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2020年12月12日土曜日

アルミナるつぼ『つくセラ式トハ壱號型蓋(仮称)』付き

この皿の件は後半


 アルミナのるつぼ、蓋とセットでの製作。

 蓋は例によって凸型です。何が例によってなのかわからない方は左上の検索窓から「凸型」とか「蓋付き」とか、でサーチしていただければ、ダバナシの海の中から『つくセラ式トハ壱號型蓋(タワムレに5秒でつけた名前。自分でも忘れてた)』についての記事がいくつか読めると思います。忙しい方のために一個だけリンク

 

 で、製品

どれか一個だけ蓋締まってます

正解は右のやつでした




 先日別件ご注文いただいた研究室の学生さん
(女子。ここ重要)に、よく見るるつぼを乗せてるお皿ってどんな感じですか?って聞かれたんですよね~。

 そっちかよ!と思いましたがこんなのです
 白釉が意に染まぬ垂れ方したんで出所させずに雑用させてます

こんな感じです。これは天目釉

 トップ写真にしたのは同じサイズ形状の飴釉で・・・
さらに二重縁にしたバージョン(値段一緒だよ~)。

 なんだこのオチ?


 
 








2020年11月4日水曜日

アルミナるつぼ、小細工付き


 もともとスタッキングできるようこういった形状のものを作ってますが、今回は別の理由。

 小細工(要は底の段付き)がどう使われるかは、ナイショにしておきますが、「あーそんな方法もあったのか~」と気になる使い方です。オモシロ。

 ってナイショにしててオモシロもないか。すんません




 

2020年9月24日木曜日

化粧土でステンシル(aka蚊帳目)してみた

  ちょっとバタバタしちゃってるので、長文やヘリクツ並べるのは無理っぽい。

というわけで、貯めてたネタのうち久々に非機能性の作陶方面を。

時間稼ぎに継ぐ一手のアタリ打ったようなもんなんで、何の説明もない話ですみませんねえ。

 

 肌理の細かい赤土の削りカスをためて、酸化鉄5%混ぜたものを化粧土にしてます。

これが元

 ステンシルはナイロンのメッシュ。正体は破けたカッパの裏地

テキトーに磨りこみます。

メッシュを除ければ、マチエールが付きました。
右肩と左腰はマステで塞いでます。

マステをはがせばこの通り

 以上(笑

 素地の柔らかいうちに布を当ててこすり付けて写し取るのも好き!


2020年9月21日月曜日

たまにはこんなものも作ります ストレーナー

  フィルター、というかストレーナですね。まあ見ればわかる人にはわかりそうな気がしますが、何にどうやって使うものかは内緒にしておきます。

 材質はアルミナの高純度の緻密質。寸法はこのぐらい。

 右ね。左はアルミの原型。

 こういうのに限りませんが、どうやって作るか考えるのが何しろ楽しくてね~。
 今回は、材質、個数、収縮安定性、型代、今後どうなんのか発展性等々考えて
『鋳込み』で作りました。もちろん固形鋳込み(排泥しないで埋め殺す方法)

 つって、何頼まれてもうちの場合は特注品少ロットが多いんで8割がた鋳込みで作ってるんですけどね。そりゃ得意にもなるわ。
 型代も圧倒的に安くなることが多いし、素地の焼き上がりの性質が安定しますから。

 まあものの形見てお分かりの通り、こんなもの鋳込みで作るなんて相当おめでたい話なんですけど(普通は金型でプレスかな)できてるんだからいいでしょ(笑
 少数ロットだとプレス型の元なんて取れないことが多いし。こんな小さい孔だらけ、俺のウデと設備では加圧成形で作るの難しいです。型壊し祭りになりそう。


 どんな石膏型にしたかは秘密(笑
 というか、なんかベスト!な気がしないのでエバって見せられません。

 皆さんだったらどういう設計の石膏型で作るか聞きたいぐらいだ~。

 
 なんか世の中4連休だったそうで、どうりで草刈りしたり畝ったりさせられてたわけだ(誰に?)
 
 そんな中、刈払機が突然不調に!!
 日立とはいえホムセングレードを20年近くだましだまし使ってきてて最近は毎年何かしら調子悪くなる。
 まあ農機具のエンジン不調は80%がキャブやフィルターといった吸気、燃料系(俺調べ)

 実際今夏はチョーク開き切って回せてなかったんでいつかはやらなきゃいけないあれ。とっととやっとけよのツッコミは無しよ。
 ここ数年年中行事となったキャブオーバーホールの展開。


 最近目が!年か?

