2021年5月14日金曜日

「すり鉢状」と実際の「すり鉢」の間に揺蕩う乖離

 初めに、そんなんお前(俺=筆者ね)だけじゃ、ボンクラ!と言われるのは覚悟で話を進めますので暇な方だけお読みください。


 「すり鉢状」という言葉、ありますよね。何か地形や建造物などを形容するのによく耳にしますし、何の気なしに使っちゃうこともあったと思います。

 それが具体的な定義的にどんな形を指してるのかは個々人ずれがあるとは思いますが、とにかく、その「すり鉢状」を思い浮かべてください。


 では、お宅の「すり鉢」をちょっと確認してみてください。独身男の一人暮らしアパートでも2人に一人は持ってるはず(当社調べ)。

 どうでしょう?「すり鉢状」してますか?

 別にふつうのお椀とそう変わんないと思いませんか?

 

 俺の思う「すり鉢状」の最たるものはアリジゴクの巣。なんですが、あんなの見たことありません。

 少なくとも俺の思う「すり鉢状」のすり鉢を見たことがない!!というだけのあほネタです。

 

 ちなみに、俺のヤキモノ屋人生で出会ったなかで、最も「すり鉢状」に近い気がする擂り鉢はこれ。 


 おい、カミサンが自分用に作ったやつじゃねえか!


 これでもなんか胴回りの開き角度の具合とか、見込みの底のRの具合とかが全然違うん気がすんだよな~。


 ちなみに擂り鉢でなければすり鉢状の器は結構ありマッス。 

天目擂鉢状平鉢(たった今命名)

 そうそう、このぐらい見込みの底もとんがっててほしいですな
(あらためて言っておきますが個人の主観だけを膨らませてる駄文ですよ)

 で、開きの角度はこんな感じだとベストですかね? 


 考えたんですが、すり鉢だろうが擂らない鉢だろうが、形状はそんな変わんないでいいんですよ。多少フトコロ深めにした普通の椀形で。


 問題は「すり鉢状」って言葉のほうですね。多分

「鉢状」でいいところ、八畳?とか八条?とか蜂状?とか雑音が多いもんで一発でピンとこない、で、誰でも一発でお椀型を想像できる「すり鉢状」と言い慣わすようになったのではないか?


 これが今日おなか痛くてトイレに籠城中に思い付いた話です。以上!


 もうこうなったら、誰がどう見ても「すり鉢状のすり鉢」名実伴う擂鉢、すり鉢スタンダードエディションを作ってみようかな。櫛目つけんの難しいしめんどくせえんだよな~


 どうでもいいけど、この「すり鉢」という表現からして如何にかなんないのかね?

「まん延防止等重点措置」みたいな間抜けさ。「蔓延」でいいだろ別に仮名振ったっていいわけだし。こんな時ぐらい一つ賢くならせろや。

 一々例を挙げませんが、常用漢字に縛られて平仮名が割り込んだダッセエ綴り方が嫌いです。

「すり鉢」は「擂り鉢」とか「摺り鉢」(送り仮名はなくともよいね)でいいじゃねえか

 

 手元の国語辞典8冊(版違いもあるけど)で調べましたよ!その限りでは・・・

 「すり鉢状」は項を立ててる辞書ゼロ。

 「すり鉢」はもちろん全部に載ってますが、その語釈は、「すりこぎをつかってつぶしたり擂ったりするための鉢」という機能面用途での記述ばかり。

 中には縦溝がきってあるよなんて書いてるのもありますが、形状への言及があるのは「明鏡国語辞典第二版」のみ(三版まだ買ってない)、さすがわがつくば市の誇る筑波大の誇る国語学者北原先生監修ですな(微妙に失礼な文章)

 引用してみます。

 擂り鉢、摺り鉢 ≪名詞≫

 すりこぎで食品をすりつぶすのに用いる鉢。漏斗状に上が開いた陶器で、内側に縦の刻み目がある。当たり鉢。


 今度は「漏斗状」か…





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