にいう「弥生以降は機能的でシンプル、縄文みたいに面白くない」といううっかり私もそう思ってた知ったかぶりの鳥頭をぶん殴られます。

弥生土器でも縄文的。


 子供たちに人気だったのが須恵器のこの辺

 「俺ウメーって言いたいだけだろ!」と大人気(笑

 なんなんでしょうね、DOHC12気筒みたいなこの感じ。最高ですよね。


 タイムスリップ物や転生物で「現代の技術や知識を活かして俺ツエー」のパターンってよくあるじゃないですか。

 なんかさー、ヤキモノ屋はそれできねーな、と思いました。多少できるとしても、釉薬のない時代で灰使ってってぐらいじゃね?

 轆轤のない時代で轆轤から作る、窯のない時代で簡単でいいから窯作る、出来るような出来ないような…作陶技術なわけじゃないから結構厄介。

 社会的な技術環境ありきで生きてることを痛感します。


 ヤキモノ屋の皆さん、タイムスリップして俺ツエー、出来る自信ありますか?俺は全くないです(笑


 まあ、プリミティブに楽しかった、ということです。

 また土器焼成温度帯で何か作りたくなっちゃったなあ~



2021年3月31日水曜日

小学生と土器づくり +αでお勉強編

  小学生と土器づくりシリーズも最後、番外のお勉強編、です。

 今回行ったのは「陶芸体験」ではありません、「土器(や埴輪など)を作ってみる体験」つまり社会(歴史)の授業の一環です。まあ本当はイベントごっそりなくなっちゃったので六年生の思い出に何か身近にできることやってみようぜ!という性質が強いんで、タテマエもいいところですけどね(笑

 先生と打ち合わせしたしたときに、作業の前に何かヤキモノについてのお話を、ということで、

 社会と理科をひっくるめて?「土器から始まった(と一応しておきます)ヤキモノというものは、どういう特徴のあるどんな素材で、ヤキモノ作りの技術はどんな広がりを見せて21世紀の世の中、特に身のまわりに存在しているのか」という説明だったらできます。
 おお、それならどこからがどう見ても授業、学習、ただ泥で遊んでるだけじゃねえかなどと突っ込む余地を与えませんな。
 そちも悪よのう。

 というわけで、どんな話をしましたか?ってのを以下に箇条書き的にまとめておきます。

 参考にされる方は、持ち時間や学年などに合わせて話せると思いますよ。ただし、どこにもドチテ坊やみたいのは居るので、こっちの説明があやふやになる前に「これ以上は長くなるので割愛しますけどね」とかのキラーフレーズは用意すること(笑


 材質について
 土器(やきもの)ってどんな材質でできてるの?
 土を焼き固めたものです。という答えには何点つけますか?
 6年生なら95点かな。じゃあ土って何でできてるの?
 金属の酸化物である、というところまでは説明しました。

 無機物 ヤキモノ(セラミックス)、金属、ガラス、石材、etc
 有機物 木材、樹脂(ゴムやプラスチック)、紙、etc

 こういった分類の中で、どこに入ってくるのか説明しました。ヤキモノはセラミックス(総称して陶磁器といってもいいよね)、とうぜん無機物。
 人工的に作られた石と考えてほぼほぼOKです。これ一番重要。
 ヤキモノというのは、粘土を焼き固めたものです。という答えは六年生でもアッサリでてきますので、必ず上を行ってください。

 では素材としてどんな特徴があるのか? 
 1・熱に対して強い
 2・硬くて磨り減りにくい
 3・電気を通さない
 4・化学的に安定している(耐酸耐塩基、経時変化もしにくい)
 5・曲がらない
 6・温度変化による膨張収縮が小さい
 7・細かいこと言わなければ原料が豊富で安価

 と、いずれも例外アリで「普通は」とか「一般的に」とか枕言葉が必要ですが、それは細かい話です(笑、何と比べて比較的なんだよ!とか突っ込まれるかもしれませんがこういう特徴がありますよと。

 で弱点は
 1・何と言っても割れやすいので扱いは慎重に
 2・作るのがけっこう面倒(個人の主観かも?
 といった感じ


 
 で、土器=ヤキモノを作るのに必要な、
 1・原料の精製、
 2・成形方法、
 3・炉や焼成の技術
 4・その他のこまごましたワザ
 
 が長い時間をかけて広く発展してきて今にもつながってるわけです。


 では、身の回りのどんなものに使われているか

 伝統的には
  食器、花器、貯蔵容器(甕とか壺とか)、
  祭器、神器等の呪術的宗教的な道具
        
  製作や焼成の技術や設備の発達、原料の精製技術が上がったことで・・・
   煉瓦、タイル、瓦等の建築資材
   トイレ、洗面台など衛生用
   主に金属を溶かしたりの熱処理に使う耐火物
   るつぼ、乳鉢、薬品用の皿等の理化学用
   碍子等の絶縁用
   軸受けなどの耐摩耗用
   IC,コンデンサーといった電気回路、特に半導体
    
 パッと思いつくまま並べると、こういったあたりだと思いますが、それぞれがさっきのどんな特徴を利用しているのか?という点とかみ合わせて説明するとよりベターかな?