 結果、チョーク開けられるようになったけど吹かすとしばらくして止まっちゃう。
 燃料フィルターもホースもエアブリーザーも問題なし(に思う)が、ダメ。
 吸気問題は解消として、じゃあマフラーか?

 と、しょうがないのでばらす。

こびりついとるが排気が追い付かないほどじゃないわ。もちろん綺麗に掃除しました。
自分でやる方は、絶対シリンダーにゴミカス落とさないように注意な!

 よっぽど自信のある方以外は、下手に弁とか可動調整部いじくらないでクリーナーで洗ってパッキンやダイヤフラムをチェック、交換するまでで留めるのが利口。それ以上は近所の農機屋へ!

 もう俺にはわかんねえ!キャブ一式交換したら多分直るんじゃないかなあ~。最近通販だとワルボロ(キャブレターのメーカー)の互換品がメッチャ安く売ってるみたいだしなあ。
 でも、どうしてもこの休み中にガッツリ使わないといけねえんだよな。
 とりあえず農機屋へGO!かな。と自前修理はあきらめたんですが、農機屋留守(つうか稲刈り時期か)

 しょうがねえから新しいの買っちゃいましたよ。
 クッソー散財した!

 こうなったら意地でも治して来年は二丁拳銃ならぬ二丁刈払機してやる!

 
 写真はイメージです。








2020年9月18日金曜日

るつぼの底 立ち上がりのR

 クリーム色だけれどあれとはちょっと違うカスタム材質のるつぼ 


底からの立ち上がりの部分のRが大きめ



 底の立ち上がり、いや?壁の立ち上がりの方が正確なのか?

 とにかくRがついています。理屈名目の上では構造上の強度を上げてるわけです。

 やっぱ出隅入隅は熱間で相当弱点になりますからね。

 ほかにも、各工程時にうっかり欠けにくいし、けっこういいことずくめ。



 大型になればなれるほど、肉厚が厚い場合、作ってる最中か、使ってる最中のどっちかでいやな目にあいやすくなりますな。で、大型であればあるほど悲劇さ加減もアップ。多分二乗に比例します。何の二乗か知らんけど 

 特に多孔質の場合、比較的肉厚大型になりますし、成形法上の都合もあって、少なくとも見込み側はRついてないとロクな目にあいません。俺もあなたも(笑

 

 この辺の小さいサイズはぶっちゃけ使ってみての不都合や壊れやすさってのはほぼほぼないに等しいみたいですが、特に指定がなければそれなりのRを付けるようにしています。大方の場合ここ(内も外も)がピン角でなきゃいけない理由もまあ見つからないんだけどね(笑

 

 で、なんでこのるつぼのRは大きめなのかってことですが、深遠な理由がある時もあるんですが、今回の場合、

 「単に、適寸の型がたまたまそうだっただけ」です

 

 どうでもいいけど今日から公開のクリストファー・ノーラン新作はどうなんだろう。来週観に行く予定。


 ノーランってものすごい高尚な監督ってイメージで語られがちに感じるけど、絵作りがものすごく立派でテンポも間もいいだけで、なんか結構俗っぽい話じゃね?ってこと多くないですか?

 大したことしてないって言ってるんじゃなくて、撮影のこだわりとか、テクニックとか、素人にわからないところもすごいらしいし、話のアイデアとかも面白くて確かに見入っちゃうよね。俺好きですよ。

 でもなんか「そんな御大層なモンでもねえだろこの話」ってどうしても感じちゃうんだよね。根は我々(なぜ俺、じゃないんだ?)ボンクラ向きのエンタメだと思うんだけどなあ。


 ご立派なこだわりラーメン屋を持ち上げるご立派な記事に似てないですか(笑

なんか腕組んでカッコつけた看板が店の前に立ってんのとか。

 別にラーメンやラーメン屋が悪いわけじゃないですよ(さしもぐさみたいになっちゃった)。研究して腕を磨いてってのは当然職人として見習いますし、ぐんぐん文化的に高級になるのもあるのかも。 

 でも、俺年に一回か二回しか食べないので(要は嫌い)ハッキリ言っちゃいますけど、

「俺の中でのラーメンの分際はそんな高尚なもんじゃねえわ!めんどくせええ」

 

