マイツールを持っていこう 闇ヤキモノ教習（仮

　自分がこれから扱う粘土の特性を調べるってのを企画してたんですが、その前段階がありました。用意していったら超クールなツールたち。そうクールツールズ。

　教室初日、いろいろガイダンスを受けます（多分）、最初になにすんのかなんて知りませんが、初日の後半あたりには「さあ粘土触ってみましょうね～」なんてことになるんじゃないでしょうか？

　そんな時に薄手の筆入れ（ペンケースっていうのか？）をどこからかさっと取出しパカッと広げます。
　こんなもん入ってたら大分かっこいいんじゃないでしょうか？一緒に今日から始めることになったペ・ドゥナ似の謎めいた女性からもちょっとアコガレのまなざしを受けると思いますよ。

解説しましょう。普通は左上から紹介するところなんですが、まちがってネタアイテムを置いてしまったので右下から。

1・30°のカッター。
　30°ってところがミソです。あるていど乾いてきて多少硬くなった土を細工すると切り口がシャープになるので、そういった用途に具合がいいです。自分は削り、穴あけ、切り落としはあらかたこれでやってます。もちろん型紙などのカットや誰か強情なやつに言うこと聞かせるような通常の使い方もできます。
　写真のオルファ製よりNTカッター製のが調整のカチカチが細かくて気持ちいいです。

2・ハバリ
　https://tcworks.blogspot.jp/2017/05/blog-post_9.html
　この回で紹介しました。
　オールマイティツール。俺個人はこれこそがやきもの屋の道具だと思ってます。

3・150の直尺
　300だと筆入れに入らないからね。

4・（木製の二つ）成形用万能コンビ
　上は巾20㎜×厚さ5㎜の板を45°に切り落として片刃をつけたもので長さは適当にいくつかあります。特にロクロの時はいつも使います。
　下は幅10㎜厚さ8㎜の角棒の片側をヘラにして、反対側にゼムクリップを切ったコの字状の鋼線を差し込んだもの。掻きベラと撫でつけベラ兼用。特に使わないかもしれないけど見てくれ重視でチョイス
　当然どっちも自作。

5・超カッコイイ切り針（通称・ベルリンファイル）
　初心者の方は知らない可能性もあるんですが土を切るときには針を使うことが多いんです。ハサミじゃないんですよ。

みづらい場合は右クリックから新しいウインドウで開くといいよ

　0.5のシャープペンにちょうどピッタリの縫い針を入れたもの。タタラを切ったり（小さい声で言いますが、「ヤベ、空気入ってる」って時もこれでフクレを切って息を抜きます。こっそりやれよ！）端面整える切り弓の代わりにも使えるし、なにしろ自分の場合はこれを刺して底や壁の厚みを直接測ります。指まで刺さないように！孔あいてもロクロってるうちにすぐ消えます。
また、だれかどうしても憎たらしい奴を…

6・切り糸（シッピキ）
　https://tcworks.blogspot.jp/2017/07/blog-post_97.html
　https://tcworks.blogspot.jp/2017/05/blog-post_23.html
と二回、作り方含めて紹介してますので参考にしてください。
　初心者の方はご存じない場合もあるでしょうが、粘土を切るときは糸を使うことが多いんですよ。ハサミは使ったことないですね。
　左は針付、右側はベース用のピックに水糸をつけたもので、小さなコテにもなって使い勝手がいいです。

7・左下です。堅めのプラスチックの会員カードとか診察券を利用したコテ
　作りたいものに合わせてRや切欠きなど付けると数打ちするのに都合がいいんですが、とりあえず妄想でいいんで何となく万能そうだなーって感じにいじくっておきましょう。
　分度器は真円に切るのが苦手な人におすすめ。というかいいよこれ。

8・生ショウガのチューブ
　ミステリアスさを醸し出すためのアイテムですね。作陶するうえでは出番はないんじゃないかな？先輩のおばさんが差入れにカツオの刺身なんか持ってきてくれた日にはふっと微笑んで差し出しましょう。
　あーあなんか順番間違った感じ

　まあ初めてなのに弁慶みたいなカッコで行くのもなんなんでこのぐらいでいいんじゃないでしょうか？

ふざけて紹介してますけど、これだけあればあらかた何でも作れるのは事実ですよ！