 ただ一方的に話しても絶対つまらないので、
「お前らんちにはどんなヤキモノ製品がありますか?」
「他には?他には?」なんて立て続けにコール&レスポンスすると先公っぽさが味わえます。

 トイレ、洗面台、風呂場のタイル等、ちょっとヒントを与えると勘のいい子はどんどん食いついてきますよ!決まった二~三人になるとは思いますけど(笑。
 テレビやプレステ、スマホの中の半導体についても説明しときましょう。
 
 金属や木材、プラスチック製品と違って、大人でも意外と意識してないようで、この間一番オーとかそうだそうだとか言ってるのは担任と校長のお二方でした(笑。話の内容感謝されちゃったのは俺もうれしー。
 この辺、やっとくと絶対いいっすよ!と言ってくれたのはイノウエ先生です。かえすがえすありがとうございました。
 

 さいごに「ヤキモノを作るってのは、科学者の知識、職人の手わざ、詩人の感性、というなかなか揃えにくい素養が必要なので、ヤキモノ屋ってのは地球上で一番偉いんだ。」と、至極当然のことを言い、だからこの後土器作るときは俺の話をよく聞いとけ!と締めました。

 特に本職でヤキモノやってる方はこの話を絶対にしておきましょう(笑


 
 ね、授業としての体裁も整いそうでしょ?

 このシリーズはこれで終了です。
 が、今後気がつき次第に予告なく加筆修正していって、出来ればきちんとプリント二~三枚にまとめられればいいな、誰かしらの役にも立ちそうだな~と思ってます。

 こういうのはなかなか動画配信じゃあ便利に出来ねえからな~。


2021年3月29日月曜日

小学生と土器づくり 焼成の日編

 では、土器づくり体験授業アンチョコ。焼成編に移ります。

 基本的には「安全に焚火しろよ!」という一点に尽きるといっては尽きるのですが、物を焼く、という点も重要。当たり前だけど。


 前回同様、「俺たちの先生」ことイノウエセイジさんから多大なアドバイスをいただいて参考にしております。ありがとうございます。


 

今回は20人を5人ずつ4か所に分けて焚火をしました。その前提でお願いします。


事前準備?

 ・燃料が十分にあるかどうか

  焼き足りなきゃ焼き足りないで楽しいイベントにはなるでしょうが、あり過ぎて困ることはありません。「裸土器の野焼き」に関して言えば過焼成ということありませんので。調達の方法は事情にお任せします。


 ・日付と時間の決定。予備日を必ず押さえておくこと! 

 一人で勝手に始めるならいざ知らず、多人数で集まる以上日程の事前決定は必須。しかし雨が降ったり風が吹いたりといった天候に関しては当日になるまで不明。必ずニ~三日分の予備日の設定をしておきましょう。

 俺も風を吹かせたり雨を降らせたりは少しできるんですけど、止ませるってのははるかに難しいんですよね(不要な文章)。

 作業時間は午前半日あればたっぷりです。9時スタートの11:30~12:00頃終了。お昼を食べて五時間目に取り上げ。って感じで十分でした。


 ・当日の服装の伝達

 消し炭汚れは当然ですし、火の粉が飛んだり、においが付いたりと服装のチョイスは重要です。あと、ワンパク共がファイヤーソードとか言って戦いだすので(笑

 汚れてもいい服装でお願いします、だけでは必ずしも十分ではないかもです。フリースなどの化繊のウェア、特にスポーティなシャカシャカ系ウインドブレーカ上下なんてのは簡単に穴開いちゃいますし、万一火傷になるような事故の際はより酷いことになるのでできれば避けましょう。

 だからと言って無理して木綿の作業着上下なんてのをそろえる必要はありませんが…。今回は六年生の3月、ということでどうせもう着なくなる体操服で参加した子が多かったなあ。下の子にお下がり使う予定の方は気を付けよう


・道具

 作業手袋 人数分

 軍手でOKですが、グループに一人ぐらいは革手とか純綿の軍手を用意すると耐熱要員として活躍できます。赤熱してるレベルなら見てわかりますが、低温度の土器は見てその熱さが推し量りにくいものです。熱伝導は悪素材なので冷めにくいものでもあります。


 トング グループに一つ以上、多いほうがいい

 ゴミ拾うスチールのやつ。長いと火から遠ざかれますが、ハンドリングは不安定になりがち。短いのはその逆。持ち手にゴムや樹脂のコーティングが取っ手がハマってるものは熔かさないように注意しましょう。


 バケツと水 多いほうがいい

 説明不要ですね。ほかの使い道としては、真っ赤なブツを引き出して急冷するのを見せらたり、一滴落として「これが水蒸気爆発」なんてこともできます理科要素。手も洗えるか。

 

 

 陣立ての立案

 先述したように今回は20人を5人ずつ4か所に分けました。

 土器に熱量を与える効率を考えればデカい火にすればするほど個数もたくさん焼けるし、焼けムラも起こらずいいに越したことはないです。

 とはいえ、あんまりデカくてもどうせ温度はサチっちゃいますのでチョイ燃し過ぎかな?ぐらいで終了時間まで持ちそうな程度にグループ分けするといいでしょう。まあそんな見当つかないけどね、なかなか。