 あとね、るるぶに載ってる地元の知ってる場所の写真、とか「おい!ずいぶんごりっぱだなあ」ってなるじゃん。あと庶民向けの服の店の広告とか「モデルさんが着るとババシャツでもかっこいいなあ」などなど。

 我々が見てるものはどこまでが真実なんでしょうか。

 とノーランぽい感じで締めときます(笑

 

 最後に改めていっときますけど、ヤキモノの話をしてるんじゃありませんからね(笑 





 



 

2020年5月11日月曜日

秘密工作課「Q」case-5 釉薬の比重計を自作

 カップのジュース買うとストローついてきますよね。
 何と、5φのスチールピンがめちゃんこピッタリ押し込めたんですよ。

 そこでピーンときましたよ。
 秘密工作課「Q」機関の出番だ!

 釉薬や泥漿の比重を測るための比重計をチョイチョイっと作ってみましょう。

 先に改めておくと、比重計(あるいは泥漿の濃度や比重そのもの)というのは、施釉の「目安のための指標」にしかなりません。一番大事なのは素地に重ねられた釉層自体の厚さだと考えます。その厚さをコントローラブルにするために釉泥漿の状態の一部を数値化できるアイテムが比重計だと考えてみましょう。

 一番大事な釉泥漿の管理、状態確認の方法は今回省きます。今回は作ってみよう!ですので

 比重計、買うと高いし、壊れやすいし、ぶっちゃけ今から作るぞ!ってこのタイミングでいうのもなんなんですけど比重とは別に釉泥漿の粘性?流体としての性質?(レオロジー的な性質、特に粘土鉱物が多い場合に径時変化しやすい)ってのも大きく関わってきますので、どこまで正確に測れるか微妙な上に、数字の使い方わかってないとあれなんですが、指標があることでそりゃもう大変便利です。


 とりあえず、「比重を測る何か」を自作したい皆さんは重ボーメ計の示す数字のことは気にしないでください。
 今回は自分で自分用の比重計(釉薬比重の目安計)を作ります。
 重ボーメの数字って何を意味してるのかわかりにくいんですよね。実際は塩分何%の数値を何分かに分割した値をいくつとするみたいな感じだったかな?これは手計算するには相当根性いりますよ。自作には不向き!

 と、言うわけで、なんでみんなこれでやらないのか?といつも思うんですが、
 私は比重は基本的に重量体積パーセントで測ってます。一番わかりやすいので。
 つまり、
 《重量/体積》です。
 
 調合一発目は原料乾粉の重量+水分重量で作りますから、重量重量パーセントが比較的わかりやすいんですが、水っ気なんて飛んじまったり思いのほか濃くて薄めていったりいろいろありますよね。そんなことが重なった暁には重量体積パーセントで測るのが便利じゃないかなと思います。
  
 単位そのもの、単位と思って使ってる言葉、(もちろん計算にまつわらない技法でも材料でもなんでも言葉そのもの)が何のことを表してるのかがあっちとこっちで食い違ってるがゆえの食い違い、というのは誰しも経験あると思うんですよね。
 どんなジャンルにせよ、なるたけ細かい意味や定義の決まった曖昧でない言葉がたくさんある方が絶対的に全体レベルを押し上げるんだと思ってますが、この業界そうなってないことも多いんですよね。
 この辺が伝統産業の面白さではありますが、難点でもあると。今後ネットを中心とした知識共有の輪が広がるにつれて自然とそうなるんじゃないかと思ってましたが、むしろ私がみたいもの、好きなものだけ観ればいいって言う点が邪魔をしてセクト化が逆に進んでるような気もして結構ブルーです。
 
 あ、思い出したんですけど、昔クリスマスだーなんつってみんなで集まった時に、俺が某友人I君に「クラッカー買って来い!」つって1000円渡したんですよ。そしたらそいつお菓子のクラッカー1000円も買ってきやがった!なんて事件もありました。みんなお菓子持ち寄ってんのにそのクラッカーじゃねえだろ!しかもお釣りなしかよ!
 極端な例ですが、こういうのは同じ言葉でも各人受け取った意味内容が違うがゆえに起こる事象です。どうせ俺がわりいんだろうけどよ!
 もちろん、そいつのあだ名はクラッカーになりましたけどね。

