2018年3月5日月曜日

シリーズ「石膏でなんかする」カリ石鹸問題&追補編 闇ヤキモノ教室(仮

 次回は「板枠で流そうの巻」でーす、なんて言ったハシからナンですが、カリ石鹸問題を先に片付けておきます。

 一見カリ石鹸ディスのつくばセラミックワークスですが、認めてないわけじゃないんです。難しいよってことでわざわざ使わなくてもやっていけてるんで使わないだけです。

 では先に、私が正しいであろうと思っているカリ石鹸の使い方を・・・

1・筆などで泡立ててよく磨り込みます。ただ塗るのではなくて磨り込むようにします。まあこの辺は米は洗うんじゃなくて砥ぐんだ!みたいな気持ちの問題のような気もしますが、磨り込みます。
2・次に、絞ったスポンジや柔らかい布で磨くように拭き取ります。ただ拭き取るんじゃなくて磨くように!
 塗り込み~拭き取りまで置いておく時間ですが、すぐでもいいですし、2~3分おいてからでもいいような気もします。
3・1~2を繰り返します。
 回数は、これから流す石膏に触れる面のすべてが次の写真のようになるまでです。

 ハスの葉が水を弾くように、ガラコを塗ったフロントガラスが雨を弾くようになるはずです。指で触れるとすごくすべすべになってるはずです。赤ちゃんのほっぺたみたーい(マジです)。どっか一カ所でもスースー水滴が吸い込まれるような部分があってはいけません。そんな場合は磨りこみ拭き取り磨きを繰り返します。

 うっかりしやすいのは裏側(台板に面する面)にカリ石鹸処理をし忘れることです。まわりこんじゃうと具合の悪いことになりかねません。

4・セットして石膏を流します。間違っちゃいけないのは拭き取ったあとに流すということで、塗って拭かずに流してはいけません。(ちなみに私はここまでやってなお石膏流す直前はグリスを薄く磨り込みます)

5・二度、三度と流す場合、また時間をおいて再び使用型を作る場合も塗って拭いてを行います。なんか、多少弾きが悪くなっていってる感じなのかな?ってことは被膜もできてんのかな?

以上です。
 解説に移りますが化学的に正しい自信もなく、そこまで理解もできてないのでニュアンス的な解説にとどめますが、ハッキリ間違いがあったらご指摘よろしくお願いします。なにしろ勉強しないで映画とスポーツ中継ばっかり見てたんで学校出るはおろか行ってないんですよね。20過ぎて仕事に選んでから中学の教科書とセラミックの専門書読んだだけで、あとはすべて実践だけなんですよね~。真田十勇士は漢字で全部書けたけど。
 
 カリ石鹸(以下めんどくさいのでカリ)はどうやら石膏の表にワックスやオイルのような防水膜がくっついてるわけじゃなくて、表面部分の石膏自体が質的に変化して撥水性(疎水性?)を得ているはずです(厳密にはジーと見ていると少しづつ吸われてます。まだ足りないだけ?)
 化学変化っつうの?とにかくそんな感じで石膏自体が変質してます。はずです。
 試しに木や、煉瓦、その他なんでもいいけど水吸うようなものに塗ってみてください。拭き取らないで乾くまで待っても水なんてロクスッポ弾かないですよね?プラスチックや金属、ガラスなんかだと、そもそも水吸いませんからよく分かんねえし。

 良く拭き取れない場合、また、石膏じゃないものにカリ石鹸を塗って離型させた場合、逆に鋳込み型の方にカリ石鹸が僅かかもしれませんがくっついちゃってると思うんですよね。で、変質しちゃうんじゃないかと。外側や割面ならまだしも成形面につくとやばいと思うんですよ。実際カリ石鹸でしくじった鋳込み型はメチャそこだけ吸い悪くなりますし、とくに排泥鋳込みの時は壁厚ガッタガタで使えない鋳込み型になっちゃうんですよ。
 これがグリス等なら多少は石膏面に残るんでしょうが、多少ガタついても一回二回成形すればほとんど洗い落とせます(身にくっついて取れてるみたい)。ペーパーやナイフで軽くこそげ落すこともできますし、よっぽどベッチャリ着いちゃったり、グリスでベタベタの手で成形面触ったりとアホなことをしなければほとんどの場合問題なく使えます(グリスついてなくても触っちゃダメ)。グリスで多少汚れても別に変質まではしてないということじゃないかと考えてます。