 また、焚火のサイズがでかいとあぶねーわあっついわで結局大人が全部やることになるし、子供の中になんもすることがない遊兵がたくさん出ます。イベントの性質上、全員が何かしらの作業にずっと関わっていられるようにグループ分けは必須かと。

 場所、人数、作品の量、燃料の量、そして大事な保護者の人数(目の行き届き加減)を考慮しましょう。


 いざ焼成。

 私はアウトドア派では全くなく、焚火にうるさいわけでもないので火付けの段取りやマナーやしきたりなんかはお任せします。

 作品にどう熱量を与えるかっていう焼成管理についてだけ説明しますよ。


 穴掘るかほらないか問題

 単に「焼成の効率、しやすさ」のようなものを考えれば、深さ30センチほどの穴を地べた掘り下げて炉床(ベッド)を作るほうがいいんですが、どうするかね?という件。

 今回は、掘らない、というチョイスをしました。理由は以下

 1・掘るのも現状復帰させるのもめんどくさい。校庭のトラック上だしね。

 2・出し入れが楽

 3・作品の見掛け上の色味がどんどん変わるのが観察しやすいサイズにしたかった。

 4・そんな立派なでっかい代物を焼くわけじゃないのでそれで十分。


 陶芸趣味のいい大人たちがバッチシ作った作品をバッチシ焼き上げたい場合はでかい炉床作ったほうがいいのでそこはお好みで。


 と、言うわけでとっとと薪を積んで火をつけましょう。

 基本、焚火のサイズは人数作品の総体積に合わせてご随意に。というのも不親切ですな。

 あとから都合に合わせて大きくも小さくもできるので、とりあえず径700φぐらいで積み上げて始めていいんじゃないでしょうか?時間分燃料が足りる(足りそうな)範囲でなるたけ大きめがいいのかな?という感じ。火そのものは何しろ強いほうがいいです。

 作品と炎との距離で焼成は管理します。

 まだ生もいいところ、常温状態から炎の中に突っ込んでもいいよ!というまでの間を「あぶり」といいます。具体的には、カラカラに乾燥してるように見えて、まだ組織内に残留してるわずかな水分と化学的に組成と結合してる(であってるよね?)水分がほぼほぼ無くなったんじゃねえの?という状態になるまでです。


 水分が蒸発、分解するとき物は割れやすいです。事故を防ぐには何よりもゆっくり昇温させること。


 あぶり始めは火から遠ざけて作品を並べます。フレイム(炎のメラメラ)には触れさせないように。具体的な距離は火の大きさによりますが、とりあえず30センチも離してぐるっと周囲に並べてみましょう。ちょっとした後、作品の炎側に触れてみてホカホカしてればOK。全然だったらもう少し距離を詰めましょう。

 グルグル作品自体も回しながら少しづつ(例えば10分おきに5センチずつとか?数字は適当)炎に近づけていきます。

 この時、テストピース(aka生贄)をいくつか用意して、皆の作品よりぐっと近い位置に並べて置いておきます。テストピースに何か起こらない限りは作品も平気、そこまで近づけられるというわけです。テストピースは、厚めでやや平べったいものだとセンシティブなので指標として役立ちます(握りつけた太いウンコかりんとうみたいなのを立てただけでも十分です)。

 

 繰り返します「あぶり工程」はゆっくりと、3時間のうち1時間ぐらいかけてもいいと思います。全然あぶれてないんじゃだめですが、慎重で悪いことはないです。


 ここで、祈ります(必ずやること)

ヤラセではありません。自発的行動です(笑

 少しづつ近づけていって、あぶり具合を見ます。もう火にぶち込んでも平気なのかどうなのか。これは、温度の数字よりは作品の表面の色味で判断するのが実際的です。

 何とも生気のない(個人の主観ですが)白っぽい感じになります。全体がそうなるように。

 そうなったころには多分炎側に黒くすすけたところも部分的に出てきてたりするんじゃないかな。数分前にはテストピースがぶち込んであるはず。それは弾け割れたりしたでしょうか?もし平気なら作品もいけるはず。少なくとも小一時間経ってると思います


 よーしもう突っ込んじゃえ! 

 あとはもう特に難しいこと考えずに時間までガシガシ燃やしましょう。

 

 もう注意点は、薪を乗せるときにボンボンぶん投げるガサツなキッズが絶対いるのでそれだけ。火さえ十分燃えてれば位置や向きをあれこれいじくりまわすこともないです。壊すもと。

 変に熾きや炭の中に埋めるとかえって生焼けになったり青ビョウタンな焼き上がりになったりします。赤熱してるとこが見えなくなっちゃうしね。

 

  ぶっちゃけこれだけ知ってれば十分です。

 あとは火傷しないように時間まで焼成したらそのまま放置。時間をおいてのち、作品を取り出したら(うっかり触らないこと!あっついよ)火の始末をしちゃいましょう。

 掃除がすんだら作品チェック。水洗いするなり、そのままでもいいし、無事終了です。




 では、ここからがつくセラらしくお得な裏技コーナー

 1・アルミホイルの包み焼(焼き芋方式

 作品をアルミホイルでくるんで焼成します。

 蒸気乾燥と同じく、あぶりの最中内部で蒸気圧が上がるので割れる率が下がります(理由はたぶん。経験的に正しいけど裏付けはナシ)

