2020年3月9日月曜日

スタッキング型アルミナるつぼ

 と、まあ名前はエラそうに紹介しましたが、単に底側にダンチを付けるとスポスポはまって重なりますよってだけの話です。
 が、場合と都合によってはこれが大変便利だということで、そこに思い当たったごく少数の研究室では活用されてまして、別に世の中誰も知らないけど激熱ブームになってるみたいです(そこそこハナシ盛ってます) 

 具体的にどこそこの研究室ではどうこう使っていますなんて話はできませんが、
 こう重なってくれてればハンドリング悪くて嫌いだったアノパターン、きっと相当やりやすくなるんじゃないか?とか、なるほど、俺のやってるあれも効率上がるぞ!なんてことが思い浮かぶんじゃないでしょうか?
 特に、小さいるつぼをホッソ狭い取り回しの時とか多そう。

 こんなもん単なるK.U.F.U.(ケーユーエフユー、工夫)で、特許だの開発だの云々も俺の(思いついた学生さんとかですけど)新発見でもなんでもないんですけどね。
  このHPの記事では「釉薬つくろう」編と「初心者の鋳込み」編の閲覧率だけがメチャ高いものの、全体通すとファインの製品の紹介記事が圧倒的に読まれていて俺の本職から言っても当たり前だしありがたいんですが、それにしては注文も収入も特段上がってないという謎パラドックス状態(いや、自分のせいですよ)

 ワタクシ、大変心が広いのでなるほどと思ってご活用いただければ世の中の科学の進歩に貢献できたと喜ばしいことではありますが、差支えなければそのまま私に発注していただければ大変ありがたいと感謝する次第です。こここうしましょうと引き直した図面がぐるっと一周回って知らないところから結局ウチに届いたりすると、どこでどうなってそうなったのか知りませんが、一人のおじさんの純粋な心が世の中の不条理に穢されることになりますですよ。まあ、モノ作ってる皆さんにはおなじみの超常現象で、毎年一回や二回じゃないですけどね。 

 もちろんこのるつぼは全然そういうわけじゃないんですが、別の案件でそんなことがつい最近もありましたって話ですが…


 このるつぼの場合、蓋もあって、作り方も同じ排泥ですので、形状的には同じるつぼの背がうんと低いだけ、ということになっています。蓋の形式次第ですが、無垢だと原料等々無駄が多いですし、しかも、蓋のクボタミを使えばついでに極少量の反応試験なんかできちゃうので「蓋の裏までマジ使えるっすよ」らしいです。まあ「見た目の蓋感」はあんまり無いですけどね。

 なんか今月は修理が多くて(いいタイミングではありますよね)、仕事として炉の補修もありましたし、自分ちの機械もいろいろメンテしました。果ては洗濯機、子供の自転車、ヘアードライヤー、フェイスブックにネタとして乗せたテレキャスターまで。
 挙句に、この土日は
管理機!

 この手のシンプルマシンのエンジン不活、不調は80%以上がキャブレター起因(当社比)。なので洗浄。
 プラグも真っ黒に濡れてたんで洗浄。この寒い時期、チョーク戻すの忘れて長時間使うと止めたエンジンがかかんなくなります。プラグが濡れて火が飛ばなくなっちゃうみたい、これをチョークスリーパーといいます。

プラグですが、このNGKロゴのある真っ白い碍子部分。
これは生活の中のファインセラミックスの代表だよね~。

知ってる人は多いと思いますが、NGKは「日本特殊陶業」と言って、マジで日本を代表する「ファインセラミックス製造会社」で、とんでもない設備と技術力です。別にスパークプラグだけ作ってるわけじゃないんですよ~。すごい!
 このプラグ一つとってみたところでメタルとセラミックスの複合部品ですよね。結構な高熱にさらされると思うんですが、碍子が外れちゃったり貫入しちゃったりなんてのに出くわしたことないでしょ?すごいと思いませんか?

 たまにNGK級の超有名なところの研究室から別に特に何の変哲もなさそうな物の相談や注文を受けることがなぜかあるんですが、「俺なんかより自前でやった方が絶対いいと思うんですけど…」というと大体決まって「えへへ・・・」という感じになるんですよね。大会社には闇がありそうだ(笑
 という褒めてんだか貶してんだかわかんない論理の四次元殺法で今日の記事は終了!

 耕運機はとりあえず復活!



 




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