お皿の径は6寸です
同時にちょっと違うサイズのもの(径が1㎜違う)のご注文いただいてまして、それぞれ100本以上作ったんですが、うっかり窯出しの時に混ぜちゃいましてね…
より分けるのに時間取られました…
最近、教室系お役立ち情報が少ねえな!なんかしろよ!と本当に一部の、じゃなくてたった一人の読者(通称パチーノ。気にならないと思いますが気になる方は過去記事参照)からお叱りを受けましたので、ほんとに小技ですが…
ちょこっと俺流化粧土を作りましたのでその様子でも…
1・粘土玉を用意。これが化粧土になります。今回のこれは黒泥土です。
同時にカンナやカキベラを用意。
2・シュルシュルやっちゃいます。
今回は普通に柔い土ですが堅くなっちゃっててもいいっすよ
必要分削り出したら一晩も放っておけばカリカリになりますよね。そうすれば水に浸かった瞬間すぐにほぐれるので便利ですし、すぐ溶きたい場合でもこうしてからの方が時短できます。
それを広口瓶にビー玉と水と一緒に入れてシェイク。もちろんミキサーでもなんでもお好きなように!量や回数で都合のいい方を。
写真はやらせです。
今日の作業の実際は「柔らか粘土+すぐ作りたかった+解膠材を使わない」なので《広口瓶+ビー玉+旋盤に銜えて回す》方式でした。水分量はいくらでもとは言いませんが多くて全然かまいません。どうせ上水浮かせてから使うので。解膠材を使うと滑らかに、しかも水分量を圧倒的に減らせるのですが、水が多すぎるとなかなか沈殿してくれなくなっちゃいます。また、チクソトロピーが増大するので(この言い方で合ってますか?)、左官屋的な「ジャリっと塗ったくり系マチエールづけ」ができなくなります。
とにかく、分散したらペットボトルに入れ替えて保存。
もちろん任意の目数の篩を通します。
といった作業。
実はポイントはマルセイユルーレット式おすすめ!とかではなくて
「化粧土はわざわざ粉末原料から調合しなくてもできますよ!成形用の粘土を溶いたものは大変使いやすいですよ」という点。
まあもちろん何をどうしたいかによって都合はまちまちで、特に粉引だーとか、色がどうこう言いだすといろんな意味でそりゃキリがないですが、なんで化粧土を自分で調合しても剥がれたりヒビだらけになったりするかというと、「粉末原料から調合してるからそりゃ粒度細かいだろ!」というのが私の実感です。
成形用粘土を溶いて作った場合、カラカラに乾燥したのに濃いのを掛けたりしない限りまずハマります。お気に入りの釉+土の組み合わせの発色を別の素地土の上に再現できます(そりゃニアリーイコールかもですが)。
特に透明性色釉(飴釉や織部釉とかとか)にはいい作戦を作れるはず。
彩泥だったり、ケショウド!と強く意識させたい表現が目的なら別として、赤土と白土をワンピースにしたい場合、別々に作って接着するより楽。
コヒキダーの方はこだわりドクトリンの強い方がおられそうですので否否言われるかもしれませんが、粉引的表現はこの場合はそりゃ別の話ですよ。当たり前ですけど。
今回は黒泥土(市販品)を黒化粧用にしたわけですが、これを普段の土の上に使えば表の皮一枚黒泥土にできるわけです。バイ-メタルならぬバイ-クレイ作戦(ものは言いよう)ですな。これでオキニの飴釉の発色と黒泥のあの感じを共存させられますと…
あとみみっちい考えとしては、黒泥とかなんとか御影って値段高いじゃないですか、素地の芯まで黒泥じゃなくてもいいな、という天麩羅作戦としても有効です。そもそも白掛けがそういう出発点らしいし。
化粧土はボディである、と考えてしまえば楽なもの(多分、でも組成的にはそうだよね)。
女性の顔面だって同じですよ!いろいろ思いついてしまったことをここではいちいちあげませんが、化粧はアンタの彼女(or奥様or愛人etc)の「本体の一部」です。そう思ってやろうじゃねえか!
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