今回の記事は真に受けない方がいい部分が多いですよ!捏ねたいヘリクツを捏ねたいだけ捏ねます。箸置きが好きだから。
箸置きが好きです。買うのも作るのも。
頭が悪そう過ぎる上に、文字にすると人を小馬鹿にしたように聞こえるのであんまりおおっぴらにはしてないんですが、個人的に感じている「無くても全然困らないけどあるとちっとはいい家(上品)に見える三大アイテム」というのがあります。もちろんヤキモノで。
1・箸置き
2・小ぶりの一輪挿し
3・銘々皿
というのがそれ。
どうでしょう?持ってますか?使ってますか?
我が家はたまたまヤキモノ屋なんでそりゃ全部あるどころか作ったり売ったりまでしてますけど、正直日常生活では使ってないなあ。
箸置きはしまいっぱなし、銘々皿は野菜嫌いのボンクラ一号が「必ず食わなきゃいけない分」を取り分けられるように1枚のみ活躍、一輪挿しに至ってはあちこち置いてはありますが、とっくに水が枯れてるか、そもそもドライフラワーとか折枝で、お地蔵さまのごとくいつからそこにあるのかすらわからないような状態。空き瓶だったりね。
支度し直すのはお客が来る時ぐらいですかねェ。
なぜかというと、あるとちったあいい家に見えるから(笑
2と3はそのうち気が向いたら語るとして、箸置き。
簡単に箸置きについていらぬ説明をして、家庭の食卓におけるその存在意義をはっきりさせておくと、ポイントはたったの一つと半分しかありません。
1・お行儀よくする。それが行儀が良いとされている
半分・丸い箸の場合、転がらないように輪留めの代わり。
のみです。形而上的な理由が第一で、物理的機能的な理由は、むしろ箸の方の形状に依存しています。
よく勘違いされている方がいますが、箸の先端(咥える方)がお膳の天板に触れないように、という衛生的な理由ではありません。
ご飯食べる用の箸は割り箸でもない限り先細テーパーの先端数センチは浮き上がるようにできてますから(内にあったの調べ。ジャッキーが食い逃げするような店の箸はデカくて先もぶっといような気がしますがとりあえず無視)
追記・ということは、昔『MY箸を持参』なんてプチブームがあったような無かったような気がしますが、エコ(ロジーもノミーも)的観点からはともかく、『MY箸置きを持参』というのこそ(割り箸に対する)衛生面とご本人の品格を高水準で確保できるんじゃねえかという気がしてきましたYO!
はっきりと「箸置きが無いといけない、あると便利、といった機能的理由は無い!」と断言します!!(何かあったら教えてください!)
ただし、この機能的なわけではない理由その1が大事といえば大事。
まあ、オメエがこんなこと言うか!どの口が言ってんだ?と突っ込まれるのも重々承知の上で言いますが、なんだかんだ言って行儀はむちゃくちゃ大事です。
何もそんなにお上品にスカシタ振る舞いをする必要はないと思ってますが、メシの食い方一つで別れる別れないの嫌気の切っ掛け、場合によっては決定打になるような話は結構聞きますよ。いや、まじで・・・
とりあえずそれなりの服を着て、とりあえずそれなりの口の聞き方さえ気を付ければまあどこに行ってもとりあえずそれなりに通用しますよね?
それと一緒です、とりあえず箸置きさえおいておけばとりあえずお客さんにそこまで失礼じゃないわけです。チョロイもんでしょ?
《Manners Maketh Man》
(この辺は『キングスマン』というはっちゃけスパイ映画を観るとよくわかります)
うちにも息子がおりますから、将来相手を連れてきて紹介されちゃうようなこともありますよ。その時、俺個人がブラッドピットに似てるだけじゃなくて、ギャグも面白くて、思いのほか知的で、挙句の果てにダンサブルだったりしますから、「お父さんステキね」なんてことになるだろうことは高い確率で予想できるわけですが、そこで決定打になるのが食卓の上の箸置きですよ。
箸置きがこんなに素敵だなんて、お金は全然なさそうだけどきっと下品で意地汚くてシャーねえってことだけはなさそうだわ・・・となるのは間違いないところです。
箸置きスゲエ!
皿だのお碗だのと違って場所も食いませんよ。ちょっと引き出しのそのへんにガサッと入れておいて気分や料理に合わせて見繕って出せば、どんな無精ひげボーボーのオッサンでもとたんに素敵な奥様間違いなし。
デメリットも洗いもんが増えるぐらいしかないのでね。
なんか箸置き使うとダイエットにもなるとか言うウワサも最近聞きましたよ。(多分ゆっくり食えよってことだと思いますが)
俺自身、箸置きは買うのも好きです。
これははっきりヤキモノ屋の職人として。
まあ立派な窯元や作家の器は、いくら欲しくてもなかなか買えません。網膜に焼き付けて気をくしか持って帰ってこられませんが、箸置きぐらいだったら大体数百円だから買えるじゃん。たまにメンドクサ系技法の作家(こった練り込みとか彫り込みまくった磁器とか)だと、ガチでヤバい値段(一個数千円とか)のがあってそんなのはさすがに買えませんが。
目標、参考、刺激、インスピレーション、屈辱の記憶、お愛想、ひとめぼれ、とにかくけっこう買っちゃいます。
当たり前ですけど箸置きも、その作家や窯元の土や釉薬、技法が施されているので、エッセンスが凝縮されてるとまでは全然ないですけどテストピースみたいな感じで見どころたっぷりなのが多いんですよ。デザイン的にも同じ流れで皿やお碗と統一感のあるものだったり。多分名刺とかカタログ代わりと思って作ってる部分もあるはずです。
何か新たに思いついた形や装飾やテクニックのテストを経た第一段階でまず箸置き!みたいな場合もありますよね。
何も買わずに帰るのもアレだな…って時にしょうがなく買う(買ってもらう)っていう、そこそこ収益に直結する部分もあります。
これらどの理由でも、作る側から言うと価値が非常に高いことです。
まあそんな「存在そのものに機能的理由なんか実はない」箸置きですが、いざ作るとなると機能的制約が結構あったり、ちいせえくせに手間ほとんど変わらなかったり、場合によってはかえってやりにくかったりするようなことも。
まあ手軽って言えばもちろん手軽気軽に作ってますし、箸置きがうちのエースですってわけでもないとはおもうんですが、数百円の小物雑器とはいえ作り手は結構愛をもって作ってますよ。ということをお伝えしたい!
つまり、何が言いたいのかというと、気に入った箸置きをぜひどんどん探してみてください!できればうちのを!みたいな話です(笑
今ちょうど箸置き作ってるんで、こんな記事にしてみました。
宣伝しておくと、うちの箸置きにはお上品だけ!では収まらない「超高機能ハイブリッド型」という自称革命的箸置きがありますよ!
梅干しの種とか魚の骨といった食事中置き場に困る廃棄物を置けるようになってます!シチューに濡れたスプーンをべろっと舐めずにおいても平気!
なーんてお上品なんでしょう!みたいな(笑い
また、まだ未完成(途中で投げっぱなし)ですが、驚天動地の箸をおいておかないと動き出しちゃう箸置きというのも開発中
これは頭の中ではアレクサンダー・カルダー・トリビュート「キネティック・テーブルウェア」というシリーズセットが設計できてるんですが、あまりにバカバカしくて一回も作ってすらいません(笑
タグ、箸置きで検索していただけるとヘリクツノーガキを垂れ流した過去記事をご覧いただけます(笑
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