前回の記事で今年は終了のはずだったんですが、月間10アップのノルマ達成できてなかったんで急遽追加!のどうでもいい記事。
大晦日からは絶対休もうと立てた予定が押してしまってやっと終わった今現在夜中2:30。もう大晦日じゃねーか!!
これが今年最後の窯出しの品々
全部同じに見えますが寸法がちょっと違ってます…
だから何だって感じで2020年仕事納め!
前回の記事で今年は終了のはずだったんですが、月間10アップのノルマ達成できてなかったんで急遽追加!のどうでもいい記事。
大晦日からは絶対休もうと立てた予定が押してしまってやっと終わった今現在夜中2:30。もう大晦日じゃねーか!!
これが今年最後の窯出しの品々
だから何だって感じで2020年仕事納め!
なんだかんだ言ってダラダラ工場にいるんですが、とりあえず今年の営業は今日までです。新年は1/6~となります。
今年も一年ありがとうございました。来年もよろしくお願い申し上げます。
俺史上最悪の空気悪い一年でしたが、多分最後の更新なので、おふざけは無しで。
何となくマグネシアるつぼの写真を貼っておきまーす
年末ですので誰得企画が続きます。
別にやるこたないけど毎年やっとけばそのうち何かになるやもしれないので、「つくせらヤキモノ本アワード2020」行きます。例によって古本、海外本多めですけど、今年俺が読んでみた本、というのが条件なのでそこはご了承いただきたい。
今年は世相を反映した結果になっています。(というかしてみました)
まずは、まったく世相に関係ない「技術賞」から
小出力さん著『読み物 熱力学』です古本屋で100円でゲット。
まあ、必要ないっちゃ必要ないけど知ったらずいぶんためになる、って科学の知識はヤキモノにはずいぶんあるんですよね。その中でも自力でやろうと思うと相当ハードルの高いのがご存じ熱力学。法則三つ何となく覚えて終わりにしてる人いませんか?もちろん私がそうです。
この本、ヤキモノやるうえで特におすすめはしませんが、今まで読んだ中では一番読みやすかったです。相当いい本だと思います、とはいえやっぱしデルタ付きの式がずらずら出てきて俺ごときには厳しいっす。つか、別に『読み物』って程でもねえよ(笑
熱容量の計算とかできるようになる必要はないけど理屈のイントロぐらいは知っておきたいのでチャレンジしました。というわけで正直斜め読み(笑。
それでも俺にも何とか多少はわかった気になった気がしないでもないって感じだったので、えらそーに表彰いたします!!
あー、どっかに馬鹿でもわかる熱力学みたいな本無いっすか?誰か教えてください。
では、次、『素焼き部門賞』の発表です
Brady Knoxさん著
『HANDBOOK ON HOW TO BISQUE OR BISCUIT FIRING POTTERY』
邦題を付けるとすると「素焼きハンドブック」といったところかな?
なんで写真がないかというと、アマゾンの電子書籍で購入しました(タイトルでリンクしてます)。
たった36ページばっちで写真も図もない「どっかのおっさんが出した自費出版の新しい形」のあれなんじゃないかと思います。というわけですっげえ気になったんだけどどうせ1000円も出して買う本じゃねえだろと、生まれて初めて400円の電子書籍買いました(笑
まだざっとしか読んでないんですが、「素焼きだけで一冊の本」ですよ!素焼きだけで36ページですよ!!
「ビスク」あるいは「ビスケット(ビスキット)」という言葉にはヨーロッパや日本の場合、釉をかけないいわゆる「締焼」あるいは「焼締」という意味であることも多く(特にファイン界では)、結構取り扱いが難しい言葉なのかもなあとも思っています。この本の場合の「BISQUE」はぶっちゃけ米語、釉焼成前の仮焼成、伝統陶器、陶芸、でいうところの狭義の「素焼き」。
中身はといえば、言葉の使われ方使い方から、素焼きの意味、メリットデメリット、乾燥工程、物性的に何が起こってんのか、素地などに合わせた焼成の理屈とパターン、はてはエンゴーベ(化粧掛け)のテクニックと実際に至るまで、素焼き前後の派生案件が目白押しで記されているようです(これもざっと斜め読み、ゴメン)
エロ同人誌ぐらいの薄い本とはいえ、しかも写真も図版もなんもないとはいえですよ、これで一冊ってすごくないですか?
部門賞、授けます!!
では次、「非主流焼成炉部門賞」なんじゃそりゃ?を発表します
James&Paul、いい本出してくれてありがとう!
「俺たちに焼けねえものはねえ」
「俺たちって誰だよ?」
「ポールとジェームズと俺だ」みたいな。
こんな本置いてあるってつくばの古本屋どうなってんだ(笑
最近ダーティーハリー好きのうちの娘は、ドルチェ&ガッバーナってスミス&ウェッソンより強いの?って謎の質問をしてきました。
では、『大賞』を発表します!