 ただ包んだだけだと焼成後の色味がアダムスファミリーみたいになりがちなので、炭素源として?そのまま、あるいは湿らせた(ビショビショはいけない。絞って)新聞紙やおがくずなどの可燃物と一緒にくるんでもヨシです。

 難点は、焼成中の作品が観察できなくなること

 

2・塩水、あるいは重曹水溶液等を作品に吹きかけてから焼成する。

 少々甘めの焼きでも若干焼結反応が促進され色味も健康的(これまた主観)になります。

 できれば焼成の数日前にたっぷり吹きかけて乾燥させると作品表面に細かい結晶が浮くので(うっすらとだけど干し柿みたいになる)よりベターです。

 まあドーピングっつうか日サロみたいなもんだね。

 他にも例えば、にがり(塩化マグネシウム)等の塩化物の可溶性塩でも効果が期待できそう。

 炭酸ソーダ系(重曹やセスキも)は解膠剤としても使用するようなものなので、あんまりどっぷり湿らせたりすると崩壊しちゃうかも気を付けてください。含侵(どぶづけ)させるのは危険そうなので不可(やったことはないです)

 

 スプレー掛けが簡単ですが、どうせなら濃くしたいので飽和水溶液を使うのをお勧めしときます。


 

画像は薪ストーブ!で重曹水使用した素地を焼成したもの

 効果がハッキリ大きいのは塩水ですが、一応塩素系ガスが出る等危険要素がないわけじゃないので、先生や保護者とよく相談してからのがいいかもね。

 

 まあこんな感じです。


 この記事も前回同様、今後気になる部分等あれば書きましや訂正しながらアーカイブとして価値を高く出来ればと思ってます。


 次は、成型当日の作業前にどんな話をして授業感を出したかって話でこのシリーズは終了の予定。

 土器制作はもしかすると細々とではあってもライフワーク化しそうなほど気になってます。



 


 

 




 















2021年3月26日金曜日

「小学生と土器づくり」用あんちょこ? 成形の日編

 先月今月と二回に分けて小学生の土器づくり体験会を行ったことは記事にしました。

 今後似たようなことを行うかもしれない先生方(学校の先生もヤキモノのセンセイも)に多少は足しになるかもしれないし、何より自分のためにある程度まとめておきます。 

  私も初めてだったので、何をえらそーに言ってやがる!と自分でも思いますが、とりあえず「今回の条件では」と但し書きを付けたうえで、事故(何も作れない子がいる!とか、ことごとく壊れたり爆ぜたりしちゃう)の無いように70点以上で終わらせられる自信はありますよ!

 しかも俺は別にヤキモノの作り方教えて銭をもらう仕事は一切やってないので、ボランティアでしたし、この程度のことはただで教えますよ。えらいね!!


今回の条件

 小学六年生 20人+担任の先生1人(さらに興味があってうろうろ覗きに来てる暇な先生方)

  生徒のうち一人は自分ちの娘、さらに腕力ヒエラルキー元気者上位2人はうちの町内の子なので指揮系統はかなり思うがまま。

 講師サイド るつぼおじさん1人

       +その女主人1人(ど真ん中でお手本示す係)

  女主人(家内です…)は、俺よりはるか上級の作り手なのでお手本もバッチリ。

 場所も燃料もいくらでもあり、周りの住宅との距離も天文学的。

割り当ての時間は、成型日に授業2時限分、焼成日は朝から昼間まで半日ごっそり。  

 と、かなりの好条件です!


では

成形編

 準備するもの:なるたけ作業に支障がない範囲で最小限に

 なにはなくとも粘土!! 

 手づくねしやすく焚火にぶち込んでもそうそう割れにくいもの。『野焼き用粘土』なんて名前のものならそのままでOKでしょう。

 問題はその状態。この辺、あまり経験のない方は、粘土購入の際にメーカーやお店に確認しましょう。「届いた状態で使いやすい状態にしてもらえますか?」なんて言うだけタダだと思って聞いてもいいと思います。あんまり硬すぎたり柔すぎたりで売ってるのも見たことないですけど、即使いやすいとは言えない場合はかなりありますよ。普通使う人は練るの前提ですから。

 使いにくい場合どうするかってのは、経験者なら知ってるし未経験者じゃここで言ってもしゃーないので割愛。

 事前に一人頭の割り振りの分量に分けておけばOK!


大体の道具

 学校の授業で行う場合は、粘土細工用の道具は各自図工の時間用に持っていますので最悪おじさん手ぶらでも何とかなります。(ex筆洗いバケツ、作業板、成型ヘラ、雑巾の類など)


 専用に用意するといいもの

 ・新聞紙等の敷き紙

 基本的に作業板の上に折りたたんだ新聞紙を置いてそのうえで作業させましょう。ぶっちゃけジャンプ一冊で足りますが「俺はワンピースのページがいい」とかケンカになったり、うっかりエロいページが回ってくると教育上あれかもしれないので新聞で。凄十とか週刊ポストの広告のない日のにしよう。


 ・300㎜角ぐらいの布(各自二枚ずつぐらい

 平た~くしたものはこの上で作るとハンドリングに都合がいいのはご存じのとおり。そのほかにも汚れを拭いたり道具の水気を切ったり大量に出血したときに止血したりできます。便利。


 ・スポンジ(人数分+α。安物一丁を二つ切りしたのでOK

 まあ必需品ですよね。使い方は以下略で


 ・レジ袋のちっこいの(人数分

 今いじくってない土はこの中に入れときましょう。


 ・洗面器や小さいバケツ(グループに1個ずつぐらい?