余談が長くなりましたが準備するもの!
こんな感じでビッタリねじ込めます。
 
 太目のストローとぴったりはまるピン、それだけです

 つまり、ピンってのは5φ、6φ、8φ、10φあたりならその辺のホムセンで買えますので、それに合うストロー。なるたけ太目の方が体積を稼げるので精度は高くなるはずです。

 ピンを切って重量を決めます。重量は、「水」を張った紙コップに落とした時に都合よく浮くぐらいの重さです。
 
5φのピンだと約10㎜前後で
 
プカプカ浮きます。
べったり底まで沈んじゃったらもっと小さく切り直し。あんまり浮きすぎても実際釉に入れると倒れちゃったりするかもしれないので気を付けよう。この作業を釣り人は「タナ取り」と呼んでいます。
 こんな紙コップ程度である程度以上測れるってのがこのストロー比重計の利点なんですよ!

 では水面に目を移しましょう。
ここ、このちょうど水面に位置してる点が基準点ですので印を打ちます
 
なんとなくマステを巻いてみました。

 水の比重は1ですので、この点が1.00となります。比重に単位は無いんですが、とりあえず重量÷体積が1.00g/mlってことだね。
 釉薬は溶剤系でない限りこれより軽くはならないので、なるたけ底トントンに近い方がいいわけですな。

 ここから目盛りを打つわけですが、今回のこれは重量体積パーセントですので、簡単に計算できます。ストローってのはストレートの円筒形ですので、水中体積がそのまま長さと比例します。
 
 まず、この1.00基準点からストロー先端までの長さを測ります。
 例えば1.3(=100ml時に130g)なら、基準長さを1.3で割ればいいわけ。
 続けて1.2,1.4,1.5と割り付けてメモってみました。 

 あとは確認してみましょう。
 実際の釉泥漿に浮かべて…
写真じゃ見えにくいけどほぼ1.5です
 釉に沈めるときは液体ワックスでふいておくと弾いて見やすいよ!

 じゃあ釉薬100㏄の目方は…
おおー、思った以上にぴったり!(やらせじゃないんで笑っちゃいました)

 といった感じ。
 タピオカストローぐらいので作れば丈夫だしもっと工作精度の高いのも作れそう。その際はスチールじゃあ短く切っても沈んじゃうかもしれないので錘は都合のいいのを見つけてください。
 単に精度って意味では本当は水中に沈む分が長い方がいいんですが、それじゃあモノホン買えばいいじゃんってことになってしまいますね。ここでは少量の釉でも測れるコンパクトなものを!という方向性で作ってます。(本物のボーメ計、つまり唐辛子ウキのような形の方がトップの感度が高くなるんで、実際俺もハエウキ使ってましたが、良いウキは釣りに使った方がいいです(笑)

 もちろん数字なんてどうでもよくて、ちょうどいいのがわかってる釉薬に浮かべてその点だけわかるようにしておけば数字もいらない一発測定のバカ棒にもできちゃいます。

 掛かった金額
 ストロー:タダ
 ピン:タダ(買っても5本200円ぐらいじゃね?)
 労力:金鋸で切るだけ
 効果:プライスレス

 釉薬一つに一本づつ用意したっていいぐらいだこりゃ!

 しかも・・・
 
 カフェっぽくておしゃれ!



 最後にこんなこと言うと怒られそうですが、俺個人は・・・慣れてる釉薬なら手を突っ込んでかき混ぜた感じで決めてます。





2020年3月9日月曜日

スタッキング型アルミナるつぼ

 と、まあ名前はエラそうに紹介しましたが、単に底側にダンチを付けるとスポスポはまって重なりますよってだけの話です。
 が、場合と都合によってはこれが大変便利だということで、そこに思い当たったごく少数の研究室では活用されてまして、別に世の中誰も知らないけど激熱ブームになってるみたいです(そこそこハナシ盛ってます) 

 具体的にどこそこの研究室ではどうこう使っていますなんて話はできませんが、
 こう重なってくれてればハンドリング悪くて嫌いだったアノパターン、きっと相当やりやすくなるんじゃないか?とか、なるほど、俺のやってるあれも効率上がるぞ!なんてことが思い浮かぶんじゃないでしょうか?
 特に、小さいるつぼをホッソ狭い取り回しの時とか多そう。