大・芳村俊一さん著
『ダレでもできる自主陶芸』
に決定いたしました。「誰」じゃなくてカタカナの「ダレ」ってところに強い主張を感じますな!最高!
近所の古本屋で200円でゲットしたんですがこれまたスゲエよ!!
内容は言わずに目次だけ。
え?どういうことかって?
個別の答弁は差し控えさせていただきます。
とにかくこの本が今年の大賞です!!
ついでに「低温焼成特別賞」も発表します。
Susan Hallsさん著
『Ceramics for biginners animals&figures』
そこでこの本ですよ!!動物の人形とかとにかく飾り物を作ります。
低温ならではの技術的利点(たくさんあります)からくる表現の天井の高さがそこにはあります。焼造物の機能的側面を無視して楽しもうと思えばこういった人形や何かスカルプチュアを作るのが一番「誰でも純粋に楽しい」んじゃないでしょうか?
この本の中でも機能的なわけじゃないものを作るからにはべつだん規制はないんだからガンガン行こうぜ!と書いてあります(超大幅に意訳しました)
もちろん焼成、乾燥、釉薬含めたいろいろな製作テクニック満載で技法所としても見ごたえがたっぷりあるし、紹介されてる作品も楽しい。一つ問題があるとするとどこがビギナーやねんとは思いましたが(笑
実は夏休みの工作用に娘に教えるためにアマゾン調べて買ってみたんですが、この世情、別のところで意味を持ってきた本です(俺の中で勝手にですが)
ほぼ、以上です。
今年は、自前、そしてその自前を最大限生かすモノづくり、をテーマにしてみました。
あ、番外編が一つ
千葉出身なので千葉(チバ)が舞台なのはもちろん覚えてたんですが、主人公ケイスがうろついてるヤバイ街(ストリート)の名前が「仁清(ニンセイ)」いきつけのヤバイ酒場の名前が「茶壷(チャツボ)」なんですよ。それだけ(笑
千葉県のド田舎(北のはずれ)出身の俺は、中学生当時これ読んで千葉が舞台なのにコーフンしつつも「あの辺(湾岸)はホントの千葉じゃねえ!あれは東京になれなかったパンの耳だ!」とも思ってました。無駄に横文字のカナ振ったりしてたっけなー(笑
いやあ、久々に読んだらまた新しく面白かった!!没入(ジャックイン)しちゃいましたよ。
物語としては続編の『カウント・ゼロ』のが面白かった記憶があるので、正月はそっち読み返す予定。
無理やりこの本ネタにしたこじつけをすると、物事に正道、表通り、メインストリームがあれば必然的に裏道(=パンク)があって、それはそれですこぶる魅力的なハズ!
今回選んだ本もその辺多少意識しましたが、これらはパンクではないかもなあ。
ヤキモノの場合はどんなのがそれにあたるのかなあ~、と思ってしまいもする年の瀬です。
少なくとも器にトゲトゲを付けたり、ケバイ装飾的だからって全然違うし、自分でストリートとかオリジナルとか言っちゃうのも違うよなあ。
この辺大量生産技術との境目に何かあると思ってるんだけど。
カルシアるつぼについての記事を挙げるたび、アルミナ系の台板と直接触れさせてはいけませんよ、恐ろしいことが起こりますよ!と脅かしてきました。
先に改めてカルシアるつぼを使用する際にどういう状況で使うべきなのか並べておきます。
高温下に置かれる場合、必ず下図の状態で使用してください。外るつぼを使うならそれもマグネシアるつぼ推奨、最低でもスタンプ材のマグネシア粉末をたっぷりとって遮断してください。
うちでは、マグネシアの板は多孔質の適当なサイズの円板、敷粉は40番~100番程度のものを使用しています。このぐらいの粒度ならサラサラで平にセットしやすいですし、高温下でも固く焼結することはないので何度でも繰り返し使えます。微粉末では焼結しやすいし、るつぼとの反応も進んでしまうのでよくありません。
1・「900℃までなら反応はしなかった」というのが実体験。ただし、これは空のるつぼを試してみたとき(=単にアルミナVSカルシア)の話ですので、何らかの中身が入る状態(=多かれ少なかれカルシアは喰われる)では何とも言えません。
また、
2・何となく見知っただけの知識の上では、トチ代わりに貝殻(ほぼ炭酸カルシウム~焼成後カルシア)に乗せて焼成する方法もありますし、釉薬の三成分四成分の座標式実験などで石灰石単味では解けませんね~みたいなのを拝見しますので、1250℃ぐらいまでなら平気なのかも?