 土のきれっぱしやカスを入れさせましょう。もったいねえし汚れになると厄介だしね。


 と、言ったあたりでプロのチョイスが効いてきます。経験者の型は自分の判断でいろいろ考えてみてください。


 自分(講師おじさん)が自分の分持ってればいいもの


 ・お手本用の何か(写真のはもうできちゃってますが、生でOK!

  やっぱり自分で頭の中に完成形を持ってたり、こういうのを作るぞ!という意識の高い子は少数派。まあ俺だってそうだったわな。おじさんこんなの試しに作ってみましたーっつって出しておけば、とりあえずの目標になるのでとっかかりにちょうどいいです。

 ほかに、ある程度以上きちんと作った器や人形的なものを並べとけばアイデアを提示しつつマウントをとれます(ここけっこう大事)、絶対やっておくべき!

 土器や須恵器の乗ってる図鑑や博物館目録?もいいけど絶対汚されそうだし、必要なら学校にあるだろうしでやめときました(笑。大きめに印刷して黒板に貼っておくのはいいアイデア、と今ごろ思いつきました。


 ・自分がいつも使ってるアイテム一式

 切り糸は絶対あったほうがいい。今回いなかったけど板に引っ付けちゃった子がいたら切りっ放してあげましょう。いつも通り首に掛けておきましょう。

 ゴムベラは、したり顔で講釈を垂れつつウロツクときに、机になびった粘土を無意識を装いつつハツって回ると手練れ感アップ。傷を均してあげたりね。

  カンナと適当なコテは、どうせ使いやしないんだけどハッタリが効きます。使おうと思えばいくらでも使えるし。黙ってシレっと置いておくのがミソ。

 ハバリとか、みんな大好きベルリンファイル(縫針を仕込んだシャーペン)はめちゃカッコイイ、メチャ危険な香り、メチャ秘密兵器感たっぷりで、男子の注目度爆上がりでした。修正してあげるときとかにチャチャっと使い勝手もいいしね。うかれた子供たちに触らせては絶対いけません。ヤキモノジェダイしか手にできない道具だ、とか何とか言うとエージェント感アップ(なんのこっちゃ

 ・型に使えるプラや紙のお碗(できれば複数

 どうしてもうまくいかない子のためのセーフティバルブとして用意しときましょう。土を厚手の丸板にして布ごと見込みに当て込めばきれいに器を作れます。空手では上手く作れなかった子がK.U.F.U.と技術で器用さやセンス、才能を克服できます。

 これは「粘土遊び大会」じゃあなくて「土器(埴輪等も可)づくり体験授業」なので、作れないんじゃあハナシのほか。工業技術が発展する意味みたいなものを感じられるはず。しかもオジサンすごいねってなるし。

 本当はゴム風船を膨らませてタタラを乗せて椀形にした後風船割れば絶対楽しいぞ!って考えてたんだけど、このご時世、息吹き込んでバンバンやるのはまずいよなあとカミサンに言われてボツにしました。確かになあ、チェッ

 あとは模様付けで勝負だ!模様や文字は文房具でいくらでも付けられます。その為の道具なんだから


  目的を見失い気味でしたが、こんなもんで何とかなりますよ。

 道具はあくまでもトラブルシューターとして活用する範囲がいいのかな。


 実作業

 基本的に好きにやらせればOKではあります。ポイントを押さえて口は出し過ぎないように。

 もし俺がこどもだったら口うるせーのが来たら教室から出ていきます(常習犯は語る)


・土に対して

 野焼き向け土の組織はザライ、可塑性粘土微粒子の割合が低い土です。目的上どうしてもそうなるわな。と、言うわけで、

 1・液性限界(WL%値が低い

 つまり、調合が粗い=比表面積が小さいので比較して少なめの含水量でもヘッタヘタのベッチョベチョのウッルウルになりやすいです。水はなるたけ使わせないようにしましょう。

 なんでわざわざ理屈っぽい言葉を使ったかというと、たまにはトーゲイ教室の先生じゃああんまり知らなそうな用語を言いたかっただけです(笑。他に塑性限界Wp、収縮限界Wsとがあって三つ総称してコンシステンシー限界といいます。


 2・肉厚目に作れる、というかつくるべき

 薄く作って強度(生も乾燥も焼成後も)が出るか出ないかは多少別の話ですが、粗い土ってのは轆轤でスイスイ薄く作って平気な土よりは厚く作るべき土です。実際今回使った土は乾燥強度高くはないです、どうしてもサクイ。

 よく言われるような「薄けりゃえらい!」というのは手わざの話であって(ほかに原材料費が下げられる、焼成費用も、ここ邪推)、焼造物が薄くて偉いかどうかは土の物性に依存します。(ケチの薄皿下手の厚皿ちょうどいいのが俺の皿、という言葉があるようです。もちろんウソ)