 タタラや粘土玉押しつけて作る押し込み型の場合はそこまで吸いの良し悪し関係ないので特に気になりませんが、黄色い部分がボロけてきて痛みの早い型にはなります。

 鋳込み型の成形面が黄色くなっちゃった場合はカリ石鹸の影響だといえると思います。

 また、塗る面が平滑ならやりやすいんですけど、わざとガジガジにしたマチエールだったり、縁など欠けちゃったところがあったりする(割型だと結構あるでしょ?)と大分気をつけないとしくじりやすいです。

 以上、カリ石鹸について、(自分はあんまり使いたくない)パッと思いつく限りの解説です。「要はヘタクソなんだろ」と言われればそれまでですけど~。修行してた会社もカリ石鹸使うの難しいからやめとこうぜって感じでしたしね。
 石膏型屋さんに付き合いもないので、プロの仕事も知らず、かなりあやふやですから超ドキドキだよ。これをご覧になった石膏型屋さんいらっしゃいましたら間違いの指摘お願いします。

 なおカリ石鹸ですが、わざわざ薬局や材料屋さんで試薬みたいなゼリー状の買わなくてもこれでたくさんですよ

 昨日わざわざこのために(俺って偉いね)近所の薬局に買いに行ったら普通の石鹸コーナーにありました。400円ぐらい。しかもアタマ押せばはじめっからアワアワで水と混ぜるのどのぐらい?とか考えなくてもいいし最高!。ちょっと濡らした筆で泡を掬ってやればそのまま原型へ塗りこめます。上の石膏ツルツル写真もこの石鹸つかいました。
 カリ石鹸って石鹸なんですよ、当たり前ですけど。何か石膏関連専用の特別な薬品ではありません。
 これも普段手ェ洗うのにつかえるし、やりたければ石膏の時にも使えるんだから無駄にならないよね。試薬の500gとか1キロはどうせ長年余らせてドロドロのヤバイ蜂蜜みたいになっちゃうのは間違いないし。

 ジョイとかカリ石鹸ではない石鹸では代わりになりません。そういう情報もよくありますが、いくら塗っても石膏面が変質して撥水するようなことはないです。石膏以外の物との離型にはなかなか使えますのでそれと混同しない方がいいんじゃないかな。

 以上、カリ石鹸問題でした。
 で、結局カリ石鹸って何?ってことはよくわかってないです(笑。グリスもうちで使ってるようなのは多分リチウム石鹸グリス?ってやつですよね?


 さて、石膏追補編。
自分的には当たり前すぎて書くの忘れてる重大事項がありました。
 石膏は硬化しながらわずかに膨張するってことです。膨張する割合は石膏の種類銘柄によって違いますが、陶磁器型材用の場合だいたい0.1~0.2%程度です。
 これがどういうことかというと、物を包むように流せば膨らむので中身は外れやすい。逆に先日のカップのように内側に入れた場合は突っ張って外れなくなる。ということです。
 例のカップなどはツルツルな平滑面で口広がりですし、(外れ止めの溝や逆テーパー部分は抜きで)、プラで柔いしあの程度の深さなら何とかですが、ガラスのコップなんかに流すと外れません。これは割型の場合などは流す順番や原型の作り方にもかかわることなので重要事項です。
 こんなことはいくつか石膏メーカーのホームページ回ればわかるので専門的な話も読めますし、ご確認ください。
 このHPではあくまでも実践的な実感を記していこうと思っています。

 今日はギャグっぽいことが思いつかなかったなあ。意外と真面目ですね

 

 
 


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