ただし、自分の材料でそんなこと試す気にはなりません、現状。
というわけで、安全のためには、ちょっと手間かもしれませんが、上の条件を必ず守ってご使用ください。
ご注文の際にその旨確認しますので、持ってなければマグネシアの板や敷粉を合わせてお求めいただくことになります。
と、ここまでは今までの繰り返し。
事故って具体的にどういう風になっちゃうんだよ?ってのは紹介できてなかったんですよね。
お待たせいたしました。
こうなります。
カルシアユーザーの皆様、こうならないようにくれぐれも気を付けてください。暮れだけに。
この程度で済んでよかったっすよ。昔は炉床板にサンドピアリスもびっくりの大穴開けたことありますからね。
「闇ヤキモノ教習(仮」読者の皆様、ゼーゲル式でおなじみのR2O塩基性酸化物+RO塩基土類酸化物+R2O3中性酸化物+RO2酸性酸化物の理屈は飲み込めてますかね?
長石もカオリンも同じようにアルミナとシリカが主成分、そこにカルシア(石灰石)が混ざることによってぐいぐいと融点が下がるこの感じ、
釉薬でも素地でも反応温度帯が違うだけで、同じ事が起こってるってことがお分かりいただけたでしょうか?
だから釉薬が棚板に垂れるとただ引っ付くだけじゃなくて溶け合って引っ付いちゃうんですよ~
はーあ・・・
「いつものやつ」といえば、やきもの本アワードってのもあるんですが、今年はあんまりヤキモノ本購入しなかったのと、いまいち読みこむ気がなくてネタが足りないんだよな~。後日発表します。
最近編み出した、同じ章構成を対句的に繰り返して二回分の記事をこなすパターンかと思いきや、ネタ渋滞中。
まあこんな石膏型流したりしてるんですが、興味ある方いますかね?
「いつものやつ」といえばアルミナの多孔質るつぼ。
これで高さ50㎜程のラボで次々に使うタイプ(たぶん)です。
この皿の件は後半
アルミナのるつぼ、蓋とセットでの製作。
蓋は例によって凸型です。何が例によってなのかわからない方は左上の検索窓から「凸型」とか「蓋付き」とか、でサーチしていただければ、ダバナシの海の中から『つくセラ式トハ壱號型蓋(タワムレに5秒でつけた名前。自分でも忘れてた)』についての記事がいくつか読めると思います。忙しい方のために一個だけリンク
で、製品
BNるつぼです。何となーく定期的にご注文いただきます。
おかげさまでただいま絶賛忙し中ですが、年末年度末に向けてこの時期からは例年のごとく受け入れ態勢絶賛強化中(AKA俺が休み無いだけ)です。
数ものであったり、サイズの大きいもの、新規型製作が必要な案件は、もう年内納入は厳しい場合が多いですが、既存のリピートものならまだギリ対応可能です。納期に関してはご相談ください!!
まあね、正月休んで映画見まくれたところで喜ぶのは俺一人、俺が暇など無いほうが家内安全なんですよ…
今年はあんまりウロウロしにくいですしね。
年明け納品用のお年始カップもつくらなくちゃなあ~
最近は子供たちにビデオの主導権すら握られてしまって、俺の「録りだめたままでまだ見てない映画」がHD容量食ってるらしいのが問題に。基本的に観たら消す主義なので、なんでそんなにいじめられんのかと・・・
おい!そのテレビ俺のだぞ!録画したけりゃこずかいで外付け買って来い!などと言える権力はないのでしぶしぶ見たことある旧作は消しました。トホホ…
そんなわけでお正月ダラダラ映画観られるかどうかは死活問題。早め早めに片付けていきますよ。年末進行。
細長いアルミナるつぼが焼きあがりました。
なんだかマスクしたり外したりしてるうちに早師走。
ここのところ近所でも知ってる方々が感染して具合悪かったり、まるっきりの無症状で済んだ方がいたりと、今頃になって一層身近なものになってきました。ボンクラ1号は高校受験だし、ウチの親も「基礎疾患のある高齢者」ずっぽりですからね。皆様、無事に年越しぐらいはできるよう、ご自愛くださいね。俺もなー。
近所の国では2020年にもなって民主主義が音を立ててつぶされそうな自体が起こってて背筋が凍ったりね。今まで俺が見聞きしてたどこかの国の激変、大事件ってのは全部、軍事政権や何か独裁的支配主義に対する自由の蜂起だったと思うんですが、逆だもんなあ。こんなことあんのかと。
まあ、おじさんはいつも通り引きこもってるつぼを作ってます。これから年度末に向かってドーンと注文受け入れ態勢ですから皆様どんどんご注文ください。あ、いや、別に今に限った話じゃなくて年中受付ですけど。