 分厚く作って焚火にぶち込んでも壊れにくい土ってのはそういう土です。また、同じように焼けてれば薄いほうが厚いものより強い、ということは絶対にありません。

 大体200~300g一玉で一個器を作る感じがちょうどいいかなと思いますが、肉厚は5㎜(最低線)~。10㎜前後ぐらいでもいいんじゃないでしょうか。

 作るも焼くも小ぶりなほうがアクシデントに強いです。どうせ焼成収縮はないし、乾燥収縮も調合が粗いので小さいです。

 薄いと作っててヘタるし、乾燥強度も低いのでハンドリング(ガキンチョのですよ!)が厄介。当然火の通りは薄いほうがいいけれどちょいとぶつけて割ってたんじゃあね。

 子供たち各々の作品を見回るとき、形状を見極めてちょうどいい分厚さ配分を意識してアドバイスしましょう。

 

 3・砂ッケの土は乾燥は早めです

 小さいパーツがあったり、とんがってる部分、口元等はすぐ乾いちゃうので作る段取りを先に重々注意しときましょう。見回りながらチェックとアドバイスを!


 濡らし過ぎないこと、肉厚の目安、小さいパーツや尖る部分は後から作る、といったあたりを。


 ・成形に対して

 特にこの部分は教室のセンセイや経験者(というかヤキモノ常習者)の方は自分流で結構です。以下は、学校のセンセイや保護者等向けかな。

 大体一通り道具や指の使い方の肝を抑えたお手本を見せます。上手かどうかはそうまで重要じゃないかも?


 1・一か所をぎゅっと押さないで、ゆっくり少しづつ満遍なく整えよう。

 せっかちな子やガサツキッズ(=いまだに俺)にありがちなのは、いきなり指先でグバッと押しこんで一気に薄くしちゃうパターン。


 基本的には、底の部分から円周に沿って壁を回りながら登っていって口元へ、というのを繰り返すのがセオリーかと思います。底をある程度(ここ重要「ある程度」ね)決めてから、何週回してもいいので心置きなく壁を少しづーつ薄くしながら形を決めていきます。

 とにかく、少しづつ、をキープできれば事件は起きにくいはず。 

 全体的に少々薄かろうが厚かろうが、ボコボコ肉厚差があるよりは器として綺麗で扱いやすいです。まあ売りもんじゃあるまいし細かいことは気にすんな(開き直った!


 2・口元は薄くしないで、むしろちょっと厚いほうがいいよ、ぐらいにさせましょう。出来れば丸目に作れればもっといいぞ!と。理由はさっき土のところで言った。

 

 3・平らに均したり、傷を消したり、大きく修正したりは、ある程度以上乾いてからのが吉

 この辺大概のキッズは無頓着なので放っておけばいいんですが、中に美意識の高い子や美術・工芸系に秀でた子がいますので、先に情報を仕入れておくか見回りながら手つきやフォースを感じ取って確認しておきましょう。そういう子は綺麗に綺麗に作ろうとして失敗しやすいので。

 形を作りながらやるのは我々(経験者)と違ってかなり難易度高いです。希望を聞いてタイミングと作戦を一緒に見計らいましょう。 

 ある程度乾いて(ドライヤーで少し乾かしてもいい)形もあんま歪まなくなってからいじくらせたほうがいいです。その間別のもん作らせとけ。

 

 機会が許せば、乾燥させた後刃物やペーパーでガリガリ整えてやってもいいわけで、貴重なものづくりキッズの作品は大事に!えこひいきと思われないように配慮は必要そうだ(笑


4・こここうするともっと良くなるぞ‼的な細かいアドバイスはするだけはする。

 例えば、底と壁の立ち上がりのエッジは薄く広がったりしないように丸めたりしとけ、とかいった形状のセオリー的なものは言ってもしゃーないかもしれないけど、

 ひび割れにはカスを濡らして指で優しく刷り込むと(少なくともとりあえずは)消えるぞ、とか、こう詰めて抑え込んでやると広がっちゃったところが治るぞ、みたいな技術指導に当たるものはちょっと手を貸してやるだけでOK。

 こういうのは本人じゃなくても周りの子が聞いて実践し始めます。なんかうれしい。


5・ぶっちゃけあとは自由制作で、自分でちったあしっかりしたものを作って見せる。出来ればいろんな形のものを。

 結構子供たちはマネしてくれます。こういうのは意外とみんな自分なりにうまく出来るもんです。今回はカミサンが真ん中でちっこい埴輪を作ってたんですが、気が散りボウズ共相当数がマネしてハニ丸君作ってそれなりにできてました。


6・うまく作れなかった子には、早く作って暇持て余してるような子を手伝わせて、プラ容器を使ったタタラ型押し作戦で最低一つきっちり作らせます。

 

 こんな感じかな?

 先生は、粘土で作って焼いて遊べれば、コロナ禍でイベント丸っと無くなった中、思い出になっていいでしょう。ぐらいだったかもしれんけど、俺は全員にそれなりにしみじみした土器作らせるつもりでした。何とか出来たよ。完全に買った土のおかげだけどね。

 

 生徒タイプ別、見回りのコツ?

 1・アートキッズやヤル気のある子のほうがいじくり過ぎてヘタらせやすいのでこまめにチェック!!