 こんなもん単なるK.U.F.U.(ケーユーエフユー、工夫)で、特許だの開発だの云々も俺の(思いついた学生さんとかですけど)新発見でもなんでもないんですけどね。
  このHPの記事では「釉薬つくろう」編と「初心者の鋳込み」編の閲覧率だけがメチャ高いものの、全体通すとファインの製品の紹介記事が圧倒的に読まれていて俺の本職から言っても当たり前だしありがたいんですが、それにしては注文も収入も特段上がってないという謎パラドックス状態(いや、自分のせいですよ)

 ワタクシ、大変心が広いのでなるほどと思ってご活用いただければ世の中の科学の進歩に貢献できたと喜ばしいことではありますが、差支えなければそのまま私に発注していただければ大変ありがたいと感謝する次第です。こここうしましょうと引き直した図面がぐるっと一周回って知らないところから結局ウチに届いたりすると、どこでどうなってそうなったのか知りませんが、一人のおじさんの純粋な心が世の中の不条理に穢されることになりますですよ。まあ、モノ作ってる皆さんにはおなじみの超常現象で、毎年一回や二回じゃないですけどね。 

 もちろんこのるつぼは全然そういうわけじゃないんですが、別の案件でそんなことがつい最近もありましたって話ですが…


 このるつぼの場合、蓋もあって、作り方も同じ排泥ですので、形状的には同じるつぼの背がうんと低いだけ、ということになっています。蓋の形式次第ですが、無垢だと原料等々無駄が多いですし、しかも、蓋のクボタミを使えばついでに極少量の反応試験なんかできちゃうので「蓋の裏までマジ使えるっすよ」らしいです。まあ「見た目の蓋感」はあんまり無いですけどね。

 なんか今月は修理が多くて(いいタイミングではありますよね)、仕事として炉の補修もありましたし、自分ちの機械もいろいろメンテしました。果ては洗濯機、子供の自転車、ヘアードライヤー、フェイスブックにネタとして乗せたテレキャスターまで。
 挙句に、この土日は
管理機!

 この手のシンプルマシンのエンジン不活、不調は80%以上がキャブレター起因(当社比)。なので洗浄。
 プラグも真っ黒に濡れてたんで洗浄。この寒い時期、チョーク戻すの忘れて長時間使うと止めたエンジンがかかんなくなります。プラグが濡れて火が飛ばなくなっちゃうみたい、これをチョークスリーパーといいます。

プラグですが、このNGKロゴのある真っ白い碍子部分。
これは生活の中のファインセラミックスの代表だよね~。

知ってる人は多いと思いますが、NGKは「日本特殊陶業」と言って、マジで日本を代表する「ファインセラミックス製造会社」で、とんでもない設備と技術力です。別にスパークプラグだけ作ってるわけじゃないんですよ~。すごい!
 このプラグ一つとってみたところでメタルとセラミックスの複合部品ですよね。結構な高熱にさらされると思うんですが、碍子が外れちゃったり貫入しちゃったりなんてのに出くわしたことないでしょ?すごいと思いませんか?

 たまにNGK級の超有名なところの研究室から別に特に何の変哲もなさそうな物の相談や注文を受けることがなぜかあるんですが、「俺なんかより自前でやった方が絶対いいと思うんですけど…」というと大体決まって「えへへ・・・」という感じになるんですよね。大会社には闇がありそうだ(笑
 という褒めてんだか貶してんだかわかんない論理の四次元殺法で今日の記事は終了!

 耕運機はとりあえず復活!



 




2020年2月26日水曜日

結局手仕上げ、サンドペーパーデイ

 今日はほぼほぼ一日ペーパー掛け。
 午前中は生のるつぼの仕上げ。
 型由来の傷や何やかやを消すため焼成する前にペーパー掛け、あるいは水引きといって(会社方言かも?ロクロ引きじゃあありません)濡れた布で磨きます。どっちにするかは材質の生段階での特性次第。今日はペーパーでした。タイミングはやっぱり材質ごとに都合のいいタイミングで。

 午後は、この詳細ナイショの角棒。

 完全オーダーの材質で生強度が滅茶へなちょこだったり、まあとにかく扱いずらいので、型から抜いたらすぐに棚板にベッドを作って乾燥~そのまま素焼き焼成~仕上げ加工~本焼成。という手順に落ち着きました。

