2019年12月6日金曜日

多孔質アルミナるつぼ そして・・・

 アルミナ多孔質のるつぼ、いつものアレ、これは固形鋳込みで製作しています。
 

 前回紹介したように、同寸のマグネシアのるつぼは金型への打ち込み成形でした。
 アルミナで打ち込みするのももちろん可能です。
 マグネシアの場合、固形鋳込みできないことないんですが、形状的にこっちのほうがモノもいいし製作工程も安定(少なくとも私には)なので。
 
 無理やり一般陶磁器、特に個人作家に話を結びつけますと…
 別に金型の必要はないんですが、木型でも樹脂型でもなんでも半乾式の打ち込みでモノ作ってるのはほとんど知らないんですよね。石膏の合わせ型で粘土を詰めてギュッとやるってのは小物中心に結構あると思いますが…
 
 誰も興味がないのかもしれませんが、打ち込み成形の利点は…
 1・寸法がそろう
 2・収縮(乾燥、焼成のね)が減って、狂いや反り歪みが出にくい(ことが多い)
 3・強度が高くなる(ことが多い)
 といった点かと。
 水分量が少なくて、俗にいう「土を締める」という点ではバッチリ締まります。ロクロで底を締めましょう、とか縁を締めましょうってよく言いますけど、あれはホントに締めてんの?土が動いてるだけじゃん?均して言うこと聞かしてるだけ(それがマジ大事なんだけど)じゃね?と思ってるんですが、それは別の話なんでそのうち「土締めるってどのぐらい締まってんの?」等タイトルででも調べてみます。

 中国もののお茶セットにあるような(朱泥?烏泥?無釉のあんなの)の一部には、これは打ち込みではあるまいか?と思われるものもありますが、なかなか見ないんだよなあ・・・

 もちろん難点もありまして。
 1・土や石膏でシコシコ作る型と違って型代自体が高くつく。
  設計能力も問われる。独学だと慣れるまで難しいかも。
 2・で、下手コクとその型を壊しちゃう。
 3・その後の加飾次第でもあるけど、いかにも産業的なニュアンスが出ちゃう。
  しかも、そこまで産業的に効率がイイとも言えないのでね。
  そこはそれ、当たり前ですがどんな成形法でもけっこう職人技ですわ。
 
 でも粘土物なら坏土の固さ具合は好きにできるわけで半乾式とは言えないまでもかなり堅めの土で作れる、とかいろいろ間に可能性はあると思うんだけどなあ~
 
 じゃあなんかやってみろって言うのは気が向いたらそのうちね(こればっかだけど)



 もう師走ですよ。走ってないですけど忙しくなってきてます。
 そんななか・・・
先日オジサンついに、「ペリー・ローダンに追いついた男(NEOだけど)」という新たな称号を手に入れました(笑
 テッドチャンの新作に間に合いましたよ…
 
 結構大変だ!もう大シリーズには手を出さねーぞ。
 もちろん「スタートレックのTVシリーズ」に手を出すつもりは一切ありません。
 
 では、年の瀬皆様もお忙しいでしょうが
 「長寿と繁栄を!」


読んだ端からボンクラ一号の本棚に「転送!」してってますがキャツは読んでないみたい…













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