 頑張ってもっとうまく作ろうとか、作りたいものがかなり明確だったり、技術的な方法を見つけちゃったりして、かといって経験ないからさすがに水分量や成形体の構造的耐力までは気が付かず、器用さや熱意が裏目に出ます。さっきまでカッコよかったのに一周回ってきたらヘタってたりしてな~、一声かけておけばよかった、申し訳ない!

  まじめな子はとにかくいじくり過ぎちゃうね。ずーっと手にのっけて包んでたり。


 2・ガサツ系フィジカルキッズにはもうちょっとやってみろ!って言ってれば結構平気

 薄くし過ぎるのだけはだめだぞ!と言い含めたせいか、肉厚ガタガタで分厚いまま出来た~となるので厚いところを薄いところに合わせてみろ!とか言ってればまあ事故らない模様。

 大体雑極まりなくとも手が早いので、しくじっても土さえ補給してやれば次々やります。出来はともかくいっちゃん楽。あー俺を見てるようだ(笑

 その子との関係性や性格次第ですが、出来たーなんつって調子こいてるはずなので「それがお前の全力か!」とか鬼コーチみたいなセリフ言うと笑いにも落ちますし、意外にやります。な、ハルト。


 ただしガサツ系キッズが水使いだすとビッショビショにしそうなんでそこもチェック。だからさっき言ったじゃねえか!!


 3・なぜか、やたら土が早く乾く子ってのがいるようです。なんだろう、いじくり過ぎちゃうのか手があったかいのかね?

 彼もまじめな子で、目標があいまいで気持ちが固まらないまま作り始めるのが嫌なのか、玉パンパンしてるうちにカントリーマアムみたいになってました。とりあえず考えるときは触らなくていいぞと。

 

 とにかく、結局土器を作れない子を出さないこと、うまく出来てるのにこっちの口足らずで台無しにしちゃうことが無いようにってのを考えてみました。 


  とりあえず成形編はこんな感じです。


 あとは、焼成編ですが、それは後日。

 番外として土器から始まったヤキモノの技術が今現在どういう広がりとなっているか、という社会と理科を足したような話を20分ぐらいしましたので、その辺も記事にします。先生方にはそっちの受けもよかったし。


 


2021年3月23日火曜日

アルミナタンマン管と無関係だけど土器についてとか

 アルミナのタンマン管。代り映えしないいつものやつです。




 例の土器作りのレポート案件ですが、そろそろ製作こなすほうも落ち着いてきたので近いうちにアップします。
 土器を作る、ということそのものに魅力を大変感じてしまってどんどん話が大きくなりそうだったので、やはりとりあえずは子供たち相手にこうやりましたよ~レベルに絞ります。その件に関しては。

「土器」=過去の歴史における何か、ではなくて、今現在21世紀における土器ということについて結構考えちゃったんですよね。

 自分のに対してはあんま使わない言葉ですが「陶芸」の中で土器の位置づけってのはどうなのかな~とか。陶芸の範囲ではあるけれどもつくる人の限られた特殊でニッチなもの、といったあたり。ひどいと、ドシロート向け、野焼きイベントとしてしか考えてない、低温焼成=高温焼成よりレベルが低いとか、視野が狭いというか、そんな感覚若干でもありますよね。

 自戒を込めてなんかもったいねえなあと。


 何も原始人が原っぱに穴掘って焼くだけが土器じゃないし、薄赤ピンクの素焼き色だけが土器じゃない。土器ってのは磁器炻器陶器土器の土器なのでそんなん単なる物性の違いしかないしね。

 広く地球を見渡せば生活用品としても現役だったり、もちろん工芸品芸術品としてもしっかり地位もあるのでもっともっと積極的に低温焼成器をみんな作ってもいいんじゃないかな。

 メリット相当ありますよ。長くなるので続きはそのうち。








2021年3月3日水曜日

野焼きで土器焼成

 小学校での土器作り。本日無事焼成しました。

 担任の先生どころか特に校長先生がメチャやる気で寒さもそれほどでなく、焼成結果もバッチシ!とかなり上手くいきました。


 うちの学校は、各学年一クラス、今回対象は6年生20人。担任の先生はかつての学校で盛大に失敗したことがあったそうで、リベンジに燃えあがり、校長先生が不可解なほど乗り気!周りは畑と山と田んぼ、学校敷地内にいくらでも燃すもの(打った枝や落ち葉や乾燥させた雑草の山)がある。父兄も簡単に5~6人集まる!

 そんな近隣配慮もソーシャルディスタンスもへったくれもないような超高条件なので、どこまで参考になるかわかりませんが、不特定多数に対するヤキモノの先生でもない単なる経験者が、小学生のマッスを相手にどう立ち回ると良さそうなのか?みたいな、どこかの誰かの役に立つかもしれない案件なので、近いうちに軽ーくまとめます。

 

 今回記事はとりあえずスナップ写真程度で。

 とか言いつつ前半写真撮るのすっかり忘れちゃった。テヘ。

 持ってくる段ですっかりバラバラになってる人形が何人かいたぞ!これは重々注意しといたのに!リングに上がってすらねえじゃんか。しょうがないからそれも焼いて明日担任の先生と一緒に修復作業をするようですよ。

こんな状態。ひろびろ~

 私個人の懸案事項「グラウンドは神聖!」なんて思いが木っ端みじんに打ち砕かれた!いくら何でもペナルティエリア内かよ!

