過去記事でも言いましたが写真撮り足りなくていまいち要領を得ないんですが、ご勘弁を。
工程は前後しますが、まず今回は「焼成の実際編」を。
前回も図を出しておいたのでそっちも参考に。
「ブツ=焼造物aka作品(笑)の仕込み編」は次回に回します。
注意事項
中学生、高校生は必ず大人の方と一緒に行ってください。(おすすめは歴史の先生、化学の先生、体育の先生あたりのお調子者。学習の一端だという態度を崩さずに)
みんな不安だったり気が立ってたりする社会の状況なんで、苦情が来たらすぐに快くやめましょう。人が喜んで表に出てること自体が不快だったり怖かったりな人がいるってことを理解しましょう。
実際、普通の自治体じゃあ野焼き自体基本的にやっちゃいけないことだしね。野焼き警察みたいな人もいるみたいよ。
もし思った通りに温度が上がらなかったり、意に染まぬ焼き上がりだったとしても行為自体がプリミティブな喜びに満ちてるわけでそれはそれで楽しいじゃないの。電気炉に限らず設計されたご立派な窯じゃあこうはいかねえ!と逃げを打っておきます。
本当は「簡易楽焼」、ぐらいの感じでいいと思うんですが、楽焼っツウのは日本では結構な権威ある感じですし、海外でいう「RAKU」ってのも資料、本、ネットで見る限りこういうのじゃねえなあって感じなので、「雑焼」とでも名付けましょうかね?
海外ですと今回のパターンは「Pit Firing」あるいは「Barrel firing」にあたるかと思いますが、まあ気軽にちょっと気の利いた焚火にイモじゃなくて土偶入れてみた、ぐらいかな?
デカいスチールバケツや鉄板製のヘッツイを用意します。ヘッツイは焚口(下側になる)がデカすぎるので煉瓦や土で覆います(もちろん多少の空気穴はあった方がイイですよ)。バケツはやはり底回りに数か所均等に孔をあけるのがいいと思いますが、もうバケツとしては使い道が限られちゃうので注意!
どっちもない人は地べたに穴を掘りましょう。深さ300mm以上、径も400㎜はあった方がいいと思います。どけた土を壁にして盛り上げると利口かもね。
これが炉です。あなたの炉です。
では、焼成の段取りに入りましょう!
まず深さ最低7センチ程度、おがくずや細かい木っ端、杉っ葉、新聞紙の割いたもの、段ボールの短冊、等でフカフカの土台をつくります。
ちょっと新聞しか見えないけどおがくず中心と思ってください。
この時、チラシ等のカラー印刷物だと顔料中の酸化金属由来の炎色と思われる奇怪な色の炎が出るので、どのぐらい利く利かないは分かりませんが、多めに混ぜとくとマジックが生まれる可能性を感じられます。奥さんお母さんの持ってるショーもない通販カタログなんかおススメ。
この土台部分ですが、多分一番難しいです。紙があんまり多すぎて、詰め過ぎちゃったりすると温度の上がりが足りない傾向が出ると思います。灰と空気が超細かい何重ものミルフィーユ構造になる、という一番熱伝導悪い上に燃えにくい状態になっちゃいますよ。
ベッド(土台)を作ったら物を配置しますが、その前に…一つ仕込を。
酸化銅の粉末や食塩をこうやってばらまいておきます。
これはマジで利きます
ブツを配置したらその上からも同様の処理を。
私の場合、ブツが直接粉末に触れるのはまずいのかも?という謎の直観と、もし上手くいかなくても強還元で燻されて黒くなれば最低限クリアってことでいいんじゃね?という前頭葉からの指示があったので、保険としてブツは新聞やトイレットペーパー等でくるんでおきました。すべて実際の効果のほどは一切不明です。
ブツにもいろいろ仕込んであるんですが、それは先に記したように後日記事にします。