 これらは結局焼成後に平面研磨で寸法出しをするんですが、だからと言ってガジガジなままでは焼成割れや歪みのオンパレードになってしまい、焼けても加工時大変都合が悪い。とりあえずその後の作業が楽なように少しでも柔らかいうちに詰めるところまでは詰めるわけです。

 で、この本焼成前の仕上げ加工もできるだけ精密にできるよう治具を作ったりいろいろK.U.F.U.したりもしたんですが、最終的に定盤に置いたサンドペーパーに指でもってこすり付けるのが一番うまくいく。という身もフタもないほどプリミティブな結果に。今ここ、みたいな。 一周回ってなんの工夫もないという

 まあ一本一本各4面すりすりを寸法測ったりピンホールやクラックのチェックしながらやるわけですが、4時間200本+αは結構な修行で指が今攣りそうです。というかさっき攣った(笑

 意外と苦痛でもなくてラジオ聞きながらへらへらしながら出来たんですがいやあ四時間が長かった、なかなか減らない感じ。同じ四時間弱でも『七人の侍』ならあっという間なんだけどなあ。まあ『七人の侍』は「最も短く感じる四時間弱」としてギネスに乗ってるんですけどね(当然うそ)、この辺やっぱりアインシュタインの言うとおり時間も相対的なものなんでしょうなあ(よくわかってなくて言ってます)

 顔も足元も粉だらけ、なんか飴喰い競争で張り切っちゃった教頭先生みたいな状態ですが妙に仕事した感があってなぜか気分がいい。

 で夜は塗装中のこれを磨きます。夜もペーパー掛けかよ!!

 出先の近所のゴミ捨て場でネックがついてないボッロボロのハッゲハゲを拾ってきたんですが、ブリッジ見たらフェンダーでした。有名だよね?もとは結構高いんじゃねえの?
 今テーブルでも作ろうと遊びでスプレーしてるんですが、復活させた方がいいんでしょうかね?ピックアップも通電してるし。足りないパーツ買うと結構な値段になりそうだなあ~、特にネック。アンナン自作できる気しないし。
 

 ギター、カエルの歌一本ずつ引くしかできないんだけどなあ。何よりもそれがネック。ギターだけに

2019年11月18日月曜日

高台のガタつきを取るよ

 というネタです。
 個人的に使う分にはよっぽどはっきりカタカタしてない限り気にしないんですが、一応作り手としては気に留めてまして、動かないようにしています。
 
 なんでカタカタするかって言うと、
 1、そもそも平らに作ってなかった。
 2、平らにはしてたんだけど抑え込んだ分が焼成で戻っちゃった。
 3、純粋に焼成収縮のひずみ
 4、(おそらく)長石の粒子が膨れて出っ張った。

 というあたりが原因かと。複数可

 まあとにかくカタつく器ができちゃったのでそのかたつきを治しましょう!という話です。窯出しして底(高台のことが多いかな?)を、うつわの底同士、あるいは粗砥を使ってズッて均すと思うんですが、そこで直らない場合の話、なおかつ専用の設備(平面研削盤など)を必要としない方法です。

 私の場合、使う研削アイテムは主に二種類、
 1、耐水ペーパー(#180あるいは#240)
 2、ダイヤモンドディスクウィール
 このどちらかを轆轤に張り付けて使用します。

 手つきのダイヤ砥石もアリですが、大作業には向かない(面倒)ですよね。
 ただし、ベタ底の大皿等の大面積で、なおかつ熔化のすすんだ素地、とかになると、機械使わないんじゃそれしかねえのかなあ~という気もします。

 と、言うわけで今回のセット 
がたついた器と、研削アイテムその1とその2

 左がその1、こと耐水ペーパー。これの番手は240#。50円か60円ぐらいのものなので必ずメーカー品を買うこと。いくつかの番手を揃えちゃいましょう。

 右のその2、ことダイヤモンドディスクですが、これは工具屋で売ってます。海外ブランドのレンチ並べてるような車用の店じゃなくて、地元の金属加工屋が使うような店なら一発です。番手はやはり#240前後かな?これは6インチですが、なるたけ大きめの方がいいです。最近は安手のものも売ってますので、2千円前後であるみたいです。経験上一般の陶磁器ならダイヤ砥石でさえあればメーカー名もないようなホムセンの安物でもOKです!
 岩山陽平さんのYOUTUBEを見ると、安物のダイヤモンドバーでもずいぶん楽ちんだー!とか言ってたしね。
 うちのダイヤディスクなら、今回の程度の仕事なら「生姜をおろすように削れます!」(さすがにうそ!)