 校長先生はサッカー選手~指導者、いまだに結構うまい、なので俺が神経質なだけなようです。でも絶対にマウンド付近ではやらせねえ!


 色が変わって白黒赤っぽくなるまで(おそらく化学結合水とか飛んでるんじゃないかと勝手に推察するころまで)は慎重に!を徹底

 あとは少しづつ大胆に。俺の個人作を指標(aka生贄)にして探りつつGOサイン!!


 校長先生みんなの分イモ買ってきてぶち込んだりしてます。

 

 先日相談した井上先生(aka俺たちのイノウエセイジ)には、保護者も火燃すのできない場合もあるよ~なんて聞いてましたが、集まったお母さん方、流石皆さんつくばのはずれ。何の問題もありませんでした。井上さんその節は大変お世話になりました。


 とりあえずお昼に終了して放置。あとは発掘までは大人(メインに校長)が火の番

ひとまずおつかれ~

 誰もいなくなってから校長先生がガンガン追加して燃やしだす!今年で定年退職だそうで、枝切れは全部燃す勢い!やる気の源はそれか!




 と、言うわけで6時間目に再集結(アッセンブル!)

 もはやイモと土器のどっちが大事かわかんないけど掘り出します。

 バラバラになった細かいパーツを発掘するために校長が熊手でひっかきまわす!これはおススメ!穴掘って焼成じゃあこう簡単にはいかなかった。



 周りに並べて冷ますあいだに、1・イモを食う、2・火の始末

 これで十分触れる程度に冷えます(本日気温10度、風ややあり)








 打音検査(大げさ)の結果、十分焼きあがってました。よかった!

 担任の先生は過去の経験(詳しくは知りません)から8割がた壊れると思ってたらしく、一番感動してましたよ。「さすがプロ!」とか褒めていただいたんですが、野焼き対応の土と序盤焦らず素焼き?段階をきっちりとればこのぐらいはできるっしょ。だって俺子供たちを遊んでただけだし(笑


 一応紹介すると、ねんどやさんドットコムでおなじみ山内陶料

 野焼き粘土 https://www.nendoyasan.com/?pid=138066766

 を使用しました。それほど他の種類知りませんが、今までで一番強い土でした。

 ただし、成形性は可塑性、粘りが低めで轆轤基準でしか話ができんような人(プロとおっしゃる方にもいるみたいですよ)では、やっぱ俺程度では轆轤挽きにくかったんで(確認済み)、作りにくいとか初心者向きじゃない!とか頓珍漢なことを言われそう。

 でも、これはそういう土です!!「土器を作るぞ!」と心得えて成型法を選ぶべし!

 実際、今日もアメリカンドックみたいなのが一個焼き割れしただけでヒビも出ずにしっかり焼きあがりました。小学校六年生が20人全員成形も焼成も上手くいったんだからこれは初心者おススメです!といって差し支えないかと。

 土の価値は成形性だけではありません!!

 


 あー何しろ俺が面白かった!ということで今日はこれまで




 



2021年2月18日木曜日

土器づくり体験教室 その1

 今日は娘の通う小学校で土器づくり体験教室を行ってきました。

個人的に、とか、仲間内でってのは今まで何度もやってきたけど、俺VSクラウドってのは初めての経験でなかなか難しかった。時間の使い方や作り方のガイダンス、おすすめ手順等いろいろもっとうまくやれたはずで、忸怩たる思いで帰ってきました(笑。


 どう持ってどう抑えるのかとか、指を動かす方向はとか、力加減、スピード、いろいろいろいろ、自分にとっては息をするように何も意識せずこなしてる部分が本当はシッカリ伝えとかなきゃいけない部分だったりするんだよなあ。陶芸体験の先生ってのは大変だねこりゃ。


 まあ子供たちも先生方もそれなりに楽しんでいただけたようでまあOKなんですが、来年リベンジの機会があるわけでなく、不完全燃焼。もう一回やらせてくれねえかなあ~。

 半月後に野焼きイベントで焼成~完了です。

 伝え方の良しあしはともかく、作戦の大筋は間違ってなかったようなので、軽くまとめて何回かに分けてレポートしますので、似たようなイベントが今後あるかもしれない方の参考になればと思います。

 

 600gの土を二つ、あるいは三つに分けて並行させて作ったんですが、明らかに二個目三個目のほうがうまく出来るのでこれだけは間違ってなかったわ。

 土器ができた子は二個目三個目は好きなもの作っていいよ~、でも社会科の時間だから土偶とか埴輪とかおススメ、ぐらいで。


埴輪はオバQっぽいけど器が見事

カシコクール女子はきっちり両立進行でどっちもうまい。

土器は途中でギブった様子。デコ埴輪に心血を注ぐ。
焼成ではバラバラ死体にならないようにな。

この子はアート系に強そうで、ブランクーシか!みたいな
土器は平杯型のカッコイイのを作ってたんだけど・・・
ちょっと目を離してたら水と重力に敗北!!すまん!


自分を思い出すようなボンクラ男子感が信頼できる感じ。


ベイマックス埴輪。
向かいの子の器が見事だ!