ブツを軽めの燃焼物でさらに覆いますが、この時、ブツに近いところにいらない電線(LANケーブルとか電話線とかも)、コーヒーの茶殻、読みもしないDM、その辺に落ちてる錆釘等の金属ゴミ、税金の督促、吸い殻や灰、化成肥料(これ面白いよ)、捨て場所に困ったエロ本やDVD(郵便ポストに捨てるのはダメだよ!パチーノ君)、スチールウールをほぐしたもの、変な色で燃えるお菓子の包み紙、そして最後に消したい過去の記憶、などなどを混ぜ込んでおくのをお勧めします。やばそうな煙が出るかもしれないので、この辺はご近所事情に合わせて手加減してくださいよ。
そしたら最後は焚き火用に小枝、木っ端、おがくず、ちょっとした薪になるようなものでトップを満たします。ココの勢い(どれだけ調子いい炭になって燃えるか)が後々を左右するのでガチ焚火だと思って配置してね。とはいえ、崩れたときにブツを破壊するようなサイズのものはやめていきましょう。針葉樹が短時間で燃えて火力も高いのでお勧め。薪ストーブ用にクッソ高い値段で売ってるナラだのクヌギだのの薪は、この焼成に関しては下策です。栗の木みたいに爆ぜる木も怖い。
周りに燃えやすいモノがないかどうか、クレームおばさんが留守かどうか等の周囲の状況、水を入れたバケツや水道の用意もってるなら消火器等セーフティバルブも確認したら火をつけます。
この焼成方法の場合、上から火をつけてどんどん深い方に火が回るのを待つだけですので、焚口、燃焼室のようなものは無し。消えちゃわない限り通風もそこまで気にする必要はないです。
では点火
フォースとともにあらんことを!
ちゃんと火が付いたらあとはやることないんですが、確認は必要ですし、その場を離れるわけにもいかないので、本でも読んで待ちましょう。いつ読んでもどっから読んでもいいようなのがおすすめ。
もちろん、近所の目がある方はBBQを装うのを忘れないように!ただしあんまり楽しくなさそうにした方がイイかな?
調子に乗って「うまーい」とか大声出してると、人恋しさにその辺のおじさんたちが寄って来ちゃうかもしれませんからね。
おそらく二時間かからないぐらいでほぼファイヤーバーニングタイムは終了すると思いますが、 途中で炎色反応が出ると気持ちが上がります。
これはばらまいた酸化第二銅の粉末なのか、電線なのか、はたまたニッセンのカタログなのか。
と、これ以降写真がないんですが、まあこんな感じでブツが露出して炎自体が無くなったらとりあえず終了、でいいんじゃないかと思います。
強還元を掛けたい場合は新聞紙やおがくずをあらためてぶちまければ炎が復活しますので、いい感じになってきたところで蓋をすればOK。煙がすごいと思うんで状況に応じてギブる覚悟もしておいてください。蓋を開ければまた燃え上がります。
とにかくもうこれ以上は煙がひどく出ない、となったら蓋をして明日まで置いておいてもいいですし、我慢できない方はブツを引っ張り出して水をかけて消しましょう(ブツじゃなくて火の方ね
引っ張り出した物はすすけてたり異様な何かが引っ付いてたりするので冷めてから汚れを落として作品(笑)として仕上げましょう。
どんな感じに焼き上がったかってのは、トップの写真や前回記事も参考にしてください。
気に入った出来のものはワックスや蜜蝋なんかを刷り込んできれいにしましょう。
多分ですけど、気に入らなかったらもう一回同じことすれば大分変ると思います。
囲碁されるんですねぇ…。ステキ。
返信削除わたしも昔チャレンジしたんですが、相手がいなくてルール知っているだけです。
コメントありがとうございます。
返信削除囲碁は初段の人にはまず敗ける、といった程度で弱いんですけど好きですよ~。身近に相手がいないので最近はまったく打ってませんが、NHK杯は毎週の楽しみです。
一回かじったんなら絶対やった方がいいですよ!ネット対戦も肩凝るけどできますし。
「ジジイになってもずーとやってる遊びは絶対に面白いに決まってる理論」というマイ理論もあります。
ルールから言っても文化に一切左右されないので、宇宙のどこかに我々と全く違う異星人がいるとして、そいつらの遊んでるゲームの中にも絶対に囲碁はあるはず、と思ってます。