一回で紹介すればいいのにビンボー臭く二回に分けたのが丸わかりですが、 今度は窒化珪素の丸棒。寸法は前回の透明石英と同じです。
同じ寸法で違う素材。それも石英と窒化珪素ってんだから何やるためのものだかなかなかわかりませんよね。
窒化珪素 という言い方は分子式をそのまま和訳?したものですね。
シリコンナイトライド という言い方はその英語名。
珪素がシリコン(Silicon)、窒化物(ナイトライド=Nitride)という意味です。
酸化物がオキサイド(Oxide)
炭化物がカーバイド(Carbide)
炭酸塩がカーボネート(Carbonate)
水酸化物がハイドロオキサイド(Hydroxide)じっちゃんたちは「ハイドロキサイド」っていう気がします。もしかするとこっちのが原音に近いのかな?
趣味のヤキモノではこの4つ、ごく標準的なセラミックスの場合は先の窒化物を加えた5つ覚えとけばおおかた事足ります。
例えば珪素の場合、
SiO2 酸化ケイ素(細かく言うと二酸化ケイ素)
シリコンオキサイド(細かく言うとシリコンディオキサイド)
愛称?としてシリカといいますね。酸化物は『ア(ア行可?)』することが多いですね。
例:アルミナ、マグネシア、チタニア、ジルコニア等々
また、結晶系からくる言い方として石英(クオーツ)、トリジマイト、クリストバライトとかあるんですがここまでくるとめんどいね。
炭化物なら 炭化ケイ素 シリコンカーバイド、SiC となります。
窒化物は今回紹介しました。
炭酸珪素ってのは聞いたことないので割愛したほうがいいんですが、もしあればシリコンカーボネート、みたいな言い方になるはず。
みんな大好きカルシウムは、
酸化物は酸化カルシウム(CaO=カルシウムオキサイド)、
炭酸塩は炭酸カルシウム(CaCO3=カルシウムカーボネート)、
炭化物は炭化カルシウム(CaC2なんだって=カルシウムカーバイド)、
となるわけですが、歴史の古い材料は結構厄介で
知ってるのをずらずら並べると、
酸化カルシウムはカルシア、生石灰
炭酸カルシウムは石灰石、白亜、ライム(Lime)、ホワイティング(Whiting)
化学式由来から鉱物名由来、歴史的になんて言われてきたか、ってのがごちゃごちゃになりがち。
特に和名?があるのは面白いんですが、大体難しいんだよね。鉱物ガチ勢の人には全然へっちゃらのおなじみなのかもしれないですけど。
以下クイズ。
次のヤキモノ原料の和名は何を表してるでしょうか?いずれも超古い窯業用語辞典からの出題
1・礬土
2・苦土&菱苦土
3・白雲石
4・毒重石
今回出てきたのも出てきてないのもあります。
あー、もう夏ですな。お客が来たわ