2020年5月22日金曜日

おうちで「原始炉雑焼」シリーズ またまた燻す!


 昨日記事のラストで準備してあった箸置きの残分を「燻し焼き」しました。
 お昼休みにパパッとできちゃうのが楽でいいじゃないですか。

 何しろバケツと古新聞だけでイイってんだからね。

 昨日書き記しきれなかった手順を写真付きで紹介しますよ。学校始まっちゃった人もまだまだ休校中のみんなも試しに遊んでみてくれい!!

 では、
 スチールのバケツ、なるたけデカい空き缶、などなど、ブツが入る燃えない容器を準備してください。
 蓋をしてたっぷり燻したい場合は底の周りに適宜穴(底回り側面に4~5か所かなあ)をあけてベンチレーションをつくってください。背が高い(底が深い)形状の場合も同様かな?
 ごくごく普通のバケツの場合は孔開けなくても結構です。
(蓋は特にしなくても長時間くすぶった灰の中に入れておけばOKです。ときどき様子はみること!)
 
 あとは古新聞、容器のサイズと回数にもよりますが、三日分もあれば一回持たないってことは多分ないです。

 もちろん、純綿の軍手、あるいは皮手、それに火バサミ(火箸でも、犬のウンコはさむ例の巨大ピンセットでもいいです)も準備、火傷しちゃうからね。

 ブツは、素焼き、あるいはそれに準じたもの。完全な生体は今回のやりかたでは焼成できません。燻し焼、はあくまでも装飾目的のみです。
 まだ生の人は、おうちで雑焼シリーズの過去記事に土器焼成温度帯(ごく一般的な素焼きの温度帯前後)での焼成方法がありますのでそちらを先に行ってください。
 

 では、さっそく取り掛かる!
 まず、軽く丸めたり割いたりした新聞をフワフワと詰めていきます。ぎゅうぎゅう押し込まないこと。火のまわり重視で、ぱぱーと燃えちゃうような程度でOK!。 

 そしたらその上に焼造物を載せる。 
ブツはマスキングテープで模様を付けてあります。

 この上に、燃えやすいように新聞を割いて軽く丸めてってのをかぶせて…

 ファイヤー!! 
紙の発火点は《華氏451度》(@レイ・ブラッドベリ)なんだぜ!
え?摂氏は自分で調べろ!

 網かぶせてあるのは燃え途中のカスが飛んで行かないようにしています。

 底の方まで炭になってきたら終了ですが、その際に姿が見えてる物の色味をチェック!。もっと黒光りさせたければ丸めた新聞紙を少し投入してもう一度ファイヤー。
 これを繰り返します(この辺昨日の記事と違うけど今日見つけた気がするコツのようなものなんです)

 で、見えるたびにチェック。
ケッコウいいんじゃな~い?

 
 そろそろ窯出しを考えましょう。
 ほじくってみて良さげなのは引き上げます。

 まだ生焼け気分な腰抜けどもはもう一度お仕置きだ!
 紙の焼けカスをかき回した後、新聞~ブツ~新聞~ファイヤー!と同じことを繰り返します。

 では救出。
大体こんな感じ~

 まだ水かけたりしないで!そのまま燻ぶりっぱなしでOK!
引き上げた品を一個一個じっくり観察して、気に入らないのは捨てるぐらいだったら燻ぶりの中にツッコんでおいてください。

 残りは水をかけて冷ましたらよく洗います。
 カタイ粒やマステの焼け残り、何かよくわからないねばっとした物体X等がこびりついてる場合もありますが、サンドペーパーやスチールウールでこすると所詮素焼きレベルの焼結体なので傷だらけになっちゃいますから気を付けて。
 スポンジの柔らかい方で洗った後、頑固なカスは爪、プラ板等でピンポイントで根気よく取り除きましょう。
 水気をふき取って乾燥させます。

 そうすると・・・


 写真写りはともかく実物は結構いけてるんですよ!(個人の感想です)

 洗って拭いて、改めてみたらだめだった・・てのはやはりバケツの底の燻ぶりに突っ込みます。

 大分灰になってきたな~ってところ(二時間くらい?)で取り出してみれば、びっくりするぐらい真っ黒のビカビカになってるはず!こっちは自ら確認せよ!
 






 今自分みたいな自粛状況に限らず、素焼きしたけどなんか気に入らなくて本焼きまでしなかったもの、いつか釉薬のテストピースにでもするか?なんて置きっぱなしのかわいそうな奴らがいたらぜひ試してみてください。

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