2018年8月13日月曜日

ファインセラミックスでお茶碗!ってバカ言うなよ~って話

お盆ですね。
お盆はみんなお休みでしょうしグダ話で更新済ませます。

 私事ですが8/13が誕生日でして、おめでとう、ありがとう。
 また無為に年だけ食ってしまったんですよね。もう五捨六入でもフィフティと考えると余りのダメ大人っぷりに自殺の一回もしてみたくなりますね。
 小学生のころから使ってる「フィデル・カストロと同じ誕生日なんだぜ!」っちゅうネタも御大が亡くなってから使いずらいし、カストロに替わる同じ誕生日のリビングレジェンドもいないしね。

 まあ何しろありがとう母ちゃん、おめでとうハッピーバースデー俺
デカいケーキうれしい


 と、家族は誰もいない中さみしく石膏流しまくってます。
 その他の作業はお盆休みとしつつ(窯は回ってます)待ち時間に更新の一つも行おうというわけですね。




 よく人に言われるのが「ファインセラミックスでお茶碗とか作るとすごくいいんじゃないの?」ってことなんですよね。平均、年に十人ぐらい。メールで「○○(まあその辺の普通のもの)を超純度の高いセラミックスで作れないか?」みたいな相談受けることもあります。

 えーどっから話そうかな?
 まず言葉!
 「ファインセラミック(ス)」って言葉の決まった正確な定義はそもそも知らないのでさておきます。海外では別にファインセラミックスって言った場合に伝統的なセラミックス(だからいわゆる「陶芸」でつくられる類)との間にすら明瞭な区別はなさそうで、特に磁器ものなんかはファインていう(たぶん掘った土そのままじゃなくて、そのために精製後調整した原料で作ればファインなんだと思う)。とかいうこともこんがらがっちゃうのでさておきます。
 
 この「ファインセラミックスという用語」問題については、気がむいたら長い駄文を垂れ流すこととして、とりあえずうちがルツボを作ったりしてるような、理化学用陶磁器の高純度の理化学用工業用のセラミックスで作ったらいいんじゃない?ってことです。

 「高純度」とか、「理化学」とか「研究・実験」とか、「金属溶解用」みたいなワードの裏に、「最先端技術が使われてるっぽい」とか、「とにかく高そう(これ意外と大事)」とか、「とりあえず凄そう」みたいな意味が見え隠れしてるんですかねえ?

 もちろんほとんどの方は特に知識や興味があるわけでなく、話のついでに面白半分でなんか言ってみちゃっただけですし、こっちも「意味ないんすよ~あはは」「だよね~」で終わるんですが(話し相手が理系の研究者が多いしね)、どう意味がないかをいくつかの観点から説明すると同時に、「意味がある場合」と「実はすでにある!」ということもおはなししようかな~と。
 
 聞いていただきたい対象は
 1、俺のファン(誰だよそれ)
 2、飲み会用や、教室でかわいい初心者の女の子にマウンティングしたい、
  そんなわけでちっとは頭よさそうに聞こえるかもしれない薀蓄ネタが欲しい「ヤキモノ人」
 3、伝統陶磁器を下に見てるファイン屋(ファイン屋は「陶芸好き」ももちろん結構いるんですが、非窯業産地のファイン専門、工場規模がデカい、とかだとこの傾向がある)
 4、ちょっと面白そうとかが金に結びつく以外無い思考回路でできてる、実際何屋なのかがよくわかんない商売人。すぐ「付加価値」とか「誰もやってない」とかいうんだこれが。
 5、とかいいつつも「誰もやってなさそうなネタ」を探してるヤキモノ人にももしかすると役に立つかも? 
 と、言ったところでしょうか。

 第一の根本的なところを言うと、実は誰も望んでないってことに付きます。
しかも第二の根本「ファインセラミックスの各材料は食器をはじめとする陶磁器の材料として劣っている!!」のに。

 たとえばの話ですよ!
「誰も3DCGで寅さん観たくねえから!」
 ってことですよ。

 上にあげた「4番の人」みたいな方が考えそうなことでしてね。どうせ自分ですら見たいと思ってるわけじゃないくせに「フーテンの寅さん3DCGにしたら面白いんじゃない?例年かなりの成績は確保できてるし。誰も見たことない3Dの寅さんだよ!付加価値付加価値!」みたいなこと言い出すんですよ。 
 出落ちみたいなもので、「3D寅=めずらしいんじゃん」しか動機がないもんだから、みんな知ってる大好きなエピソードを矢継ぎ早に切り張りしただけのまったくもって愛の無い映画になるんじゃないかな?
 しょうがないからついでにタイトルも盛り合わせにしちゃおうぜ!なんつって「Stand By Me 寅次郎」。キャッチフレーズも「トラ泣き!」みたいなみっともないことにきっとなると思うんですよ
 こんな映画作ったって意味ないですよね?だから誰も作らないですよね?
 絶対にそんな理由で山田洋二は作らないと思います。映画的な意味がないから。

 しかも毎年恒例の寅さん映画なら、とりあえずいつも十分面白い。アバンタイトルとかで小さな映画表現的冒険も毎年入ってると思います。さすが山田洋二だよ!今年ベストになんて入らないけどね。
 たとえばそれはドラえもんなんかでも一緒だと思います。
 
 たとえ話が長くてすみませんね。でもそういうことなんですよ。つまり。

 これは何か、保守的に凝り固まって「改革や前進をやめて思考停止に陥ってる」ってことではありません。
 実際、ファインの技術知見を使っての食器などは実はあるのでそれは後述します。



と、ここまで書いて、もう今日の仕事終わりになっちゃいました。
  
続きは盆中に書き足します

どう意味がないの。性能が劣ってるってどういうこと?
意味があるとすればどういうことか。実はあるってなに?



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