 また、設計上の話をすると・・・、
 当たり前ですが、実際問題は、「平面である」、という必要はなくて、「ガタつかない」ということなので、以下のような方式もありなわけです。ということは先に言っておきます。

 1、金属加工屋でいうところの「キサゲ」の理屈の「平面」 
まピラピラのまっ平らよりヤキモノの場合のちのち楽です。

 2、実は凹面型

この縁の部分が若干高いです。
これならベタ底とはいえガタ取りは超楽です。


 長い前置きは終わりにして、道具がそろったら実際やってみましょう!

 ロクロの天板に耐水ペーパーを張り付けます。そしてカタつく器を用意。
 ロクロの天板はこのさい定盤代わりにもなります。 


 水研ぎします。
 手でスリスリして直ればそれでよし、時間かかりそうならアクセルオンだ!
器が変わってる!とかは気にスンナ!
 コツは、こまめに90度ずつ回して持ち替えること!そうしないと片減りします。

 定盤(ここではガラス板)に載せてチェック! 
ものの数秒のはずです!

 ガラス板、あるいは鏡が簡易定盤として大変便利なんですが、最近の鏡、特に姿見などはもしかすると、使う方の気分が朝から悪くならないように「若干痩せて見える(オプティカル痩身)加工」の可能性があります。気をつけろ!(心底いらないウソ)
 下手に100斤のとか使わずにそこそこは普通のもの、ベストはガラス屋に切ってもらうのが吉です!その際は面取りもしてもらってね!

 
 と、まあここまではごくごく普通の話。
 ちょこっと本職仕様の話も足しますね 
 平面をびしっと出したいぞ!といった研磨研削工程では・・・
こうやってグラファイトで研磨面を全面色付けします。
ココではわかりやすいように糸目の高台を研磨してみますね。

 当然高いところが黒くなってます。 
 これをちょっと磨ると…
削れたところが白く抜けます。

さらにちょっと研磨しました。

残りわずか。

  写真撮り忘れちゃいましたけどここでさらに全面黒く塗ります。
そしてとどめの研磨。
と、全面仕上がりました。
濡れたガラス板の上で滑り出しますよ!!
(説明大雑把ですが)こうやって研磨(研削)して面出しします。

 今回植木鉢仕様の焼きのアマイ吸水率残しの素地ですので、耐水ペーパーでも楽勝でした。ダイヤを使えばあっという間ですよ。普段はダイヤモンドディスクを使って昼休みのちょこっとした時間にいくらでも仕上げられます。

 あと今回のお遊びも追加で。
 畳付部分を普通に施釉したものを研磨してみます。
 これは耐水ペーパーだとちょっと面倒かも。ダイヤディスクを使いました。
現れた「釉薬の内部」には細かい気泡が見えますね。(右クリックで開く)

  で、何をしたかったかというと…
練り込みじゃなくて釉薬でも『研ぎ出し』があり得るんじゃないかと思いましてね~
 糸目に天目釉が残って模様になりました(やはり気泡がアリますね!)。切子のガラス器みたいなのもいけるでしょ。

 底をびっしり施釉したものを、もっと細かい番手まで研いでピッカピカのトゥルットゥルにしてみるのもアリなんじゃないかな?
 じゃあどう棚板に載せて焼成するんだよ!というのは考えてませんけど。

 ファインでは常識でも焼成後の研磨、研削加工、というのは一般陶磁器ではなかなかないと思うので製作のネタにでもなるかもね、と思ってアップしてみました。寸法出すだけじゃもったいねえや。

 他にもラッピング加工で蓋などの嵌めあわせの精度向上、化学研磨(織部の渋抜きはそれに近いかも?)、サンドブラスト、薄膜形成等もありでしょ?(特殊な、スキモノ作家の作品では見たことがあります)

 チャイナペイントや上絵だって言ってみれば出来上がったのに絵や色を足してるだけっちゃだけ(暴論!!)と思えば、本焼成後の機械加工だって邪道とか言われる筋じゃねえや!と思わなくもないのですよ。
 

 今思ったんだけど、このネタは動画向きだったかもしれないっすね~

 ひとつ前の記事とこの記事は風邪中にしたためてました(笑