2020年9月11日金曜日

箸置きが溜まってきた

 溜まってきたってなんだよ!溜まるもんなのか?って感じなんですが、そうなんです。

多孔質アルミナの鋳込みをするたびに余った分をちょこちょこ流して作ってたら溜まっちゃいましたよ。



 まだ釉はかかってません、素焼き?白焼き?焼き締め?状態

 こんな感じがもっともっとなんですが・・・


 この調合のアルミナの焼成温度は1480~1500℃です。つまり釉は改めて施したのち1230℃とかその辺で(つまり一般陶磁器の焼成のついでに)焼き直します。見かけ気孔率で20%もある多孔質なんで一緒の釉そのまま普通に浸せば乗るし、強度は問題ねえし、釉掛けなきゃ掛けないでそもそもそんなものだし、いろいろイミフで面白い。

 釉掛けして1500で焼いたらどうなっちゃうのかわかんないけどウマくないのは間違いないだろしね~。テストするのもいろいろゴミが出そうでもったいねえ話だ(いつかやると思うけど)

 この場合、1500℃で焼いたのが素焼きなんですよね!みたいに言われたことがあるんですが…どうなんですかね?こうなると言葉の意味はどうでもいいような(笑

 これってボーンチャイナやベリーク、あるいは楽焼、ペルシャ陶といったうちのある種のタイプの陶磁器の制作法みたいに本焼成後に釉焼成、という逆モーション?だよね。

 素地の分だけは先に焼いちゃう。調べりゃ結構あるみたいですね。締め焼きと釉焼の裏返し工程。

 主に素地の組成の都合でそうなるんだろけど、別に特殊でも気を衒ったんでもなくて、素材に合わせて作りやすいようにただ素直にやりゃあそうなるわけですね。

 なにも素地と釉が一緒に最高温を経験しなきゃいけない法もあるまいし。


 この場合もアルミナの緻密質でどうしてもやりたいってんなら、本焼きしちゃうと吸水率無くて釉掛けが面倒(ボーンチャイナやベリークみたいに磁器の場合はフリットをノリ混ぜて吹き付けたりするらしい、あくまでらしい、よく知らん)。

 とはいえ、釉焼=本焼きにするために1500℃用の釉薬をわざわざ作る、しかも透明釉ならともかく好みの色味のを、てのはそれも多分だいぶ面倒(やってみたい気はする)。


「特殊な作業工程」、「俺のオリジナル」とか「とにかく高温」が好きな人はグッとくるんでしょうか?




 釉がかかるとどうなるかってのは

https://tcworks.blogspot.com/2020/06/blog-post.html

 の中ほどの写真ですね。

 飴釉とウソ青磁


 









0 件のコメント:

コメントを投稿