今日は、木型原型の石膏型を作りました。
これが原型。
もう流した後で汚れてますけどね。
これを割り型にします。
金属原型でしたらこの形状でも問題なく割らず型にできるんですが、故あって今回は木型。木型のテーパーなしの四角物は型割らないと死ぬほど抜けにくいんですよね。原型が自作なのが問題かどうかはココでは置いておきます(笑
ここでクイズ!皆さんだったらどう割りますか?
鋳込み口は、この写真で下(ロクロ天面に接してる面)になってる面ですのでそこは開口させます。
割る時の絶対ではないですけど、一応のセオリーは以下。
① できる限り割り線は出隅で
② できる限り少ないパーツ数になるように
③ できる限り単純な作業になるように。
④ できる限り鋭角は避ける
と、言ったところ。
考えてみてください。絶対の正解は無いですよ。
答えは最後に回して小ネタを二つ。
石膏作業と並行して湯呑の底削り作業してたんですが、
以前紹介したこれはマジで便利ですのでお勧めします。
センター押し治具「底径イッパツ君」
芯を取ったワークの底に載せて芯を取ります
イッパーツ!!
好きなサイズの円板を作って中芯に指で押さえるための皿穴をあけただけです。どうなってるのか詳しく知りたい方は過去記事を参照してください。
で、次。
コンビニでもらえるレジ袋を用意。クシャクシャに握って準備
削り終わったここに押しつけて磨きます。
目が詰まって光りだします。
ヘラや石、スプーンで磨くのと一緒ですけどね。
話は進んで高台の内側のザグリが済んだあとも
つるつる~
口元だって
つるつる~って(ほどでもないけど)
硬いもので磨くときと違って、曲面や凹凸のある面等フレキシブルに磨けます。素地を磨く、というのは古の土器から現代のファインまで続く伝統ある手筋だと思います。
好みのマチエールに是非加えてみてください。
もちろんその他の仕上げ技術と一緒で、素地粒度の粗さや、乾燥度合によっても当然感じが変わります。相当乾いてから霧吹きで少し湿してから磨きをかけると本当にピカピカになりますよ。石やスプーンで磨いた後さらにレジ袋で磨くのもアリです。
釉の食いつきやなんかも変わってくるので同じ土同じ釉でも表現のバリエーションが増えると思います(場合によってはだけどね)
古代ギリシャやローマの赤土の壷(フルチンのヒゲモジャがポージングしてるやつとか)ってなんかピカピカでしょ?あれは磨きかけた後にテラシジレッタしてるのが多いようですよ。そうすると無釉低火度焼成でも水が漏れなくなるという。きっと古代の陶工もコンビニ袋で磨いてたんだと思うな!ちなみにカミサンはストッキングで磨きます。どっちが上かは結論出ませんが、もしあなたがむさくるしいオッサンだったら、生素地磨くためにパンスト買いに行けるかどうかで決めてください。
まあ、いつも使うわけじゃなくてそうしたいときに使うだけの技ですよ。
そうしたくてわざわざ出した縮緬ジワ消すことないですからね。
では、クイズの回答(正解例ではない!というかわざとちょっと変にしました)
この割り方、素人さんにはお勧めできねえ!
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